2023年05月11日
【トルコ地震】緊急援助班近藤リーダー報告
テント100張を被害甚大の南部の人々に

2月6日の地震発生以来、トルコ・シリア合わせて22万棟が崩壊、2,000万人以上が被災、死者は56,000人を越えました。(国連WHO推計)私たちが被災地で活動した3月末でも、家を失った多くの市民が、町のあちこちにできた避難テント村で、あるいは壊れた自宅の庭先で、一つのテントに一家全員(子どもも含め数人~10人位)で、暮らしている姿が見られました。
緊急物資の配布の次に必要とされたのは、より長期に安心して暮らせる大型テントでした。今回私たちは被災地で既に支援活動を始めていた韓国人ボランティアチーム(イスタンブール国際学校の先生や生徒たち)に合流し、日本のみなさんからの募金で100張のテントをトルコ国内で購入して、被害が大きかったトルコ南部の町、アンタキア近辺へと向かいました。
被災でより困難な状況となったクルド人難民 2011年から続くシリア内戦のため、トルコ国内には地震以前からすでに350万人のシリア、クルド難民が暮らしており、社会問題となっていました。貧困と合わせ、労働や教育の機会が少ない難民は、今回の地震でさらに厳しい生活環境に追いやられ、政府の支援もゆき届かない状況でした。今回、私たちはそうした難民家庭を一軒一軒廻り、ビニールシートで作った仮住まいに暮らす方々に、大型のテントを建てて廻る活動をしました。
被災地ヤイラダウへの道.jpg イスケンデルン近郊のドルトヨル村では、家は残っているけど余震が怖くて、今も夜は外で寝ているというクルド難民3家族のため、3つのテントを日が暮れるまで掛け、建てることができました。
子どもたちにおもちゃ贈呈.jpg またシリア国境にわずか4kmというヤイラダウ村には、シリア難民キャンプがあり、そこでは難民のための小学校(コンテナハウス)が地震のあと避難所になったため、子どもたちは学ぶことができず困っているとのことでした。そこで避難者が少しでも学校から移動できるよう、3張のテントを贈りました。またおもちゃなども配りました。

難民キャンプでは子どもたちとしばらく遊ぶ時間もありましたが、キャンプでの長期生活に被災のストレスも加わり、しわ寄せが小さな子どもたちに行っていることが感じ取れました。今回、地震の緊急支援でトルコを訪問しましたが、貧困・飢餓に直結する「難民問題」という、もう一つ大きな課題を考えさせられました。
【2023年トルコ地震/緊急募金】
緊急募金は、郵便振替又はウエブサイトから直接クレジットカード決済が利用できます。
●ウエブサイトからの募金は▶︎こちらから
●郵便振替 00170-9-68590 日本国際飢餓対策機構
※記入欄に必ず「2023年トルコ地震」と明記
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