2018年09月24日

【国連が警笛】飢餓人口が増加、8億2,100万人に


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飢餓人口減少から増加傾向が鮮明に 

 2018年9月11日に発表された国連の 「世界の食料安全保障と栄養の現状」報告書は、世界の飢餓人口の増加は続いており、2017年には8億2100万人、9人に1人が飢えに苦しんでいるとしました。昨年の発表では、武力紛争の拡大と気候の影響により前年より3800万人増えて、飢餓人口8億1,500万人となっていました。過去3年の間、飢餓は増加を続け、10年前の状況に逆戻りしています。この数字は、2030年までに飢餓をゼロにするという持続可能な開発目標の達成に一層緊急な対策が必要という警告です。

極端な気象現象や紛争が主要因に

 この国連年次報告書は、降雨パターンや作物生育期に影響を及ぼす気候変動性や、干ばつや洪水等の極端な気象現象が、紛争や景気後退とともに飢餓増加の主要因の一つとなっているとも言っています。
 農作物栽培地域における異常気温は、2011年から2016年の長期平均値よりも継続的に高く、過去5年間、猛暑が頻繁に発生しています。また、雨季の開始時期の早まり・遅れ、季節内の不均一な降雨分布など、雨季の特徴も変化しています。農業生産への被害は、食料入手を困難にすると同時に食料価格の高騰や人々の収入損失を引き起こしています。

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