2018年04月12日

【JIFH理事会 特別講演】山森鉄直博士(創立理事)


2018年3月2日JIFHの理事会が開催されました。冒頭にJIFHの創設に関わった、国際飢餓対策機構元総裁 山森鉄直博士から「国際飢餓対策機構(FH)の歴史と今日の国 際状況におけるJIFHの役割」というタイトルの講演がありましたのでその一部をご紹介いたします。

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FH創設者のワード氏が実現できなかった 「開発」と「二つの飢餓」に関わることが、私の人生の最優先事項に

車中の祈りから生まれたFH

FHの創設者、ラリー・ワード博士は 「Christian Life and Christianity Today」誌の編集長でしたが1970年代のある日、カリフォルニアの高速道路で車を運転中に突然、飢えが原因で毎日死んでいく12,000人の子どもたちが頭に浮かび、車を道路わきに止めて祈りました。そして「身体のための食べ物と魂のための食べ物」に焦点をあてた働きをしたいという思いが起こされ、1971年にFHを創設しました。最初の働きはバングラデシュで戦争から帰還した人たちを支援することでした。以来ニカラグア(地震)、ケニア(干ばつ)、グアテマラ(地震)、フィリピン(戦争難民)。ドミニカ(ハリケーン)での救援活動を次々と行いました。1979年、ワード氏は、ロサンゼルスのバイオラ大学でカンボジア難民の絶望的な状態について講演を行い、FHと働くために看護師を派遣して欲しいと訴えました。この大学で教鞭をとっていた山森博士は、その要請に応えて看護学生57人と教授2人を伴ってカンボジアとタイの国境にある難民キャンプに行きました。カンボジアから大学のキャンバスに戻った山森氏は、飢餓で死に行く子どもの顔と第2次世界大戦の日本で子ども時代に自らが体験した飢餓の記憶とが重なり、18年の教授生活を後にしてFHの働きに加わったのです。ワード氏が実現できなかった「開発」と「身体的、霊的飢餓の両方に関わる」という願いを託された山森氏にとって、以 来この2つの飢餓のために働くことが人生の最優先事項となりました。

JIFHの誕生(1981年)
山森氏はこの働きを世界に拡大するために、まず日本でのFH創設を堀内顕牧師 (JIFH創立理事長)に申し入れ、1981年にJIFHが生まれました。そして1988年には、カナダ、スウェーデン、スイス、89年には韓国、英国、とFHの姉妹組織が世界各地に拡大していきました。以来JIFHは、世界各国のFHと共に飢餓に苦しむ人々に「身体のための食べ物と魂のための食べ物」を提供する働きとして緊急支援、復興援助、自立開発協力、そして持続可能な社会の実現に向けて支援者の皆様のご協力のもとに共に歩んでいます。この活動を必要とする人々がなくなり、JIFHの使命が果たされる日が一日も早く来ることを願いつつ。


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講演後は当機構評議員、理事から多数の質問が寄せられました。

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