2017年10月10日
【フィリピン】ビコール地域で異文化実習(東京基督教大学)
2017年7月10日〜8月4日、東京基督教大学の学生2名と共にFHフィリピンが活動 しているビコール地域で、異文化実習を行いました。これは大学の授業の一環で、異文 化の地に「訪問」ではなく1ヵ月間、「滞在」して現地の活動に参加し、一人の生活者と して異文化を体験することを目的としています。私は引率者として、同行させていただ きました。普段FHフィリピンのスタッフがしていることを一緒にする事で、私もフィリ ピンでの支援活動の難しさや困難を体験し、様々なことを考えさせられました。 学生たちの体験談を紹介させていただきます。(吉田知基)
貧しさを感じさせない素朴さの中にある幸せ
北園満喜(3年生)
今まで何度か滞在したフィリピンでしたが、現地 の人々に関わるのは初めての経験でした。訪れてみないと分からないことが特に地方において多くありました。
正直、地方に対する漠然としたイメージは「貧しい」というものがあったのですが、訪れたビコール、主にスラ地域では、「貧しさ」をあまり感じませんでした。 確かに日本や首都マニラよりも生活水準は低く、貧しいと考えられるかもしれません。しかし、地方のコミュニ ティでは大多数の人々が同じ生活水準の中で助け合って生きていて、素朴で笑顔と活気に溢れていました。
「幸せはお金じゃ買えない」という言葉を耳にしますが、彼らの生活を見て、「お金」はないけれど、日々を純粋にコミュニティの中で幸せを感じながら生きてい ることがわかりました。確かにニーズがあることも事実 であり、その「幸せ」の裏の部分をまず知り、考え理解していかなければ、本当の意味での支援活動は始まっていかないように思いました。
農作物の収穫体験で搾取の現実に心が痛んだ
仲西伸也(3年生)
私はフィリピンを訪れるのは初めてでしたので、約1ヵ月にも及ぶ生活に慣れ、現地の人と上手くやって いけるのかとても不安でした。しかしFHスタッフや、 村の方々が暖かく迎えてくれて、逆に私が元気をも らいました。
色々な家庭を訪問してその家庭の仕事を少しだ け経験する機会がありました。例えば、パイナップ ル、ココナッツの収穫は、道のないジャングルを20 ~30分歩いて、鉈 なた や鎌を使い一つ一つ収穫すると いうとても大変な仕事でした。でも現地の人は、毎日 朝早くから当たり前のようにやっているのです。その 上1個10円足らずしかもらえず、多くのお金が搾取さ れていると聞いて心が痛かったです。にも関わらず、 現地の方が沢山、収穫した物をくれ、こんなおもて なしの心はどこから来るの だろうと驚きました。
私は開発途上国につい てほとんど知りませんで したが、出会った沢山の 方が、「来てくれてありが とう」と言ってくださいま した。行かないと、そこで 何が求められているのか 分からないという事を学 びました。この異文化実習での経験は、私の将来に 活かす事ができると思うので、参加できて本当に良 かったです。
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