2017年04月16日

【熊本】地震から1年、被災者支援を続ける九キ災


 2016年4月に起こった熊本地震から1年、被災地以外の人々の関心は薄れてきているようですが、被災された方々の様子はどうなのでしょう。福岡市に本部を置く「九州キリスト災害支援センター」(略称=九キ災)の熊本ベースディレクター、中村陽志牧師に現在の被災地の様子をうかがいました。

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ようやく現実を受け入れた人々に寄り添いながら

Q. 3月現在の被災地の現状は?

 地震から 10ヵ月を経過して、避難所から仮設住宅に移り、受け入れ難かった現実をやっと受け入れることができて、被災された方々が今自分の家の片付けについて考えるようになってきたところです。それにともなってボランティア作業の依頼がたくさん来ていますが、ボランティアの方がとても少なく人手が足りない状況です。被災家屋の解体はまだ全体の60%しか進んでいないのです。

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【写真:インタビューに答える中村牧師】

益城町の4仮設住宅を担当

Q. 九キ災ではどんな活動をしておられますか

 地震発生以来、述べ6,100人を超えるボランティアさんに支えられた活動が認められて、益城町役場から仮設住宅での自治会運営の常駐サポートを委託されました。現在、18のうち益城町の4つの仮設(弘前、津森、安永、馬水)を担当させていただいています。

 倒壊した家の片付けや引越しの手伝いなど、求められているボランティアさんを募集するために、空いた時間に少しでも来ていただける「ちょこっとボランティア」(ちょこボラ)プロジェクトを始めました。それを熊本の新聞やホームページに流したら、まだボランティアが必要なことがわかって、長時間来てくださる方もでてきています。


家族と家族を繋ぐファミリンク

Q まもなく震災から1年になりますが、今後は?

 これまでも、800戸を訪問してクリスマスケーキとカードをお届けしたり、仮設内でのコミュニティー形成支援として、親睦温泉ツアーを行ったりしてきましたが、4月5月にはレーナ・マリアさんや、森 祐理さん(JIFH親善大使)などに来ていただき20ヵ所で支援コンサートを予定しています。また新しいチャレンジとして、被災家族と支援家族をつなぐ「ファミリンク」キャンペーンを計画しています。被災された1家族に、1家族または1グループが毎月1回1年間プレゼントを贈るという企画です。支援家族にボックスを12個お渡しするので、そこにお金以外の物を入れて「九キ災」に送っていただき、こちらで被災家族に直接お届けします。このことで被災家族には、自分たちが覚えられていることを実感していただけ、また支援する側は被災者を忘れないでいることができます。

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 マスコミでは取り上げられなくなってきていますが、まだまだボランティアさんや支援センターへの経済的な支援が必要ですので、祈って支えていただきたいと思います。(九州キリスト災害支援センター熊本ベースディレクター:中村陽志師)


現地でのボランティア(短時間でも可)や募金、ファミリンクで応援しましょう。
※JIFHでの募金受付は終了しています

▼支援はコチラから
九州キリスト災害支援センターホームページ
http://kyusyuchristdrc.wixsite.com/kumamoto

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