2017年04月05日

【ケニア】自立運営実現にチャレンジ


 ケニアの首都ナイロビからおよそ15㎞の所にあるスラム地域、ソウェトにあるシープケア学校は、スラムの子どもたちが教育を受け、全人的に成長することができるよう願って作られた学校です。一日一日を生き延びるのに精一杯で、将来の夢を描くことが困難な子どもたちが学校に通い続けるためには、給食は非常に重要です。保護者や近隣の人々の協力を得てささやかながら提供している学校給食が、子どもたちの命をつなぎ、学習への意欲を高めています。その結果2名のストリートチルドレンから始まったこの学校には、現在750名の生徒が集い、学ぶようになりました。

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バスを運用して収入創出

 2010年の大干ばつによる食料価格高騰のために給食の継続が危うくなりましたが、JIFHを通して日本の皆さんからの支援を受けて続けることができました。一方、この学校ではただ支援を受け続けるのではなく、自分たちの手で子どもたちの教育環境を整えたいと願い、地元銀行の協力を得て自立のための収入創出プロジェクトをスタートさせました。

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 51人乗りのバスを購入したのです。地方から出てきている人々が多いナイロビでは、冠婚葬祭や長期休暇の度に大勢で故郷に帰るという習慣があり大型バスの需要が高いからです。

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 バスはケニアの西部とナイロビの間を運行、多くの人がバスで移動する週末にはいつもいっぱいになります。早期にローンを返済すると共にバス事業を安定させて給食の運営を少しずつ自分たちで担い、ローン完済予定の2020年以降は、完全な自立運営を目指しています。

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プロゴルファー中嶋常幸さんが給食支援に協力

 シープケア学校をこれまでも応援してくださっている東大阪中央ロータリークラブ(小川高弘会長)が、プロゴルファーの中嶋常幸さんをゲストに招き、3月10・11日にホテル(大阪)でのチャリティートークショーとゴルフコンペ(奈良)を開催、中嶋プロのサイン入りグッズのオークション収益やチャリティー参加費などを学校給食のために募金してくださいました。両日とも多数の方々が来会され盛会となる中、中嶋プロからもシープケア学校への応援を力強く呼びかけてくださり、あたたかい募金が寄せられました。

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