2016年02月29日
【フィリピン】被災住民のニーズを調査して支援活動を継続中
昨年12月中旬にフィリピン中部を襲った台風27号(現地名ノナ)は、私たちの活動地である東ミンドロ州にも大きな被害の爪痕を残しました。ハンズ・オブ・ラブ・フィリピンはJIFHの支援を受け、地域のキリスト教会の協力の下、緊急支援物資をクリスマス前の12月22日、23日に2つの県、7ヵ所で900人を対象に配布させていただきました。現在、復興支援のための情報収集を続けています。
支援から取り残された人たち
北部にあるバコ県バヤナン地区では大規模な地滑りが発生し、1つの村が壊滅的な打撃を受けました。発生が日中だったことと比較的ゆっくりの地滑りだったことから村人は避難できました。もしこれが夜だったら、数千人が生き埋めになっていたところです。上流は不安定な状態で二次災害の危険は続いており、政府は元の場所での復旧は無理と判断しています。代替地を探して村の復興をするということですが、これだけ大規模な移転先を探すのは簡単ではありません。死者が出なかったためか、1月末現在、政府による住民の当面の生活支援はありません。
学校と子どもたちへの給食支援
被害をうけた生活設備の中で水道は一部復旧。もとの校舎は使えないので、テントを張っての再開となっています。子どもたちの間で下痢が流行しており、先日1人の子どもが病院で亡くなったとのことでした。被災前に栄養失調の子どもたちのために行っていた給食は中断状態。
当面の衛生状態の改善のために水道パイプと学校用のトイレの設置。そして給食が再開できるように支援をすることにしました。 水道パイプと5ヵ所の水場、学校用トイレは、1月下旬に住民の協力によってすでに設置されました。
給食は2月10日より、バヤナン地区で500人、隣接しているマヤビッグ地区で91人の子どもたちを対象に3月末まで保護者の協力でおこなう予定です。給食の内容は、インターナショナル・ケア・ミニストリーより贈与されたマナパック(乾燥野菜、ビタミン等をお米にまぜてパックしたもの)が21,600食分の予定です。
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