2016年02月12日

【カンボジア】村開発委員会で問題解決


 国際飢餓対策機構(Food for the Hungry略してFH)は2014年からカンボジアの6つの村を含むスバイルー地区で活動をしています。村の開発計画に興味を持っている人々によって作られた、村開発委員会が中心になって月に一度会議が開かれます。FHのスタッフはアドバイザーとして参加しています。そしてFHとリーダーたちとの関係を深め、子どもたちが教育を受けられるように貧困家庭の家計改善や食の安定と安全に取り組むよう励ましています。

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 一つの村では、新たに7つの貯蓄グループが立ちあがって、地域で最も貧しく弱い立場にいる人々が参加しています。村開発委員会では前月に行った活動を振り返って課題を分かち合い、みんなで解決方法を考えました。また農業の情報交換会を開催したいと、メンバーから提案がありました。


13の貯蓄グループが活動

 別の村では毎月の集会で貯蓄グループの活動が積極的に紹介されています。このグループに参加して地域の良いお手本になりましょう、と励ましています。現在13の貯蓄グループが活動していて、資産額は、日本円では773,140円です。メンバーのほとんどが貯蓄グループからの借り入れを利用して、家畜小屋の修理、稲の購入、子豚と鶏の購入などを行っています。また台所の修理や子どもの文具の用意などに利用する人もいます。

 FHスタッフは家畜のケアワーカーと良い関係を保っており、地域の人々の生活改善を働きかけています。多くの人が養鶏組合を作るところから始め、養鶏事業を運営、少しずつ参加する家族が増えています。スタッフが家畜のケアワーカーと一緒に家庭訪問をして、畜産業を営む人の手本となれるように、一緒にがんばろうと励ましました。


衛生意識が向上

 一つの村では5つの子どもクラブが活動しています。子どもクラブに参加するように子どもたちに声掛けをし、家の周辺をきれいに掃除することや手洗いなどの衛生意識の向上をはかりました。127人(内女の子76人)の参加がありました。別の2つの村では、村開発委員会とボランティアの先生に呼びかけて、青年集会と子どもクラブを行うための準備を始めました。

 FHスタッフは困難に直面しても決してあきらめることはせず、村訪問を続けています。またどのスタッフも地域の人々と良い関係を持ち、特に村長や村開発委員会との関係も良好です。そしてスタッフ全員が村の変化を心から期待し献身的に働いています。

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心の飢餓からの解放を願いつつ

 JIFHは、飢餓・貧困の問題の解決には、その地域の人たちが外からの支援に頼るのではなく、まず自分たちに与えられている潜在能力と可能性に気づいて、「貧しくて何もできない」という心の飢餓から解放されること、そして、自らの力で歩もうとする姿勢を持つことが大切だと考えています。人々の変化が見える形になるまで、およそ10年の時間を要します。

 皆様のご協力によってのみ継続的な支援活動が実現します。ぜひチャイルドサポーターとなって子どもと地域を応援してください!

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