2014年12月11日
【カンボジア】希望のプロジェクト
シェムリアップ州北部のスバイルー地区には有名なアンコールワット遺跡があり、観光客で賑わう影に極貧が隠されている地域です。またポルポト支配の影響が少なからず残っており、北部では地雷が埋まっている危険な場所もあります。
カンボジア政府によるとシェムリアップ州は、開発の度合いが194の郡のうち184番目で、その中でもスバイルー地区は最も開発が遅れている地域です。このことから、FHカンボジアはこの地域での活動を決定しました。
【写真:里子のカム・ティム君(左)と家族/スバイルー地区の村にて】
FHカンボジアはこの地域での活動に4つの目標を設定しています。
①安定した収入の確保
②食の確保
③教育
④子どもたちの安全を守ること
これらを達成し人々が希望を持って生きることができるように活動を進めています。
飢餓と貧困の克服を応援
FHカンボジアは、現地の教会と活動に賛同する村の人々によって形成された村開発委員会、そして主役である家族と共に活動をします。一人ひとりに備わっている潜在能力を活かして助け合い、次世代のリーダーとなる若者を育てていくこと、また協力しあって心と身体の飢餓を乗り越えていくことを目指しています。
世界里親会は、FHカンボジアが掲げる活動目標に賛同し、スバイルーの人々が飢餓と貧困を克服して希望を持って歩めるよう応援していきます。ぜひチャイルドサポーターになってください。子どもたちの教育と家族・地域の変革のためにご協力をお願いします。
世界里親会ではカンボジアの新しい支援地スバイルー地区のチャイルドサポーターを募集中です。現在、200名の子どもたちが支援を待っています。
チャイルドサポーターについて詳細はコチラから
チャイルドサポーターのお申込みはコチラから
【写真左:料理をするお母さん/右:食料不足を補うためにカエルをとりにいくティム君】
【写真左:家畜の餌やりもティム君の日課/右:作物のさ立ち具合を見るティム君】
■ 地域の現状 ■
収 入:96%の世帯が農業に従事しています。雨季と乾季のバランスが乱れると収穫は減り、すぐさま収入減につながります。里子の家庭では毎年2〜3ヵ月食べるものがなくなり、子どもたちは蛙やかたつむりをとって食べていますが、何も食べられない時もあります。そのために父親が他のキャッサバ畑や田んぼに働きに出ていかざるを得ません。また母親は鶏を育てて売ったり、近所の牛の世話をさせてもらったりしてわずかな収入を得て空腹をしのいでいます。
住 居:60%が藁(わら)ぶき屋根(雨季には雨漏りが激しく眠れない日が続きます)
衛生環境:
水 =井戸や池などから汲み、浄化している割合は27%、煮沸(しゃふつ)しているのは8%。
トイレ =家に用を足す決まった場所がある世帯は4%以下。
健 康=貧困のために病院に行くことができず、寄生虫や下痢など、容易に治る病気が命を脅かす重篤な症状を引き起こしています。WHOの2012年の調査では、生後1ヵ月未満の死亡率は、出生1,000人中18人(日本は1人)、幼児(生後1年未満)では34人(日本は2人)です。
教 育:15〜60歳の非識字率は、スバイルー地区では31%。義務教育(6〜14歳)の学校在籍率は70%。
村の開発委員によると、保護者たちは子どもたちに是非教育を受けさせたいと願い、遠くにある学校に通わせるために、一生懸命働いて自転車を買ってやろうとしていますが1台の古い自転車にすらなかなか手が届かないのが現状です。
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