2014年06月17日
【マリ】深刻な食糧危機と武装勢力の襲撃に苦しむ人々への支援
マリの首都バマコから400㎞の地域の村に住む牧師エノック・コウリバリーさん(65歳)は、「食料危機の中、政府からは援助がなく村の80%の人々が空腹でした。お米の袋をいただいた時、遠くに住む方々が私たちのことを心配してくださり、また苦しみを分かち合ってくださっていることを知って本当に嬉しいです。これはこの30年間で初めての経験です。」と語りました。
深刻な食糧危機
マリ共和国は西アフリカの内陸国で、7つの国と国境を接し、南にニジェール川、西にセネガル川が流れ、北にはサハラ砂漠の大地が広がっています。北部の砂漠地帯では降雨量が極めて少なく、一方南部では年間降雨量は700㎜を超えます。人口の80%は気候変動に左右されやすい昔ながらの農業と漁業に依存し、国連の人間開発指数は187ヵ国中175位(日本は12位)でアフガニスタンやエチオピアより低いレベルです。
2011年頃からの西アフリカのサヘル地域一帯の旱魃により穀物類をはじめとする収穫量が激減、食料価格の高騰が追い討ちをかけて、マリではここ数年深刻な食糧危機に陥っています。
過激派による迫害が拡大
さらに北部地域においてはイスラム過激派によって、非イスラムの人々の虐殺、レイプ、ベールをかぶることの強制などが行われ、武装した暴徒が住民の家々を荒らし教会を破壊して回りました。そのため50万人が襲撃から逃れるために故郷を離れ、多くの人々が首都バマコに逃れました。2013年1月に、もと宗主国のフランスがマリ北部に介入して紛争は収まったかに見えましたが、武装勢力は砂漠やあちこちに隠れて次の襲撃の準備をしている模様です。
そのような中、当機構のパートナー団体バルナバス・ファンドは、バイブル・ソサエティ・オブ・マリと協力して、2013年末までに9.4トンの穀物(とうもろこし、米)の食料支援、避難民のための住居、保健衛生用品、子どもの教育、貧困地域にある教会堂の修繕や地域リーダーのトレーニングを行い、JIFHもその一部を支援しました。
アフリカには、このように長年にわたって食料不足に悩む人々がたくさんおられます。支援の届かないところに愛の手をさしのべるには、皆さまのご協力が必要です。あなたもサポーターとなって、ハンガーゼロ・アフリカ運動にぜひ参加してください。
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