2013年03月10日

小規模農家の再生をはかる共同事業を応援


自らも被災しながら大震災で被災した人々に生活を支えていくために市民らで立ち上げられた「自立支援ネットワーク 若林ヘルプ」(宮城県仙台市若林区)は、津波によって大打撃を受けた地元の農家らが共同で立ち上げた株式会社アグリパートナーズへの支援を続けています。当機構は、若林ヘルプの黒須践治さん(民生委員)を通じて、田畑の作業小屋となるコンテナハウスの支援をさせていだきました。

 2月27日 アグリパートナーズが農業を始めるために確保した仙台市若林区荒浜の農地に、当機構が調達したコンテナハウスが運びこまれ設置しました。「農業が盛んであった荒浜地区では津波によるダメージからの回復が70%まで進んできていると言われていますが、今回農家6人で法人を立ち上げた人たちは残りの30%に入る方たちです。農業を再生するにも農機具(トラクターなど)などが必要ですが、生活再建のこともあるので一つの農家では無理です。ですから複数の農家が力を出し合って、それぞれ農業を再開していこうとして生まれたのがアグリパートナーズです」(黒須さん)農業ビジネスの法人化はこの地区では初めてとのこと、それだけに「地に足をつけてしっかりやる覚悟で彼らは取り組んでいます」(黒須さん)という。

設置されたコンテナハウスは、いわば建築でいう現場事務所のようなものとして、農夫の休憩所や用具置き場などとして使われます。

コンテナハウス01.jpg

コンテナハウス02.jpg

「アグリパートナーズさんが今回確保された農地は三箇所で約1000坪、そこでこれまでのコットンに加えて米や大豆を育てて、それを売って収益を上げて農業再生に取り組んでいかれます。私たちも彼らのこの取り組みを応援していきたいです。販路の確保や農作業のボランティアもいります。収穫物の放射線検査は東北ヘルプさんできますから・・」(黒須さん)

 当機構はこうした被災地の中で暮らす人たちが自ら立ち上がっていこうとする働きにも応援します。なお、コンテナハウス支援は東北ヘルプさんとの協力で仙台漁港の漁師さんに対しても行われています。東日本の人々のための応援をこれからもよろしくお願いします。

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