2011年09月20日

喜びの笑顔が広がった「復興支援・希望のコンサート」(12・13日)


 大震災から半年、復興への歩みの中にある被災者を励ますために、韓国から来日したビューティフルマインドチャリティーの演奏家(以下BMC)を迎えての「希望のコンサート」が、石巻市(12日 大橋仮設住宅)と仙台市 (13日 仙台国際センター)で開催され、集まった被災者約400名に素晴らしいクラシック演奏や心なごむ韓国伝統音楽を楽しんでいただきました。

 12日に石巻市の大橋仮設住宅でのコンサート(主催:ヨハン仙台基督教会)は、当初の予想をこえて180名が集まり、会場となった仮設住宅の集会場は開演前には人々であふれました。来会者の中には、周辺の仮設住宅や自宅、避難先からチラシやポスターを見て足を運んだ人々も多くおられました。主催したヨハン仙台基督教会は、震災直後からこの地域で、「炊き出し」や「音楽コンサート」などで、被災者応援を続けてきました。コンサートではBMCメンバーの素晴らしい演奏もあって1曲終わるごとに割れんばかりの拍手が会場内に響き渡りました。来会した被災者からは「家族の中に韓国の人と結婚した人がいるので、アリランを聞いた時は本当に感動しました。ここではいろいろな催しがありますけどこんなに人が集まったのは初めてです」(女性)「アンコールの故郷(ふるさと)では涙が流れました。あの曲を歌うと震災を思い出してしまうのですが、閉じこもった心のままでいるよりも泣くほうがいいですよ」(男性)などの感想が聞くことができました。
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 翌13日の仙台国際センター大ホールのコンサート(主催:当機構)には、188名(当日のボランティアを除く)が来会、市内の仮設住宅や当機構の物資倉庫(仙台市若林区)の利用者などが足を運んでくださいました。また、当機構とともに被災者支援活動をしている地元のキリスト教会や大学生、コンサート協賛企業からも多数のボランティアが駆けつけ、コンサート運営を手伝っていただきました。
 コンサートはBMCメンバーの質の高い演奏とともに、身体的な障がいを克服して演奏家になったメンバーのエピソードや演奏も披露され、大きな困難と向き合う被災者の心を勇気づけていました。「とっても良かったです、励まされました」「音楽聞いて癒やされました。仙台市内から来ました。家は大規模半壊なのですが今も住んでいます。(当機構の)物資倉庫は自転車で40分位かかるのですが、よく利用させてもらっています。ありがとうございました」(女性)。会場出口で協賛各社から提供されたパンの缶詰やカップ麺、水などの生活物資を受け取った来会者から喜びの感想をいただくことができました。当機構は被災者の皆さんが困難の中でも希望をもって復興に取り組めるように、物心両面の応援を続けさせていただきます。

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                          BMCメンバーは倉庫でも被災者を励ましました 

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