2011年08月07日

子どもたちの笑顔が輝いたサマーキャンプ


 被災地の子どもたちを対象にした「子どもサマーキャンプ」(7月25日〜8月6日 於:山形県・月山ポレポレファーム)がこのほど無事終了。会期中に4回実施したキャンプ(1回2泊3日)には岩手、宮城、福島の被災地から計60名の小学生が参加(数名の保護者も同伴)、美しい月山自然散策や楽しいゲーム大会などの交流プログラムで子どもたちにとって楽しい夏休みの思い出作りが実現した。  
 2泊3日で行われたキャンプは、当機構と被災者復興支援活動を続けている東京キリスト教学園の学生ボランティアがプログラム運営を担当。会期中、キャンプ会場の山形県月山(がっさん)ポレポレファームに長期滞在して合計4回のキャンプ運営にあたった。用意されたプログラムは、月山自然散策、スイカ割り、水鉄砲遊び、ゲーム大会、うちわ作りなど月山の豊かな自然の中で子どもたちが身体を動かしながらの遊び体験が中心で、裸足で芝生を思い切り駆け回ったり、水鉄砲対戦でびしょ濡れになったりする子どもたちの歓声がキャンプ場に響き渡った。
 また、キリスト教会の牧師から「きづな」をテーマに子どもたち同士が助け合い、励まし合い、愛し合うことの大切さを学ぶ機会も用意、震災復興の中にある子どもたちの心を励ました。
 最後となる第4キャンプには、宮城県仙台市若林区荒井から小学2年生の庄子練君が祖母の庄子優子さんと参加、二人で大いにキャンプ生活を楽しむ姿がみられた。
 祖母の優子さんは震災で自宅が全壊となり、しばらく庭のプレハブで子ども家族と暮らしておられた。その中で近くに当機構の物資倉庫(若林区卸町東)があることを聞き、食料品などの支援物資を受け取りに足を運ばれるようになり、そこで子どもキャンプに誘われ、孫と一緒に参加された。

庄司親子.jpg
 優子さんは「夏休みはいつも孫たちを連れて海水浴に行くのですが、今年は震災がありどこにも連れてやる機会がなかった。それで倉庫に行ったときにキャンプの案内をもらい、いつも親切にしてくださっている飢餓対策さんのキャンプだから参加させていただきました。ええ参加して本当に良かったです。孫の練も楽しみましたが、私も月山の自然散策で心の疲れが取れました。本当に私たち被災したの?って錯覚を覚えてしまいました。それと子どもたちと一緒に水鉄砲合戦も楽しみました。私、ついつい大人げなく本気になっちゃってねえ、今までの辛かったこと全て忘れてしまいました」かつてワンダーフォーゲル部であった優子さんが少し恥ずかしそうに照れる。
 「水鉄砲が楽しかった」「花火が楽しかった」「自然散策でセミの抜け殻見つけた」「新しい友だちと仲良くできた」「映画 大切なきみが良かった」など子どもたちの思い出の声も沢山寄せられた。
 会期中、精力的にキャンプの運営にあたっていただいた東京キリスト教学園・学生ボランティアの皆さん、米内先生(国分寺バプテスト教会牧師)、後藤先生(千葉キリスト教会牧師)そのほか一般参加のボランティアの皆さん、施設上げてご協力をいただきました月山ポレポレファーム(奥山代表)の皆様に心より感謝をいたします。

子どもキャンプ3集合.jpg子どもキャンプ3スイカ割.jpg子どもキャンプ3自然散策.jpg子どもキャンプ3集合.jpg

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