2011年04月12日
積もった泥とがれきに悪戦苦闘しながら
(小島スタッフ報告)
4月10日、JIFHスタッフとボランティアで片付けお手伝いの要請があった石巻市内の割烹料理店に行った。
そこは地域で有名な高級割烹料理店とのことだった。しかし、一歩店内に足を踏み入れた途端、目に飛び込んでくるのは泥にまみれた瓦礫の山であった。一体何から手をつけたらいいのかわからない状態だったが、とにかく少しでも皆さんの助けになれたらと、無我夢中で瓦礫を集めては外に出すという作業を繰り返した。
暫くして黙々と片付け作業をしていたお店の方が、ポツリポツリと震災の様子を話し出された。「津波が来た時は2階に避難して何とか助かった」「隣の家は全て流されてしまった」「弟とはいまだ連絡が取れていない」など・・。最初お会いした時「もうこの店も終わりだ」と無表情で言っておられたご主人ではあったが、作業の中で私たちと会話を続けながらご自身の気持ちと向き合われていたのかもしれない。
私たちが車で帰る時には「本当にありがとうございました」と何度もいわれ、ご主人、奥さん、ご近所の方々までたくさんの人たちの笑顔を見て現場を後にした。
私たちがこの日したことといえば、お店のほんの一部分の掃除をしただけであった。それでもあんなに喜ばれたのは、それだけ失意の中で辛い日々を続けておられたからだろう。僅かなお手伝いではあったが、みなさんの心の中に小さな希望の灯火となればとただただ願う。
この町の名前は石巻市幸町(さいわいちょう)。この町全体が本当に幸いな町となることを祈りたい。
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