2011年04月08日
自動車でも逃げ切れない津波そして悲劇
被災地の田んぼであちらこちらに流された自動車をみた、近づいてよくみるとその多くに赤いビニールのひもが止められていた。
その印は、この車から遺体がみつかったということを記したものだ。人の死がいまにも吹き飛ぶような、赤いビニールのひもだけで記されいることがあまりに悲しい。
大規模な津波被害に見舞われた被災地ではあちらこちらに流された車がある。中には鉄柱に激突してくの字に折れ曲がってそのままくっついている乗用車もあった。津波の力の前には、大型トラックの重量をもってしても太刀打ちできない。
津波が押し寄せたとき、多くの人々が自動車に乗り込み、あるいは走行中にこの危険から身を守ろうとした。ところがすでにあちらこちらで車の渋滞がはじまり、動くにも動けない状態になりつつあった。そこにどこからともなく津波の壁が建物を壊しながら迫る。逃げ場を失なった人々は高台を目指しつつも四方八方に逃げ出す。それと同じことが車でも起きた。その結果「津波が来たときにたくさんの人たちが車にはねられているのを目撃しました」(市民)とういう状況が起きたようだ。
いのちを守るために、人も車も道を真っ直ぐに走れない、大混乱の中で不幸にも車にぶつかってしまった人、車で逃げる中で襲ってきた津波をさけるためにハンドル切ったときに人をさけることができなかったドライバー、だれもが信じられない事態に巻き込まれてしまう。生きるか死ぬかの大津波の中では人も車もいつもの交通ルールを守ることはできない。自動車ならなんとかなるは安易な想像なのかもしれない。
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