ハンガーゼロ アフリカ」とは

小西小百合

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2020年05月06日

【FHボリビア】コロナ対策で貧困家族に食料支援と講習会

 国際飢餓対策機構ボリビア(=FHB)のコチャバンバ事務所は支援地のウスパウスパ(Uspha Uspha)で新型コロナウイルスの感染拡大と大統領の終日外出禁止令による食料不足に見舞われた家族に緊急的な食料配布を行っています。駐在員小西からの報告です。

 FHBは4月には数回に分けてこの地域の中でもさらに貧しい140家族に、基本的な食料品パックを支援・配給しました。(100ボリビアーノス分:約14.3米ドル)この5月の第一週にはさらに別の地域の100家族への配布を予定しています(一家族一回の配給)。受け取った方たちは、殆どが日当仕事のため現在は働けず収入が無い状態で食料にも事欠いていた時の支援に、涙ながらに感謝される方たちもおられました。食料品の袋には「恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、主が、あなたとともにあるからである」という聖書の励ましのことばも添えられています。
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FHBコチャバンバ事務所COVID-19予防の講習会WEBのコピー.jpg
 食料支援は、地域のリーダーや地域教会の牧師先生方と協力して行われています。リーダーらが現在支援の必要な家族に連絡し、家族の代表にFHBコチャバンバ事務所や地域のコミュニティーセンターに直接受け取りに来て頂くようにしています。
その機会には来られた全ての方々に対して、FHのヘルススタッフによるCOVID-19予防対策の講習を実施し、地域の他の方々にも伝えて下さるように依頼しています。その甲斐あってか初回の配給時にはマスクをしていなかった方々がおられましたが、次からの食料配給では全員マスクをして来られるようになりました。
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地域センターでの食料品配給WEBのコピー.jpg 

 外出禁止が続く中でFHも支援地に入って活動ができない中、食料提供を通じて支援を必要としている貧しい方々との接点をもち、今できるフォローを続けています。また、そうして接点をもつことでコミュニティの様子を知ることができ、先日も事故で深度Ⅱの火傷を負った9歳の少年(米国FHの支援チャイルド)に対して必要な治療対応をすることができました。

 日本も緊急事態宣言が延長されるとのことで厳しい状況が続くと思います。そのような中で、新型コロナウイルスの感染拡大の影響下にあるボリビアの人々のことも覚えてくださることを心から感謝いたします。私の自宅隔離措置生活も長くなりましたが、今のところ体調は守られテレワークで業務を続けています。みなさんもどうぞお気をつけください。
小西小百合

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2020年04月07日

変わるものと 変わらないもの < 連載 15 >

ラテンアメリカの人々とともに
ボリビア多民族国 駐在 小西小百合
〈連載14からの続き〉

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 昨年2019年10月20日以降、ボリビア全国で政府支持派と反政府派市民の衝突が続き、全国(9州)の国家警察が反政府派を抑圧、多くの血が流されました。「今や大統領の永年の独裁政治が確立され、ボリビア人の人権と自由が奪われてしまう!」と多くの人々が思ったその時、私が住むコチャバンバの国家警察の一部が"我々は(反政府派)市民擁護側につく"という声明を発表、国家の命令に反した行動に出たのです。

 それを機に各州の警察隊が次々と「(横暴な権力者ではなく)ボリビアと市民を守る!」との意思を表明し、事態は急展開。そして慌てたエボ・モラレス大統領は多額のわいろを国軍のトップに渡して反政府派市民の鎮圧を要請しました。兵器・武器を駆使する国軍が動けば警察や一般市民には成すすべもありません。「今度こそ万事休す! 」と誰もが思いましたが、国軍トップの将軍はお金を受け取った後、政府を支持せず沈黙を守ったのでした。

 やがて警察と反政府派が政府支持派を圧倒しはじめ、11月10日米州機構(OAS)は、選挙に多くの不正行為があったため選挙のやり直しを勧告しましたが、反政府派は大統領の辞任を求めました。その後政府高官等の辞任が相次ぎ、国軍や国家警察も大統領に辞任を勧めた為、大統領と副大統領が辞任を表明したのです。

トラック2台分の現金と亡命

 この日、ボリビア中に反政府派市民の勝利の歓声が上がりました。国家警察が反政府派擁護についたわずか3日後のことでした。エボ元大統領はその夜亡命。ボリビアのSNSには、彼の指示で国家銀行からトラック2台分の現金が引き出されて大統領専用機に運び込まれ、彼が乗るメキシコ大使館専用機に運ばれる映像等が流れました。そして初の女性大統領の暫定政権発足。その後政府支持派の暴動を防ぐ為に国軍が昼夜を問わず警察と協力して市民を守ったのです。

 この間各県をつなぐ主要幹線道路の封鎖、近隣諸国との国境閉鎖、首都の国際空港の一時閉鎖等の為に食料やガスが枯渇状態になった市があった他、各地で放火・殺人・略奪・強盗等もあり、市民生活に多大な影響を及ぼしました。結果的に35名が死亡、負傷者は832名と報告されています(ボリビア国国民保護局発表)。

 FHボリビアは約3週間支援地での活動を停止せざるを得ませんでしたが、ハンガーゼロの支援地はこれらの衝突があった都市から遠く離れていたたので、様々なうわさに不安な日々を過ごしたものの、サポートチャイルドとその家族、またスタッフたちは無事で、神様の守りを感謝しました。

 今回多くの犠牲が払われました。しかし人々の「人権と自由を死守する強い意志」が変わらない限り、これからも危険をもいとわない勇気ある行動を人々はとられることと思います。ボリビアの真の平和と正しい政治のために引き続き祈り、見守っていきたいと強く願っています。


【関連記事】変わるものと 変わらないもの 連載14

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2020年03月27日

【小西駐在スタッフから報告】ボリビアのロックダウン

ボリビア時間3月25日午後7時、 ヘアニネ暫定大統領が声明を出しました。本日また新たな感染者が発見され合計38名とこの3日間で11名増えました。そして今日まで陸路でのボリビア人の帰還は許可されていましたが、26日午前零時より陸路も含め、国境の完全封鎖(ロックダウン状態)となります。
 また全国における終日外出禁止令(隔離措置)が4月15日まで延長され、7~12時の間1世帯につき1名のみ買い物が可だったのが、18歳~65歳の者で身分証明書の末尾番号により買い物に出られる曜日を月~金曜日に振り分け(小西は金曜日に購買可)、土・日曜日は完全外出禁止となります。

 この禁止令に違反した場合は警察により8時間拘束され、罰金も2倍に増えて1000ボリビアーノス(約144米ドル=約16,000円)になります。その他にもいくつか新規の法令があります。警察や軍隊による違反者取り締まりが一層強化されます。また状況によっては終日外出禁止令が延長になる可能性もあります。多くの国民が終日外出禁止令を守らず、感染危険度が上がってきているためです。

 国際飢餓対策機構ボリビア(FHB)のスタッフは私も含めて自宅勤務を続けます。今日はコチャバンバの事務所のスタッフ全員でのスカイプでの朝の集会、その後3つの会議に参加、一日それで終わりました。今は自宅のネットワーク環境でそのような働き方ができるのでなんとか仕事つづけられています。

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【写真:2018年撮影 FH同労者のエドワルドさんらと】

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2020年02月28日

変わるものと 変わらないもの < 連載 14 >

ラテンアメリカの人々とともに
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ボリビア多民族国 駐在 小西小百合

"11月10日、ボリビアのエボ・モラレス大統領がメキシコに亡命した"との短いニュースが日本で流れたのは、私が一時帰国していた昨年2019年のことでした

続きはハンガーゼロサイトから

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2019年06月06日

変わるものと 変わらないもの 連載13

ラテンアメリカの人々とともに

 標高4,000mを超える高地・コンフィタル村のサントスさん一家。長年キリスト教会に通っていましたが、両親は子どもたちの命の大切さに気づきませんでした。続きはハンガーゼロサイトから
WEB_ルイス・マリオ君を見舞い(2019年5月)のコピー.jpg

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2019年02月26日

映画『ふうけもん』のモデル、元祖便利屋・右近勝吉さんよりインタビューを受けました

【UKON PROJECT】
映画『ふうけもん』のモデル、元祖便利屋・右近勝吉さんよりハンガーゼロの活動のことなどインタビューを受けました。
詳しくはハンガーゼロサイトから!

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2018年07月27日

変わるものと変わらないもの

ボリビア他民族駐在 小西小百合

小西RGB.jpg「ルシオが農作業中に木から落下して左腕二箇所を骨折した!」「えっ、あのルシオ君が?」FH米国スタッフが私に連絡してきたのは去る5月29日。「あのルシオ君」というにはわけがありました。それは昨年10月にこのスタッフから緊急の相談を受けていたからです。

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