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【東京事務所】

2018年10月15日

はじめて肌で感じたエボラ出血熱

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5月から約3ヵ月間、コンゴ民主共和国ハンズ・オブ・ラブ・コンゴのジェローム駐在スタッフのもとで研修を受けていた鶴若仰太スタッフの報告です。


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こちらに来てから 2 ヵ月が経ち、多くのことを学ばせていただいています。
 先日、日本大使館で主にエボラ出血熱についての説明を受けました。今までに疑いなども含んでコンゴ民主共和国で 58 件の症例が見られ、28 名が死亡しています。そのうち確実にエボラが原因だとされているのは 14 件です。エボラ出血熱の死亡率は大体 53%と言われているそうですが、私がいるキンシャサは感染が確認されたムバンダカからは 500 〜 600㎞離れており、症例はありません。潜伏期間は 2 〜 21日で、最後にエボラ出血熱での死亡が確認されたのが 6 月 2 日、現在のところ大使館からの情報のアップデートはありません。

 エボラウイルス病の病原体はとても弱く、アルコール消毒、石鹸などで死ぬそうです。感染経路は患者の体液 ( 血液、嘔吐物、便、精液 ) からですが、人の汗からは感染しないと言われています。従って予防法はしっかり手を洗うこと、これに尽きるそうです。

 ご存知の通り、現時点ではエボラに対しての効果が証明されている薬剤はなく、日本やアメリカなどが開発中です。治療法は対処療法として解熱剤、点滴を行います。実際にはマラリヤの薬や抗生物質を投与するそうです。予防法はとても単純に聞こえますが...。

 感染の拡大理由の一つは、病院における不十分な診察、治療です。基本的な感染管理ができていない、治療は点滴のみ (子どもの治療は不可能 )、医療従事者、アルバイト ( 往診 ) 間で感染してしまう、検査が不十分 ( 熱も体温計ではなく手を当てるだけ ) などなどです。

 もう一つの理由としては、コミュニティレベルにおける不適切な対応です。エボラ出血熱に対する不十分な知識と慣習、文化として遺体は故郷で葬る、その際に遺体を遺族が洗うことになっている、などです。

 エボラ出血熱の死因と言えば、出血を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実際には嘔吐と下痢による脱水が多いそうです。(下痢、嘔吐は発症してから2、3日経って 80%の確率で、出血は 5 日以降に 10 〜 20%の確率で始まる)。この感染症は適切な対応をすれば感染しないということでしたので、手洗いを徹底したいと思います。

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