「雨の日には濡れて
晴れた日には乾いて」
寒い日にはお腹くだして、
次の日にはもっとくだそうとしてみる、
そんなお腹さ。
先週、ネパールより帰国しました。
現地での活動を通じて、たくさんの出会いがありました。
その中のお一人、山根正子さん。
彼女はカトマンズ郊外で長年、医療活動を続けてこられました。
御年78歳。いまだ現役。
診療所と鍼灸学校を運営しながら、
ネパール人医療スタッフや学生の育成のために奮闘しています。
今回の地震でスタッフや学生も被災し、診療所は無事でしたが、学校は倒壊。
そこで診療所の一部を仮教室にして6月1日から鍼灸学校の授業を再開しました。
久しぶりの授業。久しぶりに顔を合わせる学生たち。
その中には家や家族を失った学生も少なくありません。
ある学生は泣きながら告白しました。
「家が倒壊して、下敷きになった弟が、昨日亡くなった」
それでも学校に行こうとする彼女に、父親は、
「家も食べ物も無くては皆死ぬのになぜ勉強する必要があるか?学校になんか行かなくてもいい」
と言ったのです。
多くの学生が悲しみに沈んでいる中、2年生の女生徒が
「大変な時だから、みんなで助け合って乗り越えよう。その為の話し合いをしよう」
と皆の前で声を掛けました。
それを聴いた山根さんも思わず泣いてしまったそうです。(以下、彼女のレポート抜粋)
「校舎の問題、クリニック経営の問題、倒壊したスタッフの家の問題等々沢山の問題を抱えて、
今も続く余震に脅えている皆に再建精神を持たせる方法に悩んでいるけど、
涙を流したことは無かった私が、18歳の女生徒の前向き精神に励まされた。」
哀しみの中で、それでも励まし合いながら前を向いていこうとする人々を、
私たちも応援し続けたいと思います。
皆さんのご支援よろしくお願い致します。
「雪の日には凍えて 雷には怯えて
月の日には辺りがよく見えたりもしてて
次の日には忘れて
風の日には飛ぼうとしてみる」
『失望せずにいれば、時期が来て、
刈り取ることになります。』
(ガラテヤ 6:9)
For at the proper time we will reap a harvest
if we do not give up.
(Galatians 6:9)