理想の食卓、理想の筋肉、理想の住宅、理想の世界、理想の吉田。
「理想の」と付くだけで、なんだかとても楽しい気分になりますが、
「現実の」それらを見て、なんだか余計むなしい気分になりました。
桜が咲いたなぁと思っていたら、あっという間に散ってしまい、
青々と茂った葉が太陽に照らされている今日この頃でありますが。
相変わらず世界では様々なことが起こっています。
2013年4月のAFPのWEBニュース「戦争・紛争」の項目で見出しタイトルを以下に抜粋。
今月も争いや事件が絶えません。
◆オバマ大統領、ボストン爆発を「テロ行為」と断定(4月17日)
◆地方選目前のイラク各地で自動車爆弾、死傷者230人以上(4月16日)
◆武装集団が裁判所や援助物資積んだ車列を襲撃、ソマリア(4月15日)
◆シリア政府軍が南部の町を総攻撃、57人死亡 人権監視団(4月12日)
◆紛争地帯の性犯罪、被害者の大半は子ども 国際NGO(4月11日)
◆南スーダンで武装集団が襲撃、PKO部隊のインド兵ら12人死亡(4月10日)
◆シリアの首都中心部で自爆攻撃、少なくとも15人死亡(4月9日)
◆NATO軍の空爆で子供10人死亡、アフガニスタン(4月8日)
◆エジプト各地で抗議集会参加者が警官隊と衝突、8人負傷(4月7日)
◆タリバンが裁判所を襲撃、44人死亡 アフガニスタン(4月4日)
◆マリの世界遺産都市で掃討作戦、イスラム武装勢力3人死亡(4月2日)
◆ミャンマーの破壊された市街地、宗教間衝突の爪痕(4月1日)
◆中央アフリカ反政府勢力に少年兵、派遣の南ア軍兵士が語る(4月1日)
アメリカで起きたボストン爆発事件についてオバマ大統領は会見で、
「これは凶悪かつ卑劣な行為。爆弾が罪のない市民に向かって用いられれば、それはテロ行為だ」と述べました。
しかし、その同じ日に『パキスタン北西部で米無人機攻撃、4人死亡』という記事があります。
「2004年以降にパキスタンで行った無人機による攻撃で3577人が死亡、
そのうち最大で884人が民間人だとみられている。」
「米軍によるこうした攻撃についてパキスタン政府は主権の侵害だとして強く批判しているが、
米国側はイスラム過激派との戦いにおける極めて重要な対抗手段だと主張している。」
結局自分の国のことしか考えていないわけです。
国の違いで、人ひとりの命の見方も違ってくるのが世界の常識のようです。
イラク、ソマリア、シリア、南スーダン、アフガニスタン、
エジプト、マリ、ミャンマー、中央アフリカで起きていること。
それを「国外」で起きていると見るのではなく、
この「世界内」で起きているという見方。
「過去」に起きたのではなく、
「 今 」の時代に起きているという認識。
この「世界内」で「今」を生きている以上、私たち全員に責任があるはずです。
同じ空気を吸い、同じ時代に生きている者として、
善隣共生を目指すチームの一員となり、
すべての人が安心して十分に食べていくことができる世界を共に実現しましょう。
そんな理想の世界を目指す、理想の吉田となって
今日も自分さえ良ければいいではなく、
誰かのための存在でありたいと思います。
『「自分の隣人を愛し、自分の敵を憎め」と言われたのを、あなたがたは聞いています。
しかし、わたしはあなたがたに言います。自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい。
それでこそ、天におられるあなたがたの父の子どもになれるのです。
天の父は、悪い人にも良い人にも太陽を上らせ、正しい人にも正しくない人にも
雨を降らせてくださるからです。自分を愛してくれる者を愛したからといって、
何の報いが受けられるでしょう。取税人でも、同じことをしているではありませんか。
また、自分の兄弟にだけあいさつをしたからといって、どれだけまさったことをしたのでしょう。
異邦人でも同じことをするではありませんか。
だから、あなたがたは、天の父が完全なように、完全でありなさい。』
(聖書 マタイ5:43~48)