小学校時代のひとり遊びといえば、
戦国武将目線で現代の食事を楽しむことだった画期的な吉田です。
中でも織田信長風にサッポロ一番の塩ラーメンを食べるのが一番ワクワクしました。
そんなことを思い出しながら、
先日、東北復興支援で6月からずっと関わってきた亘理町の漁師さんの船に乗り、
鮭漁を体験させていただきまして、はちゃめちゃワクワクしたわけです。
当機構はこの漁師さんたちにボランティアチームを継続的に派遣してきました。
津波によって町の至るところに流されてしまった網を回収し、
その網に付着したゴミを取りのぞく作業や破れた網を縫い合わせていくお手伝いなどをさせていただきまして。
全国から来て下さったボランティアの皆さまのご協力により、
今月から始まった鮭の漁になんとか間に合ったわけです。
10月21日。
長期ボランティアの川口さんと生見くんと私の3人は夜明け前の午前3時半に起床。
私はドンキホーテで買ったカッパに身を包み、
普段あまり食べないお洒落な朝ごはんを済ませ、
元気よく漁師さんの船に飛び乗りました。
漁初体験の私たち3人は作業の邪魔にならないよう右往左往しながら揺れる船内を動き回り。
とことん酔いまくり。五臓六腑が揺れに揺れまくりまして。
私は朝ごはんに食べたSOYJOYバナナ味の逆流と格闘しまくりでした。
ほんの3時間ほどの漁でしたが。
ほとんど何も出来ずに終わりまして。
もはやくたくたのへとへとのどろどろのふにゃふにゃでした。
しかし、お昼には漁師さんがボランティアの方々に獲れたての魚をさばいてくださり。
さばきたての刺身をコンパネ張りたての床に座って食べたてまつりました。
魚のおいしさと漁師さんのやさしさに心もお腹もいっぱいいっぱいでした。
普段何気なく食べている魚。
たまに何となく眺めている海。
そんな日常生活の些細な場面に新しい視点が生まれたような。
漁師さん目線で魚を見ると、海の恵みを思う存分感じます。
漁師さん目線で海を見ると、そこは過酷な仕事場になります。
漁師さん目線で社会を見ると、魚の値段に心痛みます。
今まで決して見ようとしていなかった視点でした。
9月末から11月にかけて、全国で世界食料デー大会が行われております。
世界の食料問題を考え、具体的なアクションを起こす良い機会です。
この機会に普段の食事も少し目線を変えて食べてみてください。
世界の飢餓と貧困の中、格闘しておられる方々をぜひ知ってください。
『しかし、あなたがたの目は見ているから幸いです。
また、あなたがたの耳は聞いているから幸いです。』
(聖書 マタイ13:16)