2016年11月16日

【パキスタン】女性への教育と医療を 通じて生活向上を目指す


 パキスタンにあるWomen's Christian Hospitalは創立117年の歴史を持つ産婦人科、小児科病院ですが2013年から私たちは院外の地域の支援を始めました。パキスタンは、人が自身の生活を営む上で必要な基礎教育がまだまだ行き渡っていない国の一つです。とりわけ多くの女性にその機会が与えられていません。私たちは教育と医療を通じて人々の生活がより向上すること、そしてそのことを通して私たちに注がれる創造主の愛をお伝えしています。

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 現在私たちが活動しているB地区は、M市から車で約1時間離れた農村地域です。地域の主な作物は麦、綿花、サトウキビ。2011年に行った調査では、この地域の人々は、農業だけで生活するのは難しく地域の67%が日雇いで生計を立てていること、15歳以上で読み書きができるのは、21%であること、5歳以下の子どもの主な死因が肺炎と下痢であること、トイレをもっているのは、25%の世帯であることなどがわかりました。

職業訓練の成果が徐々に

 このような背景の中、女性対象に識字教育、刺しゅうと縫製を学ぶ職業訓練、また子どもたちと女性を対象に健康教育、そして聖書を通して人としての生き方を学ぶ集会を行っています。パキスタンの女性は、子どもを、とりわけ男児を出産することを求められます。クリニックではその中で不妊や流産、死産で悩む方々の治療と教育、そして妊娠後母子ともに健康に過ごすことができるよう、フォローアップに力を入れています。2014年からの2年間で24人の女性が1年間の職業訓練コースを終了し、そのうち5人は、職業訓練の教室で継続的に働き収入を得ています。まったく読み書きができなかった女性5人が、2年間学び、小学校5年生程度の読み書きができるようになりました。その後も継続して学んでおり、今後算数を学びます。

 20年以上不妊に悩み、様々な医療機関で治療を受けていたAさんは、私たちのクリニックで治療を始めて数か月後に妊娠していることが分かりました。40歳を超えていたためその喜びはひとしおで、現在は妊婦として定期的に通院しています。このような例は沢山あります。

スタッフに協力関係が

 それとともに私たちがとりわけ大切だと考えているのは、共に働いている人たちの教育です。スタッフが健全でなければ、本当に実のある良い働きをすることは不可能だからです。そのために12人のスタッフで聖書の学びを定期的に行い、この活動の意義と目的、仕事の取り組み方についての共通理解に努めています。そのような中で、スタッフ間にあった差別や自己中心性(カースト制度の影響で、清掃等人々が忌み嫌う仕事があります)が少しずつ軽減し、共に協力しあって働く関係が築き上げられつつあります。中でも職員のSさんは依存薬物の使用を止め、聖書を自分で読み始めています。昨年12月のクリスマスの特別集会には100人以上の地域の方々が来てくださいました。

 皆様のご支援に支えられて、今日までこの活動に必要なものは全て与えられてきました。私たちはやがてパキスタンの人々が自分たちでこの働きを担っていくことができるようにと願っています。

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