2015年02月09日

【東北】復興とともに変わりゆく「故郷」


3.11 震災から4年を経て

 あの日からもう4年が経過したのだ、という思いがします。昨日のように思い出される事もあれば、すでにぼやけてしまった記憶もあります。一方沿岸部に行くと生々しい爪痕が残る地域があり、土地のかさ上げや造成の工事車両を目にすると、3.11が続いていることを感じさせます。

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【写真:各地で災害公営住宅の建設が進む】

 福島県でも、震災後通行が禁止されていた国道の規制が解かれ、有料道路も次々に開通してアクセスが便利になってきました。このように目に見える「新しい歩み」がある一方、目に見えない放射能に関しては、いまだに専門家の意見が「安全だ」「安全でない(かもしれない)」と分かれています。

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【写真:親善大使の慰問活動(左:上原令子さん/右:ソン・ソルナムさん)】


 自分の意思に反して、移動や居残りを選択しなければならない福島の方々の苦悩を見聞きしても、何もできない現実を突きつけられますが、私たちは福島と共に歩みたいとの思いを持ち続けています。

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【写真左:パンアキモトさんの仮設訪問/右:ふくしまHOPEプロジェクト(子どもと家族支援)】


 この4年、国内外で甚大な被害をもたらした災害が頻発しました。フィリピンを襲った台風30号、広島土砂災害、長野県北部地震など、3.11当時の東北被災地と重なる各地の映像に、心が痛みました。その様な中、東北の被災者からフィリピンや広島の方々に義捐金を届けたいというお話をいただきました。募金をしてくださった方の多くは、東北で被災をされた方々です。「東北の方々からの募金だということで、被災されている方も励まされると思います」と言うと、「私たちもたくさんの方に助けてもらったから、少しでも恩返しがしたくて」と皆さんが言ってくださいます。自分たちが味わった痛みや悲しみが、多くの人たちの愛で和らいだ経験があるからこそ、人の痛みを共に背負いたいと思われるのでしょう。

 震災後盛んに見聞きした『絆』という言葉は、今や「風化」されてきている印象を受けますが、『絆』は東北の被災地から別の被災地へしっかりと結ばれています。

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【写真:広島土砂災害の被災者のために募金集めをしてくださった塩釜聖書バプテスト教会のみなさん】

新しい「故郷」作りへ

 東北沿岸部は歳月とともにその様を変え、今までとは異なる風景が広がっていくことでしょう。先日、沿岸部の男性が、「以前とは変わるこの町の新しい姿が、若い人たちにとっては『故郷』になるのだと思います。変わりゆく地を目にして、『故郷』とは変化していくものだったのだ、と感じています」と言われた言葉が、復興に向けて大きく動き出す中での人々の気持ちを物語っているのではないでしょうか。

(東北事務所・伊東綾)


募金受付を継続

 これまで温かい支援をしてくださった皆様に心から感謝致します。皆様の応援によってJIFHは、多くの団体が活動を終了する中でもさまざまな形で支援を続けることができました。被災地も人々の暮らしぶりも変わりつつありますが、私たちは被災された方々の自立の歩みを尊重しつつ、寄り添っていけるよき隣り人でありたいと願っています。引き続き応援をよろしくお願い致します。

※募金はコチラから(クレジット・コンビニ決済可)

【ゆうちょ銀行(郵便局)からの振込】
口座番号 00170-9-68590
加入者名 一般財団法人 日本国際飢餓対策機構

※通信欄に募金名「東北支援」を必ずご記入ください。

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