2014年12月22日

なぜ飢餓になるの?「食べ物を棄てる人」


 豪華な食事をいただく回数も増えるクリスマスや年末年始ですが、いま一度、「飢える人」がいる一方で「食べ物を棄てる人」もいることをご一緒に考えたいと思います。

最悪はアジアの日・中・韓

 2013年9月に国連食料農業機関(FAO)は、世界で生産された食料の3分の1(13億トン)、金額にして約75兆円分が棄てられていると発表しました。最悪の廃棄地域は日本、中国、韓国を含む「産業化されたアジア」で、1人あたり年平均約80キロの穀類、100キロ以上の野菜を廃棄しているとのことです。また、北米・南米の食肉産業やアジア、ヨーロッパ、中南米の果物の廃棄問題も指摘されています。

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【感謝して食事をいただく(ケニア・シープケア学校給食)】

 世界の食料廃棄量の54%が、生産・収穫後の取り扱いや貯蔵の段階で起こり、残り46%はその後の加工の段階や流通、そして消費の段階で発生しているといわれています。

食べられるのに棄てる基準

 開発途上国では生産・収穫後の取り扱い技術や適切な貯蔵設備がなく、また運搬手段の問題で消費者に届くまでに破損や腐敗が起こるという、意図しない廃棄が発生します。一方、先進国では消費者が買いすぎて腐らせたり、賞味期限・消費期限を気にするあまり棄てたりしています。また小売の段階では、消費者が見た目の悪い物の購入を控えるために、食べられるけれど品質や美的基準に合わないものを廃棄しています。このようにして裕福な社会で棄てられる食料は約2億2200万トン、これは飢餓に苦しむサハラ以南のアフリカの食料総生産量にほぼ匹敵する量です。

 世界の9人に1人が飢えに苦しんでいる現在、すべての人が十分食べるだけの食べ物がありながら、その3分の1が棄てられているという事実を重く受け止める必要があります。これは世界の飢餓解消のために必要な食料の4倍に相当します。

 国連の食料農業機関と環境計画(UNEP)は、"Think・Eat・Save.Reduce Your Foodprint"(考えて食べ、節約し、食料廃棄を減らそう)キャンペーンをスタートしました。

 飢餓に苦しむ人々に愛の手を差し伸べる一方、私たち一人ひとりが自分の食生活を見直し、本当に必要なものを選択して食料の無駄を少しでもなくしたいものです。今すぐ始めましょう!

わたしから始める、世界が変わる

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