2013年09月23日

【ケニア】届く支援の大切さを実感(シープケアセンター)


 日本国際飢餓対策機構(JIFH)のファシリテータートレーニングに参加したのがきっかけで、シープケアセンターで一ヶ月間ボランティアをさせていただきました。何ができるか不安でしたが、ある人から「ケニアの人たちの宝物をたくさん見つけて」と言われ、それが今回の滞在のテーマになりました。そして出会った人たちから、貧しい生活でも感謝する心、分け与える心を教えられ、この心の豊かさこそケニアの人たちの宝物だと知りました。

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  食べることが最優先の現実

 ケニアでは、働かずに朝から酔いつぶれたり、麻薬を常用したりしている男性が多く見られ、結婚して子どもができても、家庭を顧みずに外に何人も奥さんを作って出て行ってしまう人も多いといいます。シープケアセンターにも父親がいない子どもは沢山いて、学費はおろか食事をすることも困難な家庭の子どもが多いです。

 JIFHの里子支援について牧師のアイマスさんに尋ねました。里親さんからの支援金は子どもの家庭には直接支払わず、学費に充てられているとのこと。数年前、ある団体が里子支援をしたことがありましたが、子どもたちの家庭に直接支払われた支援金を受け取った途端、ほとんどの子どもたちが学校に来なくなったそうです。それだけこのソウェト地区の人達は生活に困窮しており、子どもの将来を考えるゆとりさえないことがよく分かります。

 JIFHは学校の給食支援も行っています。学校に来れば、家庭で食べられない日があっても、午前10時のポレッジ(トウモロコシの粉をお湯で溶いた飲み物)と昼食は食べられるのです。本当に「届く」支援について改めて考えさせられました。

 どんな境遇であっても、そしてどんな親の子であれ、子どもは可能性を秘めています。子どもたちが将来に希望を持って生きるために、学校に来るよう働きかけることが、ここではとても重要な仕事だということも分かりました。

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(報告:星野絢子さん)

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