2013年04月30日

【バングラデシュ】成長した里子の姿に感激


 当機構の特命大使に就任した近藤高史氏(ノア・デジタル代表取締役)が、2月に活動地のカンボジアとバングラデシュを訪問しました。今回はバングラデシュ訪問の報告を掲載させていただきます。※カンボジアレポートはコチラ

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 バングラデシュの首都、ダッカから西へ200kmほど行った「マチュパラ」という地域で、現地の国際飢餓対策機構が数日前から始めたという幼稚園を見学させてもらいました。日本の幼稚園児と同じような年頃の小さな子たちが20人程いたでしょうか、土間にジュート(黄麻)を敷き詰めて、壁と屋根は葺(ふ)いたばかりの萱(かや)で出来た簡素な建物でしたが、熱い日差しが照りつけてもこれならひんやり涼しく、教室には打ってつけです。「まだしつけができていない子どもたちも、小学校に入る前に先生の話を集中して聞くことや団体行動に慣れておくと、その後の成長がグンと違うんだ」とスタッフの一人が教えてくれました。子どもたちの様子をあたたかく見守る大人たちの中に、きちんとした身なりのひときわ体格のいい青年が、腕を組んで立っているのが見えました。

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 今も残るカーストの束縛

 彼の名はマニクランパリ。FHバングラデシュのスタッフとして近くの地域を任されているプロジェクト・マネージャーだそうです。話を聞くととなんと彼自身、かつて日本の里親から支援を受けて成長した里子の一人だというのです。そしてさらに驚いたのは、彼はバングラデシュに今も色濃く残る「カースト制度」という身分差別の中でも、最下層にあたるアウトカースト(不可触賤民)の出身者だということでした。

 私は今回バングラデシュを訪ねた中で、車を降りてお茶を飲んだ通りの片隅や、河をフェリーで渡る船の中で、靴磨きをする何人ものアウトカーストの人たちを見かけました。家系にその名前を持って生まれたら、一生その束縛から離れられない人たちが、今なおバングラデシュには多くいるそうです。そうした社会を変えていくために、次世代の子どもたちがまず食べ物と安心して暮らせる生活が与えられ、そして教育を受けることが出来るように飢餓対策機構が支援をし、そこでマニクランパリさんのような生きた証人がスタッフとして働いていることに、大きな感動を覚えました。

 「自分が支援してきた里子が、今はどんな大人になっているだろう?」里親の誰もが知りたいことだと思います。私はバングラデシュでマニクランパリさんがアウトカースト出身ということをみじんも感じさせない威厳あるたたずまいで、誇りと喜びを持って働いている姿を見て、神様は里親たちの祈りと捧げものを顧みて下さり、確かに里子たちは世界を変える者へと成長していることを知りました。マチュパラで始まった小さな幼稚園が、またそうした祝福の「出発点」となりますように!

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