2012年12月10日

【フィリピン】チャイルドサポーター新規募集!250人の子どもたちに愛のおくりものを


 世界里親会は、フィリピン・ルソン島の南西に位置するビコール地域の2つの地区で2013年1月に教育支援活動を開始します。子どもたちの置かれている支援地区での暮らしの現状を知っていただき、彼らのチャイルドサポーターとして皆さまのご協力をぜひお願いいたします。マトノグ地区で200人、スラ地区で50人の合計250人の子どもたちが支援を必要としています。

IMG_1933.JPGvan.JPG

≪マトノグ地区≫
[ 主な仕事 ] ・・・ココナッツ栽培(小作農民)
[  収 入  ] ・・・1,700~2,300ペソ(3,500~5,000円)
[ 住 環 境 ] ・・・住居はヤシの葉を使う簡易住宅、生活用水は近隣に汲みにいく


 550世帯が暮らすこの地区の主な仕事は、ココナッツ栽培です。ほとんどが小作農家のため収穫の6割は地主のものになります。したがって収入は極めて低く、村の200世帯が貧困家庭、そのうち50世帯は日々の食事にも困る生活をしています。
 半分以上の家はヤシの葉などの簡易な造りのため、台風や洪水が発生すると容易に壊れてしまいます。生活用水はバイク等で遠くに汲みに行かなければなりません。トイレはほとんどありません。
 この地区には保育所と公立小学校がありますが、高校は1.5km離れています。学齢期の子どもおよび750名のうち、30%程度が教育費の工面が難しいため通学していません。

coconatsu.jpgkitchen in matnog.jpg

≪スラ地区≫
[ 主な仕事 ] ・・・漁業、渡し舟
[  収 入  ] ・・・0~2,000ペソ(0~4,000円)
[ 住 環 境 ] ・・・住居はヤシの葉を使う簡易住宅、生活用水は近隣に汲みにいく。飲料水は購入する。


 320世帯が暮らすスラの人々の主な仕事は漁業です。6ヶ月にわたる雨期にはほとんど魚が獲れず、雨期以外でも漁獲量によって収入が左右されるので、生活は常に不安定です。240世帯が貧困家庭、そのうち190世帯が日々の食事にも困る生活をしています。
 生活用水は周辺の井戸を利用しますが、飲料水は買わなければなりません。トイレ設備のある家はまれで、家庭ごみも穴を掘って埋めており衛生面の改善が必要です。島内の公立小学校には学齢期の子どものほとんどが通学しています。働かなければいけないけれども島内には仕事がないといった、他の選択肢がないという理由で就学率が高いのですが、今ある公的補助が終了すれば教育費の工面が困難になり、通学者の激減が予想されます。高校に行くには近隣の島へ渡る必要があり、交通費がかさむため、通学者は73人に留まっています。

you need to take a boat ride to get to Sula.jpghouse in sula.jpg


≪現地を訪問して/小西小百合(海外駐在員)≫

 今年5月下旬、2つの村を訪問しました。

 ☆マトノグの子どもの課題☆

 「こんにちは!」と手を振ると、たいていの人たちがにこにこと手を振って挨拶をしてくれました。「とても明るい村だなぁ」という印象を受けました。最初に訪問したロドラさんは49歳の元気なお母さん。ご主人は建築現場の日雇い(不定期)が仕事で高校生の娘1人と小学校の娘2人がいます。「この地域の主食は米、豆類、かぼちゃ。日干し魚も食べるけれど、ジャガイモやキャッサバだけのときも多いの。ご飯に塩だけをかけて食べる日もあるのよ」と話してくれました。この地域では子どもたちの栄養改善が大きな課題の一つです。
 また"子どもたちが、生活難のために高校進学を断念したり中退したりして、首都マニラなどの都市へ働きに行ったあと音信不通になった、また数年後に自殺した"など悲しい現実も話してくれました。「子どもたちが十分な教育を受け、自分たちの地域で十分な収入・安定した生活ができるようになりたい!」というのが人々の切実な願いです。

 ☆スラの人々の心の葛藤☆

 38歳のメイリンさんを訪ねましたが、木の葉の屋根、6畳ほどの一間に11人が暮らしていました。漁師のご主人と7人の子ども、孫1人と彼女の弟が同居しています。20歳の息子の嫁は現在マニラで働いています。上の3人の子どもたちはみな高校1年で中退しました。通学のボート代や昼食費を工面できなかったからです。スラの何人かの人たちに「自分たちの地域で誇れることを3つあげて下さい」という質問をしましたが、ほとんど答えられる人がいなかったことに私自身たいへん驚くと共に、様々なことを考えさせられました。
 自分たちの地域に関して、全くと言ってよいほど良い点、誇りとする点を見出せない、漁にしか生活の糧を得る道が見いだせず、子どもを高校まで卒業させることもあきらめざるを得ない、村全体が将来を変えるための具体的な方策を探しあぐねて苦しんでいる・・・。子どもを含め村人のセルフイメージがとても低いことを感じました。

 スラの親の願いも、マトノグと同様、「子どものより良い将来のために、ぜひ高校を卒業してほしい。健康に過ごし、卒業後には仕事を得てしっかりした家庭を持つようになってほしい」ということです。スラとマトノグに暮らす一人一人が神さまから与えられている潜在能力に気づき、それを伸ばし、将来にビジョンと希望をもって歩めるようになるためには、皆さまの愛の支援が必要です。ご協力よろしくお願いいたします。

with leader.jpg
【写真:マトノグ地区のリーダーとともに、中央に小西小百合】

カテゴリー

月別表示