ハンガーゼロ アフリカ」とは

NewsLetter巻頭言

2016年11月01日

「ハンガーゼロ」は必ず実現する

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 「世界ではおよそ7億9,500万人(9人に1人)が健康で活動的な生活を送るために必要かつ十分な食糧を得られていません」これは今年、国連WFPが発表した飢餓人口です。

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【写真:バングラデシュの活動地の子どもたち】

 昨年のこの紙面で「8億3,600万人の人々が極度の貧困で苦しんでいる」とお伝えしました。今年は人口が増えているにも関わらず(72億人から73億人)飢餓で苦しんでいる人々の数が減っています。これは飢餓対策のために支援をしてくださる皆様や国際機関などの努力によって飢餓人口を減少させることができていると確信させるものです。私たちが掲げるハンガーゼロは飢餓のない世界の実現に向けての大きなビジョンです。しかしそれは決して幻で終わることなく、必ず実現できると信じています。そのことは90年台に比べて飢餓人口が半減していることからも明白です。しかしまだまだ課題はたくさん残っています。

 「飢餓に苦しむ人々のほとんどは開発途上国に住んでいます。途上国では人口の12.9%が栄養不良です」「地域別で最も飢餓人口の割合が高いのは、サハラ砂漠以南のアフリカです。この地域は4人に1人が栄養不良です」「5歳になる前にいのちを落とす子どもの半数近く(45%)は栄養不良が原因です。その数は310万人にのぼります」これらのレポートは昨年からほとんど変わっていません。

先日、「世界食料デー」の現地報告のためにFHバングラデシュで長年活動してきたティム・ダンツさんが来日されました。バングラデシュはJIFHが一番長く関わってきた国です。今バングラデシュ人のスタッフが190名いて、8地区25コミュニティで12万人以上の人々と関わり続け、支援を行っています。彼は今年首都ダッカで日本人が犠牲になったテロのことを残念に思うと同時に、バングラの殆どの人々が自国で起こったテロに憤りを覚えていると言います。そして日本が長くこの国と関わってきたことにより、地域のリーダーが「仕えるリーダー」になってきていること、家族が神への信頼なしに暮らしの向上はあり得ないことを理解し始めていると言います。また、きっとこのことが子どもの未来を変え、やがて地域を変え、国を変えていく力になっていく、と力強く語ってくれました。

 国連は「2030年に飢餓を終わらせる」という目標を掲げています。私たちも世界の人々と協力してハンガーゼロの実現に向けて活動を進めていきます。この1年も支援者の皆様と共に歩むことができた幸いを心から感謝いたします。「私から始める、世界が変わる」

日本国際飢餓対策機構 常務理事 清家弘久
(11月号巻頭言No.316)

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