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木村 カナ

2016年09月16日

台風10号被害状況(北海道)

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9月14日午前、安倍総理大臣が8月の台風10号で大きな被害が出た北海道帯広市を視察しました。
視察を受けて北海道や東北地方などでの被害を「激甚災害」に指定することを、16日の閣議で決定する考えを示しました。

9月11日、被害の大きい地域のうち北海道新得町、清水町の状況を見させて頂きました。写真:清水町石山橋清水家流される②.jpgのサムネール画像

北海道のどまん中、東大雪の山々と日高山脈に抱かれた新得町には約7000人の方が住まわれています。
広島事務所スタッフ木村も2年の時を過ごしたこの新得町では、台風10号により多くの建物の損壊、浸水被害、農業被害を受けました。

断水の続く新得町中心街は、砂埃が舞うこと以外一帯が水に浸かったことがわからないほど、一見もと通りの町並みに見えました。
しかし車を降りて歩いていくと、いたるところで汚れた家財道具や流木を片づける姿が見受けられました。
新得家財道具廃棄.jpg


ある家庭では水が引いた後の砂が泥状になって固まり、家には入れるものの生活ができなくなってしまいました。「家財道具もすべて捨てる、これからどうしたもんかねえ。わけがわからないうちにこんなことになって。」と話されていました。

新得土砂.jpg

8月31日崩落した道央と道東を結ぶJR根室線の鉄橋は、9月11日午前の時点で、水量は減ったもののまだ濁った川の上で鉄道のレール2本を残してぶら下がっていました。年内の復旧を目指して復旧作業がなされていました。
新得線路崩落.jpg

午後に新得町から車で20分ほどの隣町清水町へ移動し、清水町唯一のキリスト教会清水シャロン教会のキム・ジェラン宣教師にお話を伺いました。
キム師は十勝管内数箇所の教会と協力し泥だし、近隣住民へ給水タンクや食料、食事をお配りしています。しかしお話を聞いた時点では実質女性のキム師お一人で動くことが多く、自身もお風呂に入れたのは5日ぶりだとお話してくださいました。
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また新得町と同様に清水町でも8月31日から続く断水により、住民は陸上自衛隊の方々がされている給水スポットまで水を汲みにいく必要があります。
しかし、高齢の方や体の自由が利かない方はタンクを持つことさえ困難です。
そのため、キム師らが給水に行き、家に配る作業の代行を行っています。
近隣で直接困っている方の家に向かうこと、社会福祉協議会ボランティア募集へ出向くことなどをはじめはされており、その中で多く聞かれたのは、「申し訳ないからボランティアの人にはもう大丈夫って言ったけど、やっぱり困っている。」という声。家に上がり、作ってきた食事を一緒に食べる中で「実はこれも...」また、高齢の方が多いため「大丈夫」といいつつ「体が動かない、具合が悪い」という本音がこぼれて聞こえてくるそうです。そのほか、北海道では南富良野町、日高町、芽室町、上士幌町など多くの地域で被害を受けています。この地域は『日本の食糧庫』と呼ばれ、この一帯の食料自給率は1100%を誇ります。被害総額現在見込み1600億円弱のうち農業被害による影響はかなり深刻ですが、水に浸かった畑を見られること、写真に撮られることは農業従事者にとってあまり好ましいことではないそうでこちらで写真をおのせすることはかないません。しかし、多くの方が農地の回復を心配されており、数年影響を及ぼすと見ています。その点でも、キム師もは精神的な面でのボランティアの必要も感じています。


台風上陸から2週間以上が経ち、懸命な復旧作業によってだんだんと普段どおりの生活を取り戻しています。新得町、清水町ともに9月14日から地区ごとに生活用水も復旧し、水質検査が終わり次第飲み水にも使用できる見込みとなっています。(最新情報は各自で、道路情報ホームページなどで確認願います。)

北海道にボランティアに行こうと考えておられる方は、ホクミン(北海道クリスチャン宣教ネットワーク)が窓口となっています。直接ご連絡お願いいたします。
電話:011-758-4937担当:佐々木
メール:info@hocumin.net
詳細情報ホクミンFBページ


(広島事務所 木村カナ)

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