ハンガーゼロ アフリカ」とは

田村 治郎

2012年01月23日

善隣共生のいっぽ

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 昨年末、搭乗したある航空会社の機内誌にベトナム・ホーチミン市中心部にある日本人オーナーのトナム料理店が紹介されていました。そこは数年前、ホーチミン在住の友人夫妻に連れて行っていだいたお店でした。

 

フーンライ

 料理のうまさも感激でしたが、そこで働く若い店員の接客態度の良さに感心しました。滞在中はいくつかの店で食事をしましたが、良い印象の接客をする店は少なかったこともあって、とても気持ちの良い夕食となったのです。オーナーと話をする中で、店員たちの態度の秘訣が分かってきました。

 

 ここで働く店員のほとんどが孤児院や貧困街で暮らす子どもたちで、中には貧しさのゆえに親に捨てられストリートチルドレンだった者もいます。そんな環境ですから躾やマナーなどとは縁遠いところで育って来ていました。

 

 オーナーはそんな彼らを積極的に引き受け、どこで生まれ、どんな環境で育ったとしても、それで人の価値が決まるのでない。たとえ貧しくて何も持っていないようでも、その人の存在そのものが尊いこと、誰もがすばらしい能力を持っていること仕事を教える中で徹底的に人間としての尊厳を教え続けたそうです。

 

 「まず自分の人生の大きなベースを作ってくれたベトナム(人・社会)に恩返しをしたい という気持ちがありました。若者たちと一緒に何か社会的に面白いこと、意義のあることにチャレンジしたいと思ったんです。よく遊びに行っていた孤児院の若者たちの持つ潜在能力、人生への熱に感銘を受けたことも大きいですね。」(AllAbout記事引用) 

 

 当初は信じられないミスや感性の乏しさに先行きが不安になることもあったそうですが、今では日々に生き生きと自分のうちにある能力や才能が引き出されてゆき、働くことを喜び、報酬を得ることに感謝する彼らの生き生きとした姿に励まされているとのことでした。どうりで彼らのもてなしの心地良さや、その素敵な笑顔の輝きの源が分ります。

 

 彼らの姿は、飢餓と貧困と戦いそれを乗り越えてゆく人々の姿と重なります。目に見える豊かさは何もなくても、一人一人の内にあるすばらしい能力に目が開かれるなら、自分の人生を切り開き他者と共に生きて行ける。

 

 私はさらに人々の内にあるものを見出せる目を持ち、そしてそれを引き出されてゆく働きに協力させていただきたいと、思いも新たに新年を歩み出しています。

 

「わたしの目にはあなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」

                      イザヤ434

 

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