ハンガーゼロ アフリカ」とは

吉田 知基

2010年12月07日

君は愛されるため生まれた/松本優香

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わたしは恐いのです。わたしは死ぬことばかり考えていました。
それなのに、神のようなものがわたしを引き留めるのです。
神はいるでしょうか?いるでしょうね?と太宰治が本の中で書いていたのを読んだ吉田知基です。


私は大学3年(2008年)の時に1年間大学を休学してフィリピンのマニラにある学校で、
日本語のボランティア教師として子どもたちに日本語を教えていました。
小学校3年~高校4年までの8クラスを受け持ちました。
(フィリピンの教育システムには中学はなく、小学6年の次に高校が4年)

とはいっても特別、日本語教師の資格があったわけでなく、
日本語を教えた経験など全くない普通の大学生をしていた吉田です。
それでも自分なりにテキストを作りながら、つたない英語を駆使して日本語を教えていました。


先日、かつての私の生徒であったフィリピン人の男の子からメッセージが届いたわけです。

「ogenki desuka? Sensei Tomoki. sayonara」

メールとはいえ、
ほんの短い挨拶とはいえ、
二言めに早くも別れを告げられたとはいえ、
とっても嬉しかったわけです。

日本語を覚えてくれていたこと。
私のことを覚えてくれていたこと。
彼がまだ元気でいてくれたこと。

彼は私が日本語を教えていた当時、Grade3(小学3年)でした。


実はこのクラスが一番苦労したのです。

授業中は、
とにかくうるさく。
喧嘩をする子。
泣きわめく子。
踊りだす子。
教室を走り回る子。
何かを叫んでる子。

彼らを黙らせようと、腹のそこから怒鳴ろうとしたら声が裏返り。
激しく笑われ。悔しいったらありゃしない散々な結果で。

子どもたちに負けじと声を張っているうちに、喉をからしてしまい。
このクラスで授業がある日は朝からとってもブルーな気分で。
Grade3の教室に近付くと胃が痛み出しそうな勢いでした。


そんなある時、授業の中で日本語の歌を教えたわけです。

「君は愛されるため生まれた」という曲です。

この曲をCDで流すとみんな静かに聞き入り、
曲が終わるやいなや「Beautiful!!」「maganda!!」(美しい)と大絶賛。
そうしてたちまち日本語の歌詞を覚え、大きな声で歌ってくれたのです。


  君は愛されるため生まれた
  君の生涯は愛で満ちている

  永遠の神の愛はわれらの出会いの中で実を結ぶ
  君の存在がわたしにはどれほど大きな喜びでしょう

  君は愛されるため生まれた
  今もその愛受けている


私は彼らの可愛らしい大きな大きな歌声を聴きながら、
嬉しさと感動が心いっぱいにあふれにあふれて、
涙をこらえるのに必死だったのを覚えています。


ちなみに一番遊んだのもこのクラスでした。

放課後の風景1

放課後の風景2

放課後には日本から持っていったジェンガをしたり、オセロをしたり。
あっちむいてホイやおにごっこ、かくれんぼ。
ルールのよくわからないフィリピンの遊び・・・。

それはそれは楽しい時間を過ごしました。


育ってきた環境も、話す言葉も、考え方も日本とは確かに異なるフィリピンの子どもたち。
イライラすることもありました。怒鳴り散らしたことも。

だけど、彼らの素敵な笑顔や元気に走り回る姿、生意気な態度も、わんぱくな行為も、
彼らを知れば知るほど、愛おしく、大切に思えてくるんです。

 「永遠の神の愛はわれらの出会いの中で実を結ぶ」

本当にそうだと思います。


いろんな人と出会い、いろんな人と関わり、いろんな人の文化や価値観を知れば知るほど、
人の命の大切さや尊さや素晴らしさがわかってくるのではないでしょうか。


 『愛する者たち、私たちは、互いに愛し合いましょう。
  愛は神から出ているのです。
  愛のある者はみな神から生まれ、神を知っています。
  愛のない者に、神はわかりません。なぜなら、神は愛だからです。』

                         (聖書 Ⅰヨハネ4:7~8)

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