コンゴ民主共和国 一覧

2023年10月06日

10/7 世界食料デー滋賀大会を開催 


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10月7日(土)「世界食料デー滋賀大会」が、ニューホープチャペル(彦根市山之脇町27 −1)で午後14時(開場13時半)開催されます。

主催:世界食料デー滋賀大会実行委員会。共催:ハンガーゼロ 入場無料:どなたでも参加が可能です。自由募金があります。

主なプログラムは、ゴスペルバンド、ソロのミニコンサートとゴスペルフラ(フラダンス)及び

ハンガーゼロ現地活動報告(コンゴ民主共和国の動画上映)、講演:ハンガーゼロ安達スタッフとなります。

また会場でフェアトレード商品の販売(出店:キングダムビジネス)も行われます。

また来会者には各種資料とともに、飢餓をゼロにするための〜わたしから始めるアクション〜のゼロ菜園にチャレンジできる種も配布されます。

滋賀大会は、地元のキリスト教会らが協力して開催される世界食料デー大会です。開催毎に協力と支援の輪が広がり、今回初めて彦根市での開催となりました。皆様のご参加をお待ちしております。

また、当日はyoutubeによる限定配信も行われますので、オンラインで大会に参加することもできます。

URLは  https://youtube.com/live/Bjd4uqD5rcQ?feature=share

世界食料デー2023年の情報及び募金はこちらから

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2023年09月22日

奈良馬見丘陵公園でチャリティコンサート!(終了)


ハンガーゼロの支援団体のGMSミニストリーズの主催によるチャリティコンサート「愛に生きる音楽」が9月23㈯に奈良・馬見丘陵公園大型テントで開催されます。

当日は、ゴスペルクワイア他の演奏とともに、ハンガーゼロのジェロムスタッフが活動報告をして募金アピールをします。

また今回も協力企業のキングダムビジネスがフェアトレード商品の販売を行います。

楽しいイベントですので、ぜひご来会ください。ジェロムさんやハンガーゼロのスタッフにアフリカや飢餓のことを個人的に質問することも大歓迎です。

参加:無料

出演:奈良市立一条高等学校吹奏楽部

   なにわブラック・ペッパーズ

   GMSクワイア

活動報告:ハンガーゼロ/ジェロム・カセバスタッフ

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2023年09月06日

ハンガーゼロ活動報告/コンゴ民主共和国


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報告:ジェロム・カセバHOLC代表

holcMAP.jpgHOLC(ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ)は、コンゴ民主共和国全土で実施している全てのプロジェクトが、コンゴの地域社会に永続的な影響を残すことを目標に活動しています。今回の訪問で活動に参加している地域住民がこの目標のもと、困難の中でも常にビジョンに向かって前進している姿を見ることができました。

 2019年の初めに、HOLCは数年に亘る事業計画を策定しました。その中には、地域開発と変革、人材育成(トレーニング)、パートナー開発、平和構築と和解のためのプログラムがあります。これらの戦略を農業・畜産プロジェクトなどの取り組みを通して実施し、地域の成長を促しています。またこれら4つの戦略のうち、すでに地域開発と平和構築と和解のプログラムは実施されていますが、パートナー開発と人材育成の訓練は、コロナ感染大流行のあとゆっくりと進行しています。

続きはこちら

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2022年11月29日

【2022クリスマス募金】コンゴの人々や子どもたちに愛の贈り物を届けよう


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 コンゴ民主共和国は世界で最も貧しい国の1つで、とくに農村部の人々は飢餓、早婚、民族紛争の問題に悩まされています。親が子どもを学校に通わせ、食べ物を提供することで、早婚のリスクを減らし安定した豊かな成人期を迎えることができます。ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ(以下HOLC)は、地方に暮らす人々が自らの手で食料を自給できるようにし、キンシャサやルブンバシなどの都市部に住む人々にも、食料を手に入れて生計を立て直すた めの機会を提供しています。さらに地元の家庭を励まし子どもたちを暴力犯罪や飢餓から守る活動も行っています。現在コンゴでは3つのプロジェクト(農業、給食、和解のプログラム)を実施しています。
 
① 農業プロジェクト


この地域のポテンシャルに気づいた人々HOLCの活動は、コンゴで2番目に大きな町ルブンバシから500キロ離れたプウェトにある1つの村(ルブア)から始まりました。コンゴでの長年の紛争により、人々は様々なことを簡単にあきらめてしまうようになりました。この国には良い土壌や豊富な天然資源、豊かな熱帯雨林があるにも関わらず、人々は長年極度の貧困生活を送っています。多くの人々は自分たちは神に呪われ、見捨てられたと思っているのです。

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しかし私たちHOLCのプロジェクト実践とトレーニングを通して、懸命に働き地域社会で団結することで、飢餓から脱出し村が変化していく、また自分自身とコミュニティの能力を信じて考え方を変えることが、貧困から抜け出すための最善の方法だと人々は気づき始めています。実際、化学肥料に頼らなくても基本的なニーズを満たすのに十分な量を収穫できていることは、CAN-DO(やれば できる)という新しい考え方が、人々と村を変革し、共に飢餓と闘うために前進できるようになったことを意味します。農業プロジェクトは1つの村(ルブア村)から始まり、現在13村2千人以上が参加しています。私たちは種子や農具、貯蔵庫を提供し、地域のリーダーシップトレーニングを行っています。このプロジェクトは、地元の人々の意識を変え、働く価値観を変えています。援助による食料ではなく自分たちで家族のために食料が作られているのです。 このプロジェクトは地元の自治体から、他の地域への活動の拡大を要請されるほど大きな影響を与えています。しかし、他の地域も恩恵を受けることができるようにするためには、より多くのサポートが必要です。

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② 給食プログラム
孤児院やストリートチルドレンに提供

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首都キンシャサでの給食プログラムによって、孤児院の子どもたちは 1日1~2食を食べることができています。私たちのサポートに加えて孤児院では、キンシャサ郊外でキャッサバ、トウモロコシなど地元の野菜を栽培しています。育てられた野菜は子どもたちの食料となっています。孤児院のリーダーによるこの農業活動は、HOLCが地元のリーダーの自主的な取り組みの訓練を行い励ました結果、 2020年に本格的に始まったものです。孤児院では昨年10袋以上のキャッサバを生産することができました。またルブンバシの教会では、大人と子どものための日曜礼拝を通常通り行い、給食プログラムが実現されています。皆様のご支援が、コンゴの248人の子どもたちの生活に大きな変化をもたらしています。昨年は、キンシャサのストリートチルドレン112人に合計10,752食、ルブンバシのストリートチルドレン136人に13,052食を提供することができました。この支援は今後も継続、拡大していきますのでぜひ応援をお願いいたします。


③ 和解のプログラム
価値観の変革により和解と平和が実現

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以前にもご紹介しました和解のプログラムは、コミュニティと多くのバンツー族とピグミー族の生活に良い影響を与え続けています。3年前にプログラムが開始されたとき、バ ンツー族とピグミー族はまだ戦闘をしていましたがプロジェクトは1年後に順調に進みだし、これら2つの部族は考え方を変え始めました。私たちの和解プログラムは、1つのコミュニティと90人の受益者から始まりました。彼らの多くは、互いに違いがあっても「共に生きる」ことの重要性を学び生活が大きく変わったと言っています。お互いを認め合いながら平和に暮らし、平和が生み出す価値観によって行動していくようになっているのです。昨年から彼らは一緒に農業を始めました。この農業活動は、彼らが家族のために食料を生産するのを助けるだけでなく、ピグミー族とバンツー族の間に平和と信頼の環境を作り出しています。互いに戦い続け、殺し合いを続けたいと考えていた多くの人たちの間で、長い学びの後、和解と平和が実現したのです。さらに3つの村が和解プログラム参加を決断し、協力しあって農業活動を行っています。現在はこの2部族が住む4つの村が協力して、合計1,975人の受益者がいます。協力の輪がさらに広がるように応援をお願いします。

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2022年10月11日

【報告】世界食料デー八尾大会


9月25日(日)午後14:30-16:00までグレース大聖堂で世界食料デー八尾大会2022が開催されました。八尾大会は2019年まで「八尾河南大会」として開催されていましたが、コロナにより2年間中止されていました。 しかし、今年は対面とオンラインで開催されました。


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 今回の八尾大会にはハンガーゼロの新しい親善大使、白鞘慧海さんとご主人の谷口牧師が一緒に音楽ゲストとして出演してくださいました。
 特に白鞘慧海さんは、今年の世界食料デー大会のテーマソングである「ぼくらの世界」を作詞、作曲してくださり、 歌詞に込められたすばらしいメッセージは多くの参加者に感動を与え、「素敵な愛と希望と信仰にあふれたピアノ演奏と歌声でした」という声も寄せられました。また、歌詞が今年のテーマであるSmall Action Everyday! 小さなことから一歩ずつという意味を伝えるものとなりました。


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ハンガーゼロのスタッフであるジェロム カセバさんのアフリカ・コンゴ民主共和国での現地報告や、田村治郎スタッフの日本と世界の食料問題についての講演も多くの参加者にとってチャレンジの時となりました。
 この日の大会には約70人ほどが参加し、多く方々が募金に協力してくださり、またフェアトレード商品もたくさんお買い上げいただきました。心から感謝いたします。


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 参加者のアンケートには「八尾大会を通じて世界の飢餓、食料問題に対する理解と関心、そしてどのように参加できるかについてよく知る機会になった」というコメントが寄せられました。本大会の開催にあたり、多大なご協力をいただいたグレース宣教会の皆様に深く感謝いたします。


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 最後に白鞘慧海さんの今年の世界食料デー・テーマソング「ぼくらの世界」の歌詞の一部を紹介します。
「ぼくらは この世界に愛し合うため生まれてきたんだ 国も言葉も超えて ぼくらの描く世界は 温かい愛に満ち溢れてるんだ つなごう心と心 Everlasting Love of God」


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全国各地で世界食料デー大会やイベントが開催中! ぜひご来会ください。

大会スケジュールなどはこちらの特集ページから


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2022年09月29日

2021世界食料デー募金使途ご報告_コンゴ民主共和国



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コンゴ民主共和国 【 610万円 】 
 地域リーダー育成、農業支援など


ハンガーゼロは、現地パートナーのハンズ・オブ・ラブ・コンゴ(HOLC)と協力して、地域リーダーの育成や農業などの取り組みを支援しています。キンシャサとルブンバシでは、給食の取り組みが途切れることなく行われています。キンシャサの孤児院では、郊外の農地で野菜を栽培し子どもたち112人が、毎日食事ができるように取り組んでいます。

共同農園の取り組みをしている上カタンガ州のプウェトでは、例年にない雨不足のため、農作物が不作とな りましたが、地域リーダーたちは次の収穫に向けて改善点を話し合い、歩みを進めています。


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2022年08月26日

部族間紛争に平和的アプローチ


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[報告2前8月号からの続き / 1はこちら▶︎ウエブサイトでご覧になれます]

2019年HOLCが対立する2部族の橋渡し

農村部にあるカレミーにはピグミー族とバンツー族が暮らしていますが、この二つの部族の間には常に暴力的な紛争があり、多くの死者や避難民を出しています。この2つの部族紛争によって引き起こされた国内避難民はルフンクエ村に集められました。カレミーの町の中心から8kmのところにある村です。2019年、HOLC(ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ)はこの国内避難民のために緊急に人道的支援をすることを決めました。この人道的介入プログラムの実施は、私たちがこの2つの対立している部族と接点を持つ機会を作りだし、和解フログラムを開始するための橋渡しになるものでした。2019年の活動開始当初から、平和と和解、そして地域開発について、村全体の意識を高めることを話し合ってきました。平和と開発は常に結びついていることや、平和がないところでは地域の開発は起こりえないということを伝え続けました。
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このメッセージは、地域の人々にとって暗闇を照らす光のようなものでした。争っていた2つの部族の考え方は、ゆっくりと、しかし確実に変わり始めたのです。
そして2年間、平和で穏やかな日々が続いたので、私たちはそろそろ次のステップに進み、この2つの部族が協力し合い、共生関係を強化することができるのではないかと考えました。これを遂行するために、バンツー族とピグミー族がHOLCと協力し、いくつかのプランを提案しました。地元の人たちと一緒に、農業や小さな家畜の飼育をすることで人々の収入が向上すると同時に、2つの部族が差別なく一緒に暮らせる場所になると考えました。ピグミー族とバンツー族は、自分たちが発展・自立し、かつ平和的に共生するためには、この方法しかないことを悟ったのです。

共同農業プロジェクトがついに開始

こうして2021年9月、私たちはカレミーでピグミー族とバンツー族のための農業プロジェクトを開始しました。戦争ではなく平和を選び、あらゆる層(ピグミーやバンツーなど)と差別なく共存することを選んだこの人々を、私たちは支援したいと願いました。私たちの和解活動によって、この村で恐怖に怯えながら暮らしていたピグミー族の人々が、安堵の息をつき、バンツー族の兄弟姉妹と和解し、平和な環境で暮らすことを選択したことは、重要なポイントです。ピグミー族の人たちはすべてが地域のためになると考え、地域全体で共同農業プロジェクトに参加することにしました。
同年、HOLCはルンフクエの人々に十分な農業資材と種を提供し、農業プロジェクトは開始されました。そして、トウモロコシ、ピーナッツ、アマランサス(葉を食します)を一緒に栽培しました(2021-2022年の農作業シーズン)。今回カレミーを訪れ、彼らが成し遂げた成果を見てきました。実はカレミ―への訪問前にルンフクエ村に住んでいたピグミーがもういないと聞かされていました。彼らがブッシュにいる仲間のところへ戦いに出て行ったかもしれないと知り、村がどうなっているのか心配していました。今年の3月から5月にかけて、カレミーのいくつかの村で再び紛争が起こり、すでに他の村で暮らしていたピグミーたちが、村を出て部族に加わり、共同戦線を張るようになったからです。このために、いくつかの村は再び破壊され、住民は地域から逃げ出すことになったとも聞かされました。

戦争よりも平和を選んだピグミー族

しかし、現地について驚いたことに、農場に行ってみると、ピグミー族がバンツー族と一緒に働いていたのです。このことは、私たちに大きな感動を与えました。私たちが支援をしている村のピグミー族は、仲間に加わって戦おうとはしなかったのです。私たちは、彼らがなぜ他の人たちと一緒に戦うことを拒否したのか、その理由を知りたかったのですが、彼らはこう言いました。
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「戦争ではなく、すでに平和を選び取ったことや、農業プロジェクトも順調に歩んでいること、そして今こそ変革の時であり、バンツー族と和解する時なのです」と。以前は争っていた人たちが、今は自分たちの未来のために一緒に働いている。彼らは、お互いを破壊するために使っていた凶器を、家族のための食料を生産するのに役立つ農具に取り替えることを選びました。神様、ありがとうございます。私たちは、この2つの部族の人々の生活の変革の一端を担うことができたことを嬉しく思っています。

ザンビア訪問(AINOTEザンビア)
地域のリーダーたちと将来ビジョンを共有

AINOTEザンビアはザンビアで登録されたキリスト教系 NGOで、地域の人々を貧困と飢餓から解放し、地域において持続可能な開発を進めることを目的としています。今回の訪問の目的は、まずAINOTEザンビアのリーダーに会って話をし、オリエンテーションを行い、組織の公式文書を確認することでした。
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到着翌日、私は AINOTE ザンビアのリーダーたちとオリエンテーションを行い、情熱と愛を持って地域を助けるという考え方を身につけるよう励ましました。また地元の資 源を使って小さく始めることの重要性を伝えました。彼らはとても勇気づけられて地域社会のために一生懸命働くことを誓ってくれました。また私たちは、国際飢餓対策機構連合のランディ博士が主催するオンラインのトレーニングに参加するよう勧めました。次に、首都ルサカ郊外にあるワタシャ小学校を訪問しました。AINOTEザンビアは、将来この学校と一緒に活動する予定です。この学校は、貧しい学校で生徒と教師が自分たちの食べ物を育てる、ガーデニングの推進というアイデアに非常に興味を持っています。AINOTザンビアの役員の一人はこの学校の上級教師で、生徒が家庭菜園を始めるのをとても楽しみにしています。
AINOTEザンビアのリーダーたちは信仰を持っており、そのことが明るい未来を築くための良い基礎となっています。また地元の学校、孤児院など、さまざまな地元の組織や教会とつながっています。この良いネットワークは、愛の手ザンビアの成長と拡大に役立つだけでなく、他の組織や教会とビジョンを共有する土台になると思われます。

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2022年08月02日

失敗も糧にしつつ地域変革


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報告・ジェロム・カセバHOLC 代表


 コンゴは乾季に入り、涼しい気候になりました!ルブンバシの最高気温は約25℃、最低気温は12℃です( 信じられませんね!)。しかし、この涼しい気候は2ヵ月しか続かず、8月末からはまた猛暑に戻ります。この涼しい乾季の砂埃が舞う中、HOLC スタッフ3名と一緒にルブンバシ、プウェト、カレミーを訪れました。地域が取り組んでいる持続可能な活動の視察と評価が目的でした。(カレミーとザンビアの報告は次号でいたします。)これらの活動地域に向かう前に、まずキンシャサで行われている孤児たちの給食プログラムの活動を視察しました。

キンシャサ、ルブンバシの孤児院で給食提供
 
 キンシャサでの給食プログラムは、おおむね順調に進んでいます。キンシャサの112 人の子どもたちは、それぞれ元気に学校に通っています。私たちの支援と他団体の支援(食料品を提供)により、孤児院の子どもたちは1 日1 ~ 2回の食事をとっています。また孤児院ではキャッサバ、トウモロコシ、地元の野菜などをキンシャサ郊外で栽培して、孤児院で暮らす子どもたちが必要とする食料を確保しています。この農作業は、HOLC が地元のリーダーたちに研修を行い自立心を促した結果、2020年から孤児院のリーダーたちによって行われるようになりました。このことは持続可能な地域づくりに欠かせない、自立して働くという考え方の実践に役立っています。孤児院は昨年10袋以上のキャッサバを生産することができました。
 ルブンバシでも同じように給食プログラムが中断されることなく順調に進んでいます。

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農業プロジェクトおよびプウェト村の人々との出会い

 プウェトに到着して数時間後、今年の農作物は不作であるという悲しい知らせが飛び込んできました。2014年からプウェトの地域ではとても良い収穫を得られていました。しかし今年はこの地域の雨不足のため、芳しくありませんでした。その上、食料品を含む輸入品の価格が高騰し、すでに苦境に立たされている地元の人々にとって、事態はより深刻なものとなっています。(ロシアとウクライナの戦争が原因です)。
 地元のリーダーを交えた地域の会議では、新メンバーを発表、また地域のメンバーが約束事を守るように再指導すること、地域の土地の問題など、さまざまな点について話しましたが、最も話題になったことは、今年の農作物が不作に終わったことでした。会議を締めくくるにあたって私はメンバーに、愛の中で生き、働き、愛がすべてに優先するようにとお願いしました。
 地域のリーダーたちとともに、私たちは活動を改善し、より良い結果を得るための方法に焦点を当てました。地域の人々は日々の困難や今後どのように前進していくつもりかを分かち合ってくれました。
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人々を励まし続けるHOLC のパメラ

 一般的にプウェトは雨が多い地域ですが今年の状況は違いました。雨量が足りないのです。多くの作物が、芽を出すことができませんでした。農家は収穫も、収入も、食料の供給もままならない状況でした。このような状況にもかかわらず現地の人々は、来年はきっと良い収穫があると、前向きであるように見えました。私は彼らに、神を信頼し続け、今年とこれからの数年間にもっと多くの雨が降るように祈ることを勧めました。HOL Cのリーダーのパメラはとても元気で、健康状態も良好です。彼は人々を励まし続け、村の中で良い模範となっています。最後に、西南学院中学校・高等学校(福岡)から寄贈されたマスクを配布しました。日本からの貴重なマスクを受け取って、みんな喜んでいました。
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2021-2022年シーズンの収穫について

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 この農期(2021-2022 年)には、ピーナッツのほか、トウモロコシ、キャッサバ、米などの作物を植えることを、地域間で話し合って決めました。すべての地域がそれぞれ1 ヘクタールのピーナッツを栽培しました。このための準備は 2021年9月から始まり、12月頃に終了しました。
 収穫は2022年4月頃から行われ、6月頃にすべての地域で終了しました。収穫が段階的に実施されたことが重要な点です。それは各地域の土地の肥沃度が異なり、その土地の状態によって作物が実るスピードが違うので、土地の状態に合わせて調整されたことです。また、マンパワー不足の問題があったため、農作業に取り掛かるタイミングをずらすことで、労働力が分散しないように工夫をしました。一般的に、雨不足のため、どの地域でも収穫は芳しくありませんでした。この不安定な天候は、私たちの地域だけでなく、他の村の農家にとっても容易なことではありません。
 収穫量は、全地域で20袋でした。通常、十分な雨が降れば、50袋のピーナッツを収穫することができます。

決意と覚悟をもって前進し続ける

 プウェトの地域の人々には回復力があります。この失敗を彼らは次の季節に役立つ経験と捉えています。それはこの問題を回避するために、種まきを始める時期を正確に知ることです。日々の困難にもめげず、あきらめずに前進し続ける。幸いなことに、この失敗があっても地域を変えていこうという彼らの決意と覚悟は変わっていません。これからプウェトの地域の活動はさらに拡大していくと思います。 パメラや地元のリーダーたちが行っている活動に、新しい村々が関心を寄せているからです。
(次号に続く)

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2021年10月02日

【コンゴ】プウェトでの成果が他地区にも波及


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写真:農業に取り組む人々の成果を現地で見聞きして喜ぶHOLCのジェロムスタッフ(中央、青シャツ)

報告:ジェロム・カセバHOLC 代表

2021年6月8日~7月10日にかけてHOLC 支援地のプウェト、カレミ、ルブンバシ、キンシャサを訪問しました。コンゴ民主共和国においても新型コロナは猛威を振るっており、様々な制限があって訪問は容易ではありませんでしたが、HOLC(ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ)のスタッフも地元のパートナーも共に守られて訪問を終えることができました。リーダーのパメラと支援地の人々は家族を支えるために懸命に働いています。

続きはハンガーゼロサイトから

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2020年05月01日

【コンゴ民主共和国】駐在員がコロナ感染状況 報告


〜首都キンシャサはロックダウンを継続中〜
日本国際飢餓対策機構コンゴ民主共和国駐在員ジェローム・カセバ(ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ代表)の報告
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【新型コロナウイルス感染状況】
 コンゴ民主共和国における4月25日現在の感染者数は442人(死者は28人)。
内訳は、首都キンシャサが429人、北キブ州5人、南キブ州4人、イツリ州2人、クウィル州1人、カタンガ州(ルブンバシ)1人。

続きはハンガーゼロサイトから

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2018年11月27日

クリスマスに愛の贈りものを


ハンガーゼロ クリスマス募金
「緊急食料支援と平和構築のために」

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 タンガニーカ州の州都カレミは、タンガニーカ湖西岸に位置する港町で、HOLC(ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ)の活動地であるプウェトとは陸路で繋がっています。実際に、昨年(2017年)の夏にはタンガニーカ州で起きた部族紛争による戦闘が、プウェトからわずか30㎞のところにまで迫り、共同農園事業が軌道に乗りかけていた1つの村に大きな影響を与えました。
 この時、カレミには近隣の村から多くの国内避難民が逃れてきて、政府が用意した国内避難民用キャンプや知り合いの家、学校や教会に身を寄せました。その人たちのほとんどは、いまだに故郷の村に帰ることができず、もう1年以上もそんな暮らしをしています。今も新たな国内避難民が到着しており、食料ならびに生活必需品が大変不足しているだけでなく、衛生状態が悪化しています。
 長年にわたるカレミの部族対立は、いま何らかの手を打たないと5年以内に大規模な殺りくが起こる可能性を否定できないと言われています。部族紛争に端を発する大規模な殺りくが起きてからでは、その損失は計り知れません。人々は深く傷つき、何年にもわたってその影響が残ります。

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今年のクリスマス募金は、カレミの緊急食料支援、その後の和解のセミナー、ならびにプウェトで行われている元国内避難民と地域住民による地域開発などHOLCの活動全般のために使われます。応援をよろしくお願いいたします。
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2017年12月14日

【コンゴ】40万人の子どもが餓死の危険


国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は12日、コンゴ民主共和国で40万人以上の子どもが深刻な栄養失調状態にあり、緊急支援が行われない限り数か月で餓死する恐れがあると警告した。
(参照元:http://www.afpbb.com/articles/-/3155185?pid=

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この状況を受けて、コンゴ民主共和国駐在のジェロームスタッフに連絡したところ、以下のようなレポートがありました。

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2017年04月26日

【コンゴ】教育環境の改善を目指して


 ハンズ・オブ・ラブ・コンゴは日本の皆さんの支援を受けて、養豚プロジェクト、教育プロジェクトを行っています。教育プロジェクトでは、3つの村で計50人の子どもたちの授業料と制服、学用品の支援を行っています。

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2017年04月18日

【コンゴ】3つの村にプロジェクトが拡大


 2013年、紛争に巻き込まれた130人あまりの人たちが、徒歩で500㎞離れた第2の都ルブンバシに避難してきました。その避難民のリーダー・パメラさんが、JIFHの主催で開かれた地域変革(VOC)セミナーに参加しました。それまで多くの困難の中で無力さを経験してきた人々は、他からの支援に頼ることに慣れてしまっていました。しかしこのセミナーで、考え方を変えることと、自分たちの可能性を信じてそこにある資源を利用して何かを始める、ということに思い至ったのです。早速学んだことを実行しようと、元住んでいた村の近くのプエト地域に戻り、一緒に避難していた人たちと共に農業を始めました。

 この人たちの心と身体の支援をしてきたハンズ・オブ・ラブ・コンゴの現在の活動と避難民の人たちの様子を、JIFHの海外駐在員ジェローム・カセバが報告いたします。

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2016年06月20日

【コンゴ】人々のチャレンジを応援ください


 コンゴ民主共和国は、WFP(国連世界食糧計画)の発表によると東部での紛争だけではなく、外国からの支援の縮小や鉱物資源の国際市場価格の下落とあいまって、国民の95%が、1日2ドル以下の収入で生活しています。5歳以下の子どもの9%が急性栄養失調で、43%が慢性栄養不足に陥っているという非常に危機的な状況にあります。農村部の貧困が最も深刻で、食料不足と栄養不良が蔓延しています。国内避難民と中央アフリカ共和国からの難民は、特に食料不足が深刻、そしてその人たちを受け入れている地域の村も同様です。

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【コンゴ駐在:ジェローム・カセバ】

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2016年01月06日

【コンゴ】プエトで起こっている変化


 紛争によって村を離れざるを得なかった人たちにとって、リーダーのパメラがルブンバシで参加した、JIFHによるVOCセミナー(地域変革セミナー)は、困難な生活をしていた人たちの目を開かせる画期的なものでした。

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2015年06月16日

【コンゴ】元国内避難民のパメラさんを訪ねて


 コンゴ民主共和国は鉱山資源が豊かな国ですが、現在も国連の人間開発指数で187ヵ国中186位と、世界最貧国の一つです。NL297号(本年4月号)で、ハンズ・オブ・ラブ・コンゴのジェローム・カセバ駐在員より元国内避難民パメラさん(35才)の働きの支援について紹介されました。パメラさん一家は略奪者により一切の財産を失い、お兄さんは殺され、一家も離散、450キロ離れたルブンバシまで避難してきました。そこでJIFHが開いた「VOCセミナー」(地域変革セミナー)に参加して学んだことをきっかけに、以前住んでいた村に近いプエトに戻り、農場プロジェクトを始めたのです。以下、日本国際飢餓対策機構の特命大使としてプエトを訪問された近藤氏によるレポートです。

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【写真:パメラさんと近藤特命大使】

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2015年04月16日

【コンゴ】地域を変える(元)避難民パメラの挑戦(2)


 JIFHの協力団体、コンゴ民主共和国のハンズ・オブ・ラブ・コンゴ駐在のジェローム・カセバが、プエトで行われている国内避難民による農業プロジェクトを1月に訪問しました。

関連記事:
【コンゴ】地域を変える(元)避難民パメラの挑戦(1)

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【写真:紛争で亡くなった兄の家族も支えるパメラさん(中央)】

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2015年04月10日

【コンゴ】地域を変える(元)避難民パメラの挑戦(1)


 JIFHの協力団体、コンゴ民主共和国のハンズ・オブ・ラブ・コンゴ駐在のジェローム・カセバが、プエトで行われている国内避難民による農業プロジェクトを1月に訪問しました。避難している人たちは避難先のルブンバシでとても貧しい生活をしていました。サポートがなければ1日1食さえままならず、1人の子どもを学校に行かせるのもむずかしい状態でした。しかし1年前に農場プロジェクトをスタートさせて以後、現在は1日に2回食べられるようになっています。このプロジェクトは、プエトで避難民たちを変革し、生活を変える大きな一歩となるでしょう。

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2014年11月10日

【コンゴ】ハンガーゼロ実現への課題(ジェローム・インタビュー)


 2014年の世界食料デー大会で現地報告者として帰国した、コンゴ民主共和国駐在(西・中央アフリカ担当)ジェローム・カセバにこれまでの活動やハンガーゼロ実現への課題を聞きました。

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【写真:コンゴ民主共和国駐在ジェローム・カセバ】

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2014年05月02日

【コンゴ】「状況は悲惨」中央アフリカから逃れてきた男性の証言


 中央アフリカ共和国では2013年3月に政変が起きて、国民の2割が住む所を追われ、9割の家庭が1日1食しか口にできないという深刻な飢餓が広がっています。写真の男性はイソンゴンビ・ンゴレさん44歳です。戦闘のため、子ども6人と妻を連れて避難を余儀なくされた日のことを話してくれました。

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2014年04月03日

【コンゴ】活動の母体となる現地NGOが正式発足


 昨年の7月31日、コンゴ民主共和国政府よりNGO(非政府組織)の「ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ」としての許可が下り、国内のどこででも自由に活動できることになりました。念願の事務所も小さいながらキンシャサで登録し、いよいよコンゴの支援と西アフリカの活動の調整を始めました。代表のジェローム・カセバからの報告です。

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【ストリートチルドレンの施設を訪問するジェローム(後列左から2番目)】

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2014年03月18日

コンゴ共のジェロームスタッフが中央アフリカの難民を緊急支援


 コンゴ民主共和国駐在のジェローム・カセバ(ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ)が、北部の中央アフリカ国境近くにあるボヤボ難民キャンプに入ります。

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2014年02月19日

中央アフリカからコンゴへ逃れてきた人々の厳しい現状(コンゴ駐在/ジェローム)


 当機構からコンゴ民主共和国の駐在スタッフとして派遣されているジェローム(ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ代表)による以下報告です。

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2014年02月12日

危機的状況がつづく中央アフリカ共和国


 中央アフリカ共和国では首都バンギや北西地域において不安定な状況がつづいています。暴動、略奪、武力衝突が繰り返し報告され、昨年、この危機が始まって以来、少なくとも2000人が国内で殺されました。約83万8千人が国内避難民となって住む場所を失っています。そのうち41万3千人が首都バンギに集中している状況です。さらに昨年12月以降で少なくとも3万4千4百人が近隣諸国へ渡り避難しました。(参照ACAPS 2014年2月11日)

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2013年09月06日

【コンゴ】自分が変わること、それが私の第一歩


 7月4日から3日間、コンゴ民主共和国のルブンバシ市内の教会で、VOCセミナー(共同体のビジョン研修)が行われました。当機構の駐在スタッフ、ジェローム・カセバが現地で地元の教会の人々と共に準備し実現したもので、毎日約50名の参加者が集まりました。

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【写真左:VOCセミナーの様子/写真右:講師のランディー師と通訳のジェローム】

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2013年07月04日

【コンゴ】中央・西アフリカ担当スタッフとしてジェロームを派遣


 先月の6月中旬から、中央及び西アフリカ担当スタッフとしてジェローム・カセバをコンゴ民主共和国に派遣しました。これから地元パートナー団体と連携しながら、食料不足や内戦から逃れてきた人々、貧困の中にある子どもたちへの支援などを進めていきます。派遣にあたってこれからの活動について彼に聞きました。

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【コンゴ民主共和国駐在 ジェローム・カセバ】

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2013年05月07日

【コンゴ】問題克服への新しいアプローチ


 2013年3月末に親善大使のソン・ソルナム氏、清家と共にコンゴを訪れたジェロームスタッフの報告です。

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【写真:国内避難民のリーダー・パメラさん(左)とジェローム】

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2013年04月05日

【コンゴ】国内避難民をJIFHと地元教会が支援


 コンゴ民主共和国の国内難民の数は、推定220万人にのぼっています。多数の人々が内戦によって傷つき、住み慣れた地域を追われ、苦境に立たされています。下の写真はコンゴ・ルムンバシに避難してきた子どもたちです。この場所まで来るのに500kmも歩いてきたそうです。子どもたちの中には目の前で親を殺された子もいます。

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2013年03月28日

【コンゴ】紛争により厳しい困難に直面している人々


 当機構東京事務所のスタッフ、ジェローム・カセバはコンゴ南部の牧師家庭で育ち、現在国際基督教大学(ICU)大学院で学んでいます。彼を通して、日本のマスコミでは殆ど伝えられていないコンゴ民主共和国の人々、特に女性や子どもの窮状を知ることができました。当機構では今年7月に現地でリーダーを対象にしたセミナーを開催し、これからの支援の基礎づくりを始めます。

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【ジェローム・カセバ(イベント会場にて)】

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