ケニア 一覧

2023年09月06日

ハンガーゼロ活動報告/ケニア・シープケア学校


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ケニアの首都ナイロビ郊外のソウェト・カヨーレというスラムの中にあるシープケア学校では現在、初等教育(Primary school)350人、中等教育(Secondary school)103人の合計453人の生徒が学んでいます。

 スラムで暮らす人たちの多くは、地方での生活が成り立たなくなって都会に出て来ており、収入が安定しない日雇いの仕事で生計を立てている家庭がほとんどです。家族が食べていけなければ、ある程度の年齢になった子どもたちも働いて、その日その日を生きていくための日銭を稼がなくてはなりません。親を亡くしたり、親の再婚で家庭に居づらくなり路上で暮らしている子どもたちにとっては、食べ物の確保は死活問題ですから、そのために丸1日を費やしています。しかし、そんな生活をしていては貧困の連鎖から抜け出すことはできません。

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2022年09月29日

2021世界食料デー募金使途ご報告_ケニア共和国


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ケニア共和国 【 420万円 】
農業支援、学校給食支援


ハンガーゼロは、現地パートナーのFHケニアと協力して、メルー州、ブウリ地区で学校農園プロジェクトを実施しています。子どもが健やかに育つためには、体をつくるのに欠かせない栄養のある食事を十分に摂れることが重要です。そのためには学校給食だけでなく、家できちんとご飯が食べられることがとても大切です。気候変動の影響による農作物の収量の減少と、それに関連した学校給食の食材不足や子どもたちの学習の継続困難の課題を解決するため、前年度カイルニ小学校で実施した学校農園の取り組みを、同じ地区のンチョロイボロ小学校とマルルイ小学校の2つの学校で実施しています。設立された学校農園は、気候変動対応保全農法を学ぶ場所として、子どもの保護者をはじめとする地域住民に利用されることが期待されています。


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2021年11月29日

クリスマスに愛の贈りものを 学校農園プロジェクト in Kenya


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家庭の食事と学校給食...
2つの食料不足の解決を目指す学校農園

子どもたちが健やかに育つためには、体をつくるのに欠かせない栄養のある食事を十分に取れることが重要です。そのためには学校給食だけでなく、家できちんとご飯が食べられることもとても大切です。

 ハンガーゼロのパートナー団体であるFHケニアが活動しているメルー州ブウリ地区では、気候変動の影響で農業用水の確保が難しく、十分な収穫量が確保できないため、地区内の平均的な家庭の収入は月10ドルと非常に低くて、食料の確保と生計に深刻な影響を与えています。

 またケニアでは学校給食の食材を提供するのは保護者の責任ですが、食材を提供する余裕がない家庭の子どもは学校を休みがちです。そんな状態が長く続けば勉強についていけなくなり、やがて中途退学してしまって貧困が連鎖する恐れがあります。


学校農園プロジェクトとは
 これらの課題解決のためにFHケニアは、地域のリーダーや行政と協力して学校農園プロジェクトに取り組んでいます。学校農園プロジェクトとは、給食の持続可能な運営に悩んでいる学校が敷地内の土地を提供し、そこに保護者等のためのモデル農園を作る取り組みです。モデル農園では環境に配慮した保全農業を実際に行い、その方法と成果を目に見えるものとします。そして最小限の水で十分な収穫量を実現することができる、気候変動対応農法を学ぶ機会を保護者等に提供します。保護者等が研修や実地訓練で学んだことをそれぞれの畑で実践することで作物の収穫量が上がり、保全農業が普及することによって、住民が年間を通して食料を手に入れることができるようになることを期待しています。最終的にはブウリ地区全体の農業生産性が向上し、現在は危機的状況にある家庭も収入が安定することを目指しています。また同時に、すべての家庭が給食の食材を提供できるようになり、子どもたちが継続的に学校に通えるようになることを目標としています。

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地域住民に農法を伝授
 ハンガーゼロはFHケニアと共に昨年度、最初の取り組みとしてカイルニ小学校の学校農園の設立を支援してきました。今年度は、そこから得たノウハウと反省を活かして同じブウリ地区のマルルイ小学校とンチョロイボロ小学校に学校農園の取り組みを拡大します。

 マルルイ小学校はケニア山の森林に近く、近隣の農地に水を供給するための水源が利用できる立地で、モデル農園の設立に適しています。カイルニ小学校同様地域住民のほとんどがその日暮らしの農民で、気候変動の影響に対応していない従来型の農法を続けているので生産性は落ちるばかりです。学校にモデル農園ができれば、生徒の保護者をはじめとする地域住民は、気候変動に対応し生産性を上げられる農法を学ぶことができます。マルルイ小学校があるンツギ集落には、郡政府が公費でジャガイモの保存施設を建設していますので、質の良いジャガイモを生産すれば、その保存施設を利用することができ、収入安定へとつなげられる可能性があります。

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【写真:ンチョロイボロ小学校の児童たち】

 一方ンチョロイボロ小学校には、郡政府が整備してくれた太陽光発電を用いた汲み上げ井戸があり、こちらもモデル農園の設立に適しています。地域住民は農業で生計を立てており、学校の敷地内にモデル農園ができて気候変動に対応できる農法を学ぶことができるようになれば、生計の安定に大きな助けとなります。学校の近くには卸売り業者も買いに来るような大きな市場があるため、学校農園の事業が軌道に乗ってくれば、農園で収穫した農産物をある程度の規模で販売することも可能です。


学校給食プログラムの充実にも
 学校農園プロジェクトは、モデル農園で収穫される農作物を用いて両校の学校給食プログラムの充実を図ると共に、保護者等が環境に配慮した保全農業を学ぶ場としてモデル農園を活用することを目標としています。プロジェクトの受益者は、マルルイ小学校(写真㊨)とンチョロイボロ小学校の生徒と保護者約1,200人、ひいては両校があるンツギとンチョロイボロ両集落の住民約7,500人です。

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 今年度は、まだ初期段階にあるカイルニ小学校のモデル農園と並行しながら、マルルイ小学校とンチョロイボロ小学校のモデル農園プロジェクトを実施していきます。カイルニ小学校の時と同様、学校農園プロジェクトが自主的で持続可能な取り組みとなり、農園設立後もしっかりと維持管理していけるように、責任者となるリーダーたちの意識改革と組織形成を丁寧に行います。その後実際の農園作りに着手し、囲いの設置、水源から農園全体に水を引くためのパイプの設置、魚の養殖池の造成、苗床作り、果樹や樹木の植樹などの活動を行う予定です。また、気候変動対応保全農業を学ぶための研修や先行事例から学ぶための視察なども行われます。


● ケニアの学校農園プロジェクトへのご支援の例
1,000円で... 1 回、保護者1 人が気候変動に対応ができる農法を学ぶための研修に参加できます。
3,000円で... 1回、農業の専門家に来てもらい現場で指導を受けることができます。
10,000円で... 1ヵ月間、農園労働者を1人雇うことができます。農園労働者は、モデル農園で実際に気候変動対応保全農法を用いて農作物を作り、保護者等に見本を示すと共に農園を維持し、学校給食にも食材を提供するなど重要な役割を担います。学校農園プロジェクトが軌道に乗れば、そこでできた農作物を販売しその収益で農園労働者の雇用を維持する計画を立てています。

 今年度のクリスマスキャンペーンでは、ケニアの学校農園の取り組みと共に、西アフリカのシエラレオネとガンビアの若者たちの農業の取り組みを支援する予定で、目標募金額は800万円です。皆さんの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

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募金目標800万円
① 郵便振替 00170-9-68590
一般財団法人日本国際飢餓対策機構「クリスマス募金」と明記
②WEBサイト「ハンガーゼロ」で検索し、クレジットカードを利用
※WEBサイトからの募金受付は12月からとなります

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2020年05月27日

【ケニヤ】シープケアセンターのコロナ対策 コミュニティの貧困家庭に水を無償提供


ハンガーゼロが学校給食や自立のための収入向上を支援しているケニア・シープケアセンターのルーク校長から、新型コロナウイルスへの対応と直面する課題についての報告が届きました。

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続きはハンガーゼロサイトから

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2019年03月13日

【ケニア給食支援】コイノニアで食べる豆料理が一番おいしい!


昨年もハンガーゼロのご支援により、コイノニア教育センターの生徒たちは健康的な食生活が可能となり、肉体的に大きな成長を与えられました。
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詳しくはハンガーゼロサイトから

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2017年08月17日

【ケニア】学校給食から生まれる希望


 JIFHはケニアのパートナーであるコイノニア教育センターでの学校給食を支援しています。コイノニア教育センター市橋隆雄代表からの報告です。

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2017年07月08日

【ハンガーゼロ活動報告】ケニア遊牧民への支援


当機構のアフリカのパートナーFHIケニアと取り組んでいる遊牧民の子どもを預かる学校寮の支援を報告します。

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2017年04月05日

【ケニア】自立運営実現にチャレンジ


 ケニアの首都ナイロビからおよそ15㎞の所にあるスラム地域、ソウェトにあるシープケア学校は、スラムの子どもたちが教育を受け、全人的に成長することができるよう願って作られた学校です。一日一日を生き延びるのに精一杯で、将来の夢を描くことが困難な子どもたちが学校に通い続けるためには、給食は非常に重要です。保護者や近隣の人々の協力を得てささやかながら提供している学校給食が、子どもたちの命をつなぎ、学習への意欲を高めています。その結果2名のストリートチルドレンから始まったこの学校には、現在750名の生徒が集い、学ぶようになりました。

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2016年03月25日

【ケニア】私たちの手で生まれた共同貯水池


 2015年8月にケニアで行われたJIFHによるVOC(地域変革)セミナーは、「自分たちには何もない」と思い込んでいたニャカチの人たちの目を、自分たちに与えられている可能性、将来の希望へと向けました。村のみんなで楽しく語りながら描いた「10年後の姿」。その実現に向け、セミナー後に手持ちの道具を使って自分たちの手で掘り始めた「共同貯水池」は、それを聞きつけた地元自治体から援助の申し出を受けたのです。

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【ケニア】持続可能な地域変革実現のために

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2015年10月01日

【ケニア】持続可能な地域変革実現のために


 2012年のニジェール、2013年のコンゴ民主共和国に続き、2015年はケニアでVOCセミナー(コミュニティ主導の持続可能な地域変革研修)が行われました。

 JIFHの海外プロジェクトアドバイザーであるランディ・ホーグ氏(国際飢餓対策機構連合会長)を講師に迎え、当機構の協力団体のナイロビのシープケア学校(8/10-12)とキスム県ニャカチのシープケア学校分校(8/14-15)の2ヵ所で実施されました。

 どちらのセミナーも、近隣の数ヵ所のコミュニティから学校関係者、実業家、牧師や教会リーダーなど社会のいろいろな立場の人々が集まり、ナイロビは60名、ニャカチは40名の参加者がありました。

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【ケニア】意識変革のセミナーを実施

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2015年08月12日

【ケニア】意識変革のセミナーを実施


 開発途上国において、人々は極度の貧しさから「自分たちでは何もできない」「外部の支援に頼るしかない」という考えに縛らてしまうことがあります。JIFHでは、そのような依存心を生み出すのではなく、地域住民が主体となって、問題や課題を解決していくことができるように、「意識変革」のセミナーを実施しています。これまでにニジェール、コンゴ民主共和国などで実施してきました。今夏は、ケニアで「意識変革」のセミナーを行っています。以下、現地からのレポートです。

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2015年08月03日

【ケニア】栄養不足を補う給食(コイノニア教育センター)


 コイノニア教育センターは、キューナ教会の働きの一つとして2003年1月にオープンしました。教会から徒歩15分のところにあるキバガレ・スラムに居住する子ども、青年、大人たちが貧困の中から希望をもって意欲的に、生活向上のために取り組むことを助け、共に新しいコミュニティー作りを推進することを目指しています。

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2013年10月03日

【ケニア】Facebook「いいね」3つ集めて給食支援


 昨年も実施いたしました「いいねキャンペーン」を今年も世界食料デー月間にあわせて実施いたします。今回も皆さんの「いいね」でアフリカの子どもたちの給食支援をします。給食を食べることができれば、勉強に集中できます。しっかり勉強をして、教育を受けることができれば、子どもたちは将来への夢をもつことができます。ぜひ皆さんのご協力をお願いします。

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2013年09月24日

【ケニア襲撃事件】市橋牧師からの報告(コイノニア教育センター)


 ケニアの首都ナイロビ郊外のショッピングモールが武装グループに襲撃されました。この事件の死者は少なくとも62人に上り、ケニア赤十字社は65人の安否が不明としています。発生後3日目に入った23日深夜までに当局が建物全体を掌握したと発表したものの、グループの一部は依然として立てこもりを続けています。(9月24日CNN)

 当機構が支援しているコイノニア教育センター(ケニア、ナイロビ)の市橋牧師から昨晩、現地の緊迫した状況を伝えるメールが届きました。以下に掲載させていただきます。

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2013年09月23日

【ケニア】届く支援の大切さを実感(シープケアセンター)


 日本国際飢餓対策機構(JIFH)のファシリテータートレーニングに参加したのがきっかけで、シープケアセンターで一ヶ月間ボランティアをさせていただきました。何ができるか不安でしたが、ある人から「ケニアの人たちの宝物をたくさん見つけて」と言われ、それが今回の滞在のテーマになりました。そして出会った人たちから、貧しい生活でも感謝する心、分け与える心を教えられ、この心の豊かさこそケニアの人たちの宝物だと知りました。

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2013年09月12日

【ケニア】最貧家庭の子どもたちの学舎(コイノニア教育センター)


 コイノニア教育センターは、2003年にケニア・ナイロビのスラム"キバガレ"に住む子どもたちの心と知性、たましいと体が豊かに成長し、社会に貢献できる人財として育つことを目的に建てられた学校です。当時は4歳児の子ども16人から始まりましたが10年間で130人が入学し、スラムに住む子どもたちに教育の機会が与えられました。

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2013年06月10日

【ケニア】シープケアセンターの子どもたちが抱える現実


 当機構が支援をしているケニア、ナイロビ郊外のシープケアセンターに、2012年10月からボランティアとしてお手伝いをして下さっている大久保愛美さんのボランティア日記を紹介いたします。

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2013年04月25日

【ケニア】シープケア学校から緊急の給食支援のお願い


 ケニア、ナイロビ郊外のスラムにあるシープケア学校には、2012年10月から長期ボランティアとして大久保愛美さんが学校運営のお手伝いを続けています。その学校の校長として子どもたちの教育にあたっているルーク校長より緊急の支援要請がありましたので、以下に掲載させていただきます。

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2013年01月08日

【ケニア】ナイロビ郊外のスラムで暮らす里子の1日


 当機構はケニアのシープケア学校で、世界里親会による里子支援を昨年から開始いたしました。教育を通して、地域変革が進められていくことを信じて日本の方々が子どもたちの里親となって支援をしてくださっております。本当に感謝いたします。その里子の中から、ルーシー・デイジーちゃんの1日を紹介したいと思います。

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【写真:ルーシー・デイジーちゃん】

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2012年11月28日

【ケニア】シープケアセンターの子どもたちによる地域清掃作業


 当機構が支援をしているケニア、ナイロビ郊外のシープケアセンターに、先月10月からボランティアとしてお手伝いをして下さっている大久保愛美さんの現地での活動の様子を紹介いたします。

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【写真:真ん中に大久保愛美さん、シープケアセンターの子どもたちと】

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2012年07月05日

【ケニア】シープケア学校の子どもたちへの支援はじまる!


 当機構はケニアのシープケア学校で、貧困のために教育の機会を奪われている子どもたちが勉強を続けられるよう、学校給食支援を続けてきました。今回新たに、この学校で行われている教育を通して、地域変革が進められていくように、世界里親会による里子支援を開始いたします。

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【シープケア学校給食支援の様子】

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2012年01月05日

ケニアレポート2011ビデオ フルバージョン一般公開


2011年9月末に当機構常務理事(清家弘久)、ハンガーゼロ特別大使(秋元義彦氏)がケニアのダダーブにある難民キャンプを視察した時の様子です。

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2011年11月08日

ハンガーゼロアフリカ ケニアレポート2011ビデオ




2011年9月末に当機構常務理事(清家弘久)、ハンガーゼロアフリカ大使(秋元義彦氏)がケニアのダダーブにある難民キャンプを視察した時の様子をご覧頂けるようになりました

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2011年09月20日

清家スタッフ続報、大干ばつとテロ組織の脅威


この年間雨が全く降らない、そんなことが想像できるでしょうか。しかし、ソマリアではそうだったのです。「とうとう最後の家畜も死んでしまった」いくら遊牧の人が乾燥に慣れているといっても、家畜が死んでしまったら彼らは生きる術を失ってしまいます。 続きを読む

2011年09月20日

清家スタッフがケニア・ダダーブ難民キャンプに入る


ケニアのダダーブの難民キャンプの一つを訪問しました。このキャンプには隣国のソマリアなどから44万人もの難民が押し寄せています。


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2011年01月31日

【ケニア】子どもたちに給食を!


当機構が給食支援をしているケニアの教育施設「シープケアセンター」から深刻な干ばつ情報が送られてきました。
アフリカ・ケニアの北部で農作物の不作、牧草地の縮小、水不足が起きているとのことです。

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