【海外での活動】 一覧

2023年05月11日

【トルコ地震】緊急援助班近藤リーダー報告


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テント100張を被害甚大の南部の人々に

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 2月6日の地震発生以来、トルコ・シリア合わせて22万棟が崩壊、2,000万人以上が被災、死者は56,000人を越えました。(国連WHO推計)私たちが被災地で活動した3月末でも、家を失った多くの市民が、町のあちこちにできた避難テント村で、あるいは壊れた自宅の庭先で、一つのテントに一家全員(子どもも含め数人~10人位)で、暮らしている姿が見られました。
 緊急物資の配布の次に必要とされたのは、より長期に安心して暮らせる大型テントでした。今回私たちは被災地で既に支援活動を始めていた韓国人ボランティアチーム(イスタンブール国際学校の先生や生徒たち)に合流し、日本のみなさんからの募金で100張のテントをトルコ国内で購入して、被害が大きかったトルコ南部の町、アンタキア近辺へと向かいました。

被災でより困難な状況となったクルド人難民
被災地ヤイラダウへの道.jpg 2011年から続くシリア内戦のため、トルコ国内には地震以前からすでに350万人のシリア、クルド難民が暮らしており、社会問題となっていました。貧困と合わせ、労働や教育の機会が少ない難民は、今回の地震でさらに厳しい生活環境に追いやられ、政府の支援もゆき届かない状況でした。今回、私たちはそうした難民家庭を一軒一軒廻り、ビニールシートで作った仮住まいに暮らす方々に、大型のテントを建てて廻る活動をしました。 

 被災地ヤイラダウへの道.jpg イスケンデルン近郊のドルトヨル村では、家は残っているけど余震が怖くて、今も夜は外で寝ているというクルド難民3家族のため、3つのテントを日が暮れるまで掛け、建てることができました。
子どもたちにおもちゃ贈呈.jpg またシリア国境にわずか4kmというヤイラダウ村には、シリア難民キャンプがあり、そこでは難民のための小学校(コンテナハウス)が地震のあと避難所になったため、子どもたちは学ぶことができず困っているとのことでした。そこで避難者が少しでも学校から移動できるよう、3張のテントを贈りました。またおもちゃなども配りました。

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 難民キャンプでは子どもたちとしばらく遊ぶ時間もありましたが、キャンプでの長期生活に被災のストレスも加わり、しわ寄せが小さな子どもたちに行っていることが感じ取れました。今回、地震の緊急支援でトルコを訪問しましたが、貧困・飢餓に直結する「難民問題」という、もう一つ大きな課題を考えさせられました。



【2023年トルコ地震/緊急募金】

緊急募金は、郵便振替又はウエブサイトから直接クレジットカード決済が利用できます。

●ウエブサイトからの募金は▶︎こちらから

●郵便振替 00170-9-68590 日本国際飢餓対策機構

※記入欄に必ず「2023年トルコ地震」と明記

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2023年05月08日

【ウクライナ緊急支援】発電機の配布活動


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 ハンガーゼロはロシアの攻撃で電力供給が制限されたり、不安定になっているウクライナの人々への支援として、調達した発電機(ジェネレーター)を配布を行なっています。配布先は、首都キーウ近郊や南部のヘルソンやオデーサなどで支援を必要としている家庭や病院、避難民支援を行なっている施設やキリスト教会など。活動は緊急支援担当の王さんと深水ボランティアと現地の協力者で行なっています。とくにヘルソンやオデーサではロシアからの激しい攻撃があるため、現地の協力者と情報のやり取りをしながら安全に細心の注意をしています。
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オデーサで支援活動を続けている船越先生のキリスト教会にも複数台届けました

【ウクライナ緊急支援】にご協力ください】
募金は、
①郵便振替 ②ホームページからのクレジットカード決済利用の2種類

①郵便振替 00170-9-68590 一般財団法人日本国際飢餓対策機構 「ウクライナ緊急支援」と明記
②ホームページ 募金画面からクレジットカード、コンビニ決済がご利用できます。
ホームページはこちら▶︎ウクライナ緊急支援

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2023年04月11日

トルコ緊急支援【動画】テント教室で学ぶ子どもたち



トルコ地震緊急支援チーム班長の近藤スタッフが、地震で学校が倒壊したり、避難所になっているために避難先のテント村や郊外のテント教室で学びを再開した子どもたちの様子を報告します。

【2023年トルコ地震/緊急募金】
緊急募金は、郵便振替又はウエブサイトから直接クレジットカード決済が利用できます。

●ウエブサイトからの募金は▶︎こちらから
●郵便振替 00170-9-68590 日本国際飢餓対策機構
※記入欄に必ず「2023年トルコ地震」と明記

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2023年04月06日

トルコ地震緊急支援チーム【動画報告⑥】テント村での活動状況


ハンガーゼロのトルコ地震緊急支援チーム(今月4日に帰国)は、3月22日にアンタキア南部のハルビエの避難民テント村内(1500人以上収容)の韓国国際飢餓対策機構(KFHI)緊急チームに合流して活動に参加しました。その際、現地のトルコ人ボランティアさんからこれまでの活動について話してもらった時の様子を動画にまとめました。
ハンガーゼロのユーチューブチャンネル登録をお願いします

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ハンガーゼロのトルコ地震緊急支援活動はこれからも続けます。
▼配布のために調達した自家発電機

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【2023年トルコ地震/緊急募金】
緊急募金は、郵便振替又はウエブサイトから直接クレジットカード決済が利用できます。

●ウエブサイトからの募金は▶︎こちらから
●郵便振替 00170-9-68590 日本国際飢餓対策機構
※記入欄に必ず「2023年トルコ地震」と明記

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2023年04月05日

【Hunger Zero活動報告】 医薬品・食料援助


ウクライナでの戦争や新型コロナなどの影響により、援助物資の調達・輸送が非常に困難な中、2022年もFHカナダとの協働により南スーダンとブルンジで待ちわびている方々に必要な物資をお届けすることができました。

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【ブルンジ】
食料入手困難な家庭にスープミックス配布

 ブルンジ共和国は80% 以上の人が貧困ライン以下の生活をしています。援助物資のスープミックス(10袋入)960箱は、8月にブジュンブラ港に到着した後、現地パートナーであるFH ブルンジの活動地域、カヤザ州のカバロレ、ンゴジ州のムウンバ、ルイギ州のギスルで、最も必要性の高い家庭に配給されました。配給は1 年の中で特に料入手が困難になる、作物植え付けの頃に行われ受け取った家庭が何とかこの時期を乗り切れるようFH は期待していす。
 カヤンザ州カバロレのソンゴレコミュニティでは、村のリーダーやボランティアたちとFH の担当者が話し合い、12 人の母親に7人家族で30日間食べられる量のスープミックスを配給しました。(写真㊤)

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 スープミックスを受け取ったセリーヌ・ニラギラは、夫をなくし7人の子どもがいますがそのうち8 ~ 17歳の4 人の子どもと暮らしています。15歳の子どもはチャイルド・サポーター支援を受けていて、セリーヌは貯蓄グループに所属し、保健衛生、農業、教育のトレーニングなどの活動にも参加しています。
 セリーヌは「私は右手に障害があるため、食事の用意に人手を借りなければなりません。野菜スープは片手で簡単に調理できるので大変助かっています」と言っています。またスープに入っているニンジン、玉ねぎ、ほうれん草などはこの地域でも育つと学んだので子どもたちと栽培してみようとも思っています。彼女の子どもたちは学校に通い勉強を続けることができそうです

【南スーダン】
2つの国内避難民キャンプに医薬品を提供

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 2011年の独立後も国中の至るところで紛争や暴力が続き、今も南スーダン国内の避難民は*140万人以上に上っています。
 援助物資の医薬品は7 月にジュバに到着し、現地パートナーのニューテスタメントキリスト教会の担当者が分配。東エクアトリア州のパジョクとジュバにある2つの避難民キャンプから看護師が来て受け取りキャンプ内で用いられます。
 国内避難民キャンプに逃れて来ている人たちは、援助物資に頼る以外に生きていく術がありません。ジュバのキャンプのうち、一方には親を亡くした子ども、夫を亡くした女性、病人やけが人が集まっており、もう一方は、病人やけが人に加え、自らが負傷していたり戦禍の中で妻を亡くしたりした男性たちがほとんどとなっています。
そのような人々に対して、政府は十分な医療サービスを提供できていないため、このような医薬品の必要性は非常に高いです。

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*国連人道問題調整事務所2019年発表

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2023年04月04日

ウクライナ支援で自家発電機269台を提供


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 ハンガーゼロはロシアの攻撃でインフラ設備が損傷し、電力供給が不安定になっているウクライナの人々への支援として、小・中型の自家発電機269台(写真)を提供します。発電機はすでに首都キーウのGEM(グローバル・エンパワーメント・ミッション=米国のキリスト教系NGO。ハンガーゼロも協力団体として登録)倉庫に届いており、これから現地に派遣している緊急支援担当の王さんが必要としている方々に無償で届けていきます。
 またこの2日、昨年ハンガーゼロの緊急支援活動のために派遣した月井サムエルさん(本郷台キリスト教会員)が、深水さん(同)を伴って、ウクライナに入りました。今回同行した深水さんはこれから約1ヶ月、王さんとともに今回の自家発電機の提供や食料や生活物資の配布、病院・孤児院などへ緊急支援活動に参加していただきます。

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左から月井サムエルさん・深水さん・王さん

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【ウクライナ緊急支援】にご協力ください】
募金は、
①郵便振替 ②ホームページからのクレジットカード決済利用の2種類

①郵便振替 00170-9-68590 一般財団法人日本国際飢餓対策機構 「ウクライナ緊急支援」と明記
②ホームページ 募金画面からクレジットカード、コンビニ決済がご利用できます。
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2023年04月04日

トルコ緊急支援チーム動画報告⑤パンの缶詰



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トルコのアンタキア南部ハルビエの避難民テント村でハンガーゼロ緊急支援チームが持参した「パンの缶詰」(提供:パン・アキモト)をみなさんに試食してもらったところ大好評でした。テント村では韓国国際飢餓対策機構とともに日用品の提供を行っています。

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ハンガーゼロの緊急支援チームは、現地での活動を終えてまもなく帰国します。

【2023年トルコ地震/緊急募金】
緊急募金は、郵便振替又はウエブサイトから直接クレジットカード決済が利用できます。

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●郵便振替 00170-9-68590 日本国際飢餓対策機構
※記入欄に必ず「2023年トルコ地震」と明記

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2023年04月03日

トルコ緊急支援チーム【報告⑤】サマンダーほか


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サマンダー小学校避難所での物資配布

 3月31日、ハンガーゼロ緊急支援チーム3名は、現地の支援グループと共に家を失った人々の避難所になっているサマンダー小学校を訪ね、物資の配給をお手伝いさせてもらいました。ここでは配布される物資の一部を日本から送られた募金で用意しており、生活用品や食べ物、水を、被災していない近隣の町で購入し、小学校の教室を使って配布しています。この日は私たちも避難者用テントの一つをお借りして一晩、宿泊しました。10人以上でも泊まれる広さのある大型テントでしたが、海に近いせいか、夜は大変風の音が強くなり、テントをたたく風の音で何度も目をさまさせられました。また日中の寒暖差が激しく、昼は暑いほど気温が上がりますが、夜は寝袋一つではとても寒かったです。シャワーも数台しかないテント村で毎日を暮らす大人たちと、授業ができない生徒たちが1日も早く、自由に強できるようになることを願います。

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トルコ最南端、シリア国境の町ヤイラダウでシリア難民キャンプ訪問

 同日午後に訪ねたヤイラダウ村は、サマンダーからさらに車で約1時間、今回地震被害が一番多かったトルコ南部ハタイ県の中でも、もっとも南のシリア国境沿いに位置する村です。ここには地震以前から10年以上に及ぶシリア紛争のため、国境を越え逃げてきた難民が数多く生活しています。(トルコ全体では300万人以上)そうした難民たちも今回の地震を受け、より安全な住処として、本来小学校だったコンテナハウスの施設に多くが集まってきています。そのため子どもたちの授業が犠牲となっており、今回、日本からの支援でここにもテントを贈呈するのは、学校に今住んでいる難民たちが安心して住める場所を提供し、シリア難民の子どもたちが学校で1日も早く授業ができるようにするためです。この日は限られた時間の中で3張りのテントと!
 贈呈することができました。また子どもたちにおもちゃのプレゼントと、フェイスペインティングをして一緒に楽しい時間を過ごしました。
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シリア難民キャンプで子どもたちにおもちゃを配布

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シリア難民家族にテントを提供

【2023年トルコ地震/緊急募金】
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2023年03月29日

トルコ緊急支援チーム動画報告③緊急キット配布



ハンガーゼロ緊急支援チームが、韓国国際飢餓対策機構(KFHI)がトルコ・アンタキア南部の町ハルビエで実施ている被災者への「生活支援キット」の配布動画です。活動内容は、こちらでも報告しています。

お願い:ハンガーゼロYouTubeチャンネルに登録ください! 

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【2023年トルコ地震/緊急募金】
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2023年03月24日

トルコ地震緊急支援チーム【報告①】


報告:緊急援助チームリーダー近藤高史

空から見た被災地の様子(撮影:韓国国際飢餓対策機構)


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アンタキアでKFHIの物資配布に参加

 3月22日、ハンガーゼロから派遣された近藤、申、スティーブンは、トルコ南部のシリア国境に近い、ハタイ県アンタキアに到着しました。トルコ・シリア大地震(死者・不明者は両国で5万4000人以上)は、2月6日の発災からすでに1ヵ月半が過ぎましたが、被災地では今なお多くの方が、余震を恐れテントでの不便な生活を余儀なくされています。
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 この日は、アンタキア南部ハルビアにある200以上のテントがひしめき、1500名以上の被災者が暮らす巨大なテント村を訪問しました。ここでは2月以来、ハンガーゼロのパートナーである韓国飢餓対策機構(KFHI)が、支援テントを開設し、物資の配布を行なっています。スタッフにテント村の内外を案内して頂き、その後は近隣の村々を訪ね、自宅の庭や畑にテントを張って生活している家族への物資配布に協力させてもらいました。
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 地震被災者のテント村は、小高い山の森に囲まれた公園のような場所にあり、政府により管理されています。食べ物や日用品は、十分に支援が行き届いているようでした。しかし避難者に聞くと、トイレの数が限られており、シャワーも数台のみで、衛生面では苦労しているとのことでした。驚いたことは、テント以外の建物はないのですが、子どもたちが学校の学びを続けられるようにと、学年ごとに一つずつ大き目のテントが建てられ、その中で授業が行われていたことでした。また夜には屋外に設けられた大きなスクリーンで、子ども向けの番組や、大人にはコメディ番組を放送していました。KFHIスタッフに聞くと、今は地震によるトラウマへのメンタルケアが、大人も子どもも大切な時期とのことで、そうした専門家もここには派遣されているとのことでした。
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 テント村は余震が来ても安全な場所にありますが、一歩通りの向こうに出ると、そこには恐ろしい地震被害の様子が見て取れる、建物が崩壊したままの街が広がっています。テント村を案内頂いた後は、テント村に来ることができない高齢者や山間部に住む人々に、食糧や日用品を持って訪問することができました。大きな袋に、食料(穀物など)、塩、洗剤、石鹸、シャンプー、生理用品を詰め合わせ、100袋を用意し、山道を車で移動しながら、白や青の避難テントを見つけるごとに1家族に1袋を手渡して回りました。KFHIのスタッフは毎週2回、こうした巡回による物資支援を近隣に行なっているそうです。
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サマンダー地区に家族用テント100張りを提供
 なおハンガーゼロはこの地域とは別のシリア国境にさらに近いサマンダーでも現地の支援グループと協力します。サマンダーは、シリア国境に近いことから隣国シリアから逃れてきた難民も多くいます。さらに政治、民族、宗教の対立も要因となって政府からの支援が遅れている地域でもあります。今回は現地で支援活動をしているグループと協力して、いま特に必要とされる家族用テント100張りを提供する予定です。現地にはいってからまた報告をします。
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シリア難民の子どもたちと

 日本とトルコは、シルクロードを挟んで東西8500キロも離れ、言葉も文化も違いますが、歴史的には1890年、和歌山県沖で起きたエルトゥールル号遭難事件(映画「海難1890」に詳しい)や、1985年イラン・イラク戦争勃発時に、トルコ政府が日本人救出のため救援機を飛ばしてくれたことなど、両国の間には、いざ困った時には互いに助け合うという、当たり前かもしれませんが、大切な絆で結び合わされた国であることを思います。そしてそれは、今回のような地震が頻繁に起こる両国だからこそ、分かち合えるものがあるのではとも思わされました。

 ハンガーゼロには、今、苦しんでいるトルコの人々に1人でも、生きる希望を届けることができるように願い活動しています。引き続き、ご支援とご協力をお願い致します。

【2023年トルコ地震/緊急募金】
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2023年03月13日

トルコにスタッフら3名を派遣!


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 ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)は3月20日、緊急支援班の近藤高史と申玉澈(シン・オクチョル)と同行者を含む計3名をトルコに派遣します。一行は21日にも震源地カフマランマラシュ近郊のアンタキヤで活動中の韓国国際飢餓対策機構(=KFHI)緊急支援チームに合流するほか、よりシリア国境に近い被災地サマンダーにも入り、新たな支援活動も行う計画を進めます。

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KFHI活動地域の被害状況

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(サマンダー地域の被害状況)

 なお同行者は、トルコ在住歴があり国の事情や地理に詳しく、運転や通訳などで協力いただきます。サマンダーはシリア難民の流入や民族問題など以前から特殊な問題をかかえている地域のため政府からの支援が届きにくくなっている。このため被災者用のテントなどの優先的順位の高い物資配布を地元の支援グループを通じて行う計画を進めています。

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【2023年トルコ地震/緊急募金】にご協力ください
緊急募金は、郵便振替又はウエブサイトから直接クレジットカード決済が利用できます。

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2023年03月10日

HOLPFI(ハンズ・オブ・ラブ・フィリピン)の活動報告


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【教育支援】

 HOLPFI は大学生6名、高校生7名、中学生15名、合計28名(マンヤン25名、タガログ3名)の学生をプログラムを通してサポートしています。

 教師、警察官など目標をはっきりと持っている学生やまだ考えていない学生などさまざまですが、将来にビジョンをもって学び、置かれたところでイニシャティブをとり、与えられた能力と環境を最大限に用いて、自分のクラス、家庭、社会に貢献するような人に育って欲しいと願って、年に2回、学びをしています。HOLPFIのスタッフのような、人を助ける仕事をしたい、そのためにソーシャルワーカーになりたい、という奨学生もでてきました。
 運営は保護者の委員会に委ねており、HOLPFI はプログラムの管理の仕方を学んでいただけるようサポートしています。お母さんたちも管理能力を養い、よりよい村造りができるよう励まし合って協力することを学んでいます。




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新年度のオリエンテーション



【フェアトレード事業】
KAPASA の再開

 非営利団体の私たちですが、活動をすすめるために一定の収益活動が認められています。私たちのフェアトレード事業の目的は、事業費の捻出と貧しい人たちが始めた収益活動の支援です。
 多くのNGO が生活困窮者の為に始め、支援の撤退とともに活動が行き詰まってしまうのが現状です。原因の1つは収益や問題解決能力の不足ですが、これは人々の価値観と無縁ではありません。
 それらの反省をもとに、私たちは専任スタッフを雇用して継続的に支援をする事を決めました。今までと違うのは、充分な収益を得られていないグループをサポートして事業が継続できるようにしていくことです。
 原住民によるクラフト事業のマーケットは国内外の観光客ですがコロナの影響で現在も観光客の数が回復していません。マーケットの動向を見つつ、販路の開拓を進めていく予定です。


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クラフトチーム(奥にまとめ役のロゼンダさん)

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2023年03月08日

住民主体で持続可能な地域に向かうアルサビ村


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HOLPFI 酒井駐在員


地域開発支援

【アルサビ村】

アルサビ小学校
 昨年の4月に状況確認の時に訪れた時、先生から「今年正式に本校と認可されたことで、ソコロ県政府からの予算で、教務室の建設の予算が確保出来た」と喜んで話してくれました。
 その後10月に訪問して驚いたのが、教育省の規格にのっとったコンクリート製の校舎の建設が始まっていたことです。ただ工事は12月からの雨季で一旦中断したため、完成は2月末以降となる見込みです。

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建設中のアルサビ小学校校舎(2教室とトイレ)

アルサビ地区の土地問題の進展
 土地問題で残っているのは、教育省へ寄贈する9千坪余りのうち、政府が登録簿を失い、再登記をしないといけない部分です。今年になって新たな展開がありました。対象の土地が、政府に認められた「原住民固有の土地」の可能性があり、手続きが止まってしまいました。それが確かにそうだとなると、その土地を管理する管理局と教育省とで合意書が作成され、教育省の土地となります。

村の水問題
 村には4ヵ所に水場があります。2つは学校用、2つは村の人たち用です。村人は水場まで水を汲みに来て、家に持ち帰ります。
 学校の先生がホースの先にペットボトルの飲み口の部分を取り付けて水を留められるようにして下さったのですが、幼い子どもたちには閉めるのは難しく、また蓋がなくなることもあります。村の人に水を大切に使うことを学んでもらうためにスタッフは根気強く働きかける一方、皆が話し合ってコミュニティ側の2箇所で、コミュニティの貯蓄からお金を出して蛇口が取り付けられました。


4-3アルサビリーダーたち.jpgリーダーの資質
 来年度の6月でアルサビ村での活動を終了するので、村のリーダーの中から選ばれた4名がVOC(コミュニティがビジョンをもって自らの村を開発する手法)に基づいてコミュティ開発を導いていけるようトレーニングをしています。トレーニングを受けている4人のうち2人は小学校4年、1人は2年生まで終了した人たちです。スタッフが忍耐をもって、理解できるよう色々と工夫を凝らしています。
 持続可能な開発を考える時、住民の人たちが外部からの助けを待ち続けるのではなく、まず自分が率先して与えられた資源を最大限に用いてできることから取り組んでいけるリーダーが育ち、周りの村にも広がっていくことを願っています。

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村の様子 
 久々の村の訪問で一番驚いたのは、子どもの数(2才以下の赤ちゃん)がものすごく増えていたことです。教育省の人が村人に、学校を続けていくにはもっと子どもの数が必要だと伝えたとのこと。これは、アルサビ村以外の人たちに子どもを学校に行くように励ましなさいという意味だったと思うのですが、自分たちの子どもを増やすと理解した結果のようです。




【ファグリブワン村】 

 ファグリブワン村には2019年から訪問を始めました。西ミンドロ州の南部に位置し、まず最寄りの村で1 泊して午前中に山道を歩いて移動します。
 支援活動をどのようにするかを計画するために、私たちは1 年程度具体的な支援活動はせずに人々の理解に努めます。


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ここもコロナの影響で訪問ができなくなっていましたが、2021年にスタッフがワクチン接種に同意し接種記録カードを得たことで訪問が再開できるようになりました。2022年は以前の計画のフォローアップです。新しい考え方や進め方を繰り返し話し理解を深めていきます。

村の様子
 この地域に一番近い泉は、乾季には充分な水量がなく、それが一番の課題です。またNPA(新人民軍:共産ゲリラ)も近くにいて、ここの地域の人々の生活の安定は、間接的に彼らに利する可能性もあります。12月は現地から、来ないようにという連絡があり、訪問はキャンセルされました。支援の方法についてはより慎重さを要すると考えています。


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HOLPFIの他の活動報告はこちらからご覧いただけます▶︎こちら

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2023年03月07日

連載〈22〉変わるものと変わらないもの


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ボリビア多民族国 駐在 小西小百合

ラテンアメリカの人々とともに

2018年5月、コンフィタル村に住む当団体サポートチャイルドのルイス・マリオ君(当時12歳)が、脱穀機で左手の指3本を切断して出血多量の危機に陥りました。しかし"お金がかかるから"と、医者に連れて行くことを拒んでいた両親をFHB(注)スタッフが説得し、コチャバンバの病院で手術を受けさせました。私たちは入院から快復まで物心両面で支援し彼は元気になりました。

日本人夫妻から支援の申し出

しかし利き手の指3本の指先がない為に、右手で字を書くのに困難を極め中高等部に進むにつれて勉強の遅れが出てきました。教師が他の生徒と同じ進度を要求する中、マリオ君に大きなプレッシャーがかかり、2021年に学業を断念してしまいました。
 彼と家族のためにスタッフが祈り励まして関わり続け、学校側にも彼への理解と協力を求めた結果、復学することができました。そんな中、日本で私がボリビア報告をしていた際にあるクリスチャンご夫妻が、「ぜひマリオ君を応援したい!」と、特別募金を申し出て下さったのです。
 彼には手の障がいによって力のいる農業で生計を立てることができないという将来への不安があったため、"これを奨学金として彼が何らかの技術を取得するために役立てよう"とスタッフは考えました。
 そしてこの愛の支援をマリオ君に伝えて、様々な技術取得の可能性を示すと彼は「理容師になりたい」という夢を描くようになりました。

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優秀な成績で理容師に

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 その後、学校の長期休みにコチャバンバの町の短期理容専門学校で学び、学校の授業と重なる日はスタッフが学校にかけあって特別許可を得るなどして学び続け、2021年12月に32人中3番目の優秀な成績で修了し表彰されました。翌年5月に家庭訪問をした際にはマリオ君が父親の散髪をする姿を披露(写真㊤)してくれ、「日本の友人の皆さん、お祈りとご支援を本当にありがとう!」と満面の笑顔で言う彼と、息子を見つめるご両親の嬉しそうな顔が忘れられません。
 1人の愛の手と行動が、ひとりの子どもの人生を変え、未来を切り開きます。どうぞこれからもぜひ"ひとりの子ども"へのお祈りとご支援を宜しくお願い致します。


まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが、これらのわたし(イエス・キリスト)の兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。(聖書)

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2023年03月07日

シエラレオネに希望の光


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資源に恵まれていても飢餓人口は70%以上にも

シエラレオネ共和国は、西アフリカの南西海岸に位置していて西には大西洋があり、ダイヤモンド、金、鉄鉱石などの鉱物資源の他、木材製品、農産物、魚類などの天然資源が豊富です。また雨季と乾季が6ヵ月ずつで、農業に適した地域でもあります。
 しかし1991~ 2002年の間激しい内戦が続き、さらに2014~ 2016年のエボラ出血熱の流行で多くの人が亡くなって、子どもたちが路上に残されました。この内戦とエボラ出血熱の流行の後で起こったコロナの大流行は、シエラレオネを含む貧しい国の経済をさらに困難に落とし入れました。シエラレオネは資源に恵まれているにもかかわらず病気、栄養失調、飢餓が人口の70% 以上にも及び、貧しく、人々の必要に応える持続可能な開発を進めることは不可能に見えました。

国際飢餓対策機構から新しいプログラム

シエラレオネの人々は皆希望を失い、将来への不安にかられていました。しかし2021年7月、ハンガーゼロの海外パートナーのFHIF(国際飢餓対策機構/写真㊦)によって新しいプログラムが紹介されたことで、人々に未来への希望が芽生えました。暗がりの中の希望の光でした。
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コヤ首長国にあるマコロ村、マラル村、ソンゴ村のコミュニティがこのプログラムの対象地域として選ばれました。そのうちの一つ、シエラレオネの首都フリータウンから約30㎞離れたマコロ村では、女性のほとんどが未亡人、シングルマザー、および戦争の犠牲者で、女性が家族のために懸命に働いていましたが、家計のやりくりは非常に困難でした。

女性リーダーが変化をもたらす

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貧困から抜け出す方法として、コミュニティと農業に関するビジョンが彼らに紹介されました。 彼らは学習が速く、そのうちの 1 人はとても優秀で、彼女が女性たちの行動の変化を起こし始めました。彼女の名はラマトゥ・フォファナ!彼女は人々を奮い立たせて農作業を行い、チームのリーダーとして働きました。20エーカー以上の広大な土地を開拓し、米、キャッサバ、ピーマン、キャベツ、スイカなどさまざまな作物を植えました。そして、素晴らしい収穫が与えられました。新たな始まりです。これらの女性は今や農業活動を通じて食料を家族に提供しています。今シーズンは活動を拡大し、より多くのグループを育てる予定です。先駆的なグループは自給自足の実現と収益性のある農業に取り組んでいます。この農業活動の支援を可能にしてくださった皆さんのご支援を感謝いたします。

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報告:ジェロム・カセバ(アフリカ地区担当)

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2023年02月07日

トルコ地震の緊急募金受付中(更新)


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アンタキアの教会建物の被害
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ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)は、6日未明にトルコ南東部(ガズィアンテプ)と同日午後に近郊で発生した2つの大きな地震で多数の死傷者が出ている中、建物の倒壊で緊急避難を余儀なくされている人々を救援するため、緊急救援募金の受付を開始します。現地での緊急支援活動は海外パートナーの韓国国際飢餓対策機構(=KFHI)を通じて行います。
ガズィアンテプで行う支援活動は、①被害状況の調査(すでに開始)②派遣する緊急支援チームによる「緊急支援キットの配布」(防寒用のテント、小麦粉、食用油、日用品類等をまず5000セット)としています。


(現地から届いた地震発生直後の被災者の声)
真夜中に生活の基盤が崩れ落ちました。まだ夜明けもしない午前4時、ものすごい轟音に目覚めてみたら家が崩れてしまいました。 やっと逃げ出して建物の外に避難する瞬間、町内で一番高い10階を超える建物が崩れ落ちました。
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 現地は気温が低い中で屋外での避難生活を余儀なくされています。緊急支援キットはそうした避難生活をしている子どもとその関係者に向けて配布する計画を立てています。
国際飢餓対策機構の緊急支援は6月まで行う予定です。
また、国際飢餓対策機構ではシリアについても支援を行う計画を進めています。

被災者とくに厳しい避難生活を始めている子どもたちのために緊急救援募金へのご協力をお願いいたします。

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【2023年トルコ地震/緊急募金】
緊急募金は、郵便振替又はウエブサイトから直接クレジットカード決済が利用できます。

●ウエブサイトからの募金はこちらから
●郵便振替 00170-9-68590 日本国際飢餓対策機構
※記入欄に必ず「2023年トルコ地震」と明記

写真:KFHI 現地チーム

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2023年01月04日

大学生ボランティアのダブルスマイルサンタが支援地を訪問


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「日本の子どもと海外の子どもをダブルでスマイルに」という取り組みを通して、毎年、ハンガーゼロの活動地の1つであるカンボジアの子どもたちを支援してくださっている大学生ボランティアグループ「ダブルスマイルサンタ」のメンバー6 人が、2022年8月13日~20日の日程で、支援地域「バン・ミリア」へのスタディツアーに参加されました。その活動報告と感想が届きましたので、紹介させて頂きます。(報告者・支援チームリーダー竹森大洋さん)

貯蓄グループは信頼関係構築の証

 コミュニティ訪問1日目、チャン・ヒア村の貯蓄グループを訪問させていただきました。グループの代表の方からグループに参加した理由や、ハンガーゼロの現地パートナーであるFH カンボジアが村にきて変わったこと、今後望むことについてお聞きしました。日本の銀行のような役割を村のコミュニティーの中で行っていることに驚きました。自分のお金を預けるという事はお互いに信頼関係が築けていないと難しいことだと思います。しかし、このような活動が何年も続いているのは、FHカンボジアの根強い支援はもちろん、村の方々の強い意志があるからだと実感しました。子どもたちに教育を受けさせられるようにするため、自分たちの生活水準を高めるため、といった責任と決意がグループの方のお話から伝わってきて、FHカンボジアの支援が終了した後も持続が可能な取り組みだと感じました。

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取り組みを浸透させるカスケードシステム

 コミュニティ訪問2日目、サッカダ村の保健衛生グループを訪問させていただきました。こちらには2007 年に一度外部団体が入ってきたものの活動が続かず、2014 年からFH カンボジアが、村の活性化のための総合的な活動を行っている地域でした。ポリタンクで作れる簡易手洗い設備(Tippytap)の使い方や村の変化についてお聞きすることができました。

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ここで特に印象に残ったことはカスケードシステムについてです。村の中には、ご近所同士が集まったボランティアグループがいくつもできています。各グループの中からボランティアリーダーが選ばれて、FHカンボジアから保健衛生についてのトレーニングを受けます。各ボランティアリーダーは、学んだことを自分が所属するボランティアグループに教えます。そして、各ボランティアは、そこで学んだことを自分の家庭で実践しつつご近所に啓発するというカスケードシステムが整っていることに驚きました。このシステムがあるから保健衛生の取り組みを広く浸透させていけるのだと感じましたし、村全体が同じ目標に向かって進むことができるのだと思いました。保健衛生は活動の成果が目に見えやすいものだと思います。以前は汚れた水が気にならず関心もなかった住民が、手をきれいな水で洗ったり、トイレを利用したりするのが習慣化されることで、病気にかかりにくかったり、生活環境が良くなったりと目に見える成果に直接つながります。それが地域の人の大きなモチベーションにつながっているのではないかと感じました。お話を伺った後、グループに所属しているご家庭を訪問させていただきました。自分のイメージをはるかに上回るほど生活環境がきれいに保たれており、特にトイレやお風呂などの水回りやゴミが一つもない環境に驚きました。現地の住居を見ることができてとても貴重な経験をさせていただきました。

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念願の子どもクラブ訪問で感じたこと

 そして今回の大きな目的が小学校、子どもクラブの訪問でした。私たちは事前に「日本のことを知ってもらえる達成感のあるもの」をテーマに、日本の縁日をモチーフにした新聞紙でできるワークショップを考えました。考えていく中で規模感や現地の子どもたちの理解度、説明の仕方に苦戦し、メンバーで試行錯誤しながら準備を進めました。また、言語の壁も大きなもので、FHカンボジアの方やハンガーゼロのスタッフの方にたくさん助けていただきました。自分たちで進められるか不安でしたが、快く私たちを迎え入れてくださり、何より現地の子どもたちが楽しそうに取り組んでくれてとても嬉しかったです。正直、自分の中で日本の子どもたちと比べるとどこか違う部分があるのではないかと思っていました。しかし子どもたちのキラキラした目を見て、生活水準や環境、文化が異なっても同じ子どもで何も変わらないのだと実感しました。小学校訪問では私たちが12 月24日に集めたチャリティー募金が使われて設立された図書館も見せていただきました。実際に絵本を読んでいる姿や絵本によって学びに良い影響があるというお話を聞くことができ、胸がいっぱいになりました。

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3年ぶりの支援地訪問で得られたこと

 この約1 週間のスタディーツアーを通して多くのことを学び、経験し、考えることができました。3 年ぶりのスタディーツアーという事もあり、これまで紙でしか支援状況が見られず、本当に自分たちの支援方法は現地の人にとってプラスなのかと不安に思うこともありました。しかし、実際に支援先を訪れて自分の目で見たり、現地の方のお話を聞いたりする中で、自分たちの行っている活動が誰かのためになっていると身に染みて感じることができましたし、自分の活動に自信が持てるきっかけになりました。不安と緊張を抱いて臨んだこのツアーでしたが、それ以上に多くのものを持って帰ることができた気がしています。

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2022年11月29日

【2022クリスマス募金】コンゴの人々や子どもたちに愛の贈り物を届けよう


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 コンゴ民主共和国は世界で最も貧しい国の1つで、とくに農村部の人々は飢餓、早婚、民族紛争の問題に悩まされています。親が子どもを学校に通わせ、食べ物を提供することで、早婚のリスクを減らし安定した豊かな成人期を迎えることができます。ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ(以下HOLC)は、地方に暮らす人々が自らの手で食料を自給できるようにし、キンシャサやルブンバシなどの都市部に住む人々にも、食料を手に入れて生計を立て直すた めの機会を提供しています。さらに地元の家庭を励まし子どもたちを暴力犯罪や飢餓から守る活動も行っています。現在コンゴでは3つのプロジェクト(農業、給食、和解のプログラム)を実施しています。
 
① 農業プロジェクト


この地域のポテンシャルに気づいた人々HOLCの活動は、コンゴで2番目に大きな町ルブンバシから500キロ離れたプウェトにある1つの村(ルブア)から始まりました。コンゴでの長年の紛争により、人々は様々なことを簡単にあきらめてしまうようになりました。この国には良い土壌や豊富な天然資源、豊かな熱帯雨林があるにも関わらず、人々は長年極度の貧困生活を送っています。多くの人々は自分たちは神に呪われ、見捨てられたと思っているのです。

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しかし私たちHOLCのプロジェクト実践とトレーニングを通して、懸命に働き地域社会で団結することで、飢餓から脱出し村が変化していく、また自分自身とコミュニティの能力を信じて考え方を変えることが、貧困から抜け出すための最善の方法だと人々は気づき始めています。実際、化学肥料に頼らなくても基本的なニーズを満たすのに十分な量を収穫できていることは、CAN-DO(やれば できる)という新しい考え方が、人々と村を変革し、共に飢餓と闘うために前進できるようになったことを意味します。農業プロジェクトは1つの村(ルブア村)から始まり、現在13村2千人以上が参加しています。私たちは種子や農具、貯蔵庫を提供し、地域のリーダーシップトレーニングを行っています。このプロジェクトは、地元の人々の意識を変え、働く価値観を変えています。援助による食料ではなく自分たちで家族のために食料が作られているのです。 このプロジェクトは地元の自治体から、他の地域への活動の拡大を要請されるほど大きな影響を与えています。しかし、他の地域も恩恵を受けることができるようにするためには、より多くのサポートが必要です。

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② 給食プログラム
孤児院やストリートチルドレンに提供

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首都キンシャサでの給食プログラムによって、孤児院の子どもたちは 1日1~2食を食べることができています。私たちのサポートに加えて孤児院では、キンシャサ郊外でキャッサバ、トウモロコシなど地元の野菜を栽培しています。育てられた野菜は子どもたちの食料となっています。孤児院のリーダーによるこの農業活動は、HOLCが地元のリーダーの自主的な取り組みの訓練を行い励ました結果、 2020年に本格的に始まったものです。孤児院では昨年10袋以上のキャッサバを生産することができました。またルブンバシの教会では、大人と子どものための日曜礼拝を通常通り行い、給食プログラムが実現されています。皆様のご支援が、コンゴの248人の子どもたちの生活に大きな変化をもたらしています。昨年は、キンシャサのストリートチルドレン112人に合計10,752食、ルブンバシのストリートチルドレン136人に13,052食を提供することができました。この支援は今後も継続、拡大していきますのでぜひ応援をお願いいたします。


③ 和解のプログラム
価値観の変革により和解と平和が実現

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以前にもご紹介しました和解のプログラムは、コミュニティと多くのバンツー族とピグミー族の生活に良い影響を与え続けています。3年前にプログラムが開始されたとき、バ ンツー族とピグミー族はまだ戦闘をしていましたがプロジェクトは1年後に順調に進みだし、これら2つの部族は考え方を変え始めました。私たちの和解プログラムは、1つのコミュニティと90人の受益者から始まりました。彼らの多くは、互いに違いがあっても「共に生きる」ことの重要性を学び生活が大きく変わったと言っています。お互いを認め合いながら平和に暮らし、平和が生み出す価値観によって行動していくようになっているのです。昨年から彼らは一緒に農業を始めました。この農業活動は、彼らが家族のために食料を生産するのを助けるだけでなく、ピグミー族とバンツー族の間に平和と信頼の環境を作り出しています。互いに戦い続け、殺し合いを続けたいと考えていた多くの人たちの間で、長い学びの後、和解と平和が実現したのです。さらに3つの村が和解プログラム参加を決断し、協力しあって農業活動を行っています。現在はこの2部族が住む4つの村が協力して、合計1,975人の受益者がいます。協力の輪がさらに広がるように応援をお願いします。

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2022年09月29日

ラテンアメリカの人々とともに_変わるものと変わらないもの


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スクリーンショット 2022-09-29 11.01.52 のコピー.jpg<連載21> 変わるものと変わらないもの 

2022年3月5日、高地コンフィタル 村でFH注の支援を受けていた10歳・ 小学校5年生のエルリンダちゃんが亡くなったという知らせが日本に帰国中だった私に届き、私は深い悲しみに襲われました。彼女はバス道の料金所付近で運転手たちにお茶を売っていた時に、トレーラーにひかれて亡くなったのです。彼女について、担任の先生は「彼女は勉強が好きでいろいろな事に興味を持ち、夢を抱く少女で非常に責任感がありました。何よりも正直で明るい子でした」と言っておられました。また6人姉弟の長女である彼女は家族をよく助け、週末になるとお母さんとお茶や食べ物を売って家計を助けていました。お母さんを助けることは彼女にとってはとても嬉しい事で、「弟や妹たちが困ることがないように手伝っている」と話していました。

悲しみが癒えない両親を訪ねて

私はボリビアへ戻った後5月6日に現地スタッフ二人と共にエルリンダちゃんのご家族を訪問しました。彼女のお母さんは「あまりのショックで、最初のうちは悪夢にうなされ、とても苦しかった。最近はようやくそれを見なくなった。まだ悲しくてたまりませんか、ほんの少し落ち着いてきたところです。」お父さんは「まだエルリンダがいないことが信じがたい。すごく寂しい」と言っておられました。 私たちは、以前地域のキリスト教会に集い神様を信じている彼らに、聖書の言葉を用いて慰めるとともに、エルリンダちゃんに天国で会える希望について話をし、神様からの慰めと励ましがあるようにと祈りました。そして聖書と讃美歌集、素敵なブックマーカー(しおり)をプレゼントしました。


 

和解の祈りをするカシミご夫妻 のコピー.jpgまたFH スタ ッフのエドワルドさんは、あることが原因で夫のカシミロさんが妻のベルナルディーナさんに頻繁に暴力をふるっていたことを知って いたので、今回の訪問で"夫と妻に対す る神様のみこころ"を聖書の言葉から 説明し、互いに愛し合い尊重し合うことを勧めました。またエドワルドさん はご夫妻に「お互いに和解・赦し合う ための祈りをしましょう」と促し、私たちスタッフが讃美歌を歌っている間、 ご夫妻はひざまずいて肩を抱き合い和解の祈りを捧げました。そして現在、地域の重責を担って忙しくしているお父さんのカシミロさんに「家族を大切にし、時間を割いて関わり助けること」も勧めました。お二人ともこの訪問と夫婦お互いの和解の時をとても喜び、涙されていました。私たちは今後もこのご家族に継続して関わっていきます。エルリンダちゃんのご遺族の為に皆様のお祈りを宜しくお願い致します。


注)FH=Food for the Hungry 国際飢餓対策機構

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2022年09月29日

2021世界食料デー募金使途ご報告_ケニア共和国


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ケニア共和国 【 420万円 】
農業支援、学校給食支援


ハンガーゼロは、現地パートナーのFHケニアと協力して、メルー州、ブウリ地区で学校農園プロジェクトを実施しています。子どもが健やかに育つためには、体をつくるのに欠かせない栄養のある食事を十分に摂れることが重要です。そのためには学校給食だけでなく、家できちんとご飯が食べられることがとても大切です。気候変動の影響による農作物の収量の減少と、それに関連した学校給食の食材不足や子どもたちの学習の継続困難の課題を解決するため、前年度カイルニ小学校で実施した学校農園の取り組みを、同じ地区のンチョロイボロ小学校とマルルイ小学校の2つの学校で実施しています。設立された学校農園は、気候変動対応保全農法を学ぶ場所として、子どもの保護者をはじめとする地域住民に利用されることが期待されています。


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2022年09月29日

2021世界食料デー募金使途ご報告_コンゴ民主共和国



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コンゴ民主共和国 【 610万円 】 
 地域リーダー育成、農業支援など


ハンガーゼロは、現地パートナーのハンズ・オブ・ラブ・コンゴ(HOLC)と協力して、地域リーダーの育成や農業などの取り組みを支援しています。キンシャサとルブンバシでは、給食の取り組みが途切れることなく行われています。キンシャサの孤児院では、郊外の農地で野菜を栽培し子どもたち112人が、毎日食事ができるように取り組んでいます。

共同農園の取り組みをしている上カタンガ州のプウェトでは、例年にない雨不足のため、農作物が不作とな りましたが、地域リーダーたちは次の収穫に向けて改善点を話し合い、歩みを進めています。


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2022年09月29日

2021世界食料デー募金使途ご報告_エチオピア連邦民主共和国




チオピア連邦民主共和国【 264万円 】

エイズ孤児などへの生活支援


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ハンガーゼロは、現地パートナーのFHエチオピアと協力して、アムハラ州南ゴンダール地区の3つの集落で、エイズ孤児や危機的な状況に置かれている子どもたちとその家庭への生活支援を実施しています。極貧家庭192世帯の子どもたちが必要な医療サービスを受けられるように、家族全員の健康保険への加入を支援しました。また3つの信用組合の機能強化に取り組みました。これまでに782人の保護者が収入向上活動のために貸し付けを受けました。
孤児等に教科書やペンなどの教材や制服が支給され、学校に通い続けることができるようにソーシャルワーカーやボランティア保護者が教師と協力して支援をしてい ます。


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2022年09月29日

2021世界食料デー募金使途ご報告_フィリピン共和国




フィリピン共和国 【 480万円 】

地域リーダー育成、教育支援


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ハンガーゼロは、現地パートナーのハンズ・オブ・ラブ・フィリピン(HOLPFI)と協力して、東ミンドロ州ソッコロ県アルサビ村で地域リーダーの育成に取り組み、地域住民による子どもの教育環境の改善を支援しています。「村に学校を!」という思いで住民たちが設立に取り組んできたアルサビ小学校では、2021年12月の時点で幼稚園から小学校4年生までの 84人の生徒が4つの教室で 4人の教師から学んでいました。新型コロナの大流行による移動制限などにより手続きが一部遅れてはいますが、教育省から正式に学校として認められ登録されました。それによって政府から予算がつけられることとなり、今後、子どもたちへの教育が充実していくことが期待されます。地域リーダーたちを対象としたリーダーシップトレーニングでは、HOLPFIスタッフに代わって3人の地域リーダーたちがスピーカーを務め、クリティカル・シンキング(批判的思考)を身に着けるためのワー クショップでもファシリテーターの役割を担いました。今後は地域リーダーたちが具体的な年間計画を立てられるようになることが期待されています。



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2022年09月27日

2021世界食料デー募金使途ご報告_インドネシア共和国


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インドネシア共和国 【 160万円 】 
 妊産婦の栄養改善、農業支援  



ハンガーゼロは、現地パートナーのFH(国際飢餓対策 機構)インドネシアと協力して、メンタワイ諸島シブルット島の4つの集落で農家の生産能力の向上と妊娠・授乳期 の女性の栄養改善をセットにした「統合農業・栄養バスケットプロジェクト」を実施しています。野菜の栽培と養鶏をセットにした小規模統合農業の研修には、新型コロナの大流行による移動の規制があるにも関わらず、目標の100世帯を大きく上回る141世帯の農家が参加しました。その内の 67世帯の農家が、実際に養鶏を始め、ほうれ ん 草、 ミニトマト、 ナスなど多様な野菜を栽 培するようになりました。研修後も定期的に会合を持って、 肥料の作り方や害虫駆除、家畜の管理や野菜の栽培など、それぞれの気づきや学びを共有し、農業経営の知識や新しい技術の習得にも努めています。


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2022年09月06日

森親善大使ウクライナ訪問報告


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ハンガーゼロ親善大使の森祐理さん(福音歌手)が、8月14日から20日までの日程でポーランドとウクライナを訪問されました。現地では参加したメンバー全員がコロナ感染となり、予定や帰国日の変更を余儀なくされましたが、最初の日程の小学校やキリスト教会での慰問演奏や砲撃で怪我をされ入院中の婦人のお見舞いなどを行うことができました。
以下は、森祐理さんが自身の公式ウエブサイトでの報告の転載です。現地の様子を撮影した動画もご覧ください。

ハレルヤ!主の御名を賛美いたします。
 
 ウクライナ&ポーランドでの避難民支援の旅を終え、このレターを書いています。皆様の熱いお祈りとお支えによって、最後まで守られましたことを深く感謝申し上げます。
 
 未だ戦時下の場所に入ることは、とても不安があり、躊躇しました。しかし祈りと御言葉を通し、はっきりと主が導かれていることを感じました。また最初反対をしていた母にも主が語って下さり、祈りによって送り出してくれた時、ただゆだねて踏み出そうと決心しました。
 
 8月14日、日本から30時間以上かけてワルシャワへ到着。すぐにポーランド南部の街、プシェミシルへ車で5時間の移動。そして翌朝国境を越えて、ウクライナへ入りました。
 リビウにあるブチフ小学校、ボリチャ小学校の避難所にてコンサート。
イバノフランコフスクの街へ移動し、爆撃で足を失った方のお見舞いをし、復活教会にて賛美しました。つたないウクライナ語で歌いましたが、こんな私の歌に「希望が与えられた」と涙されたご婦人。その涙だけでも、本当に行って良かったと思いました。

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リビウ教会にある仮設住宅を訪問したり、実際に避難民の親子を車に乗せてポーランドへと移動するお手伝いもできました。誰もが家や家族を失い、故郷を追われていました。でも私たちの見たことは、ほんの一部です。その数百倍もの方々が、同じ痛み、苦しみを抱えておられると思うと、言葉が出ません。
 
ポーランドに戻り、ワルシャワにあるウクライナ人の教会で集会をもった翌日、日本に帰国予定でしたが、コロナ陽性となり、一週間以上ポーランド滞在を余儀なくされました。でもそれによって、体験したことを深く咀嚼する時間が与えられ、またその間に、ウクライナ独立記念日の行事や避難民の礼拝にも出席できました。すべてに意味があったのだと思います。
 
今回、人々と交わり、共に食し、時を過ごす中で、多く耳にした言葉が、「平和」です。
この言葉が、深い意味を持って私の心に響いています。避難民の方々だけでなく、
日本の私たちにも必要なものは、「神の愛」です。
この愛だけが、本当の希望と平和を与えることができます。
世界に平和が来ますように・・・、今、まったく違う想いをこめて祈り続けています。
主に在りて
森 祐理

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【ウクライナ緊急支援】にご協力ください】
募金は、
①郵便振替 ②ホームページからのクレジットカード決済利用の2種類

①郵便振替 00170-9-68590 一般財団法人日本国際飢餓対策機構 「ウクライナ緊急支援」と明記
②ホームページ 募金画面からクレジットカード、コンビニ決済がご利用できます。
ホームページはこちら▶︎ウクライナ緊急支援

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2022年08月29日

続報!ウクライナ難民緊急支援


「ウクライナの人々の憎しみや悲しみは簡単には消えません。赦せるようになるには神さまの愛が必要です...」

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ハンガーゼロのボランティアとして2度現地に入り、2ヵ 月半にわたってウクライナの難民支援活動に携わってこられた月井サムエルさん(本郷台キリスト教会伝道師)に聞きました。

Q 今回ウクライナ難民支援にかかわった経緯は
今までに日本の被災地での支援活動だけではなく、ネパールでの地震被害にあった小学校の修復にも参加したことがあるのですが、ウクライナの避難民のニュースを見て心を痛めていました。現地に行く心の用意はできていることを池田牧師(ハンガーゼロ理事)にお伝えしたところ、ハンガーゼロから要請がきていることがわかり、参加させていただきました。僕は、ただ困難にあっている人々のために祈るだけではなく実際に現地に行って、その場所で祈りたいのです。

Q ポーランドに入った最初の印象は
3月に行って3週間いましたが、その時は難民でごった返している、という感じでした。その後また2ヵ月支援に関わりましたが、今は様子が変わってきていて、家を壊されて避難 してくる人もいますが今だったら国に帰れるかも、と帰っていく人や、外国に避難していたけど行った所と自分の思いが違っていて、ここでは暮らせないと再び避難先を探している 人がいたりします。

Q 現地ではどんな活動をされましたか
最初はウクライナに徒歩で入って、国境での支援の様子を見せてもらいました。ポーランドから6回ウクライナに車で食料などの物資を持って行ったりいろんなことをさせて頂きました。物資のある倉庫が閉まっていて持っていくものがないという時でも不思議な方法で車いっぱいの支援物資が与えられて 、SAVE UKURAINE というクリスチャンの 団体やオデッサにある船越宣教師の教会を通してウクライナの人々に届けられています。そしてポーランドに戻るときには避難したい人を車にお乗せして帰っていました。

Q 印象に残った出会いは
オデッサから日本に避難したいという兄弟を連れて帰るとき、「日本で何をしたい?」と尋ねると「生きたい」という答えが返ってきたのは衝撃的でした。また10歳くらいの女の子が、「プーチン早く亡くなればいい!」というのを聞いた時、ウクライナの人々の憎しみや悲しみは簡単には消えない、赦せるようになるには神さまの愛が必要だと思いました。

Q この戦いが終結を迎えた時の復興については
ウクライナはIT先進国ではありますがインフラが追い付いていない中で戦争になりました。ですから元に戻るのではなく人々が本当に住みやすい場所になっていかなければならないと思います。子どもに関しては、もともと孤児が多い所に戦争孤児が生まれていますし、孤児院や学校教育の環境整備の支援も必要です。女性のひとり親が多いので母子家庭の支援も必要です。ハンガーゼロには、王さんという以前からウクライナにいて言葉もでき 、ウクライナの文化にも精通しているパートナーがいますので、そのために共に協力していけると思います。

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【ウクライナ緊急支援】にご協力ください】
募金は、
①郵便振替 ②ホームページからのクレジットカード決済利用の2種類

①郵便振替 00170-9-68590 一般財団法人日本国際飢餓対策機構 「ウクライナ緊急支援」と明記
②ホームページ 募金画面からクレジットカード、コンビニ決済がご利用できます。
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2022年08月26日

部族間紛争に平和的アプローチ


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[報告2前8月号からの続き / 1はこちら▶︎ウエブサイトでご覧になれます]

2019年HOLCが対立する2部族の橋渡し

農村部にあるカレミーにはピグミー族とバンツー族が暮らしていますが、この二つの部族の間には常に暴力的な紛争があり、多くの死者や避難民を出しています。この2つの部族紛争によって引き起こされた国内避難民はルフンクエ村に集められました。カレミーの町の中心から8kmのところにある村です。2019年、HOLC(ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ)はこの国内避難民のために緊急に人道的支援をすることを決めました。この人道的介入プログラムの実施は、私たちがこの2つの対立している部族と接点を持つ機会を作りだし、和解フログラムを開始するための橋渡しになるものでした。2019年の活動開始当初から、平和と和解、そして地域開発について、村全体の意識を高めることを話し合ってきました。平和と開発は常に結びついていることや、平和がないところでは地域の開発は起こりえないということを伝え続けました。
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このメッセージは、地域の人々にとって暗闇を照らす光のようなものでした。争っていた2つの部族の考え方は、ゆっくりと、しかし確実に変わり始めたのです。
そして2年間、平和で穏やかな日々が続いたので、私たちはそろそろ次のステップに進み、この2つの部族が協力し合い、共生関係を強化することができるのではないかと考えました。これを遂行するために、バンツー族とピグミー族がHOLCと協力し、いくつかのプランを提案しました。地元の人たちと一緒に、農業や小さな家畜の飼育をすることで人々の収入が向上すると同時に、2つの部族が差別なく一緒に暮らせる場所になると考えました。ピグミー族とバンツー族は、自分たちが発展・自立し、かつ平和的に共生するためには、この方法しかないことを悟ったのです。

共同農業プロジェクトがついに開始

こうして2021年9月、私たちはカレミーでピグミー族とバンツー族のための農業プロジェクトを開始しました。戦争ではなく平和を選び、あらゆる層(ピグミーやバンツーなど)と差別なく共存することを選んだこの人々を、私たちは支援したいと願いました。私たちの和解活動によって、この村で恐怖に怯えながら暮らしていたピグミー族の人々が、安堵の息をつき、バンツー族の兄弟姉妹と和解し、平和な環境で暮らすことを選択したことは、重要なポイントです。ピグミー族の人たちはすべてが地域のためになると考え、地域全体で共同農業プロジェクトに参加することにしました。
同年、HOLCはルンフクエの人々に十分な農業資材と種を提供し、農業プロジェクトは開始されました。そして、トウモロコシ、ピーナッツ、アマランサス(葉を食します)を一緒に栽培しました(2021-2022年の農作業シーズン)。今回カレミーを訪れ、彼らが成し遂げた成果を見てきました。実はカレミ―への訪問前にルンフクエ村に住んでいたピグミーがもういないと聞かされていました。彼らがブッシュにいる仲間のところへ戦いに出て行ったかもしれないと知り、村がどうなっているのか心配していました。今年の3月から5月にかけて、カレミーのいくつかの村で再び紛争が起こり、すでに他の村で暮らしていたピグミーたちが、村を出て部族に加わり、共同戦線を張るようになったからです。このために、いくつかの村は再び破壊され、住民は地域から逃げ出すことになったとも聞かされました。

戦争よりも平和を選んだピグミー族

しかし、現地について驚いたことに、農場に行ってみると、ピグミー族がバンツー族と一緒に働いていたのです。このことは、私たちに大きな感動を与えました。私たちが支援をしている村のピグミー族は、仲間に加わって戦おうとはしなかったのです。私たちは、彼らがなぜ他の人たちと一緒に戦うことを拒否したのか、その理由を知りたかったのですが、彼らはこう言いました。
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「戦争ではなく、すでに平和を選び取ったことや、農業プロジェクトも順調に歩んでいること、そして今こそ変革の時であり、バンツー族と和解する時なのです」と。以前は争っていた人たちが、今は自分たちの未来のために一緒に働いている。彼らは、お互いを破壊するために使っていた凶器を、家族のための食料を生産するのに役立つ農具に取り替えることを選びました。神様、ありがとうございます。私たちは、この2つの部族の人々の生活の変革の一端を担うことができたことを嬉しく思っています。

ザンビア訪問(AINOTEザンビア)
地域のリーダーたちと将来ビジョンを共有

AINOTEザンビアはザンビアで登録されたキリスト教系 NGOで、地域の人々を貧困と飢餓から解放し、地域において持続可能な開発を進めることを目的としています。今回の訪問の目的は、まずAINOTEザンビアのリーダーに会って話をし、オリエンテーションを行い、組織の公式文書を確認することでした。
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到着翌日、私は AINOTE ザンビアのリーダーたちとオリエンテーションを行い、情熱と愛を持って地域を助けるという考え方を身につけるよう励ましました。また地元の資 源を使って小さく始めることの重要性を伝えました。彼らはとても勇気づけられて地域社会のために一生懸命働くことを誓ってくれました。また私たちは、国際飢餓対策機構連合のランディ博士が主催するオンラインのトレーニングに参加するよう勧めました。次に、首都ルサカ郊外にあるワタシャ小学校を訪問しました。AINOTEザンビアは、将来この学校と一緒に活動する予定です。この学校は、貧しい学校で生徒と教師が自分たちの食べ物を育てる、ガーデニングの推進というアイデアに非常に興味を持っています。AINOTザンビアの役員の一人はこの学校の上級教師で、生徒が家庭菜園を始めるのをとても楽しみにしています。
AINOTEザンビアのリーダーたちは信仰を持っており、そのことが明るい未来を築くための良い基礎となっています。また地元の学校、孤児院など、さまざまな地元の組織や教会とつながっています。この良いネットワークは、愛の手ザンビアの成長と拡大に役立つだけでなく、他の組織や教会とビジョンを共有する土台になると思われます。

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2022年08月13日

森親善大使をポーランドとウクライナ に派遣


MORIYURI.jpgハンガーゼロは14日から1週間の予定で親善大使の森祐理さんと岡さん(モリユリ・ミュージック・ミニストリーズ理事)、ハンガーゼロの田村治郎、安達燎平スタッフを緊急支援活動地のポーランドとウクライナ に派遣します。
 一行は現地で緊急支援活動を続けている王ボランティアとともに、ウクライナ難民緊急支援の活動地を訪問するほか、ポーランドとウクライナの避難所(ウクライナでは小学校でも予定)など複数箇所で森親善大使の慰問演奏が行なう予定です。
 なお現地での状況、とくに安全面を考慮して予定が変更されることもあります。

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訪問の様子は現地から報告が届き次第速報でお知らせする予定です。

ウクライナ避難民の母娘が大阪・八尾に到着

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ハンガーゼロを通じて、日本での避難生活をするためにウクライナ避難民の母娘が今週ポーランド経由で入国、
受け入れ先のグレース宣教会(大阪府八尾市)に到着しました。
これからハンガーゼロも含めて、同教会と地元自治体の八尾市で母娘の生活をサポートしていきます。


【ウクライナ緊急支援】にご協力ください
募金は、
①郵便振替 ②ホームページからのクレジットカード決済利用の2種類

①郵便振替 00170-9-68590 一般財団法人日本国際飢餓対策機構 「ウクライナ緊急支援」と明記
②ホームページ 募金画面からクレジットカード、コンビニ決済がご利用できます。
 こちらから

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2022年08月02日

失敗も糧にしつつ地域変革


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報告・ジェロム・カセバHOLC 代表


 コンゴは乾季に入り、涼しい気候になりました!ルブンバシの最高気温は約25℃、最低気温は12℃です( 信じられませんね!)。しかし、この涼しい気候は2ヵ月しか続かず、8月末からはまた猛暑に戻ります。この涼しい乾季の砂埃が舞う中、HOLC スタッフ3名と一緒にルブンバシ、プウェト、カレミーを訪れました。地域が取り組んでいる持続可能な活動の視察と評価が目的でした。(カレミーとザンビアの報告は次号でいたします。)これらの活動地域に向かう前に、まずキンシャサで行われている孤児たちの給食プログラムの活動を視察しました。

キンシャサ、ルブンバシの孤児院で給食提供
 
 キンシャサでの給食プログラムは、おおむね順調に進んでいます。キンシャサの112 人の子どもたちは、それぞれ元気に学校に通っています。私たちの支援と他団体の支援(食料品を提供)により、孤児院の子どもたちは1 日1 ~ 2回の食事をとっています。また孤児院ではキャッサバ、トウモロコシ、地元の野菜などをキンシャサ郊外で栽培して、孤児院で暮らす子どもたちが必要とする食料を確保しています。この農作業は、HOLC が地元のリーダーたちに研修を行い自立心を促した結果、2020年から孤児院のリーダーたちによって行われるようになりました。このことは持続可能な地域づくりに欠かせない、自立して働くという考え方の実践に役立っています。孤児院は昨年10袋以上のキャッサバを生産することができました。
 ルブンバシでも同じように給食プログラムが中断されることなく順調に進んでいます。

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農業プロジェクトおよびプウェト村の人々との出会い

 プウェトに到着して数時間後、今年の農作物は不作であるという悲しい知らせが飛び込んできました。2014年からプウェトの地域ではとても良い収穫を得られていました。しかし今年はこの地域の雨不足のため、芳しくありませんでした。その上、食料品を含む輸入品の価格が高騰し、すでに苦境に立たされている地元の人々にとって、事態はより深刻なものとなっています。(ロシアとウクライナの戦争が原因です)。
 地元のリーダーを交えた地域の会議では、新メンバーを発表、また地域のメンバーが約束事を守るように再指導すること、地域の土地の問題など、さまざまな点について話しましたが、最も話題になったことは、今年の農作物が不作に終わったことでした。会議を締めくくるにあたって私はメンバーに、愛の中で生き、働き、愛がすべてに優先するようにとお願いしました。
 地域のリーダーたちとともに、私たちは活動を改善し、より良い結果を得るための方法に焦点を当てました。地域の人々は日々の困難や今後どのように前進していくつもりかを分かち合ってくれました。
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人々を励まし続けるHOLC のパメラ

 一般的にプウェトは雨が多い地域ですが今年の状況は違いました。雨量が足りないのです。多くの作物が、芽を出すことができませんでした。農家は収穫も、収入も、食料の供給もままならない状況でした。このような状況にもかかわらず現地の人々は、来年はきっと良い収穫があると、前向きであるように見えました。私は彼らに、神を信頼し続け、今年とこれからの数年間にもっと多くの雨が降るように祈ることを勧めました。HOL Cのリーダーのパメラはとても元気で、健康状態も良好です。彼は人々を励まし続け、村の中で良い模範となっています。最後に、西南学院中学校・高等学校(福岡)から寄贈されたマスクを配布しました。日本からの貴重なマスクを受け取って、みんな喜んでいました。
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2021-2022年シーズンの収穫について

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 この農期(2021-2022 年)には、ピーナッツのほか、トウモロコシ、キャッサバ、米などの作物を植えることを、地域間で話し合って決めました。すべての地域がそれぞれ1 ヘクタールのピーナッツを栽培しました。このための準備は 2021年9月から始まり、12月頃に終了しました。
 収穫は2022年4月頃から行われ、6月頃にすべての地域で終了しました。収穫が段階的に実施されたことが重要な点です。それは各地域の土地の肥沃度が異なり、その土地の状態によって作物が実るスピードが違うので、土地の状態に合わせて調整されたことです。また、マンパワー不足の問題があったため、農作業に取り掛かるタイミングをずらすことで、労働力が分散しないように工夫をしました。一般的に、雨不足のため、どの地域でも収穫は芳しくありませんでした。この不安定な天候は、私たちの地域だけでなく、他の村の農家にとっても容易なことではありません。
 収穫量は、全地域で20袋でした。通常、十分な雨が降れば、50袋のピーナッツを収穫することができます。

決意と覚悟をもって前進し続ける

 プウェトの地域の人々には回復力があります。この失敗を彼らは次の季節に役立つ経験と捉えています。それはこの問題を回避するために、種まきを始める時期を正確に知ることです。日々の困難にもめげず、あきらめずに前進し続ける。幸いなことに、この失敗があっても地域を変えていこうという彼らの決意と覚悟は変わっていません。これからプウェトの地域の活動はさらに拡大していくと思います。 パメラや地元のリーダーたちが行っている活動に、新しい村々が関心を寄せているからです。
(次号に続く)

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2022年07月27日

飢餓人口拡大でSDGs指標達成が困難に


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国連レポート.jpg 国連は7月6日「世界の食料安全保障と栄養の現状 2022年版」(注)を発表し、世界の飢餓人口が2020年から4,600万人増え、2021年に8億2,800万人になったと報告しました。また中程度から重度の食料不足人口は、世界人口の約3割にあたる23億人となり、新型コロナ拡大前より3億5,000万人増加しました。特に5歳未満の子どものうち、推定4,500万人が栄養失調の最悪レベル「消耗症」(死亡リスクが最大12倍)に相当し、また1億4,900万人は食生活で必須な栄養素が慢性的に不足して、成長や発達が阻害されているとしています。しかしその一方で、3,900万人は太りすぎであるとも指摘しています。

SDGs指標「飢餓をゼロに」の達成が困難に
 今後の予測としては、仮に世界経済が回復しても2030年には、なお6億7,000万人(世界人口の8%)が飢餓に直面しているだろうとし、これは「2030年までに世界の飢餓をゼロに」と、SDGs(持続可能な17の開発目標)で定めた、2015年時点とほぼ変わらないの飢餓人口になっています。加えて2022年2月に始まったウクライナ戦争で、国際的なサプライチェーンが混乱し、穀物、肥料、エネルギー価格が押し上げられ、世界的な食料不安、栄養不良、不平等がさらに拡大するとしています。
 報告書の発表に合わせ、WFPのビーズリー事務局長は、新型コロナ拡大により飢餓人口が急増した前年に続き、2022年はウクライナ戦争により飢餓人口がさらに増加するため「迫る危機を回避するためには、すぐに行動する必要がある」と述べています。

注:同報告書は国連食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)、国連児童基金(UNICEF)、国連世界食糧計画(WFP)、世界保健機関(WHO)が共同で作成し、毎年7月に発表されています。日本語による報告はユニセフHPを参照。

ハンガーゼロは今年も支援者の皆様と「世界食料デー」に取り組みます

私たちもアクションを起こしましょう。
あなたは世界の飢餓に困しむ人のために、どんな「アクション」を起こしますか。
立ち止まって私たちの生活を見直す時、私たちがどれ程世界と繋がり、恩恵を受けているかを知ることができるでしょう。小さなことでも一歩ずつ、「アクション」を起こしましょう! 買いすぎ、作りすぎで食べ物を腐らせたり捨てたりすることはありませんか。
今回も「あなたの1食分募金」運動にご協力ください。

最新情報は、9月以降にウエブサイトでお知らせいたします。
ハンガーゼロのホームページや、YouTubeチャンネル「ハンガーゼロ」をご覧になって下さい。SDGsも学べます。
毎日の食生活を見直して「食品ロス」がないか考えてみませんか。
お友だちに呼びかけて、どんなスタイルでも構いません「世界食料デーイベント」を開いてみませんか。


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2022世界食料デーの記事はこちらから

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2022年07月14日

月井サムエル/2回目の緊急支援活動を終えて


【ウクライナ難民支援報告22/月井サムエル・ボランティア】(最終回)

6月24日〜6月30日

国内避難民の支援

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 UKRAINE というウクライナの団体と協力して活動する中で、ウクライナ国内の避難民に大きな支援の必要があることがわかったので、ウクライナ国内で比較的安全だとされる地域にアパートを借りて、主に避難家族が入居できるように、支援体制を作りました。
 ハンガーゼロが比較的に安全な地域でアパートを借りて管理して、SAVE UKRAINEがそのアパートに東部からの避難家族を送り、地域の教会が入居した家族の助けをするという支援体制です。今回はイバノフランコフスクという街に2軒のアパートを借りました。今後リヴィウという街にもアパートを借りる計画です。

サムエル最終回01.jpg後日、ポーランドに戻って大量の物資を積み込み、イバノフランコフスクの教会を訪れて、物資をお渡ししました。牧師先生と一緒にアパートを確認して、大変喜んでいただくことができました。このイバノフランコフスクの教会は始まって4年ほどの若い教会ですが、毎週数十人の避難者が東から西に逃れるための中継地点となって働いているそうです。

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 私が訪問した時も10代の男兄弟3人が宿泊していました。この兄弟は、東部のロシアに占領された街におり、脱出しようと試みたのですが、検問所でロシア兵に止められて危険な状態だったそうです。しかし、兄弟で一緒にお祈りしていると検問所の兵士が他のロシア兵と交代になり、通って良いと言われて脱出することができたのだそうです。

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次のステップ

 ここまでで私は自分の働きに区切りをつけることにしたので、今後は新たなハンガーゼロの仲間、王さんに働きをバトンタッチして帰国します。王さんはウクライナの街リヴィウの教会を拠点として使わせていただけることになり、国内外への避難民の支援をハンガーゼロのボランティアスタッフとして、フルタイムで働いていただきます。王さんへの応援をよろしくお願いします。
 私は王さんに国境まで送っていただき、徒歩でポーランドに入り電車でワルシャワに戻りました。
 ワルシャワで最後に日本への渡航希望者(7月13日来日)と面談して飛行機に乗り、6月30日に帰国しました。
 皆さんからの応援、お祈りに感謝します。
ほとんど一人で動いていましたが、背後にたくさんの方々の思いや支援があることをいつも感じて、100人力の気持ちと態度でいることができました。
 サムエル最終回04.jpgその後の報告。ハンガーゼロの借りたアパートはすでに2つの家族が使用しており、王さんは家を無くした家族を安全な場所に避難させるためにウクライナを走り回っています。私は王さんたちを通して日本への避難を希望するウクライナ人の対応を日本から行なっていきます。日本国内でご協力いただける方はぜひハンガーゼロにお声掛けください。


【お知らせ】
❶サムエルさんが活動報告(大阪)
月井サムエルさんは、7月24日(日)グレース宣教会(大阪府八尾市)で午後2時から開催される「Pray for Ukraine ウクライナ支援チャリティイベント」(主催:中高生会)で、ハンガーゼロの活動報告をされる予定です。
当日は音楽ゲストとしてプロのハーモニカ演奏家 竹内海人さんが出演されます。
詳しくはこちらまでアクセスください。

❷森祐理親善大使がポーランドの活動地を訪問します
ハンガーゼロの田村、安達に同行して、8月14日から1週間の予定。マネージャーの岡氏も行かれます。

 
【ウクライナ緊急支援】にご協力ください
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①郵便振替 00170-9-68590 一般財団法人日本国際飢餓対策機構 「ウクライナ緊急支援」と明記
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2022年07月09日

ウクライナ西部リヴィウの病室を訪ねて・・


【ウクライナ難民支援報告21/王ボランティア】
 現在リヴィウにある病院で治療を受けている婦人をお見舞いしました。彼女によると「10日前、東部にある家の庭で娘と電話で話している時、ミサイルが飛んできて、その時に左足の膝から下を失いました」突然の悲劇の状況は電話の向こうで娘さんがずっと聞いていたそうです。婦人は近所の人たちによって助けだされました。

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 私(王)が通っている教会から治療中の彼女を訪問してほしいという依頼があり、すぐに聖書を携えて病室を訪ねてみました。その方はさぞ辛い状況の中で悲しんでおられると想像していたのですが、病室で出会った婦人は比較的落ち着いておられ表情にも明るさもありました。ベットの枕元には聖書が置かれていました。
彼女は「ミサイルで怪我した時にずっと神様に祈り続けていました。また、私たちを支えてくれているボランティアのために祈っています」と語られました。

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 婦人の怪我は、左足にとどまらず、激しい爆発の衝撃で右足の筋肉もところどこに欠損があり、ミサイルの破片も取り除く必要があるため、治療は8月位まで続けれられる見込みだそうです。
 彼女の心配は、視力障害のある母が自宅のある東部に止まっていること。だから「怪我が回復したら、自宅に戻っていつものように姉と一緒にお母さんの世話をしたいのです」と語られました。

 今回、ハンガーゼロとしてこの病院にいる人々のために食料を届けることにしました。

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2022年06月29日

HOLPFI(ハンズ・オブ・ラブ・フィリピン)台風ライ被災者支援プログラム


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台風ライ(フィリピン名:オデット)被災者支援にご協力をありがとうございました。124万円のご支援をいただきました。2021年12月16日にフィリピン中部を襲ったこの台風は、最終的には210万世帯に半壊、もしくは全壊の被害を与え、2 万1 千人以上の人々が住む場所を奪われました。
 農林業の被害も甚大で、2014年の台風の被害から再び大きな被害を受けることになりました。
 台風が去った直後から情報収集に努めましたが、大規模な停電が継続していたために時間がかかり、私たちが全体の概要を把握できたのは年末になってからでした。
 被災地が広範囲に亘っていて、私たちのように小さな団体が出来る役割は限られています。もっとも大きな被災をし、その時点で外部からの支援が十分でないとの情報を現地で活動していたHOLPFI 理事ベー氏から受け取ったことで、パラワン島ロハス市のプロクゼニア村を支援する事になりました。

現在も復興の努力は継続しています

12月末の時点で現地ではわずかな食料支給以外に政府から復興に関しての支援はありませんでした。対象地域でもっとも必要とされていたのが家屋の補修でした。ほとんどの家が屋根を失っており、ブルーシートを張って夜露をしのぐということも出来ない状態でしたので、全半壊の家屋復興に合計40軒に屋根材の支援を決定しました。2月7 日、コロナの隔離政策が続く中、エバスタッフが現地を訪問し状況を確認して復興資材を手渡すことが出来ました。地域の人々の主な収入源だったココナッツも大きな被害を受けていました。

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 5月末の時点でのコミュニティの様子ですが、復興の具合は、元々の被災の大きさによって家庭ごとに違いはありますが、日本の皆様からの支援を足がかりに復興の努力を続けておられます。
 支援概要: 3M 波板、傘釘、チェーンソー用燃料

2年ぶりに戻って環境を整えています

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私たち(酒井保&慶子)は4月13日にフィリピンに戻ることが出来ました。まだ完全には隔離政策が解除されてはいませんが、マニラはほぼコロナ前に戻っています。2 年間放置していた家(マニラ/ カラパン)の片付けを手始めに、ビザの再取得の手続きの開始や業務環境作りを進めています。生活面では、乗り物のルートが変更になっていたりなじみの店が閉店していたりと、日本では判らなかった様々な変化に戸惑いもありますが、今は日本人が運営するSNSグループサイトもあり、そこからも情報を得ならが適応を進めています。

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2022年06月28日

月井ボランティアからウクライナでの活動報告(動画あり)


【ウクライナ難民支援報告19/月井ボランティア】
0628サムエルさん動画報告.jpgポーランドでウクライナ難民緊急支援を続けている月井サムエルさん(本郷台キリスト教会)からレポートが届きました。新たに活動に加わった王さん(台湾出身)とともに沢山の支援物資を車に満載してウクライナ国内のオデッサなどに届ける様子を動画でも報告しています。

前回の報告「オデッサに行きました」も参照

6月18日〜6月23日 月井サムエル

 ウクライナ国内の戦争はますます困難な状況になり、国土の約5分の1をロシアに制圧されています。ロシアは東から徐々に制圧してきており、北はベラルーシから首都キエフや西側の線路などへの補給路が攻撃を受けます。南は海を封鎖されています。他国からの支援は徐々に減り始めて、訓練を受けた兵士の数も減りました。
 今の状況で難民支援に一番必要とされているものは食料と住む場所です。そのためハンガーゼロの働きとして様々な場所に物資を届けて、難民の方々の住むところの確保も行なっています。

オデッサ01.jpg以前、物資を届けたオデッサの教会のリーダーの一人、アントンさんから報告があり、ニコライエフで戦争被害に遭っている街の人たちに物資を届けた写真が送られてきました。日本人宣教師の船越先生も一緒に物資を届けにいっています。オデッサ02.jpg
宣教団体Y W A Mからの依頼を受けてテルノペリへ物資を届けました。ウクライナ各地から集まった人たちがY W A Mテルノペリで一緒に暮らしながら難民支援を行なっています。
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 ポーランドの首都、ワルシャワに戻り、最大規模の難民避難所、Global Expoに行きました。ウクライナ人の子供たちのための学校や留学プログラムを見せていただきました。韓国の教会から来た人たちがコンサートを行なっていました。Global Expoのマネージャーがハンガーゼロのためにと、素敵なホテルを予約してくださり、しばし旅の疲れを癒すことができました。オデッサ04.jpgGEM ワルシャワの倉庫を訪ねました。「パン・アキモト」からの3度目のパン缶の支援を大変喜んでいました。国境付近で難民のために必要とされているウエットティッシュを1パレット、生理用品を1パレットいただいて再度出発です。オデッサ05.jpg
 国境付近に5箇所の活動拠点を持つY W A Mジェシェフに物資を委ね、代わりにウクライナ国内に送るための食料を車に乗せます。この車はすでに25万km走っている古い車ですが、いつも重い荷物に耐えてよく走ってくれています。オデッサ06.jpg
 以前物資を届けたリビウの教会が「また食料を送ってもらえると助かる」ということだったのでもう一度食料を届けました。難民の担当者からは「必要なものが全て与えられたよ、こんなにたくさんどこから持ってきたの?」と驚かれます。毎回ウクライナに行くときは不思議とたくさんの物資がどこかしらから与えられるので感謝です。この教会は今78人の避難民を保護しています。オデッサ07.jpgウクライナ国内は故障者、事故車のオンパレードです。I T技術が大変進んでいるのに対して、インフラは全然整っていないので、道路や建物の整備が行き届いていません。道中、バッテリー切れの車を手伝ったり、積荷がないときはヒッチハイカーを乗せたりしながらゆっくり進みます。

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2022年06月24日

オデッサに行きました


【ウクライナ難民支援報告18/月井ボランティア】

難民への支援のあり方は様々
 月井サムエル100100.jpgウクライナでの戦争の状況は日々変わります。そのため、難民の人たちの状況や必要も変わっていきます。
 「今すぐに、どこでもいいから避難しなくては!」という緊急性のあるケースは少なくなりました。逆に避難を余儀なくされているけど、自分がもっとも避難しやすいところ、安心して過ごせるところはどこかを決めてから道筋を立てて脱出するケースに多く出会います。
 自分の家や街を完全に失った東部地域の人、次は自分の街に攻めてくる可能性が高い、と警戒している人、この国にいることがそもそも危険だと考える人など、様々です。
避難する人たちにとって文化的に生活しやすいのはヨーロッパですが、ヨーロッパはすでにさまざまな国の難民を受け入れてきた経緯があり、難民による問題をたくさん抱えています。
 日本はどうかというと、私の認識ではこれだけオープンに難民(日本では避難民)を迎えたのは国としても初めてで、いろんな自治体や企業が手厚い対応をしようと工夫してくれています。そのため、言葉や文化の壁などの難しさがあっても日本に行きたいという人たちがたくさんいます。
 そのため、ハンガーゼロは、Ukraina To Japan という日本人ビジネスマンの有志の人たちと協力しながら、日本への避難をお手伝いしています。避難民の保証人になることのハードルの高さや、無償のアパートの確保など、課題が多いですがたくさんの方々からの支援を受けて順調に進行しています。

支援物資を託してくれたイギリス人
 ウクライナのオデッサには日本人宣教師の船越先生の教会があり、ウクライナの人々への支援をされているので物資を持っていこうと決めたのはいいものの、週末はどこの倉庫もしまっていて、肝心の届ける物資が何もありません。困っていると友だちが出会ったイギリス人が、ウクライナに持っていって欲しいと、食品や発電機などの貴重な物資を献品してくれました。ハンガーゼロから飲料水の物資を追加して出発です。

オデーサ物資運搬.jpg 途中車の故障があり、通りがかりの村の修理屋さんに直してもらいました。修理屋の見習いの青年が、自分は大学生で今は授業はオンラインで出て修理の見習いもしていると話してくれました。戦争について尋ねると、「この村の方にもミサイルは飛んでくるけど、ほとんどがその前に撃ち落とされるから大丈夫だよ」と言いました。サイレンの音が聞こえても誰も慌てる様子はありません。
王さん.jpgオデッサではハンガーゼロの通訳としてこれから一緒に活動する王さん(写真)という台湾人をまずはピックアップしました。彼はウクライナ語、ロシア語、日本語、英語、台湾語が話せます。
 王さんと一緒に船越先生の教会に物資を届けました。来週、教会の方々がオデッサの隣にある戦闘地、ニコライエフにいるもっとも必要な方々に物資を届けてくださいます。

「生きたい」の一言に涙しました
 続いて、オデッサ駅に日本への渡航希望者に会いに行きました。姉(21)と弟(15)の兄弟で、お母さんは泣きながら送り出しました。その後は、この2人と王さんを乗せて、ポーランドに戻りました。ウクライナのホテルに泊まったり避難所テスコに泊まったりして3日かけてワルシャワに戻りました。15歳の弟に日本で何をしたいか尋ねてみると、「生きたい」と一言で返ってきました。ディズニーランドに行きたいとかそういうコメントをイメージしていた僕はショックで運転しながら泣いてしまいました。

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 ワルシャワで大使館に難民ビザを申請しに行き、渡航希望者と日本にすでにいるウクライナ人を電話でつなげて情報共有を図りました。KFHI(韓国国際飢餓対策機構)が運営し、ハンガーゼロも資金提供をしている一時避難所やUkraine To Japan の方のアパートを難民ビザ取得までの滞在先に利用させていただいています。

【ウクライナ緊急支援】にご協力ください
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2022年05月31日

車に物資を満載してキーウに向かいました


【ウクライナ難民支援報告17/月井ボランティア】
5月29日まで
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 ポーランドから車でウクライナの首都キーウ(キエフ)に向かいました。当初に比べると西部地区の状況が落ち着いてきたこともあり、いま多くのウクライナ人が自国に戻りつつあり、そのため国境へのルートは人や物資を運ぶ車やトラックで大混雑となっています。とくにトラックが国境を通過するのに3日ほどかかる場合もあり、さらにウクライナ国内のガソリンスタンドではどこも燃料不足で給油ができない状態が続いています。そんな中でしたが、今回は幸いにも3時間ほどで国境を通過することができました。キーウまでは順調にいけば6時間ほどです。
 UKraineHZ月井02.jpgウクライナに入った途端、道路の状況が悪くなります。アスファルトの路面がガタガタに波打っていたりするので、慎重なハンドル操作が求められます。また、幹線道路以外は未舗装の道が多く、馬、牛、鶏に出くわすこともあります。運転しているとウクライナの自然や街並みの美しさはとても新鮮に感じます。ただ、戦争は続いているので、バリケードが設置されていたり、火炎瓶と思えるようなものも見かけます。キーウでは、孤児を支援する団体を訪ねて、GEMの倉庫で車に積み込んだ、おもちゃや食料品などの支援物資を届けます。また日本に渡航を希望している女性の方にあって面談をしました。

ウクライナ難民の日本への受け入れ
 ハンガーゼロがポーランドの一時避難所(テスコ)に設置した日本行きの案内デスクに来た2名のウクライナ人女性が無事に日本に到着し、コロナ感染対策でホテルでの隔離期間を過ごしているとの連絡を受けました。本当に良かったです。さらに来週以降、8〜10人ほどが日本に渡航する予定になっています。最初の二人については、私の教会の本郷台キリスト教会が横浜市の行政サポート(オール横浜支援パッケージ)を活用しながら日本での生活をサポートしていくことになっています。また横浜以外の教会からも応援したいとの申し出がきています。

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一時避難所(テスコ)に日本財団の会長
 先週、日本財団の笹川陽平会長がテスコに来られました。(広報:日本財団は、ウクライナ避難民支援助成プログラムを通じて、ウクライナ人を支援する国内の各種団体を助成〈渡航費、滞在費など〉しています)
 このため、テスコのリーダーたちが笹川会長を迎える準備をする中、私に「失礼のない正しい日本語の挨拶を教えてくれと」やってきました。そのようなこともあって私も笹川会長との出会いは私も大変緊張してしまいました。

GEM倉庫
 ハンガーゼロが協力しているGEM(グローバル・エンパワーメント・ミッション=米国の物資支援団体)のワルシャワ倉庫を訪問したところ、パン・アキモトの「パンの缶詰」が大量に届いたので皆さんとても喜んでおられました。日本で災害に苦しむ人々を助けるために生み出されたものが海外の緊急支援でも生かされていることが嬉しいです。また、中京医薬品からの物資(包帯、消毒液、バンドエイド)も届いていたので、ハンガーゼロの安達スタッフと一緒に、使い方の説明したり、説明書のウクライナ語翻訳を進めています。医薬品類も不足しているので、少しでも適切な場所に届けられ、正しく用いられるように願っています。
 GEMの倉庫では、国境通過に時間がかかるようになっているので、輸送方法をトラックから貨物列車に切り替えていくことになっています。
 倉庫では、マネージャー、アンドリューさんと久々に再会を喜ぶことができました。アンドリューさんと話す中で、ロシアへの怒りと憎しみを強く感じる言葉がたくさん出てきました。抑えきれない怒りとともに泣き出しそうな辛さ悲しみもあって、いまも苦しい日々を過ごしておられることに心が痛みました。
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月井サムエル(伝道師の祈り)

【聖書=ヨハネの福音書から】
 イエスは答えられた。「この水を飲む人はみな、また渇きます。しかし、わたしが与える水を飲む人は、いつまでも決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人の内で泉となり、永遠のいのちへの水が湧き出ます。」

 今、ウクライナはたくさんの物資を必要としています。特に重要なのは食料です。毎日たくさんの食料が届けられています。食料は食べたらまたすぐに必要になります。ウクライナの人たちの訴えは切実です。でも、ウクライナの人たちが食料だけじゃなくて神様からの"生ける心の水"をいただくことができるように祈り願います。憎しみで満たされた心を神様の温かい愛でおおい包まれますように。


【ウクライナ緊急支援】にご協力ください
募金は、
①郵便振替 ②ホームページからのクレジットカード決済利用の2種類

①郵便振替 00170-9-68590 一般財団法人日本国際飢餓対策機構 「ウクライナ緊急支援」と明記
②ホームページ 募金画面からクレジットカード、コンビニ決済がご利用できます。
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2022年05月31日

日本大使館での渡航手続きをサポート


【ウクライナ緊急支援報告16/安達燎平スタッフ】

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5月23日 初めて日本大使館へ同行
 ウクライナ難民と一緒にポーランドの首都ワルシャワに移動して初めて日本大使館に行きました。ウクライナのドネツク(マリウポリから北へ100キロほど)出身の女性ルボフさん(おそらく30代)とは、3日前にプシミシェル避難所(テスコ)内のハンガーゼロの日本渡航の相談デスクで出会いました。大使館で面接と書類申請をして問題なければビザが発行され、日本への渡航が実現します。ルボフさんのご両親はまだドネツクに住んでおられます。彼女は基本的にはロシア語を話し、ウクライナ語もある程度理解できますが、英語は全く話せませんので、日本での生活は苦労されると思います。ウクライナでは看護師をされていましたが、日本では違う職業を探さないといけないことを大使館員の方はとても心配していました。彼女は申請が出るまで、韓国国際飢餓対策機構が運営している小規模の避難所で泊まることになりました。環境の変化にもよく順応されて、日本に行くことが待ちきれない様子が明るい表情からも見てとれました。

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 ルボフさんのビザ申請の後、アリサさんというスポーツミニストリー宣教師が運営を担当するワルシャワ郊外の避難所(大きめの住宅)の様子を見に行きました。月井ボランティアも定期的に訪問してフォローしています。ハンガーゼロは、ここに入る難民たちのために家賃を支援しています。
 この避難所はポーランド在住のご夫婦の自宅ですが、いわゆる庭付きの大豪邸です。到着すると出迎えた夫人のヘイディさんが避難所を案内してくれました。ここに避難しているのは主にスポーツ選手の家族(大半は母親と子どもたち)で一時期は20人以上滞在していましたが、今は10人になってだいぶ落ち着いたようです。ヘイディさんは得意の日曜大工を生かして部屋をどんどん拡張したり、庭に新たなプレハブ小屋を作ったり、新しいバスルームの工事したりして、夫婦で熱心にこの活動に取り組まれています。元々はアメリカ出身のポーランド系アメリカ人なので母教会のネットワークを生かしてアメリカで集まった募金を改装費用にされています。
 この避難所住宅の運営担当者はアリサさん(この日は会議のためアフリカ出張中で不在)が担い、ここに何人を受け入れて、部屋の割当から、家事の当番に至るまで細かく調整されているとのことです。来週にフェンシング選手の家族が避難に来るようです。

UKraineHZ安達05.jpgカトリーナさん家族との出会い
 韓国国際飢餓対策機構が運営するワルシャワの避難所で、カトリーナさん家族と出会いました。カトリーナさんと二人の子ども(3歳と4歳)と彼女の弟ルスランくん(16)との4人家族です。この家族も日本に渡航したいとのことだったので一緒に日本大使に行くことになりました。大使館での面談では、実は韓国に行きたいという話も出て驚かされましたが、結局は日本に行くことで決着がつきました。この人たちの中では韓国と日本の違いをよく認識されていないようで少し不安になりました。韓流ドラマやKPOPが大好きなこともあってなんか観光にいくような感覚で面談していました。
それでも日本大使館の方は親身に接してくださり、隣の韓国大使館で一度アドバイスを受けることなどを提案してくれましたが、コロナで事前予約がなかったので韓国大使館には入ることはできませんでした。
 その後、パスポートを持たない家族のために在ポーランドウクライナ領事館で渡航証明書を申請に行きました。領事館に着くと難民であふれていました。仮設のテントやトイレもあり、いままで見た避難所とは違う重苦しい雰囲気を感じました。不安を抱えながら渡航手続きに来ている難民の姿を見ていると心苦しくなりました。話を聞いてみると今からでは証明書を受け取ることは困難なことがわかり、翌朝に出直すことにしました。

翌朝、再び領事館へ
UKraineHZ安達04.jpg 翌朝、家族連れて再びウクライナ領事館にいくと幸いにも2時間ほどで渡航証明を取得。その足で日本大使館に行き無事に渡航申請を終えることができました。大使館からはビザが問題なく発行できれば、6月4日のワルシャワ~成田の政府特別直航便に乗れるとの説明を受けました。日本での生活の心配もありますが、とりあえず日本大使館で申請の手続きが終えられたことはひと段落です。緊張状態から解かれたカトリーナさんのほっとした様子を見て私の心も解放された感じがしました。
 今回サポートしてみてとくに感じたことは、小さな子どもを抱えた難民家族が、外国の地で町中を駆け回って渡航手続きをすることは非常に大変な労力であるということです。その中でポーランドの日本大使館のウクライナ難民に寄り添った迅速で丁寧な対応はとても素晴らしく思いました。また反省点として、難民の渡航手続きというサポートは、状況をよく見極めつつ慎重に事を進めていくことが大切であると感じました。
 私はここでの活動期間を終えてまもなく帰国の途に着きます。現地ではここで書ききれないほど様々な体験をしました。帰国後は、支援者の皆様にできるだけのご報告をさせていただければと思います。皆様のご支援を心より感謝いたします。

ウクライナ領事館の仮説テントの様子▶︎

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2022年05月23日

安達スタッフから活動レポート


【ウクライナ緊急支援報告15】安達スタッフは5月16日にポーランド入りしています

5月19日(木)
プシミシェル避難所(テスコ)のJAPANデスクで活動

安達スタッフ100100.jpg 朝、ハリコフ出身のお母さんと息子(16歳)の親子が日本への渡航希望者としてデスクに来ました。彼らはロシアから少しでも離れたい(実際には日本とロシアは近いですが...)とのことで日本を渡航先に選んだとのことです。
 受け入れ先となる横浜市の提供する支援パッケージの説明をすること約2時間、様々な質問をやり取りをする中で、母子の意思を最終確認をしました。このため翌週23日の月曜日にワルシャワの日本大使館に一緒に行くことしました。その後ビザが発行されるまで(申請の可否は未定)ワルシャワに滞在してもらう予定です。宿泊先は国際飢餓対策機構・韓国が用意してくれます。UkraineHZ05_03.jpg
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詳しくは横浜市のホームページで確認ください。


避難所の状況が変化・・

 テスコにはだんだん人が少なくなっています。この日は午前10時から午後6時までで難民を乗せたバスが一台しか来ませんでした。難民の中にヨーロッパで生活する移動型民族での人たちも多く含まれていることもあり、避難民との間でトラブルに発展して警察を呼ぶ騒ぎになることも出てきています。彼ら(ジプシー=差別用語との指摘も)は常に差別の対象なので緊張感が増しています。避難所内では、いま盗難も多発したり、夜中でもいざこざ騒ぎがあったりで、難民の中には睡眠不足で精神不安定になる方も増えてきています。また、残念なことにテスコのセキュリティシステムでデータの一部流出事件が起こり、全体の責任者(自元の有力者)がその任を解かれ現場を去りました。その処置への抗議としてテスコから撤退する団体も出ており、避難所運営の混乱が広がる要因にもなってしまっています。
 
5月20日(金)
●YWAMの活動に参加

 この日、日本への渡航希望者がなかったので、YWAM(ユース・ウィズ・ア・ミッション=キリスト教団体)が屋外に設けているテントの手伝いをしました。テントにはたくさんのおもちゃが置いてあり、子どもたちが目一杯遊べる仕様になっています。そこには母親たちも集まりYWAMのスタッフと話すこともできます。
 多くのお母さんはご主人を国内に残したまま、単身異国の地で避難生活を強いられているので本当に笑顔がありません。しかし、じっくりと話をしていく中で、また子どもたちが楽しそうに遊んでいる姿をみて徐々に表情が穏やかになっていくおかあさんを見ることができました。とくに子たちにとって心身の健康を保つことにもなるのでこうした活動は母子ともに必要だと思いました。とくにテスコ内は騒然してきているのでよい気分転換となったようです。
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YWAMのテントおもちゃ等

一番に思わされること
 避難民の支援をする中で一番に思わされることは、常に状況が変化し続けていることです。
私も限られた時間の中でどのように過ごすかを考えさせられますが、難民の方々の気持ちを考え
るととてもそんなことは言ってられないです。テスコに設置したJAPANデスクから今の所、2名の日本渡航が決まっていますが、人生を大きく左右する役割を担っていると感じています。真摯に取り組みたいです。また今後の活動も状況の変化に柔軟に合わせていく必要があり、先がはっきり見通せることは困難です。ですから月井ボランティアとそれぞの活動をふり返り、ハンガーゼロの支援活動のあり方として何が最善であるかを確認し続けています。コロナや日夜の気温差が激しかったりですが体調はいまのところ安定しています。とにかく地道に一人一人助けていくと言う気持ちで支援活動に携わりたいと思います。


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2022年05月23日

新たなニーズにも応えながら活動


【ウクライナ緊急支援報告14】
月井サムエル100100.jpg5月6日に再びポーランドに入った月井サムエルさん(緊急支援ボランティア)からの報告です。現地では引き続きウクライナ難民への支援物資の提供や避難所の運営サポートにもあたりながら、新たに難民の日本受け入れの橋渡しや孤児たちのポーランドへの一時避難プログラムにも着手しています。また、同16日からハンガーゼロ安達燎平スタッフも現地入りし、この活動を行なっています。

 ポーランドに再び入りました。前回4月初旬に活動していた時は難民の方々が町中でごった返していましたが、少し落ち着いた様子です。しかし、相変わらず駅などの公共の場所にはウクライナから来た人があちこちにいて、ボランティアが食事を配ったり、一時滞在用のシェルターを作ったりしています。戦争の状況変化によって、ウクライナに戻っていく難民の方々も毎日たくさんいるので、国境付近のバスはいつもいっぱいです。

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GEMの倉庫にパンの缶詰が届く
 GEM(グローバル・エンパワーメント・ミッション=米国の物資支援団体)の職員でウクライナ難民の方が、パン・アキモトのパンの缶詰「救缶鳥」が倉庫にやっと届いたと喜んでいました。また、中京医薬品からの医療物資(包帯・絆創膏・傷口消毒液)も一緒に届いています。今後、ウクライナのどの地域に送られるのかを確認して、報告をもらうようにしていきます。
※パンの缶詰支援は、NHKニュースのほか新聞でも報道されました。

日本への難民受け入れをサポート
 4月にポーランドから日本に戻ってきた時、日本でウクライナ難民支援をするために準備をしてくださっている方々がたくさんいることを知りました。それでハンガーゼロにポーランドで行き場をなくしているウクライナの人々を日本に繋ぐ橋渡しの役割を提案したところ、具体的に進めていくことになりました。早速、メディカの一時避難所内に日本に渡航を希望する人のための案内デスクを設置したところ、すぐに数名の方から「行きたい」との申し出がありました。そのためポーランドの日本大使館との調整、諸手続きを慎重に進めているところです。
【ウクライナ緊急支援報告12】既報こちらに記事

ウクライナ人孤児の支援
 戦争が始まる前からウクライナには大勢の孤児がいました。戦争が始まった今、彼らは親と生きられないトラウマと、戦争のトラウマの二つのトラウマを抱えています。こうした孤児たちをウクライナからポーランドへ疎開させることに関して現地の施設関係者から相談を受けることがあります。
ただ、保護者なしで外国に行くことは人身売買につながる恐れもあるので孤児たちの避難については慎重に進めなければなりません。そのためポーランドの団体、ウクライナの団体と連絡をとりながら、支援実現の調整をしています。

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難民の最初の避難所「テスコ」について
 国境付近や街中にある難民の避難所の中で、テスコという大きなショッピングモールを避難所として活用している場所があり、ハンガーゼロが何度も支援やボランティアで訪れています。他の避難所と比べていろんな機能が集中していることもあり、とても忙しく、日本からのボランティアでもすることがたくさんあります。
 他の避難所との違いは、ポーランドでここだけが、他国に避難する難民の一時的な滞在場所となっていることです。毎日200~300人がバスでウクライナから到着します。テスコに難民が滞在できるのは最長で3日間だけです。彼らはその間に行き先(他国)を決めて出発しなければなりません。
 テスコのユニークなところは、全てボランティアのみで運営されているところです。ハンガーゼロの最初の緊急支援チーム(近藤スタッフほか2名)や私もボランティア登録をして、清掃やベットメイキング、キッチンワークなどの作業をして、ここの運営を手伝いました。出入り口だけは軍隊と警察に管理してもらっていますが、リーダーも医者も調理人もみんなボランティアです。そのため、国の都合でいつ急に閉鎖になってもおかしくない状況なのですが、今は政府からも町からも喜ばれて協力を得ることができています。

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ウクライナ人アスリートの支援
 私は日本の教会で青少年を対象にスポーツ交流プログラムをしています。その関係でスポーツ選手のネットワークを使って難民支援をしているアリサさん(ウクライナ人プロ卓球選手=写真㊧)を支援しています。今回、日本のみなさんから預かったアリサさんへの募金をお渡ししました。また、アリサさんがポーランドの首都ワルシャワで選手活動と難民支援を続けることができるようにハンガーゼロが住居支援をしてくれています。
 アリサさんの住居には、他のウクライナ人スポーツ選手が一緒に暮らしており、一時的に難民が宿泊できるようにもしています。

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日本から来たボランティアたち
 5月9日に日本の関東地区から私の友人でもある3名のボランティアがきてくれました。彼らはポーランド国境付近で活動しているYWAM(ユース・ウィズ・ア・ミッション)という団体でボランティアを始めてくれています。(写真㊤)まだ到着して数日ですが、避難所で演奏をしたり難民の荷物を運んであげたり、施設を消毒したり、子どもたちを笑顔にしたりとそれぞれの持ち味を発揮して、よい活動をしています。演奏ボランティアでは、一緒にウクライナ語で歌いはじめる人や泣きながら聞きいる人もいて、大きな励ましになっています。彼ら(全員ミュージシャン)はハンガーゼロの活動も手伝ってくれることになっています。


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2022年05月20日

難民の日本渡航を支援する相談窓口を開設


【ウクライナ難民緊急支援報告13】
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ウクライナからポーランドに避難してきた難民が最初に入る国境近くのプシミシェル人道支援センター(通称テスコ)内に、ハンガーゼロは日本への渡航を希望する人のための相談窓口(JAPANデスク)を開設しました。
相談は派遣中の月井ボランティアや安達スタッフが交代で対応しています。
開設後にすでに多くの方からの相談が来ており、現在1名の方の渡航が決定しました。
渡航への手続きは、ワルシャワにある日本大使館でビザの申請。ビザが発行されれば、成田への直行便で日本に行くことができます。日本到着後は、それぞれ受け入れ先の自治体や支援グループからサポートを受けることができます。
ハンガーゼロの役割は、日本に渡航するまでの橋渡しとなります。
安達スタッフによると「ウクライナ難民に一番人気の渡航先はポーランドとドイツ」とのことです。
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2022年05月16日

安達スタッフをポーランドに派遣しました


【ウクライナ難民緊急支援報告 12】

ハンガーゼロは本日16日に、安達燎平スタッフをポーランドに派遣しました。現地では月井サムエル・ボランティアと合流して、ウクライナ難民支援活動を行なっていきます。ハンガーゼロスタッフの現地派遣は、5人目となります。
現地の様子や活動報告は届き次第お知らせします。


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2022年05月02日

月井ボランティアが再度ポーランドへ


【ウクライナ難民緊急支援報告 11】

UkraineHZv_02.jpg ハンガーゼロのウクライナ難民支援活動に先月参加して帰国されていた月井サムエルさんが、5月6日から再びポーランドに入りボランティアとして活動していただくことになりました。今回の滞在は2ヶ月程度になる予定です。月井ボランティアは、ハンガーゼロの支援者である本郷台キリスト教会(横浜市)のスタッフです。ポーランドでは、ハンガーゼロが国際飢餓対策機構や現地支援団体と行っている避難所の運営や物資倉庫のGEMを通じてのウクライナへの緊急支援物資の配布活動などをサポートしていただきます。また、ウクライナ国境近くのポーランド・メディア近郊で開設を予定している50〜100人規模の孤児院のサポートにも関わっていただきます。開設する孤児院は、「孤児たちとポーランドに一時避難したい」との現地からの要請に応えるものです。期間は3〜6カ月として、状況によりさらに延長されることもあります。
 また日本のユース・ウィズ・ア・ミッション(YWAM=キリスト教の団体)に所属する4、5名が5月9日にポーランドに入ります。月井ボランティアは彼らとも親交があることから、ハンガーゼロの活動に協力していただく予定になっています。

16日から安達燎平スタッフをポーランドに派遣
安達スタッフ.jpg ハンガーゼロは5月16日から安達燎平スタッフをポーランドに派遣します。現地では月井ボランティアやソン・ソルナム親善大使らと難民の支援活動にあたります。なお4月に緊急支援チームとしてポーランドに派遣した近藤、申、ジェロム、その後の浅野スタッフらはすでに帰国、国内でのウクライナ支援集会(コンサートや各種報告会)などで現地での活動報告などを行っています。
 5月14日に森親善大使の支援コンサート開催
詳しくはこちら

パンの缶詰と医療用品を送付しました
pan_kan.jpg 協力企業のパン・アキモトの「パンの缶詰」2400食分、中京医薬品の「包帯、絆創膏、傷口消毒液」(900〜1000セット)がポーランドに到着、物資倉庫のGEM経由で主にウクライナ国内への支援物資として届けられます。
【5/2追記】NHKニュースで紹介されました!
パンの缶詰の支援について、「NHK関東・甲信越地区 5月2日(月)午後18時からの首都圏ネットワーク」のニュース枠で紹介されました。放送では近藤スタッフのインタビューやハンガーゼロの提供映像もあります。インターネット配信のNHKプラスに登録し利用(受信契約者は無料)されている方は、同サイトから1週間程度視聴することができます。また5月6日(金)に、NHK栃木放送局のローカルニュースでも紹介される予定です。パン・アキモトは栃木県那須塩原市に本社があります。
 
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GEMの倉庫に調達した食料品を提供
 ウクライナ側からの要請に応えて、浅野スタッフ(帰国前)が日持ちのする肉の缶詰、パスタ、お粥(ポリッジ)などをポーランドで調達、GEMの倉庫に搬入されました。このために皆様のからの募金を用いさせていただきました。

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2022年04月26日

緊急支援報告⑩イースターで一時帰国する難民も


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【22日報告:浅野陽子】
 国際飢餓対策機構(韓国)の車で国境の町メディカとプシェミシルのコルチョバ避難所を訪問しました。
このところ戦闘が東部や南部に集中しており、西部やキーウ地方は比較的落ち着いているためか、国境周辺に避難してきた人たちの姿は少なく、逆にスーツケースなどの荷物を持ってウクライナに戻っていく人たちの姿を目にしました。
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 後から聞いた話では、ウクライナでは今度の日曜日(4/24)がイースター(キリスト教の復活祭)のため、家族とイースターを祝うために一時的に戻っている人たちや戦闘が落ち着いたため家に戻っていく人たちだろうとのことです。徒歩で国境を超える検問所とは違い、車で国境を超える検問所は、大型トラックや自家用車など果てしなく長い車の列がウクライナに向かってできています。支援物資を運び込み、脱出する人たちを手助けする人たちかと思われるが、関税が撤廃されたため自動車を運び込むカーキャリアも多く見られました。
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 メディカを訪れた後、コルチョバ避難所に向まました。国際飢餓対策機構は、協力してくれているボランティアから必要品の情報をもとに、難民が荷物を入れるためのIKEAの手提げバッグ、ボランティアのためにはエナジーバーを大量に購入し届けていました。
UkraineHZa_013.jpg コルチョバ避難所に入って最初に目につくのは、衣料品の山、おもちゃの山、車いすの山など大量の物資の山。物が溢れているが必要な物がないという印象。物資による支援の難しさを感じました。
 侵攻開始直後に比べると、今はずいぶん人が少ない様子。折り畳みベッドもあちこちに山積みされており、滞在されている方々は折りたたんだベッドで囲いを作って何とかプライベートスペースを確保しようとされていました。
 プシェミシルの避難所と比べると国境から離れている分、避難民の数はもともと少ないが、ボランティア(写真)の話では、現在は150人程度、先週は300人ほど、侵攻開始時は3000人ほどだったが、戦況次第でまた大量の難民が発生する可能性もあり流動的とのことです。現在は15~20人程度のボランティアが活動しており、食事の調理補助や掃除、寄贈物資の受け取り、訪問者の対応から子どもと遊ぶことに至るまで仕事は多岐にわたっています。治安維持のため、警察と軍隊も常駐しています。元ショッピングセンターだった避難所内ではすべてのものが無料で提供されるが、裏手にコンビニが1つ営業を続けており、近隣の方、ボランティア、難民の方など誰でも利用でき、難民の中にはタバコなど提供されない品を買い求めてきたりされているとのことです。

孤児のための避難所探しで苦戦
 ハンガーゼロの新たな支援協力として避難地域の一つジェシェフで「ウクライナの孤児たちを避難させるための家の支援」の可能性を探っています。ネットを使いながら物件探してもなかなかよい物件が見つかりません。というのもジェシェフでは、借家のニーズが急増しており値段も高騰しているからです。また見つけたと思っても結局空きがなかったりします。教えてもらった検索サイトはポーランド語しかなく翻訳機能を使って日本語で見てみるがその先に進めなかったりで、ウクライナから避難されてきた方々のご苦労を垣間見る気持ちがしています。

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2022年04月26日

緊急支援報告⑨難民のための避難施設を訪問


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【報告:浅野陽子】
 ポーランドルブリン郊外で開設準備をしているウクライナ難民のための避難所(元会計事務所)を訪問しました。ここでの活動は、国際飢餓対策機構(韓国)とEERF(2013年にウクライナ政府から公認された民間組織で代表者はポーランド人)と自元のキリスト教会で行われています。EERFは、ロシア侵攻後に複数の支援団体と協力関係を構築し、ポーランド国内での避難所の開設、ウクライナ国内への緊急物資の輸送、危険地域に留まっている住民の避難支援などを行っています。国際飢餓対策機構とは10年以上の協力関係があり、ハンガーゼロもこの避難所の取り組みのために資金協力をしました。

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 建物の間取りは、1階を教会、地下1階を難民のための中期滞在型住居となり、現在までに教会スペースはすでに使用されていて、日曜日礼拝には100人前後のウクライナ難民が集まってきているとのことです。また教会では心のケアのためにダンプリンなど離れた避難所で暮らす難民の送迎バスのサービスもしています。
 この取り組みはすでにルブリンやダンプリンでも始められており、同様の避難所で80人ほどの難民が滞在しています。そのほとんどが女性と子どもで男性はわずか3名とのことです。(多くはウクライナでの兵役義務のため)各避難所では、週に5日子どもクラブを開催し、体操やダンス、聖書のお話など様々なアクティビティを行っています。その活動に協力している外国人ボランティアによると「子どもたちはここに来たばかりの時は怯えていて全く笑わなかったが、今では笑い、走り回るようになり子どもらしさを取り戻してきている」とのことです。ただ生活できる場所を提供するだけでなく、過酷な経験をしてきている難民、とりわけ小さな子どもたいにとってこうした心のケアは重要になっています。

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 難民が暮らすための地下のスペースは、家族構成(ほどんど女性と子ども)によってスペースで区切り、全体で30人ほどが収容できるように改装されていきます。なお、この地下スペースは難民支援が終了後に近隣に幼稚園がない自元のために幼稚園として活用される計画案も出ています。
 進められている改装工事は、1階に2つあるトイレのうち1つをシャワールームに改装し、1階と地下にトイレ、シャワー、キッチンを設置します。ハンガーゼロは追加の資金協力としてキッチンのコンロ、電子レンジ、洗濯機などを購入しました。
UkraineHZa_09.jpg この日の夜、もう一つの中期滞在型住居を訪問しました。その時にハンガーゼロ支援者の常盤台教会の牧師先生から頂いたウクライナ色の折り紙を使って子どもたちと束の間の交流をしました。子どもたちは大好きな日本アニメのピカチュウや手裏剣を折り紙で作ることに興味を示して楽しんでくれました。初めてなのに器用に折り紙ができたのにはびっくりです。避難所には年齢の違うたくさんの子どもたちが居住しているので、一緒に楽しく遊ぶことはよい心のケアになるとのことです。

「ウクライナにはもう戻らないだろう・・」
 ウクライナ難民の女性と少し話す機会をいただきました。
 その方はいま激戦地になっているドンバス地方の出身で「自分にとって戦争は8年前から続いている」といい。クリミア侵攻当時「1歳だった一人息子を抱えて命からがらキーウ地方に逃げてきた」とのこと。今回2度目の避難で国境まで夫が車で送ってくれて、そこからはポーランドに住む知人を頼っていました。夫は今もウクライナに残り、教会で働き、避難する人たちの脱出を手助けされています。週末にウクライナに一時戻ることができて久しぶりに家族3人で過ごせましたが、「今は余計に会えない悲しさが増しています」と涙ながらに語ってくれました。ウクライナ国内に残っている家族の心配、会えない寂しさ、先の見えない不安、そんな気持ちを押し殺して何とか普通の生活を送ろうとしている難民の思いに少し触れただけでも心が痛みます。避難所では難民同士で自由に語り合えるようなことはできないこともあり、私のような関係の薄い人にでも話を聞いてもらいたいのでは感じます。この方は「たとえ侵攻が終わっても、地雷や爆発物が至るところにあり、インフラが破壊されてしまい、とても子どもを育てる環境ではなくなったウクライナにはたぶん戻らないだろう」と寂しそうに話していました。

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2022年04月22日

緊急支援報告⑧圧倒的に不足している心のケア


【ポーランドで緊急支援対応をしているハンガーゼロの浅野陽子スタッフからの報告です】

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UkraineHZa_01.jpg建物に入りきれないほどの人が集まっている「ワルシャワ バプテスト教会」を4月17日に訪れました。ロシアのクリミア侵攻の時の避難民で、5年前からこの教会のウクライナ人礼拝を行っているミーシャ牧師にお話を伺いました。
多岐にわたる教会の支援
 「ロシアの侵攻前は、教会に集うウクライナ人は250人ほどだったが、いまでは600人以上、正確な数はもはや把握できないほどです。教会には難民の方々が持ち帰れるように物資部屋がつくられて、衣服、オムツ、トイレットペーパー、ハブラシ、食料品などが置かれています。侵攻が始まったのが2月24日で、みんな冬服で逃げてきたので、春物の衣類を大量に購入する資金が必要です。教会ではワルシャワの避難民の方々への支援と共に、ウクライナ国内に食料、飲料水、医薬品などの物資を運んで希望する方々を脱出させる手助けをしています。ここで必要とされることは想像を超える大きさで、どう持続させていくかが目下の課題です。」
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 ポーランド政府がウクライナ避難民に対して社会保障番号を発行しており、それを取得すると公共サービスを利用できるようになるため、その取得の手助けや長期的な住居の確保など教会の支援は多岐にわたっています。今、ワルシャワの5人に1人がウクライナ人で、いま最大の課題は一気に増えた人たちにどうやって仕事を見つけるかということのようでした。

圧倒的に不足している心のケア
 「物資支援は引き続き必要ですが、同時に心のケアが圧倒的に不足しています。ウクライナの避難民は女性が多く、安心して集まり心の内を話せる場所が必要なので、礼拝後に別の場所を用意して自由に話し、祈り合う時間を設けています。教会では心を許して話せるので、その必要に応えるためトラウマ カウンセリングのトレーニングの準備を進めているところです。」
 トレーニングの準備のために教会を訪れていた米国人宣教師(ウクライナに長くいて言葉が通じる)と話すウクライナの方々は、自分の体験や悩みを涙ながらに打ち明けていました。
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全てを失う人生二度目の体験で落胆
 お話を伺うことができたドネツク出身の女性は、ロシアのクリミア侵攻の時、キーウに避難して生活を再建し、イルピンに家を建てて入居した矢先に今回の侵攻が起こり、一生懸命働いてやっと建てた家が全壊した、と涙ながらに話しておられました。また人生に二度もすべてを失う体験をし、50歳過ぎて言葉も通じない国でどうやって働き生きていけばいいのかと途方に暮れていました。避難している人はみんな残っている家族や友人のことを心配すると同時に、自分が逃げた後ろめたさに苛まれています。
 もう一人のオデーサ出身の若い女性は、元は幼稚園の先生をしていたが、今はウエイトレスとして働くしかないと悲しそうに話していました。

(注)この動画は本文の方ではありません

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2022年04月13日

緊急支援報告⑦月井ボランティアから【追記あり】


【4月11日】
 ハンガーゼロのウクライナ緊急支援の活動費を使って、GEM(グローバル・エンパーワメント・ミッション)の倉庫にこちらで購入した食料を搬入しました。今回で2回目となります。GEMの倉庫には少し前までたくさんの支援物資があったのですが、現在はハンガーゼロがポーランドで購入して先週搬入した食料以外はほとんどなくなっています。食料を含む支援物資は、ここで活動に参加しているウクライナ人ドライバーたちによってウクライナに送られています。コロナ禍での輸送の問題で海外の支援団体からの食料がなかなか届かない中、ハンガーゼロはこうした緊急の必要に応えています。ソン・ソルナムさん(ハンガーゼロ親善大使)も車に物資を満載して、自ら運転してウクライナ国内に届ける活動を何度もしています。

UkraineHZv_007.jpg(搬入した食料品)
小麦600キロ、トマトソース400、パスタ185袋、スパム缶詰600缶、シリアル320袋、ジュース780本
約30万円

国境(メディカ)に到着した難民の一時宿泊用のテントを準備
GEMから荷物を載せるパレット30枚を車で国境に運び、大きなテントを建てる土台づくりに参加しました。テントは、長い時間をかけて国境を越えてたあと、バスがなくて、そこで夜を過ごさなくてはいけないウクライナ人難民のための宿泊に使われます。これもGEMの取り組みの一つです。
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プシミシェル人道支援センターで子どもたちと過ごす
 この最後はプシミシェルの避難所(テスコ※旧ショッピングモールの名称)に行き、子どもたちと遊んで過ごしました。ここにいるウクライナの人たちは、行き先がわからず途方に暮れている人や、行き先が決まったけど国から離れなければいけない寂しさを抱えている人など、心の状況もさまざまです。子どもたちと楽しく時間を過ごすことや、住んでいた街から逃れてきたウクライナの人から話を聞くことも大切な活動となります。
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聖書:マタイの福音書から
「わたしはあなたに天の御国の鍵を与えます。あなたが地上でつなぐことは天においてもつながれ、あなたが地上で解くことは天においても解かれます。」

 ポーランドの電車の駅で賛美をしてウクライナからの難民を迎え入れる人たちがいます。国境でウクライナの人たちの話を聞いてあげて、祈る人たちがいます。避難所でプレイヤーウォークをする人たちがいます。
ウクライナから来られた方々の上に神様の慰めと励ましが豊かにあるように。 〜月井サムエル〜

 月井サムエルさんは、横浜・本郷台キリスト教会で伝道師して働いておられます。また教会の地域貢献活動として子どもたちとのスポーツ(サッカーなど)を通じての交流も行っています。

【4月15日追記】
支援活動を通じて友だちになった鉄人!アレックス

アレックス(44歳)
スペイン在住のセルビア人。
ロシア語、スペイン語、英語、ポルトガル語、セルビア語が話せます。
身長は190センチ位で岩のような体をしています。
彼はウクライナの難民支援のために、スペインの教会が協力して送ったチームメンバーです。
スペインから42時間車を運転してポーランドに来ました。
UkraineHZv_010.jpgアレックス(写真中央)は、国境で逃れてきた人たちの重たいカバンを持ってあげたり、ウクライナ人との会話をロシア語で通訳をしてくれます。また夜中に難民の人たちが国境で寒い中過ごしていると聞いて、自分は寝ないで夜通し一緒にいてあげるとても優しい鉄人なのです。
 そんなアレックスにはちょっと大きな犯罪歴がありそのために刑務所で7年間服役しました。彼はそこで聖書の神様に出会いました。刑期を終えて出所してから社会復帰も思うように進まない日々を過ごす中で、なんと彼は建物9階から転落して大怪我を負い、1年以上も意識が戻りませんでした。しかし、彼は奇跡的に回復しました。「神様が助けてくれた」と彼は確信しています。体には至る所に傷が残りましたが、今では大工さんとして普通に働けているとのことです。
 鉄人アレックスの尊敬すべきところは、教会の仲間を本物の家族と呼んで、実際にそのように行動するところです。だから「サムエル(私)も本物の俺の家族だ」と言って私の大好きなケバブをご馳走してくれるのです。
緊急支援のボランティアを通じて、素晴らしい友、スペインに本物の家族ができたことを神様に感謝します。

旧約聖書の詩篇より
 「見よ。なんという幸せ なんという楽しさだろう。兄弟たちが一つになって ともに生きることは。」
   〜月井サムエル〜

【ハンガーゼロから】
 月井サムエルさんはポーランドでの活動を終えて4月14日に日本に帰国しました。困難がともなう現場で献身的にボランティア活動をしてくださり感謝いたします。並びに月井さんをボランティアとして送り出してくださいました支援団体の本郷台キリスト教会に感謝を申し上げます。

16日にハンガーゼロ浅野スタッフがポーランドに向けて出発
緊急支援活動のために海外事業部の浅野陽子スタッフを派遣します。派遣は4月下旬までの予定。


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2022年04月08日

緊急支援報告⑥月井サムエル 〜ポーランドから〜


緊急支援ボランティアとしてポーランドで活動している月井サムエルさんからの報告
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UkraineHZv_003.jpg ハンガーゼロは、ジェシェフに大規模な支援物資の倉庫を設置しているGEM(Global Empowerment Mission、米国のNGO)と協力しています。GEMの倉庫は、連日たくさんのトラックがやってきて、支援物資を積んでウクライナに届けています。ここに届けられる物資は、主に海外の協力団体からのもので、到着までに時間がかかったり、不足気味のものもあります。とくに現在、ウクライナに送る食料が足らなくなって倉庫の食料棚(写真:C表記の棚)には空きスペースが目立っています。
 このため、私は大きな車をレンタルして地元のコストコのような大型スーパーに行って、食料(パスタ、小麦粉、野菜ソース、ツナ缶、スパム)を約40万円分購入、倉庫に搬入しました。購入品は、GEMの倉庫で活動に参加しているウクライナ人を通じて、現地からリクエストされたものです。幸いポーランドの物価は、日本よりも安いのでたくさん買うことができました。
UkraineHZv_01.jpg買い出しを終えて戻ると倉庫の方々から「これで自分の国に食料を送ることができる」ととても喜んでいただきました。これらの食料品は、彼らがウクライナ国内に運び、荷物が無事に届いたら写真で報告してくれる段取りとなっています。物資をウクライナに送るための荷造りは、一つ一つ丁寧に仕分けて、みんなが均等に受け取れるようしてくれています。
 支援物資を集める倉庫は、日本の災害ボランティアでも経験しましたが、外国の団体が来て自分たちの運びたいものを倉庫の事情をあまり考えずに持って行ったりするのを何度も見ていると、倉庫を管理する人たちは複雑な心境になります。今日は倉庫内のみんながそんな気持ちになっていたようです。なので、今日食料を届けることができてよかったです。

ハンガーゼロの良いところ
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ハンガーゼロの支援チームが、避難所で食事を提供しているワールド・セントラル・キッチンやG E Mの倉庫にボランティア参加しながら、ウクライナ支援のための協力関係を構築している姿勢を見たり、体験してみて「せっかくここまで来たのだから、ウクライナに入国して何としでも成果をあげたい!」と多少強引に考える諸団体が多い中、たとえ目立たなくてもいまできる必要な支援活動からはじめるハンガーゼロの姿勢が素敵だなと思いました。

ポーランド人の良いところ
私が出会ったポーランド人は皆さん真面目で思いやりがあります。英語が話せる人は思ったよりも少なくて、相手がポーランド語がわからないと知っても関係なくポーランド語で話し続けます(笑)(特におばあちゃんたち) UkraineHZv_02.jpg

動画ポーランド入りした月井サムエルさん(ハンガーゼロユーチューブチャンネル)

ハンガーゼロから
①協力企業のパン・アキモトを通じて緊急食の「パンの缶詰」(1回2400食分を数セット)、中京医薬品を通じて現地で調達が困難な包帯、傷口の消毒液、絆創膏などの医療物資相当数をポーランドに届ける準備を進めています。
主な配布先は国際飢餓対策機構が運営する一時避難所やGEMを通じてウクライナ国内の人々など。
②緊急支援チームの近藤スタッフはすでに帰国し、国内から現地の活動をサポートします。
③4月中旬以降に浅野陽子スタッフ(愛知事務所)をポーランドに派遣します。

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2022年03月31日

緊急支援報告④避難所で日本人ボランティア発見!


UkraineHZh_12.jpgポーランド・メディカの人権支援センターには近隣の欧州諸国をはじめとして世界から様々な支援組織が入って、ウクライナの人々の避難生活をサポートしています。その支援センターで、何の組織にも属さない一人の日本人青年との出会うことができました。

▼ウクライナの船越宣教師夫妻とも出会う
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 支援センターでは、日本の教会からウクライナ・オデッサに派遣されている船越真人・美貴夫妻と会うこともできました。船越宣教師は2月24日のロシア軍の侵攻後、教会の数十人と共にハンガリーとの国境に近い西部のベリカ・ビーガンに避難されています。しかし、まだオデッサに留まっておられる方や国外のポーランドに避難された方もおられるので、それぞれの避難先を訪ねて安否確認もされています。この日の訪問では、ソン・ソルナムさんと協力関係にあるGEM(Global Empowerment Mission、物資支援のための倉庫事業をする米国のNGO)のスタッフに船越宣教師夫妻を紹介、今後のウクライナ国内への物資補給で連携を話し合うこともできました。

▼避難所内で大道芸をする方々、船越宣教師とともに
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▼持参したパンの缶詰のサンプル配布
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ソルナムさんと一緒にハンガーゼロの協力企業のパン・アキモトさんの緊急食「パンの缶詰」を避難者に手配りしたり、支援センターで給食支援をしているワールドセントラルキッチンのスタッフにも試食していただきました。皆さん「とてもおいしい」と言っておられました。今後、パン・アキモトさんの協力のもとハンガーゼロを通じて同所での給食やGEMの物資支援でパンの缶詰が活用できるかどうかを模索しています。

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2022年03月30日

ソルナム親善大使がウクライナ国内の教会で演奏


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solnamoo_01.jpgウクライナの人々のためにポーランドにいち早く入って様々な支援活動を続けているソン・ソルナムさん(ハンガーゼロ親善大使)が先週末、車に食料などの支援物資を満載して陸路でウクライナの人々に届けました。この活動にはウクライナ人ドライバーも協力して行われました。物資を届けたウクライナ教会(名称は控えます)の日曜礼拝でソルナムさんのフルートを演奏も行われ、集まった人々から大変に喜ばれました。またポーランドに戻る際には、車に高齢者の女性と幼子を抱えた母子も乗せることができました。(写真はソルナムさんのフェイスブックから)

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ハンガーゼロは、ソン・ソルナムさんのこうした活動とも連係して、ウクライナの人々への支援を進めていきます。

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2022年03月27日

緊急支援チームからの報告③(動画追加)


25日ポーランドから
コルチョバ人道支援センター
 ポーランドのメディカから車で20分ほど北にある国境の町コルチョバは、ウクライナ西部のリビゥウから車で逃げるウクライナ人が通過する町です。人道支援センター内は難民の方への配慮で撮影禁止になっていますが、中はゆったりしており、組織だった働きがされているようでした。私たちは、ここで情報収集をかねてボランティア活動に参加することにしています。

 フランスの世界医療団MDMにフランス人の夫と一緒に働く日本人のあきこさんと話ができました。すでにここに3週間いて、医療関係のケアを難民に行っています。あきこさんの話ではプシミシェルやコルチョバなど国境沿いのこうしたセンターよりも、もっと支援が必要なのはその後の第2、第3のポーランド国内各地の小さな中長期滞在の避難所だそうです。とにかく食事と睡眠がとれることが健康回復には何よりだといいます。そういう観点からも、国際飢餓対策機構が進めている小中規模の避難所開設はいまのニーズに応えるものであることがわかりました。

コロナ感染が急拡大
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 プシミシェルの支援センターでコロナ感染が昨日より急拡大している情報が入ってきました。私たちは今のところ問題なく活動を続けることができていますが、できるだけ気をつけたいと思います。


コルチョバの支援センターの後、プシミシェルに戻り、駅に着いた難民の様子を視察し、もう一度メディカの国境、プシミシェル人道支援センターを訪問しました。(コロナで中には入りませんでした)短い動画で報告します。

▼ポーランド プシミシェル駅から

▼ポーランド 国境の町メディカから

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2022年03月27日

緊急支援チームからの報告②


UKraineHZh_10.jpgジェシェフのGEM倉庫で記者会見に参加
報告①の続き
24日にジェシェフのGEM物資倉庫に行きました。13時より巨大な倉庫で記者会見が開かれ、今回のウクライナ危機に対して、世界中から支援の物資がこの倉庫に集まり、また必要な団体が必要なだけここからウクライナへ届けられる仕組みについて紹介と関係者の挨拶がありました。ポーランドの女性慈善家として財団を持ち有名な前首相夫人(Jolanta kwasniewska)はじめ、地元の市長、米国の支援団体代表(B Strong他)などが挨拶をしました。(写真▼会見の後、前首相夫人から激励される近藤スタッフ)

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GEMのマイケル・カポーニ代表は、支援の統合、共有、最適化について、そのすべての「ギャップを埋めること」がGEMの倉庫の目標であり、そのゆえに世界的に用いられていることを話されました。今回のウクライナ危機に対し、ワルシャワ、ハンガリーのブタペストに同様の倉庫を持ち、活動が始まっているとのことです。またポーランド国民はこのために国として本当によく難民の支援を行っていることにも触れました。また今回アジアでこの働きに関心を持ち、協力してくれている唯一の団体としてハンガーゼロの私たち3名についても記者会見の中で全員に紹介くださいました。

ウクライナに2週間で17回、トラックで物資を移送

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▲GEMのウクライナ人ドライバーの話(アンドレ・ヴィーラネグリッチさんと奥さん )

ウクライナ西部の町出身で爆撃が近くでも始まるようになり、元々トラック運転手だったが会社をやめ、GEMの活動に加わりました。今では夫婦でこの倉庫で働き、物資の管理と運転をしています。これまでにすでに17回、ウクライナとの間で往復し、食料や医薬品など必要とされるものを運んでいます。


キエフから逃れ、4日前ポーランドについたばかりのヴィクトリア・マカロバさん

UkraineHZh_8.jpgポーランドに着いて以来、すぐウクライナ支援のためGEMで働きはじめました。夫はまだキエフで戦っています。英語の教師をしていたのがここで役立っています。キエフの様子は世界に報道されている通りです。壊滅的とまでは言わないが、とてもひどい状況です。以前の町の様子をネットで見ると今のそれは、墓場に横たわる骸骨のように思えます。爆撃が続き、ロシア兵による町の搾取、不正行為、レイプといった情報も私は日々コンタクトを取るグループの仲間たちから聞いています。ぜひキエフやマリトゥポリなど爆撃が続く町のためお祈りください。私は現地からの情報をできるだけ集め、必要な物資をこの倉庫から送れるようにしています。日本でも多くの方が、ウクライナのために支援や祈りを捧げてくれていることを今、聞き感謝します。

GEMはポーランドを始め、隣国に逃れてきた難民への物資の提供だけでなく、ウクライナ国内に入る団体にも無償で物資を提供しています。GEMと協力関係を構築しているハンガーゼロのソルナム親善大使はウクライナへの物資や医療品の輸送にも携わっています。ハンガーゼロとしてもこうした活動とも連携してウクライナの人々への支援を進めていきたいと考えています。

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2022年03月25日

ポーランドの緊急支援チームからの報告①


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22日にポーランドに入ったハンガーゼロ・ウクライナ難民緊急支援チームの近藤スタッフが現地の様子を伝えてきました。
UkraineHZh_3.jpg チームの3人(近藤・申・ジェロム)は、ルブリン市(ワルシャワから電車で2時間の距離)で国際飢餓対策機構のメンバーと合流、その後郊外のダブリンに確保した「ウクライナ難民の避難所(大きな一軒家)」を訪れて、避難生活をしている6家族(18名)の様子を確認し、話をしたり家族の子どもたちと一緒に軽い運動をしたりしました。
 その翌日、同じルブリン郊外に新たに確保した避難所を訪れました。同所は元会計事務所として使われていた大きな建物で、50名前後の難民を収容することができます。そこでハンガーゼロは、この避難所運営のために資金協力をすることになりました。この避難所では、難民の方々の心のケアのためにウクライナ人の牧師による日曜礼拝も行われるとのことです。
 近藤によると「独自の避難所を開設する目的は、人道支援センターのような第一次避難所から、もう少し小規模で、落ち着いた環境で、しばらく(数日〜1週間ほど)滞在してから、最終的な行き先を決めるまでの一時的な避難場所の提供」としています。また「停戦後にウクライナに戻ることを考えて国境から比較的近いルブリンあたりで避難を続けたい」というウクライナ人の思いにも応えるためとしています。

▼ ハンガーゼロが協力して開設されるルブリン郊外の新たな難民避難所
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 国際飢餓対策機構の現段階での主な緊急支援活動は、①難民のための避難所の提供(ルブリンなど複数箇所)②生活に必要な物資、医薬品の輸送(ポーランドからウクライナのリビウまで。そこからの輸送はウクライナの別団体に引継ぎ、キエフ、チェルカースィ、マリウポリの協力者を通じて配布)としています。当初予定していたもう一つの隣国スロバキアでの活動は再検討した結果、大量の難民が避難してきているポーランドでの活動に集中することになりました。

UktraineHZh_5.jpgUkraineHZh_6.jpg
その後、ソルナム親善大使とも合流し、国境検問近辺の視察(NGOとして許可を受ける)や難民への物資提供のために大規模な倉庫事業を展開しているGEM(Global Empowerment Mission)も訪問しました。ソルナムさんはこのGEMとも協力関係があり、すでにウクライナ国内外への物資や医療品の提供(GEMからの無償供与)などを進めています。なおこの日の午後、GEMがポーランド前首相夫人らを来賓に迎えて、支援事業についてのメディア会見が行われました。その席上アジアから初めて参加した団体としてハンガーゼロも紹介していただきました。GEMはハンガリーでもさらに大規模な事業展開を行う予定で、ハンガーゼロとしてもこうした団体とも連携していければと考えています。

以上、近藤の報告から

【ウクライナ緊急支援】
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2022年03月17日

21日にポーランド活動地にスタッフ3名を派遣します


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ハンガーゼロは3月21日に緊急支援活動への人的協力として、近藤総主事、申、ジェロムの3名を緊急支援チームとしてポーランドに派遣します。3人は4月上旬まで現地で様々な支援活動や情報収集を行っていきます

 国際飢餓対策機構はウクライナ隣国のポーランドのルブリン市とスロバキアに拠点を確保しています。
現時点での活動計画は、第1~第3段階まで策定。第1段階は①食料や生活支援キットの配布②ポーランドにいる難民の一時避難場所を提供。第2、第3段階は停戦を見据えて、心のケアや居住区への帰還支援、生活再建などに取り組む意向です。ただし、今後の状況によって計画は変更することもあります。

 第1段階では、ウクライナのキエフ、チェルカースィ、メルトポリにとどまっていたウクライナ人への食料・緊急キットの配布(3月に入り戦闘激化で中断)と同ウジホロドで戦火を逃れてきた国内避難民とスロバキアに逃れた難民への食料提供(計2800食)を実施しました。また戦闘が激化している東部で避難できない2万人に緊急支援キットの支援も行いました。さらにポーランドのルブリン市内で難民のための一時避難場所(滞在最長1年)を設けて、難民の避難生活をサポートしています。

▼ポーランドのルブリン市内に設置した一時避難場所
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 派遣するスタッフは、3月初めに単身ポーランドに入って、いち早く難民支援をしているフルート奏者のソン・ソルナム氏(ハンガーゼロ親善大使)の活動にも協力します。ソルナム氏は、ウクライナから鉄道でポーランドについた難民の心を癒そうと駅のホームや構内でフルート演奏や国境を徒歩で越えてきた母子家族らのために自ら用意した自動車(10台程)で難民が最初に行かなければならない「移動センター」や首都ワルシャワまで送迎するボランティアもしています。

▼ポーランドのワルシャワのホテルに避難生活をしている難民に食品や衣料・日用品を提供
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▼ポーランドのウクライナ国境でたどり着いた難民の送迎ボランティアもしているソルナム氏
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2022年03月08日

ソン・ソルナム親善大使がポーランド国境で慰問演奏(動画追加)


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HZ_SOLNAMOOweb.jpgハンガーゼロの親善大使ソン・ソルナムさん(フルート奏者)が先週末にポーランドに入り、ウクライナから命がけで避難してきた難民を励ますための演奏活動を行っています。
7日の韓国メディアの聯合ニュースのホームページ(韓国版)では、「今、ウクライナ国境では」〜難民の憂いを癒す韓国人フルーティスト〜と題して、ポーランド国境都市プシェムィシル中央駅のホームでソルナムさんが演奏する様子を伝えています。
韓国版の記事と写真はこちらでご覧になれます

 記事では「プシェムィシル中央駅2番プラットホームはフルートの旋律でいっぱいだった。緊張しながらちょこちょこと歩いていた数人のウクライナ難民は、しばらく足を止めて耳を傾け、ある人はこれを携帯電話のカメラに収めたりもした。寒さに耐えるため、毛布で体を巻いてベンチに座っていたあるウクライナ少年も、関心がある目で演奏者を見守った。思いがけない異邦人の演奏に何人かは感情に耐えられず涙を流した。」と演奏時の様子を紹介。
 また、演奏後の取材ではソルナムさんは「戦争のニュースを見てポーランドに行って、子どもたちを慰めたかった」「ここにいる子どもたちは大半が父親と離れて国境を越えました。 心理的に不安かもしれません。音楽がこの子たちの心を癒してくれると願っています」などとコメントを寄せられています。
 また過去の慰問活動として、2011年の東日本大震災のときにも日本で74回の慰問公演をしたことや、ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)親善大使としても活動を続けていることも紹介されています。

 なお、ソルナム親善大使は、これに先立ち6日の日曜日にポーランドのキリスト教会で慰問演奏なども行ったほか、今後もしばらく滞在して演奏やウクライナ国境近くを訪れて、ハンガーゼロ親善大使として難民への励ましを続けられます。

▼ウクライナ難民の子どもに「音楽は好きですかと声をかけて」と縦笛をプレゼントするソルナムさん
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▼ポーランド入りしたソルナムさんから届いた写真(プシェムィルシで撮影)

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solnamoo_3.jpgポーランドにやってくるウクライナ難民の多くは、車の燃料が切れるまで走って、あとは歩いて国境をこえる」のだそうです。

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ハンガーゼロは皆様とともにウクライナの人々を応援していきます。
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①郵便振替 00170-9-68590 一般財団法人日本国際飢餓対策機構 「ウクライナ緊急支援」と明記

②ホームページ
 募金画面からクレジットカード、コンビニ決済がご利用できます。
 こちらから

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2022年03月07日

キエフでの緊急食料配布の様子が届く


ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)は、戦禍にあるウクライナの人々を助けるために、国際飢餓対策機構(FHI)の緊急支援活動に協力しています。写真は、ウクライナ国内のスタッフがキエフ郊外にとどまっている住民に緊急食料を配布している様子です。

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国際飢餓対策機構は、ウクライナに接しているポーランドとスロバキアに避難してきた人々に食料や生活必需品を提供する計画も進めています。ポーランドの緊急支援チームは、ポーランドにあるウクライナ大使館とも連携できるように調整を進めています。なお現地の状況は戦況により事態が急展開することもありますので、緊急支援活動は計画変更する場合があります。

【ウクライナ緊急支援】募金を受付ています。皆様の温かい応援を心より感謝いたします!

募金は、①郵便振替 ②ホームページからのクレジットカード決済利用の2種類

①郵便振替 00170-9-68590 一般財団法人日本国際飢餓対策機構 「ウクライナ緊急支援」と明記

②ホームページ
 募金画面からクレジットカード、コンビニ決済がご利用できます。
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2022年03月03日

ウクライナ緊急支援活動の募金受付を開始(写真更新中)


<HZ_Ukraine1.jpg ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)は、ロシア軍の侵攻から逃れてきているウクライナ難民を支援するために、隣国のポーランド国境にある町メディカで支援活動を行う「国際飢餓対策機構」(FHI)に協力します。
 活動内容は、難民への食料と生活必需品、医薬品の配布を予定。また、戦争終結後にウクライナ国内で現地協力者を通じて復興支援(住民の生活再建やメンタルケアなど)をする意向もあります。
 国際飢餓対策機構は、これまでウクライナにおいて貧困世帯の子どもたちへのサポート、国内避難民への緊急支援、青少年への支援などを実施してきました。今後、ウクライナでの復興支援活動はこれらに携わる現地の協力者を通じて行う予定です。またルーマニアからの活動についても検討しています。
追伸:ポラーンドでの支援活動については情報が届き次第、お伝えします。

【ウクライナ緊急支援】募金の受付を始めました。ぜひご協力をお願いいたします。

募金は、①郵便振替 ②ホームページからのクレジットカード決済利用の2種類

①郵便振替 00170-9-68590 一般財団法人日本国際飢餓対策機構 「ウクライナ緊急支援」と明記

②ホームページ
 募金画面からクレジットカード、コンビニ決済がご利用できます。
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3月1日 激しい砲撃から逃れるために教会の地下シェルターに避難した人々((ウクライナ東部マリウポリ)

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3月1日 砲撃の下、避難所の教会に集まり神に祈る人々(ウクライナ中部チェルカースィ)

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HZ_Ukraine8.jpg3月1日 砲撃の後、避難所の教会で眠る子どもたち(ウクライナ中部チェルカースィ)

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写真出典:ウクライナ宣教師協議会

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2022年03月01日

【告知】清家理事長が森祐理さんのラジオ番組に出演、次回3/10


radeio3.jpgハンガーゼロの清家弘久理事長が福音歌手・森祐理さん(ハンガーゼロ親善大使)のラジオ番組「モリユリのこころのメロディ」(ラジオ関西 毎週木曜日午後9時半、30分番組)に3月3日と3月10日の2週にわたり出演します。
 同番組は、森祐理さんがパーソナリティとなり、様々な分野や活躍されている多彩なゲストを迎えて、森さんとの楽しくかつ心温まるトークや歌(森さんの曲や童謡、唱歌、賛美歌)で構成されていて幅広い年代に好評を博しています。
 ハンガーゼロでは、これまでも国内緊急災害に派遣したスタッフが同番組に出演させていただいています。
今回の番組では、清家理事長から東日本大震災での活動報告(森親善大使も活動参加)や世界で飢餓と貧困に苦しむ人々のために貢献するハンガーゼロ全般の活動についてお話をいたします。
ぜひお聴きくださいますようにお勧めいたします。

★3日の第1回目の放送は好評でした。以下からアーカイブでぜひお聞きください。

以下に番組スケジュールを記します。
放送エリアでない方も、森祐理さんのホームページから聴くことができます。


★ラジオ関西「モリユリのこころのメロディ」
AM588KHz、FM91.1MHz
3月3日(木)、10日(木)午後9時30分~(30分番組)

*モリユリHP「ラジオ番組」より、放送終了後、番組を全編お聴き頂けます!
HPはこちら

ぜひSNSなどでほかの皆様にもお知らせいただければ感謝です。
ハンガーゼロ 広報
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2021年11月29日

Hunger Zero活動報告  2020-2021年度物資支援


FH= 国際飢餓対策機構

コロナの影響下でも無事届けられました

今年は新型コロナの影響を受けて、例年以上に物資支援の要請が多かったのですが、港の閉鎖などもあり輸送手段の確保がたいへん難しく、必要な物資を届けるのに非常に困難を伴いました。各国からの報告は以下の通りです。


グアテマラ共和国
【支援物資】 野菜スープミックス115万2,000食
 FHカナダ、FHグアテマラと協力し、野菜スープミックス115万2,000食分を飢餓に苦しむ人々に届けました。物資は2021年5月に到着し、FHグアテマラはそれまでの支援地であるキチェ集落の3つの村の学校給食に用いられる予定でした。

 FHグアテマラは、教育省ならびに保健省の方針に協力して学校給食のために野菜スープを提供し、危機的状況にある家庭の栄養状況の改善に寄与する働きをしていました。しかし新型コロナの影響による休校で、学校で出される軽食が唯一のまともな食事だった子どもたちは深刻な状況に立たされていました。そのため、学校で提供する予定だった家庭に配給することとし、2021年10月から各生徒の家庭に約2 週間分が配られています。

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【写真:スープミックス配給の日/生徒や母親たちが教師ともに】

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【写真:スープミックスで作ったタコス(学校給食)と調理する学生㊨】

ブルンジ共和国
【支援物資】 野菜スープミックス115万2,000食
 FHカナダ、FHブルンジと協力し、野菜スープミックス115万2,000食分を飢餓に苦しむ人々に届けました。物資は2021年5月17日に到着し、6月25日に通関手続きが完了しました。送られた物資はすべて、カヨンザ州カバロレ郡、ンゴジ州ムウォンバ郡、ルイギ州ギスル郡にあるFHブルンジの支援地で通関完了後5 日以内に配給されました。それぞれの支援地内で最も必要のある家庭が野菜スープミックスを受け取りましたが、他の食物と一緒に食されるため、1 ヵ月以上は食べ続けることができます。

 受益者の1人であるThomas Bagabo 氏は、「この野菜スープは、子どもたちが必要な栄養を摂るのにとても重要です。
キャッサバ、じゃがいも、さつまいも、バナナなどどんな食べ物にも合いますから、私たち大人もとてもおいしく頂いています。私たちは土地を持っていないので、必要な作物を自力で栽培することができずにいます。野菜スープミックスのご支援はとてもありがたいです」と語っていました。


シエラレオネ共和国
【支援物資】医薬品
 新型コロナの影響による輸送困難が続く中、FHカナダならびに現地パートナーであるマーシー&ホープ・インターナショナルと協力して、2021年もシエラレオネに医薬品を届けることができました。物資は予定通りに到着しましたが、通関には通常よりも時間がかかりました。主要支援先であるユナイテッド・メソジスト・チャーチ病院は、フリータウン市の北部に住む極貧状態にある人々に無償で医療サービスを提供しています。マーシー&ホープ・インターナショナルの代表が支援物資を渡しに行ったその日にも、治療費はないものの何とか助けを求めて病院に来ていた人たちが大勢待っており、病院スタッフは受け取った医薬品をその場で開けて治療に用いていました。


※支援金額は、前月のハンガーゼロニュース11月号(年次報告)をご覧ください。

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2021年03月16日

エチオピア北部の国内避難民を緊急支援します


 ハンガーゼロは、パートナーである国際飢餓対策機構エチオピア(FHE)を通じて、内戦から逃れてきた国内避難民への緊急支援を行います。以下、FHエチオピアからの報告です。

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2021年03月03日

コロナ禍での活動地の取り組み


ハンガーゼロ海外駐在員のウイズコロナ
小西・酒井夫妻・ジェローム・カセバに聞く

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続きはハンガーゼロサイトから

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2020年11月24日

【Hunger Zero活動報告】2019-2020年度 物資支援


ブルンジ共和国
【支援物資】 スープミックス1,023 箱(約123万食)
 ブルンジの人たちは、スープミックスをジャガイモ、米または豆、バナナと一緒に調理して食べています。今回の配給により、受益家庭では60~ 90日分の食事を得ることができました。

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【配給日・場所】 2020年6月10~12日にブソニ郡、ブガビラ郡
配給方法...地方自治体のリーダーの協力の下、FH ブルンジスタッフ、コミュニティ・リーダー、地域の教会のリーダー、ボランティアグループの手により公開で配給が行われました。
 ソーシャルディスタンスを保つため、1 人ずつ順番に名前を呼ばれて10袋のスープミックスを受け取りました。
受益者数...孤児63 人、高齢者279人、介護の必要な人31 人、その他飢えと貧困の中にある人854 人
【受益者の声】
 6人の子どもを持つジョセフ・ビギリンダヴィさん「コロナの中でスープのご支援を頂いたことに感謝しています。これまで見たことのないようなとても栄養価の高い食事を家族に食べさせることができました。子どもたちが健康になると思います。ご支援に感謝致します。」

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シエラレオネ共和国
【支援物資】 医薬品
 雨季に発生する病気、マラリア、呼吸器疾患、感染症など発生状況にもよりますが、約6~9ヵ月間医療を提供できます。抗生物質、マラリア治療薬などの医薬品が必要な様々な病気を患っている約8,000 人の患者を助けることができます。

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【配給日】 2020年5月30日
配給者・配給方法:パートナー団体、マーシー&ホープ・インターナショナル(NGO)のディレクターとボランティア
受益者数:ユナイテッド・メソジスト教会病院が治療に当たっているキッシー地区の孤児、高齢者、リベリア難民など約8,000 人
【受益者の声】
 患者のモモー・サケイマさん「この国のどこにおいても不足しているこのような医療があったから、私は今も生きることができています。そうでなかったら、とっくに命を落としていたでしょう。この病院の運営を可能にしてくれている支援者の皆様にすべての患者を代表して心からの感謝を述べたいです。今後も継続して支援をしてくださるようにお願いします。」

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グアテマラ共和国
【支援物資】 スープミックス888 箱(約107万食)、リンゴチップス(12袋入)を96 箱、おもちゃ、本、子ども用ブランケット、靴、衣類、歯磨きペースト、文房具など
 コロナウイルスの影響で日雇いの仕事などがなくなり、家族の中で1 人も働くことができなくなって収入が途絶え、飢えている家庭が非常に多い。

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【配給日・場所】 2020年8月13日〜24日
貧しい地域にある17 の組織(LOVE グアテマラを含む)や地域の代表者がスープを受け取り、それぞれの地域の人々のために炊き出しを実施。200ケース以上のスープが炊き出しのためにLOVE グアテマラの事務所から搬出されました。
配給方法...コロナのため家族の代表が容器を持って炊き出し会場に来て家族分を受け取り、家に持ち帰って、子どもたちや親戚などの世話をしている人たちに分けました。
受益者数...極貧・飢餓状態にある人々、高齢者、ホームレス、子ども2,000 人以上、女性1,000 人以上、高齢者700 人以上、男性800 人以上
【炊き出しを実施したLOVE グアテマラのスタッフの声】
 「炊き出しに来た人たちは大変感謝しています。子どもの中には4 杯もお替りするほどおなかを空かせている子、またビタミン不足で髪の色がオレンジ色になってしまっている子どももいました。1 ヵ月も続けてスープを飲めば元の髪色に戻っていくでしょう。」

※支援金額は、前月のハンガーゼロニュース11 月号(年次報告)をご覧くだい。

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2020年09月24日

モザンビークの若者の農業を応援するクラウドファンディング開始!


関西学院大学の学生団体KAKEHASHIさんとのコラボにより、
モザンビークの若者の農業を応援するためのクラウドファンディングがスタートしました。

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ご支援は、モザンビーク・ソファラ州ゴロンゴーザ 地区にあるハンガーゼロの現地パートナー団体 Hands of Love が取り組んでいる、若者の農業を支援するプロジェクト(Young Farmers Partnership)の働きに使わせて頂きます。
モザンビークは飢餓人口が30%を上回る非常に食料事情の深刻な地域で、失業率も高く、地方の労働人口が減少しています。モザンビークにおいて飢餓の撲滅を図るとともに、将来を担う若者の雇用を生み出し貧困を脱却することで、次世代に向けた安定的な発展を目指します。

若者が新たに持続可能な循環型農業を取り入れ、環境に配慮しつつも経済面でも成果を出していくことにより、コミュニティー全体に希望と活気があふれていくことを願っています。
ぜひクラウドファンディングを通して、皆様のお力添えをお願いいたします。

期間:9月23日(水)~11月11日(水)
目標額:35万円
用途: 農業機具の購入、種・苗・家畜の購入、若者の指導育成など

【詳細およびご支援のクラウドファンディングページはこちら】

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2020年08月31日

FHのコロナ支援短信(バングラデシュとボリビア)


◦FHボリビアが支援地域の生活困難家庭に配布する『基本食料品とコロナ感染予防保健衛生キット』3,000 パックのための募金は満たされ、7,257 パックを配布することができました。ハンガーゼロもこれを応援しました。
◦ FH バングラデシュはロヒンギャ難民に対する共同対応プログラムを通してロヒンギャ難民のCOVID-19 罹患者隔離治療の支援を行っています。100万人以上が暮らす難民キャンプには200 しかベッドがありません。1 平方マイル(2.59 平方キロメートル)に人口10 万人のキャンプ内でソーシャル・ディスタンスを確保するのは非常に困難となっています。

※ FH =国際飢餓対策機構

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2020年06月30日

【FHエチオピア】孤児及び貧困の中にある 子どもたちに明るい未来を②


シンタエフさんのstory

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 シンタエフ・アスママウさん(18歳)さんは、親も頼れる親戚も近くになく、何とか1人で生きてきました。捨て子だった彼女は5 歳の頃、路上でアスママウ氏に拾われましたが、その家庭では、昼間の学校ではなく夜間学校に行くことしか許さず、シンタエフさんをお手伝いとして無給で働かせました。

続きはハンガーゼロサイトから

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2020年06月29日

【FHエチオピア】孤児及び貧困の中にある 子どもたちに明るい未来を①


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【写真:学年別に支給された学校制服を着る子どもたち】

2017年のクリスマス募金以来、エチオピアの子どもたちのために皆様から暖かいご支援をいただき有難うございます。これまでの現地での取り組みをFH エチオピアからご報告いたします。

続きはハンガーゼロサイトから

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2020年06月29日

見えない恐怖...新型コロナウイルス(COVID-19) との戦いの中で③


FH が支援地で伝える「手洗いの大切さ」

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新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために私たちは手洗いを求められていますが、FHは支援国において、以前から手洗いを重要な活動の一つとして継続してきました。現在チャイルドサポーター活動が行われている地域で人々の命を守るための「手洗いの大切さ」をどのように伝えているのでしょう。

続きはハンガーゼロサイトから

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2020年06月29日

FH が支援地で伝える「手洗いの大切さ」


手洗いなどの衛生習慣の重要性について現地で人々に伝える際にしている質問です。

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続きはハンガーゼロサイトから

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2020年05月27日

【モザンビーク】若い農夫を応援する新しい支援の取り組み


Young Farmer Partnership
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ハンガーゼロは、2020年4月より東アフリカのモザンビーク・ソファラ州ゴロンゴーザ地区で現地パートナーのハンズ・オブ・ラブ・モザンビークを通して持続可能な農業を目指す若者の支援を始めました。

続きはハンガーゼロサイトから

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2020年05月27日

【ケニヤ】シープケアセンターのコロナ対策 コミュニティの貧困家庭に水を無償提供


ハンガーゼロが学校給食や自立のための収入向上を支援しているケニア・シープケアセンターのルーク校長から、新型コロナウイルスへの対応と直面する課題についての報告が届きました。

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続きはハンガーゼロサイトから

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2020年04月20日

【 FH ルワンダ】コロナウイルス対策で食料配給


ハンガーゼロの農業支援活動地など

 FHルワンダは4 月7 日現在、政府主導の食料配給プログラムに協力しています。配布する食料は、メイズ粉7,500kg、豆10,000kg。これに石鹸5,000個も加えています。これらはFHルワンダが調達したものです。

続きはハンガーゼロサイトから

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2020年04月07日

【フィリピン】西南学院大学 ワークキャンプ体験記2


フィリピンが教えてくれた笑顔の大切さ
井上 碧 人間科学部心理学科
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 私がこのワークキャンプに参加した理由は、海外でのボランティアに挑戦してみたいという思いとともに、フィリピンの貧困地域の様子や人々の暮らしを実際に自分の目で見てみたい、というものであった。

 フィリピンに着いて最初に気づいたことは、空港から私たちが泊まる宿へ移動する際、賑やかなマニラから離れるにつれて建物や人、車が少なくなり、街の灯りがなくなっていったことである。これがフィリピンの都心部と田舎の裕福度の差を感じた最初の瞬間であった。

 フィリピンでの生活は、布団の上にはアリがいるし、お湯は出ないし、トイレを流す水でシャワーをするなど、最初は抵抗もあり、日本に比べて便利な生活であるとは言えなかった。しかし、そんなことも忘れるくらい、フィリピンの方たちには笑顔があふれていた。

 様々な活動の中で、現地の方の温かさを感じる機会があった。教会でペイントの作業をするとき、「大丈夫?」と気にかけてくれたり、困ったことがあるとすぐに対応してくれた。また、竹のスティックを作っているお宅へホームステイに行ったときは、手をとって何度も何度もスティックの作り方を教えてくれた。ボランティアをするために行ったはずなのに、いつもフィリピンの方たちは私たちのことを気にかけ、助けてくれた。また、目が合えば必ず微笑みかけてくれることがとても印象的であった。

 貧困とは、辛くて笑顔の少ない生活。このようなイメージをフィリピンに行く前の私は抱いていた。しかし、そんなイメージは11日間でなくなった。皆いつも笑顔で幸せそうだったからだ。それは大人だけでなく、子どもも同じであった。私たちの宿の周りにいた子ども達は、突然やって来た私たちを笑顔で迎えてくれ、おいかけっこして遊んだり、抱きついてくれたり、名前を覚えてくれたりした。活動後疲れて宿に帰って来た日も、子ども達が笑顔で迎えてくれると疲れが吹っ飛ぶようであった。

 フィリピンで、私たちが行ったボランティア活動以上に大切なことを教えてもらった。それは、貧困=不幸ではないということ。笑顔でいることが一番であること。これが、日本で私が一番伝えたいことである。最初は慣れない生活に早く帰国したいと思うこともあったが、最後にはまた行きたいと思うほどフィリピンが大好きになった。ワークキャンプに参加して素敵な経験ができたこと、現地の方や西南のメンバーに出会えたこと、本当によかったと心から思う。この経験を多くの人に伝え、また、今後もボランティア活動を続けていきたい。

ただの7日間
徐連月 神学部神学科
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 出発する前に、学校で何回の事前研修をしました。その時、「個人的に現地の子供たちに物をあげないでください」と先生たちが教えてくれました。現地FHのスタッフさんも同じ言葉をおっしゃいました。彼らが支援する時、支援される側に物をあげないということを心掛けているそうです。彼らはこのことによって、地域の人を自立できるように支援しています。FHは地域の人たちの中からリーダーを育ち、地域の方々が自分たちで開発し、自ら立てることを望んでいるそうです。また、地域の子供たちの教育も心掛けているそうです。図書館を建てて、地域の子供達が本を読む機会を提供しています。小学校に入る前の子供達の教育も担当しているそうです。「全ての子供達が教育を受けられるように」とFHのスタッフさんがおっしゃいました。FHの方が教育の面、生活の面の両方を見て、その改善のために地域に奉仕していることを知りました。彼らがなさっている活動を通して神様の姿を見出しました。

 フィリピンではタガログ語を話しますが、私は現地の子供たちと同じように簡単な英語しか喋れません。お互いが相手にはっきりと自分の気持ちを伝えることが難しかったです。しかし、言葉が通じなくても、共通するものはあります。それは笑顔です。「君と出会って嬉しいよ」の笑顔、私の名前を覚えてくれて嬉しく感じる時の笑顔、自撮りを誘って喜んで写真を撮る時の笑顔、お互いの壁画を「いいね」と褒め合う時の笑顔、食べ方を教えている時の優しい笑顔など。喜び、感動、気になる、心配、理解、尊敬、色んな感情が入っているいるみんなの笑顔が私の心を温めてくれました。活動が終わりましたが、その日その時、みんなの笑顔を今でも鮮明に覚えています。これからはそのような素敵な笑顔を多くの方々に伝えていきたいと思っています。

 私はただ7日間の活動しかしてなかったのですが、フィリピンで色んなことを体験しました。海外で壁塗りと壁画を作成し、グループでダンスを披露しました。メンバー全員のチームワークなど、たくさんのことを学び、考えさせられました。短い期間でしたが、今回の海外ボランティア活動に参加できて良かったです。感謝しています。


11日間での貴重な体験
草柳あみ 人間科学部心理学科
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 私は、この11日間でなにものにも代えられない貴重な経験をしました。もちろん、最初は日本と全く異なる生活様式であるフィリピンになじめるのか、言葉が通じない中でうまくやっていけるかなど不安な事ばかりでした。しかし、現地のスタッフさんや町の人々は本当に温かく私たちを迎え入れてくださり、とても居心地の良い生活を送ることができました。

 11日間フィリピンで生活してみて、フィリピンの人々は常に明るく笑顔で、私たちを当たり前のようにもてなしてくれたり、気遣ってくれたりすると強く感じました。日本に比べて電気や水道設備がきちんと整っておらず、あまり裕福とは言えない中でも自分たちの生き方にしっかりと幸せを見出し、その幸せを私たちにも分けてくれて、本当にフィリピンは素敵な国だと実感しました。また、子供たちとかかわる機会が多くありましたが、言葉はあまり通じなくても表情や動きで伝えてくれたり、名前を覚えてくれたり、かわいくて素敵な子たちばかりでした。フィリピンでの思い出の多くは、子供たちの笑顔であふれています。お世話になった養豚場の方は、仕事を1つ1つ丁寧に教えてくださり、「私たちを家族だと思って」と言ってくださったり、「もっと食べて」とたくさん食事を勧めてくださったりして、初めは養豚場に少し怖いイメージを持っていたけど、ここに選ばれてよかったと心から思えました。すべての出会いが貴重なものになり、まだフィリピンにいたいという気持ちが強く別れの時は寂しい気持ちでいっぱいでした。それだけ、フィリピンが素敵な国だったんだとしみじみ感じます。

 自分の目で見てみないとわからないことが多くあるんだと、今回のボランティアを通して体感しました。実際、私はフィリピンについて何も知らず、こんなに貴重な経験ができるとは思ってもいませんでした。だから、これからこの経験をした自分にしかわからないことを、自分の言葉で少しでも多くの人に伝え、知ってもらいたいと思っています。そして、他の国にも海外ボランティアに行って、その国についてたくさん知りたいです。今回フィリピンのボランティアに参加することができて本当に良かったです。かけがえのない経験をすることができました。ありがとうございました。


あなたへ
中島維吹  経済学部 経済学科
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 この報告書を読んでいるあなた。1年前、私も同じようにこの報告書を読んでいた。何気なく手に取ったそれを見て、私はこのプロジェクトに参加することを決めた。そして活動を終えて帰国した今の自分は、前の自分とは大きく違う。絶対に成長したと強く感じている。だからあなたにも、この報告書を通してプロジェクトに挑戦することへの後押しができたらと思い、このようなタイトルにした。

 まず初めに、フィリピンと言われてあなたは何を思い浮かべるだろうか。私は「貧困」「辛そう」など、非常にマイナスなイメージを持っていた。しかしながら、答えは違った。結論から言えば「幸せ」だった。実際、フィリピンは発展途上国で、日本よりも暮らしにくい。トイレは紙を流せないし、トイレ自体がない家だってある。風呂もお湯は出ないし、そもそも体の洗い方がわからない人だっている。けれでも私は「幸せ」だと思う。それはなぜか。ポイントは三つあると考える。一つ目は「コミュニケーション」だ。フィリピンの人はとてもラフである。すれ違うたびに挨拶され、少し距離があっても目に入れば手を振ってくる。ある日、現地の若者たちとバスケットボールをする機会があった。男女混合だったが何も気にしない。日本人だったら少しは怪訝に思うことも彼らは受け入れてくれる。本当に、誰が家族で誰が友達なのかが全く分からないのだ。二つ目は「無償の愛」である。現地でボランティア活動をされている方々と行動を共にできる機会があった。聞けば彼らは、子供たちの健康状況を把握するためにフィリピン全土の家々を巡り、5歳児未満の身長と体重を測定しているという。しかも無償で。こんなことが自分にできるだろうかと思い、彼らに感激したと同時に自分の未熟さも知れた。三つ目は「笑顔」だ。11日もの間フィリピンにいたが、現地の方々の訝しげな顔を私は一度も見たことがない。常に笑っているのだ。現地のお姉さんがこんなことを言っていた。「私たちはみんなに喜んでもらいたい。だからいつも笑ってるんだ。」と。素晴らしいことだと感銘を受け、改めて笑顔の力を思い知った。

 以上3つのポイントを述べたが、これらの根源が存在すると私は感じた。それは「隣人愛」である。フィリピンではキリスト教を重んじている。聖書には「隣人を愛すること」と書かれており、これが私の感じた全ての幸福に繋がっていると思う。

 ボランティア活動を全うしていた折、現地の男性からこんなことを言われた。「君たちは僕のヒーローだ!」と。時折「私はここに笑顔を届けに来たのに、逆に与えられてばかりではないか。」と思うことがあった。そんな時にかけられた声に、自分の行動が意味のあるものだと知れてとても嬉しかった。またこの活動を共にしたメンバーにも感激している。西南タイムで一人一人その日の感想を述べるのだが、みんな同じ場所で同じ時間を過ごしているのに、各々が気づいていないことに気付いている。とても刺激的な時間だった。この報告書を読んでいるあなたも、活動を共にする中で素敵な出会いが待っているだろう。

 最後に。何かを学ぶためには新しい一歩を踏み出し、体験しなければならない。そうして見たもの・感じた想いは、自身の想像だけでは何も理解できていなかったことを教えてくれる。ということを伝えたい。この11日間の出来事をこれからどう生かしていくか。私はさらに前へ進んでいきたい。

人々の温かさと思いやりを感じたフィリピンボランティア
木薮 実紀 人間科学部 児童教育学科
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 私がフィリピンでの海外ボランティアワークキャンプに参加しようと思った最初のきっかけは、挑戦しようと思ったことがあってもすぐに後回しにしてしまったり、逃げってしまったりすることの多い自分を変えたいと思ったことである。ちょうどこのような感情が高まっているときにこのワークキャンプが開催されることを知り、心が動かされ、参加を決意した。さらに、大学生である今、海外の現状について自分の目で見たり、実際に現地の方々とに交流したりする中で知ることで、そこでしか得られない経験を積み、自分の中に新たな知識や感情が芽生えることを期待した。

ボランティアメンバーとして参加できることが決まり、事前研修を重ねていく中で、大きな期待もあった がもちろん不安もあった。私自身、海外でのボランティア活動の経験はなく、フィリピンについても全くと 言っていいほど知識がなかった。配布された資料を読んだり、自分でフィリピンについて調べてみたりしてはいたが、知識はまだまだ不十分なまま、あっという間にボランティア活動の日はやってきた。

実際にフィリピンでの様々な活動を通して、確かに英語力等の知識も必要であるとは感じたが、それ以上にコミュニケーションを取ろうとしたり、心から人と接しようとする素直な気持ちが大切であるということに気づかされた。フィリピンの方々は温かい眼差しで真っすぐに目を見て、こちらと素直な気持ちで関わりを持とうとしてくれる。それは決して当たり前のことではないと思うが、フィリピンの方々にとってはそれは当たり前であると感じるような場面がたくさんあった。一例として、ボランティア活動の中で、教会のリ ノベーション作業があり、そこで壁にペンキを塗る場面があったのだが、疑問を聞こうとする前にすぐに気づいて教えてくださったり、表情一つにもすぐに気づき、気遣ってくださったことが挙げられる。フィリピンの方々は周りの事をよく見ていて、その思いやりの気持ちに見返りを求めるような感情はないように感じた。そのような素直で温かい思いを私も人に与えられるようになりたい、見習いたいと心から思った。さらに、消極的な自分を変えるために、積極的に人と関わろうと努力していたのだが、そんな私のことも優しく受け入れてくださった。

ボランティアとして活動を行っていたが、与えられたものほうが多かったことを実感している。そして、フィリピンの方々だけでなく、メンバーの皆も温かく、このメンバーで活動することができて本当に良かったと思う。初めに期待していた以上に自分を変えることのできるような新たな感情や経験を積むことができたことに感謝し、無駄となることのないようにこれからに活かしていきたい。そして、フィリピンの方々のように日々笑顔で楽しく過ごしていきたい。


ありがとうの大切さ、笑顔のすばらしさ
能美 泰成 人間科学部 社会福祉学科
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志望理由書に私は、日本とフィリピンの間に「笑顔の架け橋」を架けたいと語っていた。それで今回初めてフィリピンの海外ボランティアに参加させていただいて、実際に貧困が激しい村に行って村の人たちと共同生活を行っていたが、もう行く前から見えない笑顔の架け橋は架けられていた。決して村の状況としては、有意義なものではない。お湯がない、便座がない、自分たちの立場からしたらありえない光景なのに、フィリピンの人たちにとっては、これが常識であり、日常的なものである。フィリピンの人たちはこの生活は大変であるはずなのに、毎日満面の笑みを浮かべながら本当に楽しそうに会話している姿が見られる。私はその光景を毎日見てきて、日本とフィリピンの「距離感」の違いを感じた。日本は初対面の人には、思わず緊張してしまい壁を作ってしまうが、フィリピンではそんな概念がなく、気軽に話しかけてくれて、気軽に友達になってくれる。教会訪問の時も感じたが、同世代の男性から「バスケしよう!」って気軽に誘ってもらえた時も純粋に嬉しくて、幸せを感じた。だから日本では、自分を知るためによりたくさんの人との「出会い」を大切にし、その受け取った賜物(出会い)を大事にし、一歩ずつ成長していかなければならない。フィリピンに来てから様々な場面で、「笑顔」と「幸せ」の意味を深く考えさせられる機会が増えた。ここまでフィリピンの人たちが笑顔を絶やさない理由は、見えない信頼と団結力があるからこそであろうと感じた。ただ全ての村が決して笑顔であるわけではない。私たちは学習ツアーで、IPOダムというダムの川の先にある村に訪れた。

フィリピンがくれたもの
辻千里 国際文化学部 国際文化学科
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このフィリピンでの11日間は、「幸せ」について考えるきっかけをくれました。今まで私は、日本で不自由のない生活を送ってきて、自分が不幸だと感じることはほとんどなかったと思います。でも、ワークキャンプに行く前の自分が、胸を張って「幸せだ」と言えていたかというと、そうではありませんでした。一方で、フィリピンでの生活は、日本とはまるで違って、決して便利な生活とは言えませんでした。最初は戸惑い、11日間やっていけるのか不安な気持ちでいっぱいだったけど、気がつけばあっという間に最終日になっていて、まだ帰りたくないと思うほど、幸せな毎日でした。それは、現地の人たちから、たくさんの温かさを感じたからだと思います。活動する場所や内容は、日によって違って、その分感じること、考えることも様々だったけど、毎日変わらず感じていたのが、人々の温かさでした。目が合ったらすぐに笑いかけてくれる。言葉が通じなくて、伝えたいことが上手く伝えられないときでも、何度でも耳を傾け、理解しようとしてくれる。「困ったことない?疲れてない?よく眠れた?」っていろんなことを気にかけてくれる。そんな温かさに、自分自身も温かい気持ちになったり、疲れたときには励まされたりしました。些細なことかもしれないけど、これらのことが自分にとってはすごく嬉しくて、幸せでした。

また、リノベーション作業をした教会を訪れたとき、友達なのか家族なのか分からないくらい、みんな家族のように仲が良かったのが、とても心に残っています。1日体験でお世話になった家庭でも、近所の子ども達が集まってきて、家族とか隣人とか関係なく、にぎやかで笑顔があふれていました。その輪の中にいるだけで、言語は違っても、とても楽しくて、笑顔はまさに世界共通なのだな、と実感しました。一人で笑うことはできない。だから日本で一緒に笑いあえる誰かがいることに、もっと感謝して、周りの人のことを大切にしていきたいと感じています。

フィリピンの人たちのために何かしたい、という気持ちで参加したワークキャンプだったけど、たくさんのことをもらった11日間でした。自分の周りの環境が当たり前ではないこと、小さな幸せで溢れていること、人とのつながりの大切さに改めて気づかされました。たった11日間だけど、間違いなく自分の中で大きな11日間になりました。関わってくれたすべての人に感謝して、これからも自分にできることを考えていきたいです。

『他国の生活』での学び
濱田乃瑛 法学部 国際関係法学科
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私はボランティア・ワークキャンプに参加し、『貧困』に対する考え方が出発前と大きく変化しました。そもそも、今回応募に至った経緯は、高校の修学旅行で訪れたカンボジアで経験した、小さなボランティアがきっかけです。そこで、異文化に興味を持った私は、様々な国に行き他国の実生活を体験したいと思いました。そんな漠然とした考えと共に、恵まれた日本では気づくことのできない日常を、海外ボランティアで体感し、誰かの役に立てる活動が出来ればとも考えました.。

日本においての『裕福』とは、お金に不自由なく生活し教育や医療が満足に受けられること、また『貧困』とは、それを満足に受けられないことと認識している人が多いのではないかと感じます。今回、フィリピンの現状を目の当たりにし、現地の人々が何に対して幸せを感じているかを知ることによって、自分の思い込みが大きな勘違いであったことに気づかされました。フィリピンの人々は、私たち日本人を家族のように受け入れ、現地で安心して生活できるよう、たくさんの時間を共有してくれました。温かいおもてなしの心でいつも迎えてくれます。

そんな彼らの日常生活は、水しか出ないシャワー、便座のないトイレ、蛇口から綺麗な水が出ないなどはあたりまえで、日本よりはるかに生活水準も低いと痛感することが多々ありました。しかし、どんな環境下においても、現地の子供たちはいつも明るく、一緒に歌ったり踊ったりして私たちを楽しませてくれます。タガログ語や英語が伝わらない場面でも、表情やジェスチャーで必死にコミュニケーションを取ってくれました。そんな彼らと同じ時間を過ごすうちに、私の中での『貧困』に対するイメージは日に日に大きく変わっていきました。また、彼らはどんなときもキラキラとした笑顔が印象的で、恵まれている日本人が忘れがちな、心の底からの笑顔とそこから溢れ出る幸せに囲まれています。私もふと気付けば、子供たちと一緒に手を叩き、踊り、歌い、会話を交わすなど、彼らと同じように自然と笑顔になっていました。ありのままの自然体がとても素敵な生活スタイルであり、価値のある時間だと心から感じることも出来ました。

発展の遅れた国で不便な生活をしていると思っていた彼らの幸せの基準は、実は日本人よりも遥かに質の高いものなのかもしれません。幸せの受け取り方は、自分との向き合い方、考え方一つで異なるものだと思います。彼らの豊かな表情と不便な生活を感じないほど満たされた心は、純粋に羨ましく輝かしくも感じました。

日本にはフィリピンにないたくさんのものが溢れ、比較すれば便利で快適に過ごせることは間違いありません。そして、普通の日常の中に大切なものがあるということを、私はこのフィリピンという地で、肌と心で実感することができました。

また、今回の活動により、考え方に感銘を受け尊敬できる人との出会いをはじめ、共に過ごした仲間との絆、身の回りにある小さな幸せに気付けたことが何より大きな財産となり、参加できたことに感謝しています。今後は、活動を通して感じた一つひとつの問題に焦点を置き、今の自分に何ができるのかを考え、実際に見たフィリピンの現状を伝えていける存在になりたいと思います。

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2020年04月07日

【フィリピン】西南学院大学 ワークキャンプ体験記1


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2020年2月21日~3月2日まで 西南学院大学(福岡市)の学生15名が、海外研修でFHフィリピンの活動地ブラカン州サンマテオを訪問。ハンガーゼロがサポートしました。ボランティアワークや1日生活体験を通して貧困の現実を知り、それぞれが多くの気付きを与えられました。参加された6名の学生さんの体験記です。


私たちが見失っているもの
下川祥子 経済学部 経済学科
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私がこのボランティアに応募した理由は、「自分なりの幸せのかたち」を見つけるためです。SNS ※が発達した今、私を含め多くの方がSNS に縛られて毎日の生活を送っているのではないでしょうか。SNS 上の投稿を見て周りの人と比較し空虚感を感じている若者が増えてきているのが現状です。SNS に縛られている私たちが見失っている「幸せ」とは何なのか、現地の方は貧しい生活の中で何に対し「幸せ」を感じているのか知りたいと思い活動に参加しました。

 活動では、教会の施設のリノベーション作業や各家庭のお仕事のお手伝いをさせていただきました。訪れた場所はお手洗い・お風呂も必ずしも綺麗といえるような場所ではありませんでした。しかしそこで子どもたち、同世代の子と時間を共有していくうちに気づかされたこと、それは「常に心から笑顔でいること」でした。彼らは一日のうちに何度笑うのだろうと思ってしまうほど子どもから大人まで楽しそうに周りの方と接していました。

 私たちの多くは、「きれいな場所に住んでいることは当たり前」「お金持ちになることが幸せ」「他人と自分を比較して人より上に立った感覚になった時、幸せを感じる」など、周りといつの間にか競争をして笑顔を忘れ、普通の日常を当たり前と思いすぎているのではないでしょうか。フィリピンに来て、目に見える「裕福」ではなく、人が生きていく上で最も大切にしなければならない『心の豊かさ』では、圧倒的に私たちよりも「裕福」なのではないかと感じました。

 不便な面もありましたが、現地の方の笑顔・愛が伝わってきてとても心が温かくなる日々を送ることができました。「周りと比較しなくていい。心の底から笑い、愛をもって人と接すること」を改めて思い返させられる11 日間でした。

「Thank You」の言葉の重さ
瀬戸口未来 文学部 外国語学科
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 11 日間活動したことはどれも濃い内容で心に残りました。そのなかでも一番印象に残っている活動は地域での1 日体験です。私は、国際飢餓対策機構(FH)のお母さんたちと一緒に貧困地域の家を数十件回り子どもたちの身長と体重を測るという活動をしました。山の中や崖の上など「こんなところに人が住んでいるのか」というような場所に家があり、実際にそこの家庭の現状を目の当たりにした時は言葉を失うほどでした。近くに飲める水もなく、家の壁は竹でつくられてあり、キッチンは外にあり、紙パックジュースの紙の部分を床やカーテンの代わりにして生活していました。そんな厳しい環境のなかでFH のお母さんたちはずっと笑顔で活動していました。この活動を無償で3ヵ月に1回行っていると知り、本当に助けたいという思いなしではこの活動はできないと感じました。「Thank You と言われるのが私たちのやりがいだよ」と彼女たちは教えてくれました。この言葉はボランティア活動でよく耳にしますが、この言葉の重さを身に染みて感じました。

 また、自分自身がどれだけ恵まれた環境で育ってきたのか改めて実感しました。自分の生きている世界の小ささ、今いる環境のありがたさを痛感しました。そして、お金=幸せとは限らないこと。このことはフィリピンの人たちと接するたびに感じました。ある程度のお金は生きるためには必要です。しかしそれ以上に、「毎日毎日を自分らしく楽しむこと」の大切さをこの体験で教えてもらいました。

 この海外ボランティアを自己満足で終わらせないためにも、自分の目で見たもの体験したもの感じたものを多くの人に伝え続けて、毎日を大切に過ごしたいと思います。

過酷な生活を目の当たりに
高下比呂 経済学部 国際経済学科
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 フィリピンの人々の生活を実際に目で見てみたい、という思いでこのボランティア・ワークキャンプに参加しました。私がこのボランティア・ワークキャンプで重視していたことは、人に何かをしてあげるということではなく、現地の人々に寄り添うということでした。

 私がフィリピンで生活する中で、気付いたことの1 つは、人々の生活は過酷だということです。私は、地域の1日体験で現地の人の家を訪問しました。そこで、バナナ狩りの体験をさせていただきました。バナナの樹は山の斜面に立っていて、その場所まで歩いて山を下りていきました。ただでさえ急な山の斜面で危険であるにも関わらず、雨が降った後だったため、地面はぬかるんでいて滑りやすく、より一層危険でした。案内してくださった現地のお母さんは、サンダルでスタスタと山を下りていたので、本当に驚きました。バナナの樹は想像以上に堅く、かなり力を込めなければ切り倒すことはできませんでした。また、タロイモを洗う作業をさせていただきました。芋の泥を落とし、周りにあるスジを取るのですが、始めは手ではなく足で洗うということに衝撃を受けました。芋はかなりたくさんの量がありましたが、子どもたちが学校に行っている間、お母さんはこの作業を一人でしていると聞きました。実際に現地で暮らす人々の生活を目で見て、生活の過酷さを知りました。

 フィリピンの人とふれあってみて、フィリピンは自分を受け入れてくれる場所だと思いました。活動が終わるとき教会で自分の隣に座っている子どもが泣いている姿を見て、私も自然と涙が溢れ出てきました。このように、素の自分、ありのままの自分でいることができたのは、フィリピンで11 日間を過ごしたからだと思います。

日本人としての衝撃と痛み
山口温菜(はるな) 法学部 法律学科
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 今回の研修で私に強烈な印象を残した1 つ目は、日帰りのホームステイ先のお母さんとの出会いである。それは、「I'm poor」という言葉である。私はこの言葉に対して、貧しい、悲しいというイメージを抱いていたが、その方はその言葉を満面の笑顔で言われたのである。笑顔と豊かさが比例すると思っていた私には、「I'm poor」という言葉と笑顔が結びつかず、強烈な印象を受けた。その方が最終日に会いに来てぎゅっと抱きしめてくれた温かさを私は忘れない。

 もう1 つは、戦時中に亡くなったフィリピンの方を覚える場所を訪れたことである。私は沖縄や広島の平和研修に参加したが、そこは日本が被害者であった。しかしフィリピンで初めて、日本が加害者であることを痛感する場所を訪れた。私はそこで日本が外国にしたことを目の前で突きつけられたのである。衝撃と痛みを覚えた。フィリピンの方が話しづらいけど、と言いながら歴史を教えてくれた最後に、「あなたがたに申し訳ないと思ってほしくない。日本はフィリピンに対して酷いことをしたかもしれないけれど、その後たくさん良いことをしてくれた。」と言われた。私はその話を聞いて、申し訳ないと思うと同時に、自分が知らなかったことを恥ずかしく思った。その後フィリピンと日本の友好の象徴として握手をした。その手がとても温かく、大きな赦しで包まれたような気がした。握手してもらったこと、お母さんに抱きしめてもらったこと、それは全てを包んでくれるような温かさであった。

 私は、11 日間の活動の中で、多くの素晴らしい経験をし、多くの人に出会うことができた。このことに感謝するとともに、私にとって、フィリピンが遠い国ではなく、あの温かさがある場所に変わった。

私の当たり前が通じなかった
河津菜々子 文学部 英文学科
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 マニラ空港に着いた時、フィリピンって綺麗じゃん!めちゃくちゃ都会!と思ったのが私の本音でした。しかし車を走らせると道もだんだんと細くなり、薄暗くなっていきました。約3 時間車に乗って到着した町で一番衝撃的だったのが水回りで、トイレは便座がないと聞いていたものの、お風呂がシャワーではなく、蛇口からトイレを流す水と同じ水ということでした。

 活動で初めてペンキ塗りをして、塗るところが多く、天井を塗るときは身体がきつかったですが、現地の方が丁寧に教えてくれました。この作業を同世代の子が慣れた手つきでやっているのを見て、これはこの町にとって当たり前のことなのだと思いました。作業中に「専攻は何」と聞かれ、英文学と答えると「なら将来は先生になるの?」と言われました。違うよと答えると相手は驚いていて、「ならなぜそれを専攻したの」と聞かれ、文学を通して文化を学んでいる、と答えても納得して貰えませんでした。ここの方たちは将来したいことが決まっているから大学に行くんだ、と大学に入ってから将来することを決めようと思っていた私は恥ずかしく思いました。

 また屋台で春巻きのような食べ物を売るお仕事を体験させていただきました。その家のご主人は以前日本に出稼ぎにいっており、次はまた他の国に出稼ぎに行くと仰っていました。小さい子どもが3 人いるのに離れて暮らして家族を養う大変さを知りました。

 フィリピンの方は教会に集まって、家族のように隣人と仲が良く、子どもたちも全員顔見知りで友だち。教会のような機会があるため笑顔が多くていつも幸せそうに過ごしているのではないかと思います。

 日本では当たり前のことが当たり前ではないということが、この活動で改めて実感したし、笑顔でいることは自分もそして周りの人も幸せにできる力を持っていることが分かりました。

これこそが幸せの原点では
木下実紘 人間科学部 社会福祉学科
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 「幸せはいつも自分の心が決める」相田みつを 
 この言葉のように、幸せは、周りの環境によって決まるものではなく、自らが作り出すものであることを、フィリピンの人々との出会いを通して学び、実感できたように思います。

 ボランティアに参加する前は、日本のような快適な環境が幸せの土台にあると感じていました。食べ物がおいしい、学校に通える、衛生環境が整っているなどが幸せの基準の多くを占めていました。そのため「貧困」という現実は、幸せから遠いところにあるような感覚が自分の中にあったような気がします。しかしフィリピンの人々は、底抜けに明るく、優しく、そしていつも笑顔でした。私の中の、暗く閉ざされたような貧困のイメージは大きく覆されました。そして今まで、モノや他者との比較によって幸せを感じていた自分にも気づかされました。言い換えれば、自分にないものや自分ができないことばかりに注目し、コンプレックスを抱いたり、嘆いたりすることが多く、本当の意味で自分自身の幸せを感じることができていないのではないか、ということに気づかされた気がしたのです。フィリピンの人々のようにいつも明るく、小さなこと一つ一つに喜びを見出す生活こそが幸せの原点なのではないかと思えました。

 また、私にとって今回の参加は大きな挑戦でした。私は周りの目を気にし、自分で行動範囲を狭めるようなところがあり、これまでなかなか新しいことにチャレンジすることができませんでした。そんな自分を変えたいという思いから応募したこのボランティアでしたが、多くの人々との出会いや現地でしか得られない貴重な経験など、そのすべてが私の人生の財産になりました。私自身の幸せの在り方を見つめ直し、周りに幸せを与えられるような人になりたいです。

続きはこちら▼
【フィリピン】西南学院大学 ワークキャンプ体験記2へ

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2019年07月05日

【南スーダン】マブイスクール学校給食支援


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南スーダン共和国、西レイク州、ルンベックのマブイスクールで学ぶ445人の子どもたち(男子225 名、女子220 名)に学校給食が提供されています。現地からの最新レポートです。

続きはハンガーゼロサイトから

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2019年04月03日

モザンビーク・サイクロン 3344の学校が倒壊


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ハンガーゼロ では募金の受付を始めました。
こちらから

【4月2日現在の追加情報】


破壊された学校3344

元駐在員のローレンス綾子さんから現地で活動している人からの情報が届き、サイクロンにより破壊された学校建物が3344校に達し、影響を受ける生徒数が180,854人にも及んでいるとのことです。なお、ローレンス綾子さんは今月上旬に現地入りすることになりました。

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サイクロン地図.jpg3月14日にアフリカ南部のモザンビーク、ジンバブエ、マラウイを襲った熱帯サイクロン アイダイ(Idai)により、甚大な被害が出ています。とくにサイクロンが上陸した第2の港湾都市ベイラでは、風速40メートルの暴風と近隣諸国から流れ込んでくる水で河川が氾濫、すでに死者が400人を超えました。(3月24日現在、さらに拡大する見込み)
 ベイラでは浸水や流出で大多数の人々が家を失うとともに、道路の寸断、水道や電気・通信設備の崩壊で都市機能がマヒしています。さらに衛生施設の損傷によりコレラなどの感染症も出ていいます。(国際赤十字)。河川の氾濫で被害を受けた耕作地は120万エーカー(1エーカー4064平方メートル、FH調べ)に拡大、農家への経済的打撃に加え、地域の食料不足も懸念されています。
 こうした状況に、国連は南半球では過去最大級の自然災害として被災者は170万人に達するとの緊急声明を出しています。
 
 ハンガーゼロは、現地のFH(国際飢餓対策機構)モザンビークを通じて被災者緊急支援を行います。
すでにFHモザンビークやKFHI(韓国)はスタッフを派遣して被害状況の調査しており、その上で国連機関とも連係しながら具体的な被災者支援を行う計画です。
 ハンガーゼロの元モザンビーク駐在員ローレンス綾子は、FHモザンビークからの情報として「ベイラは教会の90%以上が全壊、または半壊。その中で牧師たちのネットワークが人々が希望を失わないように動き出しています」と現地キリスト教会の状況も知らせてきています。
 ハンガーゼロは、これからの緊急支援活動を見極めながら、アフリカ・コンゴ民主共和国駐在のジェロームスタッフを現地に送ることも検討して被災者支援を進めていきます。

 サイクロン被害の全貌がまだ確認されていない中、すでに多くの人々が被災、避難生活をしています。
ぜひ、モザンビークの被災者緊急支援にご協力をお願いいたします。
 
【緊急支援募金の送金方法】
緊急募金は、郵便振替又はウエブサイトから直接クレジットカード決済が利用できます。
ウエブサイト https://www.jifh.org
●郵便振替 00170-9-68590 日本国際飢餓対策機構
※記入欄に必ず「モザンビークサイクロン」と明記

モザンビークの被災者緊急支援は6月末で支援の受付を終了します。

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2019年03月13日

【インドネシア・スラウェシ島地震】その後の救援活動


 地震発生!
スラウェシ島地震(M7.5)は、2018 年9 月28 日にインドネシアのスラウェシ島中部都市パルの北78㎞を震源に発生しました。
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詳しくはハンガーゼロサイトから

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2019年01月25日

【ハンガーゼロ親善大使】愛の手インターナショナルが第2回米国コンサート


2018年 3月 28日から 4月 3日、ハンガーゼロ親善大使の森祐理さんがサンフランシスコ地区で第 2 回目のコンサートを開催しました。今回は同じくハンガーゼロ親善大使の Manami さんも同行して下さり、ご一緒に多くの教会を回ることが出来ました。

続きはハンガーゼロサイトから

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2019年01月02日

新年あけましておめでとうございます


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2018年は私たちにとって大きな変化の年でした。
日本での呼称を「Hunger Zero(ハンガーゼロ)」とし、長年皆様にお届けしている「飢餓対策ニュース」も「ハンガーゼロ・ニュース」にさせていただきました。 この十数年で、時代は大きく変わっています。90年代まで支援の対象であった中国は今やアメリカに次ぐ世界第2位の経済大国になりました。タイ、マレーシア、インドネシアなどもどんどん変化しています。私たちの活動地を見渡しても、FHカンボジアの責任者は昨年の世界食料デーで来日をしたリンリーさんというフィリピン人の女性です。FHバングラデシュの200名近くいるスタッフは100%近くがバングラデシュ人スタッフで構成されています。国内の人々の支援だけではなくミャンマーから難民としてやって来ているロヒンギャの人々の支援も行っているのです。確実に支援は実を結び、大きな変化が起こっています。皆様の捧げてくださるご協力を無駄にすることなく、この世界からハンガーゼロ(飢餓をなくす)を実現させたいと願っています。
しかし、日本の中で扱われるニュースはほとんどが国内のニュースです。そのために国内災害の時は大きく世論は動きますが、国際のこととなると、動きは鈍くなり、入ってくる情報源も限られています。この数年、世界も自国主義に大きく 傾いています。「共に生きる」ことや「戦争のない世界」の実現はどこにいったのでしょう。これは危険な兆候です。今も飢餓に直面している人々8億2,100万人、発育阻害で苦しんでいる子ども1億5,100万人、学校に行くことができない子ども6,100万人であると国連は発表しています。ハンガーゼロは単なる宣伝文句ではありません。本当に飢餓のない世界を実現させるために、今年も皆様とともに強い意志をもって進んでいきたいと願っています。
2019年が大きな変化の年となりますように。

2019年1月1日
ハンガーゼロ理事長 清家弘久

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2018年11月27日

クリスマスに愛の贈りものを


ハンガーゼロ クリスマス募金
「緊急食料支援と平和構築のために」

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 タンガニーカ州の州都カレミは、タンガニーカ湖西岸に位置する港町で、HOLC(ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ)の活動地であるプウェトとは陸路で繋がっています。実際に、昨年(2017年)の夏にはタンガニーカ州で起きた部族紛争による戦闘が、プウェトからわずか30㎞のところにまで迫り、共同農園事業が軌道に乗りかけていた1つの村に大きな影響を与えました。
 この時、カレミには近隣の村から多くの国内避難民が逃れてきて、政府が用意した国内避難民用キャンプや知り合いの家、学校や教会に身を寄せました。その人たちのほとんどは、いまだに故郷の村に帰ることができず、もう1年以上もそんな暮らしをしています。今も新たな国内避難民が到着しており、食料ならびに生活必需品が大変不足しているだけでなく、衛生状態が悪化しています。
 長年にわたるカレミの部族対立は、いま何らかの手を打たないと5年以内に大規模な殺りくが起こる可能性を否定できないと言われています。部族紛争に端を発する大規模な殺りくが起きてからでは、その損失は計り知れません。人々は深く傷つき、何年にもわたってその影響が残ります。

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今年のクリスマス募金は、カレミの緊急食料支援、その後の和解のセミナー、ならびにプウェトで行われている元国内避難民と地域住民による地域開発などHOLCの活動全般のために使われます。応援をよろしくお願いいたします。
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2018年10月17日

インドネシア地震 活動状況を知らせる写真届く


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写真は、FHインドネシアから調査のために派遣されたスタッフのノイタ・レナハトゥが撮影した被害状況の写真と国内避難民となった方々の話を聞いて要る様子の写真です。
ノイタ・レナハトゥは「インテグラル・アライアンス」(国際飢餓対策機構や現地キリスト教団体などが加盟している災害支援協力ネットワーク)連絡会議に出席したあと、ジャカルタの被災地パルに入り、支援活動に参加しています。
ハンガーゼロは国際飢餓対策機構(米国)と同インドネシアが実施している緊急支援活動に協力しています。

募金はこちらから
郵便振替は、00170-9-68590 一般財団法人日本国際気が対策機構 「インドネシア地震」と明記

ぜひ応援をよろしくお願いいたします。

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避難所テント.jpg(写真上下 提供=Tear Fund 撮影=Rohmad Ahmad Yani )

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2018年10月03日

【更新】インドネシア地震被災者緊急支援/募金受付開始


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ハンガーゼロ は9月28日にインドネシアのスラウェシ島中部を襲った強い地震と直後の津波で甚大な被害が拡大しているため、
現地パートナーの国際飢餓対策機構インドネシアの緊急支援活動に協力することを決定した。

【更新情報】
国際飢餓対策機構インドネシアが被災地にスタッフ派遣

 派遣されるのは、プログラム・マネージャーのノイタ・レナハトゥともう一人のコンサルタント。
現地での緊急支援活動は「インテグラル・アライアンス」(国際飢餓対策機構や現地キリスト教団体などが加盟している災害支援協力ネットワーク)を通じて行われる予定。
レナハトゥスタッフはその連絡会議出席のためにジャカルタに向かっており、その後に被災地であるパルに入り、現地で支援活動に加わる予定。
 現地のニーズは食料、水、医薬品、避難施設、毛布、衣類など生活全般に及んでいるが、具体的な支援内容は現地調査を経て行われる予定。

このため国際飢餓対策機構(米国)の緊急支援部門では支援活動のために資金の調達を行なっている。
ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)はこれに協力する。


サイトから募金ができるようになりました。こちらから
郵便振替は、00170-9-68590 一般財団法人日本国際気が対策機構 「インドネシア地震」と明記

ぜひ応援をよろしくお願いいたします。




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2018年08月22日

参加中のウガンダキャンプをFBで綴る(小堀親善大使)


8月17日からアフリカでウガンダ・サマーキャンプ(参加者14名)に参加している親善大使・小堀英郎氏(ピアニスト)がFacebookで現地の様子を伝えてくださっています。一部を紹介いたします。

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2018年08月09日

団体通称名を「Hunger Zero」にしました!


日本国際飢餓対策機構は、7月新年度から団体名の通称をHunger Zero(ハンガーゼロ)にしました。

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2018年03月29日

【バングラデシュ】ロヒンギャ難民支援 医療センターからの報告


ロヒンギャ難民支援は、皆様のあたたかいご支援とご協力により、募金額が満たされましたことをご報告致します。ありがとうございました。

 ミャンマーからバングラデシュに逃れたロヒンギャ難民の方々への支援が飢餓対策機構バングラデシュを通じて進められています。以下、医療センターからの報告を掲載させていただきます。

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2018年01月19日

【ガンビア】自らの問題解決のため4ヵ国リーダーが連携を協議


 ガンビア共和国の首都バンジュールで11 月7日から4日間、国際飢餓対策機構フェ デレーション(FHIF)の第1回アフリカ会議が開かれました。JIFHから参加した浅 野スタッフの報告です。

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2017年07月26日

持続可能な開発目標(SDGs)とJIFH


国連の新たな「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(SDGs)について考えてみましょう。

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2017年07月08日

【ハンガーゼロ活動報告】ケニア遊牧民への支援


当機構のアフリカのパートナーFHIケニアと取り組んでいる遊牧民の子どもを預かる学校寮の支援を報告します。

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2017年07月08日

【フィリピン/HOLPFI報告】子どもたちを学校に行かせたい


フィリピン・ミンドロ島サバン村マイ地区におけるハンズ・オブ・ラブ・フィリピン(=HOLPFHI)の新たな支援について酒井保・慶子駐在員からの報告です。

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2017年05月22日

【ラテンアメリカの人々とともに(7)】とっても美味な石焼料理


 日本での便利な生活に慣れている者にとってはボリビアでの生活は不便だと感じることも多々ありますが、"これはいい!"と思う、ボリビアならではのものや楽しみもあります。今回はその中から"素朴なもの、自然の恵み"の幾つかを紹介したいと思います。

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2017年03月21日

アメリカと日本をつなぐ「愛の手」


 NPO団体「Ainote International(愛の手インターナショナル)」は、日本から8,500km離れた米国西海岸のサンフランシスコにあります。中心となって活動して下さっているのは、JIFH特命大使の藤川武彦さんご夫妻です。

 藤川さんは渡米後40年以上、サンフランシスコを拠 点にビジネスをしてこられました。現在は奥さんと二人で、カリフォルニア州で正規に登録されたNPO団体「Ainote International」を立ち上げ、アメリカから日本国際飢餓対策機構を支援する活動をして下さっています。

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【写真:支援者の皆さん(カルフォルニア州サクラメントにて)】

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2016年12月07日

【ガーナ】難民の女性や子どもへの医療支援


 日本国際飢餓対策機構の現地パートナーMDRP(Ministerial Development and Relief Programme)は、2001年からガーナでストリート・チルドレン、障がいのある人、未亡人、孤児を対象に支援を続けている団体です。医療の行き届か
ない農村地域に医療施設を作り治療を行う一方、ブデュブラム難民キャンプにおいてリベリア難民の女性や子どものケアをしています。この難民は故郷に帰れず、90年代後半からきびしい状況の中で生活しています。

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2016年11月16日

【パキスタン】女性への教育と医療を 通じて生活向上を目指す


 パキスタンにあるWomen's Christian Hospitalは創立117年の歴史を持つ産婦人科、小児科病院ですが2013年から私たちは院外の地域の支援を始めました。パキスタンは、人が自身の生活を営む上で必要な基礎教育がまだまだ行き渡っていない国の一つです。とりわけ多くの女性にその機会が与えられていません。私たちは教育と医療を通じて人々の生活がより向上すること、そしてそのことを通して私たちに注がれる創造主の愛をお伝えしています。

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2016年10月28日

【ウガンダ】2016サマーキャンプの報告(参加者の体験談)


 8月15日〜24日の10日間、自分自身の宝物を見つけ、現地の人の宝物を教えてもらうのを目標に20代から60代の方々9名とJIFHスタッフ2名が、アフリカのウガンダ共和国を訪問しました。

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2016年10月12日

【南スーダン】子ども教育再生プログラム


9月末から全国で世界食料デー大会が開催されています。世界の食料問題について考え、現地の状況を知り、多くの方が募金にご協力してくださり、本当にありがとうございます。

そこで昨年2015年度世界食料デーのために全国の皆様から寄せられた募金の報告をさせていただきます。募金合計額は15,178,882円でした。これらの募金は、6ヵ国の子どもたちの教育や給食支援、地域の自立開発、国内避難民の方々のためなどに用いさせて頂きました。そのうち南スーダンの活動について報告いたします。

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2016年09月20日

【エチオピア】干ばつから今度は大雨で洪水


 エチオピアでは昨年から、30年来の大干ばつによって飲み水が手に入らなくなっただけではなく、作物の栽培も出来なくなっていました。また家畜も死んでしまい1,000万人が飢えに苦しむ状況が続いていました。JIFHは多くの皆様のご支援を得て、飢餓対策ニュース4月号でお知らせしましたようにFHエチオピアの協力のもとオロミヤ州で、3万人余の方々にトラックを使って水を供給する準備を始めていました。また新たに井戸を掘る地点も確定していました。ところがエルニーニョの影響で5月初めには一転して未曾有の大雨が降ったのです。

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2016年08月30日

【カンボジア】親善大使「ナイトdeライト」活動地訪問レポート(2)


 昨年6組目の親善大使として就任していただいた4人組人気バンド「ナイトdeライト」の皆さんをJIFHの活動地の一つ、カンボジアにお連れし、貧困と闘う現地の人々の状況や支援活動の詳細を見ていただきました。

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前回につづき、メンバーの平野翔一さんと三橋恵之矩さんのレポートを掲載します。

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2016年08月29日

【カンボジア】親善大使「ナイトdeライト」活動地訪問レポート(1)


 昨年6組目の親善大使として就任していただいた4人組人気バンド「ナイトdeライト」の皆さんをJIFHの活動地の一つ、カンボジアにお連れし、貧困と闘う現地の人々の状況や支援活動の詳細を見ていただきました。

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2016年07月22日

【フィリピン】小学生256名への健康プログラム


 フィリピン・ルソン島の南東に位置するビコール地域で、子どもたちへの教育支援を行っている、FHフィリピンはスラ地区にあるバービン小学校で、健康プログラムを実施しました。

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2016年07月11日

【ルワンダ】平和に貢献できる人を育てる


JIFHがチャイルドサポーターを通して支援を続けている、ルワンダのピース国際学校を6月に国際渉外部の浅野陽子が訪問しました。以下、レポートです。

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【写真:デニス氏と試食する浅野スタッフ】

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2016年06月21日

募集あと数名!サマーキャンプ in ウガンダ 【8月】動画プロモーション


この夏2年ぶりに開催するアフリカ・ウガンダでサマーキャンプのプロモーション動画作成しました!(動画は下に)

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2016年06月20日

【コンゴ】人々のチャレンジを応援ください


 コンゴ民主共和国は、WFP(国連世界食糧計画)の発表によると東部での紛争だけではなく、外国からの支援の縮小や鉱物資源の国際市場価格の下落とあいまって、国民の95%が、1日2ドル以下の収入で生活しています。5歳以下の子どもの9%が急性栄養失調で、43%が慢性栄養不足に陥っているという非常に危機的な状況にあります。農村部の貧困が最も深刻で、食料不足と栄養不良が蔓延しています。国内避難民と中央アフリカ共和国からの難民は、特に食料不足が深刻、そしてその人たちを受け入れている地域の村も同様です。

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【コンゴ駐在:ジェローム・カセバ】

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2016年06月07日

【ラテンアメリカの人々とともに(5)】熱狂の中での弊害


 ラテンアメリカの国々では毎年盛大にカーニバル(お祭り)が実施されます。最大のものはブラジル・リオデジャネイロのサンバ・カーニバルでしょう。カーニバルは元来カトリック教会の「謝肉祭」のことで、復活祭前の40日間肉を断ち禁欲的な生活を送る前、肉食に別れを告げるための宗教的儀式とされています。

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2016年05月16日

【ネパール】韓国FHIとともに支援を継続


 ネパールは2015年4月25日の大地震と余震の影響で大きな被害を受けましたが、復興支援は思うように進んでいないのが現状です。その理由の1つは政情が不安定なことです。震災後、9月にネパール人にとって待望の新しい憲法が制定されました。しかし、そのことを良く思わないインド国境沿いの住民による権利拡大をもとめた抗議活動が起こり、ネパール政府治安部隊との衝突に発展して、住民に死傷者も出ました。そのため昨年10月以降、インドとの国境が封鎖されてガソリンやガスが一切ネパールに入ってこない状況が続きました。物価が上昇し、震災被害を受けた方々に追い打ちをかけるような事態となっています。

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2016年05月10日

【南スーダン】学校給食支援を応援ください


当機構は南スーダンのマブイ小学校に通う子どもたち(現生徒数530人)の給食支援を行っています。

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2016年04月14日

あなたの常識がひっくり返る「宝探し」の旅:サマーキャンプinウガンダ!


 ウガンダでサマーキャンプを実施します。毎年、現地でボランティアをするワークキャンプを実施していましたが、今年は交流と学びをメインとしたサマーキャンプを実施することになりました。現地の村人たちとの文化交流やJIFHの活動地域視察などを行います。2014年クリスマス募金で教室建設に必要なレンガのためにご協力をいただいたカサーレ小学校にも訪問いたします!

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2016年04月01日

【ネパール】地震被災者復興支援(報告:森祐理親善大使)


 ネパールは2015年4月25日の大地震とその後の余震の影響で甚大な被害を受けました。JIFHは現地で15年以上にわたってネパールで支援活動をしてきた韓国国際飢餓対策機構と協力しながら、最も被害の大きかったシンドゥパルチョクを中心に食料、衣類、建築資材の支援などをさせていただきました。今回、日本から森祐理親善大使を派遣し、ネパールで被災した子どもたちにコンサートを通じて、「こころの救援物資」をお届けすることができました。以下、森さんからの報告です。

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2016年03月16日

【エチオピア】干ばつ影響下にある母親たちの苦悩(2)


 セルフィネッシュ・タソウさん(35歳、6児の母)はエチオピアのドドタ・デンベルに住み、農業と牛の飼育をして生計を建てている。農業も畜産業もどちらも十分な雨が必要だが、この地域はもともと乾燥地帯な上に、ここ2年ほどまったく雨が降っていない。

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2016年03月09日

【エチオピア】干ばつ影響下にある母親たちの苦悩(1)


 フィタル・ボルさん(25歳、3児の母)はオロミヤ州ドゥグダ郡ウォヨ村に住んでいる。農地を持ってはいるが2500㎡しか持っておらず、雨季でも家族5人を養うには十分ではない広さだ。

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2016年03月08日

【ボリビア】学校の取り組みが評判に


 2015年後半、私たちは特に子どもたちと家族の健康と栄養面の強化のために活動してきました。ボランティアの訓練、隣人会の結成、包括的な学校作り、家庭訪問などです。同時に、家庭や学校での菜園作りや小動物(ニワトリなど)の飼育もおこなっています。これらの活動はいずれも人々の食生活を改善するためのもので、アサワニ地区にある学校の一つでは蛋白質を補うために魚の養殖を始めました。(関連記事:【ボリビア】子どもたちの栄養のために

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2016年02月27日

【エチオピア】家畜と学校に水を!


 エチオピアで深刻な状況が続いています。今回はエル・ニーニョの影響で、にわか雨以外に2年間もの間、十分な雨が降らなかったことにより、甚大な被害が出ているのです。以下、現地で救援活動にあたっている国際飢餓対策機構エチオピアからのレポートです。

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2016年02月12日

【カンボジア】村開発委員会で問題解決


 国際飢餓対策機構(Food for the Hungry略してFH)は2014年からカンボジアの6つの村を含むスバイルー地区で活動をしています。村の開発計画に興味を持っている人々によって作られた、村開発委員会が中心になって月に一度会議が開かれます。FHのスタッフはアドバイザーとして参加しています。そしてFHとリーダーたちとの関係を深め、子どもたちが教育を受けられるように貧困家庭の家計改善や食の安定と安全に取り組むよう励ましています。

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2016年02月05日

【エチオピア】エルニーニョ現象の深刻な被害を受けた農夫のインタビュー(動画あり)


 エルニーニョ現象による深刻な被害が広がっているエチオピア。その被害状況を調査し、支援するために現地入りしている国際飢餓対策機構エチオピア(FHエチオピア)のスタッフが1月28日にケベレ村で撮影した映像が届きました。

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2016年02月02日

【エチオピア】観測史上最強の干ばつによって数百万人が食料難に


 エルニーニョ現象に伴う干ばつの影響で、エチオピアでは数百万人が深刻な食料難に陥っています(1月28日国連発表)今回のエルニーニョ現象は観測史上最強で、収穫が全て失われた地域が出ています。これを受けて国際飢餓対策機構エチオピア(FHエチオピア)では緊急食糧支援を開始しています。

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2016年01月28日

【シエラレオネ】エボラ出血熱対応のために不足していた医薬品等を支援


 2015年11月、世界保健機関(WHO)は、西アフリカに位置するシエラレオネで大流行したエボラ出血熱の終息を発表しました。同国での被害は、疑いの例も含めて死者は3955人、感染者は1万4109人にのぼりました。終息にいたるまで、現地の医療機関ではエボラ出血熱の対応におわれ、それ以外の病気に対する処置にも多大な影響が出ており、医薬品の不足が深刻な状況でした。JIFHはそのような事態を受けて、現地のニーズにこたえるべく、医薬品の支援をさせていただきました。以下、現地からのレポートです。

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2016年01月08日

【更新】9日のNHK大阪のニュースでバヌアツ大統領面会が放映


 昨日7日にバヌアツ大統領府でロンズデール大統領と当機構岩橋理事長、秋元ハンガーゼロ特別大使らの面会の模様が、明日9日(土)NHK大阪放送局(近畿2府4県)のウィークエンド関西で紹介されました。

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2016年01月07日

【バヌアツ】ロンズデール大統領との面会実現


 本日、現地時間午前9時からバヌアツの大統領府において、ロンズデール大統領と当機構岩橋理事長とパン・アキモト秋元社長(ハンガーゼロ特別大使)らの面会が予定通り行われました。岩橋理事長から一報が届きました。

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2016年01月06日

【コンゴ】プエトで起こっている変化


 紛争によって村を離れざるを得なかった人たちにとって、リーダーのパメラがルブンバシで参加した、JIFHによるVOCセミナー(地域変革セミナー)は、困難な生活をしていた人たちの目を開かせる画期的なものでした。

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2016年01月02日

【バヌアツ】7日に岩橋理事長ら大統領から招待、サイクロン支援で


 昨年3月のバヌアツ・サイクロン被災者支援活動へのお礼を伝えたいとして、現地時間7日午前9時からロンズデール大統領が当機構岩橋理事長とパン・アキモトの秋元社長(ハンガーゼロ特別大使)らを招いて面会が行われます。

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2015年12月22日

【フィリピン】台風被害の大きかったミンドロ島バコ県に食料支援


 12月15日にフィリピンを襲った台風27号(メーロー)の被害を受けて、21日、ハンズオブラブフィリピン(HOLPFI)のスタッフ2名が被害の大きかったミンドロ島バコ県の村に視察に出かけ、ニュースでは取り扱われていない地域の様子を見てきました。

 川が氾濫し、多くの石が流れ込み家屋や様々な建物が石の下敷きになっていました。行政から食料の配布が一度ありましたが、もう底をつき、人々は空腹状態でした。そこで緊急支援として地域の人々に食料配布を23日、24日に実施いたします。

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2015年12月21日

【フィリピン】台風27号(メーロー)被害・ミンドロ島東部の様子


 2015年12月15日にフィリピンを襲った台風27号の被害を受けてフィリピンの酒井駐在スタッフ(ハンズ・オブ・ラブ・フィリピン:HOLPFI)は19日にスタッフを派遣し、台風被害の調査にあたりました。以下、ミンドロ島東部ピナマラヤン地域の写真です。

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2015年12月19日

【ラテンアメリカの人々とともに(4)】動物・家畜と祝うクリスマス


 クリスマスが近づいてきました。ラテンアメリカの大部分の国では多くの企業・職場は12月24日の午後から休みです。24日夜と25日は家族で祝うのが通常で、25日は国全体の休日となっています。

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2015年12月09日

【フィリピン】長期的な視点で住民による地域開発に取り組む


 日本国際飢餓対策機構は、食料や学用品などの短期的な状況改善を目的とした援助活動や緊急援助と、長期的な視点に立って根本的な問題解決を図るための支援の両方をおこなっています。ハンズ・オブ・ラブ・フィリピンがミンドロ島サンアンドレス村で取り組んでいる地域開発と呼ばれている活動は、この長期的な視点に立っておこなわれる活動です。この「地域開発」は、一般の国や地方自治体にだけに頼るものではなく、「そこに住む住民たちが、自分たちが抱える問題の解決に自分たちで取り組みようになっていくこと」です。

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【写真:住民によって行われた社会調査(2015年7月)】

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2015年12月04日

【ボリビア】子どもたちの栄養のために(クリスマスプロジェクト)


 世界里親会が支援するボリビアのリオカイネ地域は、ボリビア第3の都市コチャバンバから135㎞離れた、標高1800mにあります。JIFHは2012年から、現地のFHボリビアを通して子どもたちの教育を支援してきました。

 リオカイネに住む人々の最も大きな課題のひとつは、環境の厳しさと貧困による栄養不良で、5歳以下の子ども、および妊婦や出産適齢期の女性の間では特に深刻です。ボリビア全体では1000人中39人の子どもが5歳未満で死亡していますが(日本は3人。ユニセフ2013年調査)、この地域では70人と大変高くなっています。中でも2歳以下の子どもの22.8%が慢性的な栄養不良に苦しんでいます。

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2015年11月09日

【アフリカ】ハンガーゼロ活動状況


 世界の飢餓人口は8億人、9人に1人が今も栄養不足に苦しんでいます。そしてサハラ以南のアフリカでは、4人に1人以上が慢性的に栄養不足状態です。国連は、10年前、「2015年までに世界の飢餓人口を半減する」というミレニアム開発目標を掲げましたが、ある程度の成果にとどまりました。そして2015年9月25日「持続可能な開発サミット」において、ミレニアム開発目標で積み残された目標を達成する為に、新たに17分野の「持続可能な開発目標」を採択しました。(1面に関連記事)その目標の1は、貧困の撲滅、2は飢餓の撲滅です。

 日本国際飢餓対策機構は、多くのサポーターのご協力を得てアジア、アフリカ、南米の現地パートナーと共に「こころとからだの飢餓」の撲滅のために、また人々の自立の支援に日々活動しています。

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2015年10月14日

【ラテンアメリカの人々とともに(3)】変わるものと変わらないもの


 ラテンアメリカの多くの国々の課題の一つは、人々の健康状態が悪いことです。それがその国の貧しさの指標にもなっています。国連の統計をみていくとボリビアが南米で最も貧しい国であることがわかります。そしてこれこそ私たちJIFHがボリビアで活動をさせて頂いている理由なのです。

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2015年09月11日

ネパール・ボランティアチームカトマンズ到着


 今月10日深夜に日本を出発したネパール被災者支援のボランティアチーム(8名)は、首都のカトマンズに到着しました。

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2015年08月25日

【ネパール】ボランティアチーム派遣!参加者募集(終)


 本日よりネパールボランティア派遣の募集を開始いたします。今回、シンドゥパルチョク郡の村とゴルカ郡パルバック(Parbak)村での活動を予定しています。特にパルバック村はネパール地震のまさに震源地にあたる村だったために、村全体が多大な被害を受けてしまいました。家屋のの90%以上の1450件が全壊という状態です。

※参加受付は終了いたしました。

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2015年08月19日

【バヌアツ】復興に向けて立ちあがる被災住民


3月13~14日に大型サイクロンに襲われたバヌアツでは、復興への長い道のりが始まっています。少しずつかつての日常を取り戻そうとしている被災住民を励ますため、6月に2度目の支援物資が神戸港からバヌアツの首都ポートビラの港に向けて送られました。以下は国際飢餓対策機構ニュージーランド(FHI-NZ)代表のジョセフ・リー師(写真下)からの報告です。

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2015年07月22日

【ラテンアメリカの人々とともに(2)】絶えない女性への暴力


 中米・グァテマラ女性会 (注1) は、2013年度に国内で一日当たり9人の女性が殺害されたとの統計を発表し、その数は増加の一途をたどっているという報道がありました。

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2015年06月29日

【ラテンアメリカの人々とともに(1)】増加し続ける凶悪犯罪


 中南米とカリブ海の計27ヵ国の地域を総称してラテンアメリカといいますが、当機構のボリビア駐在、小西スタッフはラテンアメリカの3ヵ国に駐在して計15年と4ヵ月、現在の南米・ボリビア多民族国では8年4ヵ月になります。

 ラテンの人々の一般的なイメージというと"陽気な気質""カーニバルなどお祭り好き""細かいことは気にしない""時間にルーズな一面を持つ"などが挙げられるでしょう。また欧米に比べると"貧しい国々が多く犯罪が多発"というイメージが強いかもしれません。今回から数回に渡り、長年これらの国々に住み活動している者の視点でラテンアメリカとボリビアの現状と課題について考えていきたいと思います。

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【地図:小西小百合の駐在国】

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2015年06月25日

【ネパール】震災から2ヶ月、学校再開と子どもたちのケアに向けて


 4月25日にネパールで発生した大地震から2ヶ月が経過しました。日本のメディアではほとんど報道されなくなっていますが、依然として厳しい状況は続いています。以下、現地メディアのネパールタイムズの記事を紹介させていただきます。

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2015年06月23日

【モザンビーク】子どもたちの成長がより良い社会を築く(元駐在員レポート)


 1997年から2002年まで日本国際飢餓対策機構の駐在員としてアフリカのモザンビークで活動をした、ローレンス・綾子さん(旧姓:小倉)が14年ぶりに当時の活動地ムササを訪問。そのときの報告が届きました。

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2015年06月22日

【〆切間近】夏のワークキャンプ参加者募集!


 当機構は毎年、海外でのワークキャンプを実施しております。今年はボリビアとフィリピンで予定しています。応募締め切りが近付いておりますので、再度告知させていただきます。
※フィリピンキャンプはすでに募集を終了させていただきました。

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2015年06月16日

【コンゴ】元国内避難民のパメラさんを訪ねて


 コンゴ民主共和国は鉱山資源が豊かな国ですが、現在も国連の人間開発指数で187ヵ国中186位と、世界最貧国の一つです。NL297号(本年4月号)で、ハンズ・オブ・ラブ・コンゴのジェローム・カセバ駐在員より元国内避難民パメラさん(35才)の働きの支援について紹介されました。パメラさん一家は略奪者により一切の財産を失い、お兄さんは殺され、一家も離散、450キロ離れたルブンバシまで避難してきました。そこでJIFHが開いた「VOCセミナー」(地域変革セミナー)に参加して学んだことをきっかけに、以前住んでいた村に近いプエトに戻り、農場プロジェクトを始めたのです。以下、日本国際飢餓対策機構の特命大使としてプエトを訪問された近藤氏によるレポートです。

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【写真:パメラさんと近藤特命大使】

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2015年06月15日

【バヌアツ】サイクロン被災者に支援物資が届けられました


 バヌアツに5月1日、大阪からニュージーランド経由でパンの缶詰やローソク等の援助物資が到着しました。滞在していたホテルのオーナーが自分のトラックを貸してくれたので、物資は問題なく積む事ができましたがバヌアツは連日大雨で、道路は水浸しでした。

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【写真左:サイクロンで破壊された教室/右:学校のホールを仮教室として授業を受ける子どもたち】

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2015年05月29日

今年の夏は"海外キャンプ"で学ぼう!!


 今回は毎夏国内で行われていたファシリテータートレーニングをフィリピンで行います。JIFHの協力団体であるハンズ・オブ・ラブ・フィリピンの協力を得て現地スタッフと共に活動地を視察、またそこでの実地の研修を予定しています。現場でこそ見えてくる課題や希望があります。将来途上国の開発現場で働きたい方に参加をおすすめします。

※フィリピンキャンプの募集はすでに締め切りました。
たくさんのご応募とお問合せありがとうございました(6/25)

 もう一つは、ワークキャンプを南米ボリビアで行います。開発途上国における極度の貧困が生み出す様々な問題を学ぶとともに、当機構の活動現場でのボランティア・ワークを行います。また現地で実施されているコミュニティ自立開発の現場を訪問・滞在して現地の人々や子どもたちとの交流を計画しています。

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2015年04月16日

【コンゴ】地域を変える(元)避難民パメラの挑戦(2)


 JIFHの協力団体、コンゴ民主共和国のハンズ・オブ・ラブ・コンゴ駐在のジェローム・カセバが、プエトで行われている国内避難民による農業プロジェクトを1月に訪問しました。

関連記事:
【コンゴ】地域を変える(元)避難民パメラの挑戦(1)

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【写真:紛争で亡くなった兄の家族も支えるパメラさん(中央)】

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2015年04月10日

【コンゴ】地域を変える(元)避難民パメラの挑戦(1)


 JIFHの協力団体、コンゴ民主共和国のハンズ・オブ・ラブ・コンゴ駐在のジェローム・カセバが、プエトで行われている国内避難民による農業プロジェクトを1月に訪問しました。避難している人たちは避難先のルブンバシでとても貧しい生活をしていました。サポートがなければ1日1食さえままならず、1人の子どもを学校に行かせるのもむずかしい状態でした。しかし1年前に農場プロジェクトをスタートさせて以後、現在は1日に2回食べられるようになっています。このプロジェクトは、プエトで避難民たちを変革し、生活を変える大きな一歩となるでしょう。

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2015年03月24日

海外ワークキャンプ参加者募集(2015年夏)


 2015年7月末から8月にかけて、フィリピン、ボリビアにおいてトレーニングキャンプ、ボランティアワークキャンプを実施いたします。開催日程や費用についてお知らせいたします。

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【写真:2014年のワークキャンプの様子(ウガンダ/フィリピン)】

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2015年02月05日

【ウガンダ】カサーレ教室建設レンガ募金の感謝


 ウガンダ・カサーレ学校教室支援のためにレンガ募金(2014年12月~2015年1月)を通して多くの方がご支援くださいました。現在までに359万9000円(2015年1月末)が、この建設費用のために集まっています。心より感謝申し上げます。しかしながら建設費用500万円までまだ必要がございます。募金は引き続き受付ておりますので、ご協力よろしくお願い致します。

ウェブサイトからの募金はコチラから

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【写真:カサーレ学校の子ども、教室建設現場の前にて】

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2015年02月03日

【ニジェール】食料危機と難民流入により困難続く


 西アフリカにあるニジェールは、2005年、10年、12年、13年の干ばつによる食料不足、そして頻発する洪水によって畑や家畜が流され、栄養不良の割合が高いアフリカのサヘル地域の中でも特に厳しい食料危機に見舞われてきました。1日1.25ドル未満で生活する国民が全人口の44%(世界子ども白書2014)に及び、2013年の人間開発指数は世界187ヵ国中最下位です。

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2015年01月20日

【ウガンダ】レンガ募金でカサーレ小学校に教室を(受付は1/31まで)


 ウガンダ、カサーレ学校建設のためのレンガ募金にご協力いただき感謝いたします。締切りまで残り2週間を切りました。多くの方が賛同してくださり、これまでに250口以上のご協力をいただいています。しかしながら建設費用にはまだ必要がございます。1月31日まで受付ておりますので、引き続きよろしくお願い致します。

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【バレンタインの贈り物として】
レンガ募金にご協力いただくと、カサーレ小学校からお礼の手紙(上記写真のような名前入りのカード)と教室完成報告(飢餓対策ニュース)を受け取ることができます。お礼状と教室完成報告のお届け先はレンガ募金者ではなく、プレゼントとして家族や友人などに送付することもできます。2月のバレンタインプレゼントとして、「ウガンダ・カサーレのレンガ募金」を贈りませんか?

※ご留意点:お礼状がお手元に届くのは、ご入金をこちらで確認してから通常2週間程度ですが、現地の状況によってはそれ以上お時間をいただく場合もございますので、予めご了承ください。

【募集期間】
2014年12月1日~2015年1月末

【レンガ募金】
1個:3,000円

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2014年12月17日

【ボリビア】継続支援で子どもが変わる(動画有り)


 当機構は、子どもの教育及び地域の自立開発支援をボリビア多民族国のチャヤ地域で12年間行ってきましたが、この地域での活動を2011年末に終了し、2012年からは同国の新たな2地域で活動を開始しています。

 私がボリビアに赴任してこの11月で早や満8年。今までの活動を振り返って今最も強く感じることは"継続支援の大切さ"です。

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2014年12月11日

【カンボジア】希望のプロジェクト


 シェムリアップ州北部のスバイルー地区には有名なアンコールワット遺跡があり、観光客で賑わう影に極貧が隠されている地域です。またポルポト支配の影響が少なからず残っており、北部では地雷が埋まっている危険な場所もあります。

 カンボジア政府によるとシェムリアップ州は、開発の度合いが194の郡のうち184番目で、その中でもスバイルー地区は最も開発が遅れている地域です。このことから、FHカンボジアはこの地域での活動を決定しました。

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【写真:里子のカム・ティム君(左)と家族/スバイルー地区の村にて】

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2014年11月18日

【世界里親会】教育によって開かれる子どもたちの将来


 世界里親会より2013年度の活動報告をさせていただきます。本年度はウガンダとバングラデシュの2ヵ国での支援を終えることができました。ウガンダにおいては、サポーターの皆様とともに現地で行われた記念式典に参加し、ご支援へのあふれる感謝と笑顔、人々が希望を抱いて自らの足で立ち、歩みを進める姿を見せて頂きました。

 この2ヵ国では別の場所で引き続き世界里親会の活動を始めています。教育によって子どもたちの将来が開かれ、さらにはその国の将来を変えてゆく人へと成長することを願い、共に歩みを進めて参ります。皆様の尊いご支援を心から感謝いたします。

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2014年11月10日

【コンゴ】ハンガーゼロ実現への課題(ジェローム・インタビュー)


 2014年の世界食料デー大会で現地報告者として帰国した、コンゴ民主共和国駐在(西・中央アフリカ担当)ジェローム・カセバにこれまでの活動やハンガーゼロ実現への課題を聞きました。

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【写真:コンゴ民主共和国駐在ジェローム・カセバ】

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2014年10月14日

【フィリピン】2014夏のワークキャンプ報告(フィリピン体験記)


 パートナー団体ハンズオブラブ・フィリピン(HOLPFI)の活動地、ミンドロ島にあるマンヤン族の村、シドに滞在させていただき、村の人々との交流や小学校校舎の給水塔建設作業の手伝いを通し、また首都マニラでは極めて厳しい貧困の現実を目の当たりにして、ワークキャンプ参加者一人一人が確かな気付きを与えられています。その報告をお読みください。

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2014年10月13日

【ウガンダ】2014夏のワークキャンプ報告(カサーレ学校建設)


 ナムトゥンバのカサーレ小学校では教室が 2 つしかなく、雨季には授業ができない状態でした。JIFH は教室建設の支援を始めています。キャンプではそのお手伝いをしました。引率者の吉田知基、ワーク参加者の報告を紹介します。

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2014年09月22日

【フィリピン】子どもも大人も大合唱(報告:森祐理親善大使)


 マガンダン・ハポンポ!(こんにちは) 2014年7月、昨年11月に上陸した台風「ヨランダ」によって、甚大な被害を受けたフィリピンの被災地を訪れ、支援コンサートを致しました。現地は8ヵ月経った今も厳しい状況でしたが、前を向いて生きる人々の姿に、私自身も大きな励ましを受けました。

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2014年08月08日

【ルワンダ】一人ひとりの子どもに見る希望


復興 20年目の現状

 4 月 7 日、ルワンダは大虐殺の悲劇から 20 周年を迎えました。この20 年間の復興を"奇跡"と多くのメディアは称賛し注目しています。これまで政府が達成した業績のうち、教育分野では、貧富の差に関係なく初等教育へのアクセスができるようになり、2011 年には全人口の20%にあたる子どもが小学校に入学しました。さらに、2009 年に政府が中等教育の無料化を導入したことに伴い、中高等学校への入学者数は 2012 年までにほぼ 2 倍になりました [ 注 1]。

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2014年07月30日

【ニジェール】深刻な食料危機が続くサヘル地域


 サヘル地域では干ばつ、食料不足、政情不安によって人々の生活は依然として危機的な状況にあります。当機構は現地パートナー団体のバルナバス・ファンドと協力して、ニジェールでの食料支援を引き続き行っています。ニジェールの人々は2005年、2010年、2012年の雨不足そして突然の大雨による洪水によって食料不足に苦しみ続けています。飢餓に苦しむ人々の半分以上が子どもで、特に農村での飢餓が深刻です。

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【写真:突然の雨による洪水(ニジェール)】

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2014年07月22日

【フィリピン】台風9号による被害状況(ビコール地域)


 先週、台風9号がフィリピンを襲い、当機構が支援している地域でも家屋損壊などの被害が出ています。以下、フィリピン飢餓対策機構からのレポートです。

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2014年07月18日

【カンボジア】子どもの成長から地域が変わる


 去る5月12日から17日に行われたカンボジア里子訪問ツアーに参加された方々が、感想を寄せてくださいましたのでご紹介します。

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2014年07月03日

【南スーダン】国連とも連携して全人的支援を展開


 2014年の初めから戦闘が特に激しくなった南スーダンの現状と支援状況について、FH南スーダンからの報告が届きました。状況はさらに厳しく490万人に人道支援が必要になっています。また世界保健機構は、水不足によってコレラ、腸チフスや下痢などが急増する恐れがあると警告しています。その上援助物資が略奪され、避難している人々への支援が滞っています。激しい紛争により、FHも一時的にスタッフが安全な場所に避難しなければならない事態になりました。
 FH南スーダンは、JIFHをはじめ国連機関との協力によって、上ナイル州、ジョングレイ州、レイ州の避難民9,000家族に対して支援を行いました。

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2014年07月01日

【ボリビア】38家族が懸命に生きる村で見た宝物


 現在ボリビアでは乳幼児1,000人中41人が5才未満で死亡します。(日本は3人)。その死亡原因の第1位は慢性的な栄養失調です。中南米27ヵ国中ではハイチに次いでワースト2位となっています。特に支援地のリオカイネ地区では1,000人中70人、アサワニ地区では1,000人中50人が5歳を迎えることができません。子どもの権利である「生きる権利、守られる権利、育つ権利、参加する権利」それらが遵守される事によって、子どもたちの生活環境の改善や将来への希望が生まれてきます。

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2014年06月20日

【カンボジア】里子とともに迎えた喜びの記念日


 「チョムリアップ スオ(こんにちは)!」大阪事務所の世界里親会担当の山田です。日ごろは世界の飢餓・貧困と闘う子どもたちの支援にご協力くださり感謝いたします。このたび国際飢餓対策機構(以下、FH)カンボジアにおける世界里親会の「教育・自立支援活動」を7月に終えるにあたり、この地域の子どもをサポーターとして支援を続けてくださった皆様と現地を訪問して参りました。一行は元当機構スタッフでこの地の活動の立ち上げに関わった浜名基弘・マリヤ夫妻(現在は宣教師としてタイ在住)を含め11人でした。記念式典と里子訪問の様子を報告させていただきます。

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2014年06月17日

【マリ】深刻な食糧危機と武装勢力の襲撃に苦しむ人々への支援


 マリの首都バマコから400㎞の地域の村に住む牧師エノック・コウリバリーさん(65歳)は、「食料危機の中、政府からは援助がなく村の80%の人々が空腹でした。お米の袋をいただいた時、遠くに住む方々が私たちのことを心配してくださり、また苦しみを分かち合ってくださっていることを知って本当に嬉しいです。これはこの30年間で初めての経験です。」と語りました。

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【写真:配給のために食料を袋詰め】

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2014年06月06日

【ボリビア】里親さんの励ましが子どもの心を支える


 「里親さん、僕の勉強を支えてくれてありがとう」「私が夢を追い続けるのを支えてくれてありがとう。」さる4月8日〜23日、田村治郎啓発総主事がJIFH支援活動地の一つ、南米ボリビア多民族国での世界里親会の活動現場を訪問した報告です。

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【写真:可愛い民族衣装で迎えてくれた子どもたちと田村】

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2014年06月02日

【ウガンダ】小学校教室建設プロジェクトにご協力ください


 ウガンダ・ナムトゥンバのマガダ地区にあるカサーレ小学校は、チャイルドサポーターの皆さんが支援してくださっている世界里親会マガダ地区の里子たちが通っている学校です。
 ナムトゥンバ地 域は小学 校レベル、セカンダリーレベル共に教育環境が整っておらず、ウガンダ国内でも底辺に位置しています。この学校には1年生から7年生まで508名の生徒が学んでいますが、すべての生徒を9人の先生が教えています。しかし、教室が2つしかなく、1、2年生、6、7年生の280人がその教室を使っています。一方3、4年生と5年生の228名は教室に入れないので外の木陰で勉強している状態です。

ウェブサイトからの募金はコチラから

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2014年05月21日

【中央アフリカ】夫は殺され、逃げる途中に林の中で男児出産


 中央アフリカ共和国で2013年3月に政変が起きました。国民の2割が住む所を追われ、9割の家庭が1日1食しか口にできないとう深刻な飢餓が広がっています。

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2014年05月16日

【ウガンダ】病院で入院中の人々に食事の支援(中京医薬品さんの国際貢献活動)


 東アフリカ・ウガンダの首都カンパラには、病気のために治療を必要とする人々が全国から集まってきます。その中には、貧しくて入院中の食事を確保できない人々が大勢います。特にガンやHIVに罹かかった人は付き添う家族もなく、孤独と食料の不足に耐えながら治療を受けなければなりません。

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2014年05月12日

【フィリピン】台風支援・深刻な食糧事情


 昨年11月の台風被災者のために岩手医科大学から寄贈されたサンマ・ソーセ ージ・野菜 ス ー プ 等 の 缶 詰や、パン・アキモトからの寄贈と合わせて1万食を超えるパンの缶詰を、現地パートナー団体(国際飢餓対策機構フィリピン、ナビゲーターフィリピン、フィリピン福音自由教会)と協力 して、レイテ島 ・サマール島・セブ島で配布しました。稲本・申が、2月26日から3月14日までレイテ島タクロバン市とサマール島バセイ市を中心に配りました。以下、稲本の報告です。

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2014年05月09日

【中央アフリカ】肉体的精神的に苦しめられる難民


 中央アフリカ共和国で2013年3月に政変が起きて、国民の2割が住む所を追われ、9割の家庭が1日1食しか口にできないとう深刻な飢餓が広がっています。当機構のパートナー団体「Hands of Love Congo」は、コンゴ共和国との国境沿いに逃れてきた148家族のために、国連と共に食料などの緊急支援を行いました。団体の代表であり当機構のアフリカ駐在員のジェローム・カセバからの報告です。

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【写真:中央アフリカからの難民の多くは女性と子どもたち】

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2014年05月02日

【コンゴ】「状況は悲惨」中央アフリカから逃れてきた男性の証言


 中央アフリカ共和国では2013年3月に政変が起きて、国民の2割が住む所を追われ、9割の家庭が1日1食しか口にできないという深刻な飢餓が広がっています。写真の男性はイソンゴンビ・ンゴレさん44歳です。戦闘のため、子ども6人と妻を連れて避難を余儀なくされた日のことを話してくれました。

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2014年04月23日

【バングラデシュ】希望をもって歩み出した家族たち


 当機構の世界里親会は、本年1月にバングラデシュの中西部マチュパラ地域での支援活動を開始しました。この地域の人々が、安定した収入を得て慢性的な貧困状態から脱出すること、衛生や健康状態が改善されること、そして何よりも子どもたちが継続して教育を受けられることなど、解決すべき課題は山積みです。この地域で1月から里子として支援を受けることになったライハンくん(小学校2年生)の生活をお知らせします。

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2014年04月21日

【南スーダン】内戦拡大で平和が脅かされる南スーダン


 南スーダンは、2011年にスーダンから分離独立を果たした世界で一番若い国です。長年の紛争後ようやく得た平和でしたが、昨年12月15日にサルバ・キール・マカルディ現大統領の国軍と、彼に解任させられた元副大統領リエク・マジャルに率いられた反政府軍との間で内戦状態に陥りました。内戦は政治的な対立が理由とされていますが、大統領はディンカ族、元副大統領はヌル族であることから、一般市民を巻き込んだ民族対立の抗争となっています。

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・内戦による死者1万人
・国内外の避難民86万人
・避難民の半数は子ども

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2014年04月16日

【ウガンダ】里子マリザの1日


 日本の里親(チャイルドサポーター)さんから支援を受けているウガンダの里子マリザ・ムシビカ・キスビさん、彼女は15歳でカイチ小学校の6年生。両親はエイズで亡くなり、ひいおばあさん、おじいさん、おばあさん、伯父さん、従姉妹のサラ(14歳、6年生)と暮らしています。おじいさんの畑で採れたものを食べて飢えをしのぎ、また売ることで何とか生活しています。畑仕事は家族みんなで行いますが畑は小さく、一家の収入は年に約96ドル(およそ1万円)です。今日はウガンダの里子マリザの1日を紹介します。

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【写真:左からマリザ、伯父さん、おじいさん、おばあさん、手前に従姉妹のサラ】

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2014年04月11日

【フィリピン】台風緊急支援ボランティア参加者レポート②


 日本からボランティアチームが1月17日~24日、1月31日~2月8日の2度にわたってレイテ島タクロバン市を訪れ、現地で支援活動を行っている「ナビゲーター・フィリピン」の炊き出しの手伝いや美容師さんによるヘアカット、ウタップ小学校(生徒数約500人)での特別授業を行いました。この学校は一部の教室が台風によって破壊されたため、午前と午後の入れ替え制で授業をしていました。生徒たちの多くの家が全半壊しましたが海岸沿いに比べて被害は少ない方で、かえって支援から取り残された状態でした。今回は第2回目のチームに参加した高峰義明さん(美容師:MIX JAM)のレポートをお送りします。

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2014年04月07日

【フィリピン】台風緊急支援ボランティア参加者レポート①


 日本からボランティアチーム(JIFH吉田知基ら12名)が1月17日~24日、1月31日~2月8日の2度にわたってレイテ島タクロバン市を訪れ、現地で支援活動を行っている「ナビゲーター・フィリピン」の炊き出しの手伝いや美容師さんによるヘアカット、ウタップ小学校(生徒数約500人)での特別授業を行いました。この学校は一部の教室が台風によって破壊されたため、午前と午後の入れ替え制で授業をしていました。生徒たちの多くの家が全半壊しましたが海岸沿いに比べて被害は少ない方で、かえって支援から取り残された状態でした。第1回目のチームに参加した小笹霞さんのレポートをお送りします。

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2014年04月03日

【コンゴ】活動の母体となる現地NGOが正式発足


 昨年の7月31日、コンゴ民主共和国政府よりNGO(非政府組織)の「ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ」としての許可が下り、国内のどこででも自由に活動できることになりました。念願の事務所も小さいながらキンシャサで登録し、いよいよコンゴの支援と西アフリカの活動の調整を始めました。代表のジェローム・カセバからの報告です。

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【ストリートチルドレンの施設を訪問するジェローム(後列左から2番目)】

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2014年03月09日

【フィリピン】台風被災者にパンの缶詰などを配布


 昨年(2013年11月)、フィリピンを襲った巨大台風30号(現地名:台風ヨランダ)によって深刻な被害を受けた地域に、今月当機構のスタッフが現地入りし、日本から到着した支援物資を被災者のもとへ配布しています。フィリピン国内では、すでにタクロバンは復興が進んでいるというニュースが強調されるようになり、人々の関心が希薄になっていました。また、その影響で海外からの支援も急激に減少しています。タクロバンに教会のあるリック牧師(タクロバン福音アライアンス教会)の話によると、いまだに新しい職に就くことができず、財産を失い、家を失った人々が、なお食べ物をもとめて教会に来られているのが現状。自立のために、もう少し、皆さんの助けが必要なのですと話しておられました。

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【タクロバン海岸沿い(2014年2月)】

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2014年02月28日

フィリピンでの食料支援継続でスタッフ3名派遣


 当機構はフィリピン台風緊急支援として、被災者への食料支援を継続しています。今回はパンの缶詰に加え、岩手医科大学から寄贈された缶詰食品多数を40フィートコンテナに詰めてセブ港に海上輸送しました。(2月27日到着)このため26日から吉田、申、稲本の3名をセブ島の活動拠点に派遣しました。 続きを読む

2014年02月25日

【南スーダン】食べられる、だから勉強に励むことができる


 食べ物が十分にない子どもたちにとってどこの国でも学校給食は、なくてはならない栄養源であり、エネルギー源でありまた、将来への希望の源にもなっています。レストラン「永田町 黒澤」が、お客様から頂いた食事代の一部を学校給食のために寄付してくださり、2010年から南スーダンのマブイ小学校に、地元のパートナー団体、ライフ・イン・アバンダンス(Life in Abundance)を通して給食支援が行われています。当機構の東アフリカ担当スタッフ、河合朝子が2013年12月にそのマブイ小学校を訪問してきました。以下、彼女からの報告です。

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2014年02月19日

中央アフリカからコンゴへ逃れてきた人々の厳しい現状(コンゴ駐在/ジェローム)


 当機構からコンゴ民主共和国の駐在スタッフとして派遣されているジェローム(ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ代表)による以下報告です。

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2014年01月22日

世界里親会・バングラデシュ新地区で支援開始、サポーター募集中


 2014年1月より世界里親会は、バングラデシュ西部のマチュパラ地区で新たな支援活動を始めます。この場所では、過去3年間別の援助団体が地域開発に関わってきましたが、国際飢餓対策機構(以下FH)バングラデシュが活動を引き継ぐことになりました。

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2014年01月21日

フィリピン台風支援ボランティアチームが本格始動(追加報告あり)


フィリピン台風被災者を支援するために、レイテ島タクロバン市に滞在中のに日本人ボランティアチーム(JIFH吉田知基ら6名)が活動を開始しています。 続きを読む

2014年01月14日

秋元ハンガーゼロ特別大使らフィリピン・タクロバン入り


 フィリピン台風緊急支援の活動状況を確認するために、秋元義彦・ハンガーゼロ特別大使(パン・アキモト代表)と清家弘久(常務理事)が、13日にフィリピン・タクロバン市に入りました。

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2014年01月09日

【動画】フィリピン台風支援の様子


 フィリピン台風支援のためにたくさんのご協力感謝いたします。2013年11月にフィリピン被災地を訪れたJIFHスタッフが撮影した映像です。(撮影場所:セブ北部のバンタヤン島、レイテ島のタクロバン、サマール島のヘルナニ)

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2013年12月31日

【緊急募集】フィリピン台風支援ボランティアチーム派遣


 フィリピン台風緊急支援のために、たくさんのご支援感謝いたします。来年1月に日本からボランティアチームを派遣し、現地で行われている支援活動に加わり、復興のお手伝いをしたいと考えています。2回にわたってチームを派遣する予定です。詳細は以下の通りです。

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2013年12月23日

サマール島マラブットでの活動の様子(吉田)


16日からレイテ島やサマール島でパンの缶詰や水フィルターの配布活動をしていた吉田が21日に活動拠点のセブ島に戻りました。 続きを読む

2013年12月18日

政府から見放された...サマール島サンタリタ(吉田報告)


 当機構の活動拠点のセブ島から16日にレイテ島にフェリーで入って酒井とともに救援物資の配布活動を続けている吉田から報告が届きました。

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2013年12月16日

吉田と酒井がレイテ島とサマール島でパン缶等の支援実施中


 フィリピン台風緊急支援のために現地で活動を続けている吉田と酒井は日本から届いたパンの缶詰(約1万食分)や水フィルターをバンタヤン島、レイテ島、サマール島の被災地で配布を始めました。 続きを読む

2013年12月10日

ハンガーゼロ・アフリカの活動状況報告


 アフリカにおける飢餓問題解決のための「ハンガーゼロ・アフリカ」への応援を感謝いたします。現在の活動状況を報告します。

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2013年12月09日

フィリピン・ボホール島、地震被害地に吉田が入る


 フィリピン台風ハイエンの4週間前にマグニチュード7.2の地震により、多数の死傷者が出でいたボホール島に6日から吉田スタッフが入りました。

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2013年12月06日

吉田スタッフ再びフィリピンに到着、地震被害のボホール島も調査へ


 フィリピン台風緊急支援活動のために吉田知基が12月5日、再びフィリピンに入りました。また米国人スタッフのジェーンは、週末に国際飢餓対策機構フィリピンがサマール島で行っている緊急支援や子ども支援プログラムに参加します。

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2013年12月02日

復興にむけて動き出した住民(バンタヤン島)


 11月26日に稲本と吉田がセブ島の西の小島バンタヤン島に再び入り、その後の状況を確認するともにパートナー団体とともに支援物資の配布を行いました。 続きを読む

2013年11月26日

吉田・サマール島ヘルナニ市調査報告


 11月24日の日曜日にサマール島ヘルナニ市を訪問した吉田から報告が届きました。


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2013年11月22日

【更新】レイテ島にはいった稲本が現地調査、吉田からもレイテ報告(追記)


 レイテ島に渡った稲本スタッフが現地の被害状況を伝えてきました。また入れ替わりでレイテ島に入った吉田からも報告が入りました。 続きを読む

2013年11月22日

国際飢餓対策機構フィリピンから支援レポート(西サマール)



 当機構の現地パートナーである国際飢餓対策機構フィリピン(以下FHフィリピン)から、西サマールでの救援活動のレポートが届きました。

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2013年11月20日

セブ島北部に入った吉田から報告、配給の不平等も(写真追加)


 19日早朝にセブ島北部にフィリピン福音自由教会の救援チームと共に入った吉田から報告が届きました。

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2013年11月19日

フィリピン台風支援、酒井・稲本はレイテに吉田はセブ島北部で活動


現地から入った連絡によると、19日早朝に酒井・稲本はフェリーでレイテ島のhilongosに到着、本日協力団体が被災地で行なう物資配布にパンの缶詰も持参して配布する予定です。

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2013年11月15日

【更新】吉田スタッフらフィリピンに到着し、明日16日にセブ島へ


 フィリピン台風緊急支援のため14日にフィリピンに派遣した当機構の稲本、吉田の両名(写真左)は駐在員の酒井スタッフと合流、さっそく現地で支援活動を展開中の関係者と合って、物資支援の送り先やこれからの行動予定などを話合いました。 続きを読む

2013年11月12日

国際飢餓対策機構フィリピンからレイテ島の写真


当機構のフィリピン現地パートナーの一つである国際飢餓対策機構フィリピンの先遣隊が被害の大きかったレイテ島の惨状を伝える写真を送ってきました。 続きを読む

2013年11月12日

【フィリピン台風】ルソン島ビコール地域の里子家族の無事を確認


 現地パートナーの国際飢餓対策機構フィリピンの代表デビー・サヨから連絡があり、世界里親会が子どもの教育支援を実施しているルソン島ビコール地域(支援里子数131名)の無事を確認いたしました。

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2013年11月10日

フィリピン台風緊急募金を開始、今週スタッフ2名を現地派遣


 日本国際飢餓対策機構は、フィリピン中部を襲った超大型台風(ハイエン)により、甚大な被害が出ていることに対応するために、「フィリピン台風緊急募金」の受付をはじめました。

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2013年11月10日

【フィリピン台風】現地駐在スタッフからのレポート


 台風30号の直撃を受け、被害が広がっているフィリピン。国家災害対策本部が10日朝までに確認した死者は151人です。しかし、レイテ島の行政当局は300~400体の遺体を回収しており、当局の幹部は「1万人を超えることもあり得る」との見方を示しています。現地駐在スタッフ、酒井保(HOLPFI)から以下のような連絡が入りました。

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2013年10月22日

【フィリピン】ボホール島M7.1の地震による現地の被災状況


 フィリピン中部を今月15日に襲ったマグニチュード(M)7.1の地震で、同国の災害対策当局は22日の発表で、犠牲者は190人と報告。負傷者は605人、行方不明者は11人としています。
(参照サイト:http://www.ndrrmc.gov.ph/index.php

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2013年10月21日

【ウガンダ】新たな支援地ナムトゥンバで300人の子どもをサポート


 世界里親会では、2013年10月より新しくウガンダのナムトゥンバ郡で自立支援活動を始めます。首都カンパラから東へ約150km。車で4時間のところです。活動が始まるのは隣接するマガダ地区とイジランゴビ地区です。

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2013年10月15日

【ウガンダ】自立の時を迎えたウガンダ・ムコノ郡3地域


 ウガンダ共和国ムコノ郡3地域において2002年から始められた里親会としての支援は、2013年8月に終え、地域の人々に移譲されることになりました。地域のリーダーが育ち、人々はリーダーを中心に自立の時を迎えることができたのです。その記念の式典がこのほど行われました。地域の人々のために子どもの里親となって協力してくださった皆様、里親会全体を支えてくださった賛助会員の皆様、本当にありがとうございました。

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2013年10月03日

【ケニア】Facebook「いいね」3つ集めて給食支援


 昨年も実施いたしました「いいねキャンペーン」を今年も世界食料デー月間にあわせて実施いたします。今回も皆さんの「いいね」でアフリカの子どもたちの給食支援をします。給食を食べることができれば、勉強に集中できます。しっかり勉強をして、教育を受けることができれば、子どもたちは将来への夢をもつことができます。ぜひ皆さんのご協力をお願いします。

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2013年09月24日

【パキスタン】キリスト教会で史上最悪規模の自爆テロ


 パキスタン北西部ペシャワルのキリスト教会で起きた自爆テロで、AP通信は23日、死者数は81人となり、負傷者は140人以上に上ったと伝えています。また地元メディアは「少数派のキリスト教徒を標的にしたテロとしては史上最悪の規模」と報じています。(産経9月23日)

 現地パートナー、ハンズ・オブ・ラブ・ペシャワールのラザロス牧師によると昨夜の時点で150人が死亡、250人以上が負傷したとの情報も入っています。詳細は現在調査中、まだ犯行声明は出されていないとのこと。ラザロス牧師の教会に集っておられた方も、このテロに巻き込まれ、3人のお子さんを残して亡くなったそうです。

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2013年09月24日

【ケニア襲撃事件】市橋牧師からの報告(コイノニア教育センター)


 ケニアの首都ナイロビ郊外のショッピングモールが武装グループに襲撃されました。この事件の死者は少なくとも62人に上り、ケニア赤十字社は65人の安否が不明としています。発生後3日目に入った23日深夜までに当局が建物全体を掌握したと発表したものの、グループの一部は依然として立てこもりを続けています。(9月24日CNN)

 当機構が支援しているコイノニア教育センター(ケニア、ナイロビ)の市橋牧師から昨晩、現地の緊迫した状況を伝えるメールが届きました。以下に掲載させていただきます。

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2013年09月23日

【ケニア】届く支援の大切さを実感(シープケアセンター)


 日本国際飢餓対策機構(JIFH)のファシリテータートレーニングに参加したのがきっかけで、シープケアセンターで一ヶ月間ボランティアをさせていただきました。何ができるか不安でしたが、ある人から「ケニアの人たちの宝物をたくさん見つけて」と言われ、それが今回の滞在のテーマになりました。そして出会った人たちから、貧しい生活でも感謝する心、分け与える心を教えられ、この心の豊かさこそケニアの人たちの宝物だと知りました。

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2013年09月12日

【ケニア】最貧家庭の子どもたちの学舎(コイノニア教育センター)


 コイノニア教育センターは、2003年にケニア・ナイロビのスラム"キバガレ"に住む子どもたちの心と知性、たましいと体が豊かに成長し、社会に貢献できる人財として育つことを目的に建てられた学校です。当時は4歳児の子ども16人から始まりましたが10年間で130人が入学し、スラムに住む子どもたちに教育の機会が与えられました。

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2013年09月06日

【コンゴ】自分が変わること、それが私の第一歩


 7月4日から3日間、コンゴ民主共和国のルブンバシ市内の教会で、VOCセミナー(共同体のビジョン研修)が行われました。当機構の駐在スタッフ、ジェローム・カセバが現地で地元の教会の人々と共に準備し実現したもので、毎日約50名の参加者が集まりました。

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【写真左:VOCセミナーの様子/写真右:講師のランディー師と通訳のジェローム】

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2013年08月30日

【ボリビア】リオカイネ地域の子どもたちに衛生教育プロジェクト実施


 8月21日(水)。ボリビアのトロトロ群リオカイネ地域にあるスクスマ小学校で衛生教育プロジェクトが行われた。この学校には幼稚園児と小学校3年生~6年生が通っている。
(1年生と2年生は教室が足らず少し離れた場所にある分校に通う)

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2013年08月07日

【ニジェール】深刻な食料不足が続くマラディ地域に緊急支援を実施


ニジェールでは2013年も穀物の十分な収穫が得られず、多くの地域で深刻な食糧不足が続いています。
ニジェールの食糧危機は9年目に入りましたが、依然として食糧の需要は生産をはるかに上回っており、
多くの家族は食糧支援を必要としています。天候不順の影響でWFPを始め関係各機関は
2013年の穀物生産は2012年よりも12パーセント減少するだろうと予測しています。

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2013年07月19日

【里親のめぐみ】子どもの将来に希望をあたえる100円の価値


  大阪女学院中学校では3年生全体でボリビアの子どもたち3人を支援して下さっています。今回は学生たちに支援を始めたきっかけや感想を書いていただきました。

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【学生たちがクリスマスリースを作り、支援している里子に届けました】

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2013年07月18日

【パキスタン】少女たちが安心して学べる寄宿舎


 パキスタン・カラーシャ族の女子教育の支援の現場を訪問してきた当機構の藤谷スタッフの報告を掲載いたします。

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【日本から持参した文具とパンの缶詰を手にするカラーシャ族の少女】

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2013年07月17日

【ルワンダ】東アフリカ担当スタッフとして河合朝子を派遣


 今年の秋から、東アフリカ担当スタッフとして河合朝子がルワンダに赴任します。彼女はルワンダのパートナー団体であるREACH(リーチ)に派遣され、そこでの活動のサポートを行いながら、他の東アフリカのパートナー団体とJIFHや日本の皆様をつなぐ役割を担います。

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【ルワンダ駐在 河合朝子】

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2013年07月08日

【マリ】1200家族を対象に緊急支援を実施


 西アフリカのマリ共和国は、世界でも最も貧しい国の一つです。人口の半分以上が国際的な貧困ライン以下で生活しています。この数年、西アフリカ一帯では天候不順のため穀物の価格が高騰し、貧困の中にある人々は更に厳しい状況におかれています。2013年一月にマリ北部で発生したイスラム過激派とフランス軍の戦闘を逃れ、50万人以上が国内避難民となって南部に逃れたと言われています。

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2013年07月04日

【コンゴ】中央・西アフリカ担当スタッフとしてジェロームを派遣


 先月の6月中旬から、中央及び西アフリカ担当スタッフとしてジェローム・カセバをコンゴ民主共和国に派遣しました。これから地元パートナー団体と連携しながら、食料不足や内戦から逃れてきた人々、貧困の中にある子どもたちへの支援などを進めていきます。派遣にあたってこれからの活動について彼に聞きました。

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【コンゴ民主共和国駐在 ジェローム・カセバ】

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2013年07月01日

【フィリピン】子どもたちの小さな変化という第一歩


 5月下旬には世界里親会の支援先である、フィリピン・ビコール地方のスラ、マトノグ地区、そしてミンダナオ島ティボロ村の3か所を訪問してきた碓井スタッフの報告です。

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【アポセンターの子どもたちと碓井】

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2013年06月24日

【ボリビア】貧しさの中で懸命に生きる子どもたち


 世界里親会が支援活動を行っているボリビアの2地域のうち、今回はリオカイネ地域から里子の一日の生活をご紹介します。リオカイネ地区は都市コチャバンバから135km、車で4時間半(公共バスで約6時間)のところに位置します。標高は1,800mありますがで、気候は温暖です。人々はケチュア語と公用語のスペイン語を話します。

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2013年06月12日

マレーシアワークキャンプの実施国変更について


 夏に予定されているマレーシアワークキャンプについてたくさんのお申込、お問合せありがとうございます。今回予定していたマレーシアでの受け入れ先の状況が変わり、ワークキャンプ実施が困難になりました。そこで支援先での状況とニーズを踏まえて活動地を再度検討した結果、実施する国をマレーシアからカンボジアに変更させていただくことになりました。

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【写真:カンボジア里子訪問ツアー(2007)】

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2013年06月10日

【ケニア】シープケアセンターの子どもたちが抱える現実


 当機構が支援をしているケニア、ナイロビ郊外のシープケアセンターに、2012年10月からボランティアとしてお手伝いをして下さっている大久保愛美さんのボランティア日記を紹介いたします。

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2013年05月30日

【パキスタン】収入機会のない女性に職業訓練・自立支援プログラム


 当機構は2012年11月から、パキスタンのパンジャブ州バシーラ地区にあるシャー・ワラ村で教育をベースとした自立支援プログラムを始めました。人々が自分たちの生活上の問題を見つけ、解決するための過程を支援しています。

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【ミシンを使って裁縫を学ぶ村の女性たち】

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2013年05月27日

ルワンダワークキャンプ定員に達しました(ボリビアまだ間に合います!)


 今年の夏に予定されているワークキャンプへのお申込、お問合せありがとうございます。ルワンダワークキャンプは定員に達しましたので募集を締切らせていただきます。たくさんの申込ありがとうございました。なお、ボリビアワークキャンプについてはまだ空きがございます。ぜひご検討ください。

【ボリビア】
費用:33万8千円
締切:6月14日(金)
日程:8月16日(金)~8月28日(水)
募集人数:10人
ボリビア募集案内.pdf

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☆申込・問合せ先☆
日本国際飢餓対策機構 東京事務所 担当:福地
【 TEL 】 03-3518-0781
【 FAX 】 03-3518-0782
【 MAIL 】 jifhtokyo@gmail.com
海外ワークキャンプ申込用紙 .pdf

★↓↓↓ボリビアワークキャンプの様子(2010年)★

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2013年05月24日

【オススメ】ボリビアの色鮮やかな布・アグアヨ


 ボリビアで一般的に使われている「アグアヨ」という布をご紹介します。ボリビアの人々は、この布で荷物を運んだり、子どもをおんぶしたり、部屋を飾ったりします。色鮮やかなデザインなので個性的なバッグや服をつくったり、いろんなところで使って楽んでみてください。ご購入いただくことで現地の支援につながります。ご注文は下記、キングダムビジネスまで。

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2013年05月20日

【フィリピン】明るい未来を信じて勉強に励むアポセンターの子どもたち


 ミンダナオ島のダバオ市内から車で3時間余行くと、フィリピン最高峰アポ山の中腹(標高約1,200m)にあるティボロ村に到着します。今回はこの村で世界里親会の里子支援を受けている子どもたちの生活をご紹介いたします。

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【里子たちの通っているティボロ小学校】

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2013年05月13日

【フィリピン】世界里親会・アポセンター活動報告


 ミンダナオ島のフィリピン最高峰アポ山の中腹(標高約1,200m)にあるティボロ村では世界里親会を通じて里子支援が行われています。里子の通っているティボロ小学校で2012年に行われた主なプロジェクトを紹介いたします。

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2013年05月07日

【コンゴ】問題克服への新しいアプローチ


 2013年3月末に親善大使のソン・ソルナム氏、清家と共にコンゴを訪れたジェロームスタッフの報告です。

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【写真:国内避難民のリーダー・パメラさん(左)とジェローム】

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2013年04月30日

【バングラデシュ】成長した里子の姿に感激


 当機構の特命大使に就任した近藤高史氏(ノア・デジタル代表取締役)が、2月に活動地のカンボジアとバングラデシュを訪問しました。今回はバングラデシュ訪問の報告を掲載させていただきます。※カンボジアレポートはコチラ

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2013年04月25日

【ケニア】シープケア学校から緊急の給食支援のお願い


 ケニア、ナイロビ郊外のスラムにあるシープケア学校には、2012年10月から長期ボランティアとして大久保愛美さんが学校運営のお手伝いを続けています。その学校の校長として子どもたちの教育にあたっているルーク校長より緊急の支援要請がありましたので、以下に掲載させていただきます。

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2013年04月18日

【ウガンダ】協力団体に車寄贈


 アフリカ・ウガンダの当機構パートナー、アガペ・ホスピタルミニストリー(AHM)は、貧困に苦しむ方々のために食糧を支援、また治療を受けたくても受けることのできない方々に首都カンパラ近郊の4つの病院への通院の支援などを行っている団体です。現地の要請に応えて当機構から日産エクストレイルをお送りしました。

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2013年04月15日

【カンボジア】カンボジアの里子を訪ねて


 このほど当機構の特命大使に就任した近藤高史氏(ノア・デジタル代表取締役)が、2月に活動地のカンボジアとバングラデシュを訪問しました。今回はカンボジア訪問の報告を掲載させていただきます。

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2013年04月11日

【ウガンダ】支援を続けて下さった里親さんがいたから...


当機構は世界里親会の働きに賛同してくださった日本の里親さんたちを通して、
貧困家庭の子どもたちの教育支援を進めています。
2013年、8月に支援を終了するウガンダのナマスンビ村の一人の里子の成長を
ご紹介させていただきます。以下は現地から届いた里子の文章を日本語に翻訳したものです。

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【ウガンダ・ナマスンビ村の学校で勉強するディビッド(2002年)】

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2013年04月08日

【マリ】戦地から逃れてきた国内避難民に緊急支援


 西アフリカのマリ共和国では、長引く深刻な貧困と食糧不足のために政情が大変悪化しています。昨年から反体制派勢力の活動が活発になっていましたが、2013年1月にフランス軍が介入したのをきっかけに、北部で勢力を拡大していた過激派グループ、アルカイダとの戦闘が激化し、戦闘の前線となった北部から20万人以上の人々がマリ南部と周辺国に避難しました。

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2013年04月05日

【コンゴ】国内避難民をJIFHと地元教会が支援


 コンゴ民主共和国の国内難民の数は、推定220万人にのぼっています。多数の人々が内戦によって傷つき、住み慣れた地域を追われ、苦境に立たされています。下の写真はコンゴ・ルムンバシに避難してきた子どもたちです。この場所まで来るのに500kmも歩いてきたそうです。子どもたちの中には目の前で親を殺された子もいます。

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2013年04月04日

海外ワークキャンプ参加者募集(2013年夏)


 2013年7月末から8月にかけて、ルワンダ、マレーシア、ボリビアにおいてワークキャンプを開催します。開発途上国における極度の貧困による様々な問題を学ぶとともに、活動現場でボランティアワークをします。開催日程や費用についてお知らせいたします。

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2013年04月02日

【ニジェール】依存ではなく自立へ


 2012年7月、当機構はニジェールでの食糧支援の現地パートナー、エスプリ神学校との協力でセミナーを開催。ニアメとマラディで行われたセミナーにはニジェール各地からコミュニティリーダー65人が集まって、聖書に基づいた地域変革について学び、話し合いました。
 その中で当機構の海外プロジェクトアドバイザーのランディ・ホーグ氏は受講者同士のディスカッションを織り交ぜながら、"地域が飢餓、貧困という困難に立ち向かうには、リーダー、家族、教会が核となる共同体を形成することが必要"と説きました。参加者は学んだことを自分のコミュニティに持ち帰り、それぞれの地域の変革のために活動を始めています。
 エスプリ神学校の代表で現地教会のリーダー、ジャック・カンニデ師からその活動報告がきました。

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2013年03月28日

【コンゴ】紛争により厳しい困難に直面している人々


 当機構東京事務所のスタッフ、ジェローム・カセバはコンゴ南部の牧師家庭で育ち、現在国際基督教大学(ICU)大学院で学んでいます。彼を通して、日本のマスコミでは殆ど伝えられていないコンゴ民主共和国の人々、特に女性や子どもの窮状を知ることができました。当機構では今年7月に現地でリーダーを対象にしたセミナーを開催し、これからの支援の基礎づくりを始めます。

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【ジェローム・カセバ(イベント会場にて)】

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2013年03月27日

【ボリビア】アサワニ地区での活動報告


 新しい地域での世界里親会の活動が始まって1年が経ちました。昨年末までにリオカイネで164人、アサワニで128人計292人の子どもたち全員に、チャイルドサポーター(里親さま)が与えられましたことを心から感謝申し上げます。今回はアサワニ地区でこれまでに行われた活動の中から主なものをご報告します。(報告:ボリビア駐在 小西小百合)

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2013年03月21日

24日開催 韓国女優パク・シネさんのファンミーティングで募金活動


当機構は、韓国人気女優のパク・シネさんが、324日(日)Zepp Diver City (TOKYO)で開催するファンミーティングKISS OF ANGEL IN JAPAN 2013 PARK SHIN HYE ASIA TOUR」(午後2時と同6時2回公演)会場において、ハンガーゼロ・アフリカの募金活動を行うことになりました。

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2013年03月15日

【お知らせ】ウガンダ里子訪問ツアーのご案内


今年は日ごろ皆さんがご支援いただいているウガンダの里子訪問ツアーを8月に予定しています。
支援を終了するウガンダのナマスンビ地区・キョガ地区・ミソンバ地区の
里子や家族を訪問すると同時に、各地区で開かれる「支援終了式典」にも出席いただき、
皆様方のご支援で結ばれた実をご覧いただきます。
そして、これからも私たちに「何ができるのか」を考える機会を提供させていただきます。

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2013年01月09日

【フィリピン台風】読売新聞(大阪・河内)に掲載


  昨年12月にフィリピン南部のミンダナオ島を襲った台風ボーファの記事が今朝の読売新聞に掲載されました。日本ではほとんど報道されていませんが、この年末年始に家族を失い、家を失ったままで過ごさなければならなかった多くの人々がいたことを知っていただきたいと思います。記事の中で当機構のフィリピン駐在スタッフ・酒井保が記者のインタビューに答えています。

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2013年01月08日

【ケニア】ナイロビ郊外のスラムで暮らす里子の1日


 当機構はケニアのシープケア学校で、世界里親会による里子支援を昨年から開始いたしました。教育を通して、地域変革が進められていくことを信じて日本の方々が子どもたちの里親となって支援をしてくださっております。本当に感謝いたします。その里子の中から、ルーシー・デイジーちゃんの1日を紹介したいと思います。

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【写真:ルーシー・デイジーちゃん】

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2012年12月26日

【ニジェール】希望を語る村のリーダー


 ニジェールはサハラ砂漠の南部に位置し、近年干ばつによる食糧不足に悩まされていることから、当機構からも緊急食糧支援が行われました。当機構はハンガーゼロ・アフリカの取り組みの一環として今年7月にニジェールを訪問。その際に元駐在員でオランダで留学中の河合朝子も現地で合流しました。この記事は彼女の現地報告が掲載された飢餓対策ニュース12月号の記事です。

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【ニジェールの村を訪問中の河合朝子(写真中央)】

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2012年12月21日

【フィリピン台風】支援活動にあたる地元の教会


 日本国際飢餓対策機構は、現地パートナーのハンズ・オブ・ラヴ・フィリピン(HOLPFI 酒井駐在員)、韓国飢餓対策機構(KFHI)と協力しながら、被災された方々への支援を行っています。また被災地域でもっとも強いネットワークをもつ教会のグループであるCAMACOP(Christian and Missionary Alliance Churches of Philippines)とも連携しながら支援をしていきます。彼らと協力しているのは、当機構の海外駐在員である酒井が被災地で行われた最初の会議に出席した際に、CAMACOPは今回の支援を教会とその信者の支援だけでなく、できるだけコミュニティ全体への支援につなげてい きたいとその方針を語られました。それはまさに私たちの理念と一致しています。彼らの活動レポートが届きましたので、一部紹介いたします。

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2012年12月19日

【フィリピン台風】被災者に水浄化フィルターとパンの缶詰を支援


 フィリピン台風ボーファによる死者は、12月19日現在1047人。そのうち355人の身元が分かっていません。被害は洪水と地滑りに見舞われたフィリピン南部のミンダナオ島に集中しています。いまだ841人が行方不明ですが、その半数は台風直撃前に出港した漁船に乗っていたため絶望視されています。 この台風で620万人以上が被災し、負傷者は2,600人を超えています。(データ参照:NDRRMC12月19日発表記事)

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2012年12月15日

台風被害を受けたフィリピンの人々に祈りと愛の支援を!


 フィリピンを超大型台風が襲い、540万人以上が被災しました。死者・行方不明者1800人以上。6万4000戸近い家屋が被害を受け、37万人が自宅からの避難を強いられています。特に、ミンダナオ島南東部のコンポステラ・バレー州の被害が深刻。この地域一帯は当面 電気の復旧は望めそうになく、それに付随して水道も機能していません。被害地域が広いために給水作業も行われていない状況です。

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※PDFファイルをダウンロードし、様々なところでこの現状を多くの人にお知らせください。

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2012年12月14日

フィリピン台風―情報不足の中、懸命な捜索活動が続く被災地


 12月4日フィリピンミンダナオ島を襲った台風ボーファの被害は拡大する一方です。14日現在フィリピン政府発表では死者906名、行方不明者932名、負傷者2,660名、6万家屋が全壊。大きな地域で停電、断水が続き、復旧のめどが立っていない状況です。教会も大きな被害を受けています。クリスマスを迎えることができない人々がいることを覚えて多くの人に情報を広げてください。当機構のフィリピン駐在員・酒井保(HOLPFI)から最新の現地の状況を報告します。

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2012年12月12日

フィリピン台風―電気・水の復旧目途たたず


 当機構のフィリピン駐在員・酒井保が2012年12月10日に台風被害の現場調査のため、現地を訪れました。フィリピン
南部ミンダナオ島南東部のコンポステラ・バレー州の状況をお伝えします。今回の視察には現地との強いネットワークがあるCAMACOP(Christian and Missionary Alliance Churches of Philippines)の協力のもと訪問しました。

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2012年12月11日

フィリピン南部台風被害について現地からの報告・支援受付開始!


 当機構が教育支援をしているミンダナオ島・アポセンターのキム・チョンフン氏から先週12/4にミンダナオを襲った台風被害の報告が届きました。

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2012年12月10日

【フィリピン】チャイルドサポーター新規募集!250人の子どもたちに愛のおくりものを


 世界里親会は、フィリピン・ルソン島の南西に位置するビコール地域の2つの地区で2013年1月に教育支援活動を開始します。子どもたちの置かれている支援地区での暮らしの現状を知っていただき、彼らのチャイルドサポーターとして皆さまのご協力をぜひお願いいたします。マトノグ地区で200人、スラ地区で50人の合計250人の子どもたちが支援を必要としています。

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2012年12月07日

フィリピンの海外パートナーから台風被害についての連絡


12月4日に大型台風の直撃により大きな被害が広がっているフィリピンの当機構の海外パートナーである国際飢餓対策機構フィリピンが、現地の様子を知らせてきましたのでお知らせします。
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2012年11月28日

【ケニア】シープケアセンターの子どもたちによる地域清掃作業


 当機構が支援をしているケニア、ナイロビ郊外のシープケアセンターに、先月10月からボランティアとしてお手伝いをして下さっている大久保愛美さんの現地での活動の様子を紹介いたします。

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【写真:真ん中に大久保愛美さん、シープケアセンターの子どもたちと】

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2012年11月12日

【世界里親会】子どもたちにクリスマスカードを!【動画有り】


世界では学校に通えない子どもたちが1億100万人いると言われています(ユニセフ)
日本国際飢餓対策機構は、子どもたちが基礎教育を受け、健康が守られて、
地域社会のリーダーとして成長できるよう日本の里親さんと共に支援しています。
この動画は日本の里親さんの支援を受けているウガンダの里子・アラトラくんの様子です。
今年8月に行われたウガンダワークキャンプで撮影されたものです。

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2012年11月09日

【カンボジア】地域ボランティアの導入により生活改善


 当機構のチャイルドサポーター(世界里親会)は、通学が困難な状況にある子どもたちが学校に行けるように支援しています。そのうちカンボジアでは、2012年9月現在8つの村に住む370名の子どもたちを、日本のチャイルド・サポーター(里親さん)が里子として支援をしています。この8つの村には、およそ4,200人が暮らしていて、学齢期の子どもは1,200人いますので、支援を受けているのはそのうちの3分の1足らずの子どもであることがわかります。

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2012年09月27日

【フィリピン】ラグナ湖沿岸・モンテンルパ地域での洪水被災者支援


 当機構はギバース・ファンド、FHフィリピンなどの現地パートナーとともにラグナ湖沿岸地域で被災し、避難生活を続けている住民を対象に支援活動を継続しています。この地域で被災した2万人の人々は少なくとも11月まで自宅に戻ることができないと推定されており、継続的な支援が必要とされています。

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2012年09月19日

【ボリビア】アサワニ地域住民の劣悪な健康状態


先週末9月7~9日の3日間、ボリビアのアサワニ地区で高校を借り、医療・社会奉仕活動を実施。
医師による診察の結果、地域住民の健康状態が明らかになりました。
その様子をボリビア駐在員の小西小百合から報告させていただきます。

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【写真:診察を受けたアサワニ地域の子どもたち】

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2012年09月18日

【フィリピン】被災期間の長期化、窮地に立たされる人々


 ハンズ・オブ・フィリピンのディレクターにして、当機構のフィリピン駐在員である酒井保から現地の活動状況を知らせるレポートが届きました。フィリピン洪水被害は収束しておりません。現地の厳しい現状をお伝えいたします。

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【8月31日 バターン ヘルモサ 市街地(写真左から3人目に酒井保)】

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2012年08月31日

【フィリピン洪水】家を失った人々


 当機構の現地パートナー、ハンズ・オブ・ラヴ・フィリピン(酒井保・慶子駐在スタッフ)から現地の状況を伝える写真が届きました。8月27日にバランガイ・プロ(Pulo)地域を訪問した時の様子です。

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【写真左:陥没し、壊れたままの橋 / 写真右:洪水被害を受けた家】

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2012年08月28日

西アフリカ・ニジェールで大規模洪水が発生(写真追加)


 当機構がハンガーゼロ・アフリカの活動を続けている国の一つ西アフリカのニジェールにおいて、このほど降り続いた雨により、首都ニアメに流れるニジェール川が氾濫し、流域や一部市街地にも洪水による被害が出ているとの緊急情報が、現地活動パートナーのジャック牧師から入りました。

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2012年08月21日

〈続報〉フィリピン洪水緊急支援


 大洪水被害が続くフィリピンでの緊急支援活動について、国際飢餓対策機構フィリピンから活動状況が届きました。
日本国際飢餓対策機構は、この洪水被災者支援のために、同フィリピンとともに、ハンズ・オブ・ラブ・フィリピン(酒井保・慶子駐在スタッフ)、ギバーズ・ファンドに対して、活動支援を行っています。
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2012年08月15日

【フィリピン洪水】これまでの支援まとめ・今後も続く雨


フィリピンでは別の熱帯低気圧が接近しており、この1週間も雨の日が続くようです。
今後も現地からの情報をもとに、被災された方々の必要に応えていきます。

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【物資を受け取るために並ぶ人々】

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2012年08月14日

【フィリピン洪水】支援活動を継続


今月フィリピンを襲った大雨によって起こった洪水で、CNNは13日までに、85人が死亡したと発表。被災者の数は240万人以上に上っています。

当機構は、フィリピンで活動しているパートナー団体、FHフィリピン、ハンズオブラブフィリピン、ギバーズファンドを通じて、地元行政や地域教会、ボランティアの方たちと共に被災者支援を継続しています。

フィリピン洪水支援2012


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2012年08月10日

【フィリピン洪水】現地からの報告


当機構のパートナー団体、FHフィリピンからの報告です。

 この三日間降り続いたモンスーンの雨のため、フィリピンでは9つの郡で洪水が発生し、およそ25万人が避難を余儀なくされました。濁流が流れる河川近くのFHフィリピン支援地域に住む人々も避難しています。マニラ首都圏地域は70パーセント以上が冠水しています。火曜日の午前、雨は一時降りやみましたが、午後にはまた、強い雨が始まりました。FHフィリピンが支援するコミュニティーのうち4地域が洪水被害にあっています。

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2012年08月10日

フィリピン洪水緊急支援、募金受付開始


現在、フィリピンで先月末から続いている大雨の影響で首都圏を中心に洪水被害が拡大しています。
当機構のパートナー団体Givers Fundsから洪水に関するレポートが届いています。

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・季節雨が降り続きマニラ首都圏のほぼ80パーセントが冠水、数千人が避難中。
・マニラ首都圏では非常宣言発令中
・銀行のオンラインシステムが不通、交通も麻痺している。
・この48時間のみで死者11人
・この豪雨では100万人以上が被災
・首都圏で、126の道路が不通となっている。
・屋根上から「食糧も水もありません。生後三日の赤ちゃんのおしめもなくなりました!」
 と助けを求める人々の叫び声が聞こえています。 (8月8日)

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2012年07月20日

【南スーダン】ルンベック・マブイスクールの子どもたちに制服を支援


ハンガーゼロアフリカの活動として当機構が給食支援を行っているルンベックのマブイ学校。
これまで学校に制服は無く、生徒がそれぞれバラバラの私服で学校に通っていました。
今回、現地スタッフのリクエストにより、学校の生徒全員に制服を支援させていただきました。

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2012年07月05日

【ケニア】シープケア学校の子どもたちへの支援はじまる!


 当機構はケニアのシープケア学校で、貧困のために教育の機会を奪われている子どもたちが勉強を続けられるよう、学校給食支援を続けてきました。今回新たに、この学校で行われている教育を通して、地域変革が進められていくように、世界里親会による里子支援を開始いたします。

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【シープケア学校給食支援の様子】

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2012年06月26日

【ザンビア】モリンガプロジェクト/持続可能なモデルコミュニティ


ザンビア北部、コンゴ共和国との国境に広がる銅山地帯にあるモパニ鉱山近くのムフリラ(MUFULIRA)村。
日本国際飢餓対策機構は現地NGO、ザンビアFHIと協力しながら、この村でモリンガ農園を造り、栽培を始めています。

DSCF1041.JPG

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2012年06月01日

【動画】南スーダン訪問/ルンベック・マブイ学校で見た現実


当機構は、ハンガーゼロ・アフリカの活動として、南スーダン・ルンベック・マブイ学校で給食支援をしています。
2012年5月に同地を訪れたスタッフが現地の様子を報告します。

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2012年05月15日

タイ洪水支援感謝


2011年7月に発生し、3カ月以上続いたタイの洪水によって446人が亡くなり、230万人が影響をうけました(2011/11/5)
浸水地域も600万ヘクタール以上が覆われ、そのうち30万ヘクタールは農地でありました。
この洪水は「流れた水量と、影響を受けた人数に関して最悪の洪水」だと言われています。

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2012年05月10日

南スーダン現地報告


南スーダンの中部地方のルンベックにあるマブイ学校の給食の様子。
学校の子どもたち約300人が午後2時になると給食が始まります。

rumbeck mabui school

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2012年05月07日

夏の海外ワークキャンプ実施について


今年の8月、アフリカのウガンダとアジアのマレーシアにおいてワークキャンプを開催します。
開発途上国における極度の貧困による様々な問題を学び、また当機構の活動現場でボランティアワークをします。

Uganda work camp 2007

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2012年03月28日

8月にウガンダとマレーシアでワークキャンプを行います!


 当機構は今年8月中旬にアフリカ・ウガンダと東南アジア・マレーシアで「海外ワークキャンプ」を実施する計画を進めています。期間は、10日〜14日の予定です。キャンプでは、当機構の現地活動状況を見ていただいたり、地元の方々とワークをしたり、様々な異文化交流を行う予定です。詳しい日程と内容は、決まりしだいお知らせいたします。ご期待ください。(なお中・高校生で参加希望の方の場合は保護者とご相談の上ですすめさせていただきます。) 続きを読む

2012年02月22日

フィリピン・ネグロス島沖地震の被災者を支援


2012年2月6日現地時間11時49分、フィリピン・ネグロス島の東北10km沖でマグニチュード6.9の地震が発生、セブ島及びネグロス島のティネワンビーチでは、土砂崩れが起こって幹線道路に亀裂が走るなどの被害がありました。この地震で当日29人の死者が確認されましたが、犠牲者の数は増加する模様です。緊急に飲料水、テント、食糧支援の必要があります。フィリピン政府部隊による災害援助活動は、悪天候に阻まれて難航。2月13日現在の犠牲者は43人でさらに増加の模様です。 続きを読む

2012年02月03日

里子訪問ツアーのご案内(フィリピン)【5月18日~21日】


世界には、学校に行きたくても行けない子どもたちが約1億100万人いると言われています。(データ参照:ユニセフ)

そのような開発途上国の子どもたちのために、チャイルドサポーターとなって、
彼らが基礎教育や職業訓練などを受け、地域社会のリーダーとして成長できるように
尊いご支援をいただき、心から感謝申し上げます。

チャイルドサポーター1

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2012年01月20日

ボリビアで新センター開設、チャイルドサポーター募集開始!


チャイルドサポーター(世界里親会)では、2012年1月よりボリビアに新センターを2カ所開設して、
子どもたちへの支援を始めます。アサワニ地区、リオカイネ地区で、併せて250名の里子候補がいます。

ボリビア新センターの子ども
【 新センターの子どもたち 】

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2012年01月19日

ボリビア・チャヤの奇跡から広がる地域変革


1999年から始まったボリビア・チャヤ地域での世界里親会(チャイルドサポーター)の働きは、国際飢餓対策機構ボリビアと地域の方々との協働で子ども達の教育支援、地域の開発に力を注いできました。

2011年11月21日、そのチャヤ地域でのクロージングセレモニーが行われ、12年の長きにわたる活動を終えて、いよいよ地元の人々にゆだねる時が来ました。

クロージングセレモニー

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2012年01月18日

アフリカ・ニジェールの食糧危機


国土の半分以上をサハラ砂漠が占めるニジェールでは数年ごとに大規模な食糧不足が発生している。
2005年、天候不順とイナゴ大発生のために300万人が飢餓に直面した。
2009-2010年にも収穫期に干ばつと大雨が続き、大規模な食糧危機が発生。
国連は、2012年にはニジェールの食糧危機が2005年、2010年の規模を越えるだろうと警告している。

ニジェールの子ども

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2012年01月05日

ケニアレポート2011ビデオ フルバージョン一般公開


2011年9月末に当機構常務理事(清家弘久)、ハンガーゼロ特別大使(秋元義彦氏)がケニアのダダーブにある難民キャンプを視察した時の様子です。

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2011年12月19日

フィリピン・ミンダナオの里子たちの無事を確認、緊急支援も検討中


フィリピン・ミンダナオ島を襲った大型台風で多数の死傷者、行方不明者が出ておられますが、ミンダナオ島で当機構の世界里親会プログラムを実施している責任者から「被害が出ているのは島の北部で、こちら南部では被害はありません。里子と家族は全員無事です。日本の皆さんのお祈りを感謝します」との報告がはいりました。
また、ミンドロ島に駐在の酒井保スタッフも無事。酒井慶子スタッフは一時帰国中です。

なお、当機構は今回の台風被害に遭われた方々への緊急物資支援を検討しています。その場合は、米、消毒液、衣料品などをを現地に送る予定です。決定次第お知らせします。
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2011年11月08日

ハンガーゼロアフリカ ケニアレポート2011ビデオ



2011年9月末に当機構常務理事(清家弘久)、ハンガーゼロアフリカ大使(秋元義彦氏)がケニアのダダーブにある難民キャンプを視察した時の様子をご覧頂けるようになりました

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2011年10月31日

タイ洪水被害の1万家族に緊急支援パックを提供、募金受付


日本国際飢餓対策機構は、大洪水により被害を受けている人々を支援するために、

まず10,000家族に緊急支援パックを配布することを決定しました。

BangkokWEB01.jpg

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2011年09月20日

ケニア同行の秋元ハンガーゼロ特別大使からも報告届く


清家スタッフとともにケニアに入った当機構ハンガーゼロ特別大使の秋元義彦氏(パン・アキモト社長)から、現地の様子を伝えるレポートが届きました。秋元氏は、難民キャンプに向かった清家スタッフとは一時別れ、国際飢餓対策機構ケニアがマルサビットを拠点に続けている食糧支援活動などを視察しています。 続きを読む

2011年09月20日

清家スタッフ続報、大干ばつとテロ組織の脅威


この年間雨が全く降らない、そんなことが想像できるでしょうか。しかし、ソマリアではそうだったのです。「とうとう最後の家畜も死んでしまった」いくら遊牧の人が乾燥に慣れているといっても、家畜が死んでしまったら彼らは生きる術を失ってしまいます。 続きを読む

2011年09月20日

清家スタッフがケニア・ダダーブ難民キャンプに入る


ケニアのダダーブの難民キャンプの一つを訪問しました。このキャンプには隣国のソマリアなどから44万人もの難民が押し寄せています。


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2011年09月06日

東アフリカの飢餓―現地視察のためスタッフ派遣


60年に1度と言われる大干ばつにより東アフリカ・ソマリアから、隣国ケニアのダダーブ難民キャンプへの流入が止まらない。
道中で子どもを見捨てざるを得ない親、たどり着いても入れないキャンプ、増えていく子どもたちの墓―。

東アフリカの危機的な状況を受け、9月12日から22日まで当機構常務理事の清家とハンガーゼロ特別大使・秋元義彦氏(パンアキモト社長)が現地視察のためにケニアを訪問する。現地での様子は今年の世界食料デーにおいて報告予定。

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2011年08月23日

東アフリカですでに数万人が餓死!危険にさらされる子どもたち


ソマリア・ケニア・エチオピアなど「アフリカの角」と呼ばれる地域では、干ばつなどによって大へん深刻な食糧危機が起こっており、1300万人を超える人々が、飢餓に苦しんでいます。

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2011年03月02日

【ニジェール】井戸修復工事


国連の人間開発指標(2010)で連続して最下位(182か国中182位)を記録し、
「世界で最も開発が遅れている国」といわれるニジェール。

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2011年02月23日

【スーダン】水と給食プログラム


スーダン南部では20年以上、続いてきた内戦のため、人々の生活に必要最小限の設備がことごとく破壊されました。
そのため、水道、衛生、教育、保健などのアクセスが困難となり、子どもたちを中心に深刻な栄養不良が続いています。

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2011年01月31日

【ケニア】子どもたちに給食を!


当機構が給食支援をしているケニアの教育施設「シープケアセンター」から深刻な干ばつ情報が送られてきました。
アフリカ・ケニアの北部で農作物の不作、牧草地の縮小、水不足が起きているとのことです。

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2010年12月25日

【パキスタン】子どもたちにクリスマスプレゼント!


2010年7月パキスタンでは、モンスーンによる雨で大洪水が発生。
被災者は約2000万人、犠牲者は2000人以上とみられています。

日本国際飢餓対策機構はパキスタンで活動している当機構の協力団体クレストを通じて、
12月21日に208家族に対して物資による緊急支援をさせていただきました。

パキスタン洪水支援1

パキスタン洪水支援2

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2010年11月25日

コレラ感染被害広がるハイチの現状(11月23日現在)



今年10月20日にコレラの感染拡大が確認され、当機構が緊急支援を行ったハイチから
現在の新しい情報が入ってきました。

ハイチ保健省の発表によりますとコレラ感染による死者は1,415人、
コレラ感染で入院した人が、25,248人にものぼるそうです(11月23日現在)

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2010年11月10日

【ニジェール支援】マラリア予防対策として蚊帳を配布


ハンガーゼロアフリカのためにご支援いただき、感謝いたします。
今回、マラリアから子どもたちを守るために「オリセットネット」という蚊帳145張と
毛布150枚をニジェールの人々に配らせていただきました。

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2010年11月08日

中米・コスタリカ集中豪雨被害


先週、コスタリカで集中豪雨による被害がありました。
3日間で1カ月分に相当する大量の雨により、国土の約70%が被害を受け、緊急避難勧告が発令されました。
多くの地域が濁流や洪水による被害を受け、道路や家、交通、電気などに多大な影響が出ています。

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2010年10月27日

【動画】ハンガーゼロアフリカ支援感謝の声



2010年7月に日本国際飢餓対策機構が協力団体バルナバスファンドを通じて行なった­食料支援に感謝して。
アフリカ・ニジェールのマラディ地域にある村の牧師の言葉です。

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2010年10月15日

【動画】ニジェール視察報告



2010年9月16日~9月25日まで当機構の岩橋理事長と清家スタッフがアフリカのニジェールを訪問。

動画はニジェールの首都ニアメから岩橋理事長のハンガー・ゼロ・プロジェクト視察後の報告です。

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2010年08月27日

ニジェールなど西アフリカへスタッフ派遣


日本国際飢餓対策機構では、9月中旬にも深刻な食料不足により大規模な飢餓の危機が警告されている西アフリカのニジェールやその周辺地域の現状や現地で進められている支援活動を調査するために、スタッフ2名を現地に派遣する準備を進めています。現地調査の報告はこのサイトや団体が毎月1回発行する機関紙「飢餓対策NEWS」、さらに9月下旬から全国22会場で開催されます「世界食料デー大会」などでも報告させていただく予定です。

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