海外駐在員 一覧

2023年09月06日

ハンガーゼロ活動報告/コンゴ民主共和国


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報告:ジェロム・カセバHOLC代表

holcMAP.jpgHOLC(ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ)は、コンゴ民主共和国全土で実施している全てのプロジェクトが、コンゴの地域社会に永続的な影響を残すことを目標に活動しています。今回の訪問で活動に参加している地域住民がこの目標のもと、困難の中でも常にビジョンに向かって前進している姿を見ることができました。

 2019年の初めに、HOLCは数年に亘る事業計画を策定しました。その中には、地域開発と変革、人材育成(トレーニング)、パートナー開発、平和構築と和解のためのプログラムがあります。これらの戦略を農業・畜産プロジェクトなどの取り組みを通して実施し、地域の成長を促しています。またこれら4つの戦略のうち、すでに地域開発と平和構築と和解のプログラムは実施されていますが、パートナー開発と人材育成の訓練は、コロナ感染大流行のあとゆっくりと進行しています。

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2023年09月01日

2023年世界食料デー特集ページ公開しました


 ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)は、10月16日の「世界食料デー」に合わせて、9月1日~11月30日を「2023世界食料デー月間」とし、飢餓啓発や募金運動を行う世界食料デー大会を全国10地区(都道府県)13会場で開催いたします。全国の支援キリスト教会での「世界食料デー礼拝」の開催や支援グループによる催事等も行われます。

 今年の世界食料デー「あなたの1食分募金」は、当団体の15ヶ国の活動地で行われている「住民が主体となって飢餓・貧困から脱却するための取り組み」に用いられます。募金目標は2千万円です。(※2022年は目標を達成しました)

 2023年の世界食料デーは「Hunger Zeroぼくらの世界」を開催テーマにしました。この世界の厳しい現状から目をそらすことなく、飢餓・貧困問題の解決に一人一人が行動を始めていくことを願っています。

ぜひ公開した、世界食料デー特集ページをご覧ください。食料デー募金とともに大会や催事のスケジュール、動画もご覧になれます。

世界食料デー特集ページこちらから

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2023年08月02日

ボリビア駐在 小西小百合 連載22


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変わるものと 変わらないもの

 私が2023年3月14日にボリビアに戻るとすぐに、高地担当スタッフから「サユリ、ビラビラ村のオクタビアちゃんが、学校をやめようとしている」と相談がありました。

 オクタビアちゃんは高校2年生で小学4年と1年生の弟がいます。彼女の村は山の上で現在5、6世帯しかなく、分校の小学校は生徒数が10人を切って数年前に廃校になり、姉弟は毎日山から下りてアサワニセンター校に通学しています。

 彼女の家には、数年前に市役所が設置した小さなソーラーパネルとバッテリーで発電した電灯が1個あります。その明かりで宿題をしていたのですが、去年バッテリーが故障しそれが使えなくなってろうそくになりました。

 彼女はろうそくの明かりだけでは宿題をすることが困難になり、気落ちして学校をやめると校長先生に言いに行ったそうです。「心配した校長先生から3月10日付で"この家庭はとても貧しく、バッテリーを買う余裕など全くない。どうかFH(注)で支援してほしい"という要望書が出されたが、事務所にはその資金がなく思案していたところだ」と担当スタッフ。

オクタビアちゃん宅に無事電気が戻った!右にソーラーパネル(母娘、スタッフ2人と小西)068-241-0413 Octavia Gerónimo Mamani2023.4.5.jpg

支援金でバッテリーを購入

 私はこれを聞いた時、神様が今この子の家族を支援するようにと、私を丁度この時期にボリビアへ戻して下さったのだと思いました。そして小西支援金の一部を用いてバッテリーを購入させて頂き、4月5日に他のスタッフと一緒に事務所の4輪駆動車でアサワニ入りしました。

 子どもたちは学校から山の上まで道なき道をものすごい速さで登っていくため1時間ほどで着くそうです。しかし私たちは学校の許可を得て早退したオクタビアちゃんの道案内の元、車で行けるところまで行き、そこからゆっくりと山の斜面をバッテリーを運びながら登っていきました。バッテリーはとても重かったのですが、男性スタッフ2人が運んで下さったのでとても助かりました。数年前と比べて車やバイクで行ける道が延長されたため、私たちは2時間半程の登山ですみました。高地で息切れしつつも、なんとか休み休み登りきることができました。

 そして泥レンガとわらぶき屋根の1部屋に家族5人が住むオクタビアちゃんの自宅に着くと、工具も無い中、スタッフが手作業の電気工事(?)をして、修理は完了。電気は回復しました!私たちは彼女を励まし、このご一家の祝福を祈りました。

 オクタビアちゃんに笑顔が戻って、その後子どもたちは頑張って勉強をしていると聞き、とても嬉しく思っています。彼らが変わらず笑顔でいてほしい。そして、これからも将来の夢に向かって歩んでいってほしいと心から願いました。

小西小百合連載22.pdf

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