2019年09月02日

国連が飢餓人口統計、依然として厳しい状況


国連飢餓人口統計.jpg
2015年9月の国連総会で、2030年までに「飢餓をゼロに」を達成するための「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されましたが、3年経っても飢餓の人口は減るどころか、増加しています。また、発育阻害の子どもの数を半減させ、低出生体重児を減らすという目標への歩みも非常に遅く、栄養状態を改善するという目標の達成がさらに危うくなっています。


状況が最も厳しいアフリカとアジア
 Ethiopia_WEB.jpg飢餓の蔓延率が世界で最も高いのはアフリカで、アフリカのどの地域でも飢餓の蔓延率が着実に上昇しています。特に東アフリカでは、人口の3分の1に近い人々(30.8%)が栄養不足に苦しんでいます。気候や紛争といった要因に加えて、経済の低迷と景気の悪化が飢餓の増加を助長しています。
 飢餓人口の最も多い地域はアジアで(5億人以上)、その多くは南アジア諸国です。世界の発育阻害の子ども10人中9人、消耗症(低体重)の子ども10人中9人がアフリカとアジアに集中しています。
 南アジアとサハラ以南のアフリカ地域では3人に1人の子どもが発育阻害です。発育阻害と低体重の問題に加え、アジアとアフリカは、世界の子どもの肥満人口の75%近くが暮らしている地域でもあります。これは主に偏った食生活によるものです。
 国連各機関の代表は、「私たちは、貧しい人々に対して包括的な構造変革を実施する必要があります。それは、経済の脆弱性を低減し、飢餓と食料不安、そしてあらゆる形態の栄養不良に終止符を打つための軌道から外れないよう、人々に焦点をあて、コミュニティを中心に据えたものであるべきです」と述べました。
 以上は2019年7月の「世界の食料安全保障と栄養の現状」という報告書によるものですが、ハンガーゼロは飢餓・貧困のない世界をめざしてこの「人々に焦点をあて、コミュニティを中心に据えた」活動を支援者の方々と共にこれまでも行ってきています。
 本来地球上には世界人口の75億人が十分食べられるだけの食料があるにもかかわらず、9人に1人が飢餓に苦しんでいるのが現状です。一方、世界では生産された食べ物の3分の1が廃棄されていて、日本はこの「食品ロス大国」の1つでもあります。

2019世界食料デー大会まもなく開幕
 今年も9月から11月までハンガーゼロと各地の実行委員会による「世界食料デー大会」が全国28ヶ所で開かれ、現地で活動しているスタッフが現状を報告致します。是非お近くの大会に足を運んでくだり、世界の飢餓・貧困の状況とハンガーゼロの活動をお聞きください。

大会が近づきましたら、ハンガーゼロサイトに「世界食料デー情報コーナー」を開設いたします。

 

カテゴリー

月別表示