2018年07月21日
地域との繋がりで活動する呉ボランティアセンター
呉ボランティアセンター(母体:キリスト教会・広島災害対策室)による被災者支援活動が地域住民の信頼を得て広がりを見せています。
(日本語、韓国語、英語、フランス語、ポルトガル語が入り混じり国際色豊かな日も)
呉ボランティアセンターの活動は、呉市で社会福祉事業を担う救世軍の福祉団体の児童家庭センター「明日葉」や児童擁護施設「愛光園」が協働、被災者支援の大きな力となっています。またセンターとして場所を提供してるインマヌエル呉キリスト教会も地域の福祉と取り組んでいます。

豪雨被害に見舞われた当時、愛光園も被災しましたが、近隣で土砂崩れが発生し、近くを走る道路とトンネルが水没し、100台前後の車が2日にわたり立ち往生しました。その際、愛光園に隣接する明日葉ではドライバーさんらに施設の休憩室やトイレを開放するとともに、愛光園の職員らでおにぎりを握って配布したそうです。
そうした経緯の中で地元のキリスト教会が被災者支援に立ち上がり、同じキリスト教系の救世軍もこれに即応し、「明日葉」、「愛光園」から地域の実情に明るく、また住民とつながりの厚い職員を動員、ボランティアセンターの活動を下支えしています。また当機構もボランティアセンターの立ち上げと運営サポートのため黒坂スタッフを派遣しています。
呉での活動は、2014年8月の広島土砂災害でも被災者支援活動の陣頭指揮にあたっていた北野献慈氏(広島福音自由教会牧師、防災士)を始め、災害被災者支援の経験のあるリーダーらで進められています。(写真上:愛光園にパンの缶詰やレトルト食品、水を届けた北野氏〈右〉)
現段階では、泥出し作業の効率化を図るために、ユンボやトラックなども活用しています。また専門的なノウハウを持つソーシャルワーカーが電話をかけたり、被災地域を小型バイクで回ったりして、被災者ニーズをきめ細かく調査した上で活動の優先順位や種類別に整理、現場でのボランティアワークが的確に行えるように調整しています。(写真下のマンションでは溜まった泥が通路を防ぎ、近隣住民から早く道を通れるようにとの切実な要望が出ていました)

活動最初の1週間は、宮城県や神奈川などからキリスト教会の支援グループ、また海外から来た方々も多数参加して、市内で被害の大きかった天応町で住宅の片付け、床下や庭、道の泥かきなどが行われました。活動場所の中には、制限や様々な現地の事情で社会福祉協議会のボランティアがまだ入れない現場もありましたが、住民からの強い要望に応えて活動を行ったところもありました。
そうしたところの中にはキリスト教系のボランティアグループということを理解した上で、ある神社から「倒れた鳥居の瓦礫の撤去を助けて欲しい」(下の写真)と要請がはいり、2トントラックを使い瓦礫の撤去を行ったケースもありました。そこの総代からは非常に喜ばれたとのことです。キリスト教系の民間ボランティアに戸惑う被災者の方もおられるようですが、現場で黙々と丁寧な活動を続ける中で、信頼され被災者とよい関係となりそこから支援の輪も少しづつ広がってきています。




呉ボランティアセンターは、こうした地元で実績のある福祉団体のネットワークを活かし、社会福祉協議会とも連携しながら活動を進めております。これからも皆様からの応援をよろしくお願いいたします。
当機構は、呉でのこの活動を応援しています。また岡山県倉敷市で開設されたボランティアセンターにも緊急支援チームを派遣して活動を応援しています。これからも応援をよろしくお願いいたします。またボランティアにもぜひご参加ください。宿泊することもできます。参加には事前登録が必要です。呉でのボランティアはキリスト教会関係者を求めています。
倉敷でのボランティアでは参加にとくに制約はございません。参加手続きは、フェイスブックから「岡キ災」で検索、専用フォームから必ず事前にボランティア申込み登録を行うこと。
被災者支援募金にご協力ください。支援はこちらから
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