2018年04月27日

【FHカンボジア】活動地 スバイルーを訪問


2018年3月12~16日カンボジアのスバイルー地区 の子どもたちを継続して支援してくださっている
「ダブルスマイルサンタ」代表の西田大樹さんと 共に、FHカンボジアの活動地を訪問しました。

黒坂2.jpg(写真:子ども集会で交流する西田さん)

99村にスタッフを派遣し、地域リーダーを励ましながら コミュニティ開発プログラムを実施

 スバイルー地区のあるシェムリアップ州には有名なアンコールワット遺跡があります。しかし政府によるとこの州、特にスバイルー地区はカンボジアでも最も開発が遅れている地域だということです。FHカンボジアは、スバイルー地区をはじめ北部地域にある 9 9 村に1 9 0 人のスタッフを派遣して地域のリーダーたちを励まし、指導し、両親と子どもたち が自主的に生活の改善をしていくことができるようにコミュニティ開発プログラムを行っています。


貯蓄支援 Tropeang Russia村
 5グループのうち3グループの方々が集まってくださり、「このグループに参加した事で多くの人と交わる事ができ孤独から解放され た」「子どもに良い教育を受けさせる事ができて嬉しい」「病気になった時に病院に行く事ができる」と笑顔で話してくださいました。


水供給プロジェクト Beong Mealea地区
 慢性的に水不足に悩まされていた4つの村(Beong Mealea、 Toek Lich、Trapeang Russie、 Sakkada)の人々が話し合い、水供給について行政担当者に持ちかけましたが断られました。その後FHカンボジアと共に水源調査してKulen山を見つけ、各村から10人ずつの働き手と1家族10ドルを自ら出資することを決めました。7km先の水源Kulen山からパイプを繋ぎ、4つの水溜タンクを作る計画のうち、3つまで完成しました。しかし、資金が乏しくなって来たことと重い資材を担いで7kmの道のりは健康な男性でも1日1往復がやっとで、作業に出てくるのを渋る人も出て来た事が悩みです。今後は働き手を励まし、粘り強く行政に財的支援を働きかけながら、4つの村の人々に十分水が行き渡るまで活動を続けるとの決意を新たにしています。

黒坂3.jpg

子どもクラブ Chan Hear地区
50人程の子どもたちが集まり、 マンゴーの木を一緒に植樹しました。将来の夢は、医者や先生、警察官などと言い、子どもたちが希望を持って成長している事を感じました。

障がい者の店 Teuk Lich地区
 地雷によって足などに傷害を持ち、農作業等の仕事ができない方々のために始められたお店で今は45人のメンバーがいます。メンバーは、このお店のおかげで皆が笑顔を取り戻し、今は店をもっと大きくし沢山の人を助けたいと願っています。

スタッフとの強い信頼関係
 今回の視察で驚いた事は、FHスタッフが毎日全てのコミュニティ(最長往復100km)を巡回していることです。平坦な道ばかりでなく、雨期には過酷な道路状況となる中を回っているそうです。それ故 、F Hスタッフと人々との信頼関係が非常に強いということを感じました 。またコミュニティのリーダーたちが自立的にファシリテーターとして活躍しており、FHの活動の成果が見られました。

(愛知事務所・黒坂栄司)

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