2018年03月29日

【バングラデシュ】ロヒンギャ難民支援 医療センターからの報告


ロヒンギャ難民支援は、皆様のあたたかいご支援とご協力により、募金額が満たされましたことをご報告致します。ありがとうございました。

 ミャンマーからバングラデシュに逃れたロヒンギャ難民の方々への支援が飢餓対策機構バングラデシュを通じて進められています。以下、医療センターからの報告を掲載させていただきます。

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生後初めて注射を受ける子を見守る母

 24歳のロヒンギャ女性アミナさん(写真)が1歳 の女の子をこの地域唯一のコックスバザール医療セン ターにつれてきました。2017年10月にセンターを開設 して以来、毎日80人の患者が訪れています。アミナさ んの子どもは高熱があり、医療スタッフははしかにか かっているとの診断をしました。
 逃れてくる以前も何年もの間、 ロヒンギャの人々は栄養不足と不衛生な住環境、健康についての知識の不足、医療施設 に行けないなどの理由で、 大人も子どもも様々な病気に悩まされていました。 栄養不足の上予防接種を受けないということは、命に関わる病気に非常にかかりやすいということ です。アミナさんは子どもに注射をされるのは初めてで、とても心配していましたが、治療を受けて3日後、 女の子は回復しました。

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保健従事者ラシュダルさん
難民キャンプの現状に泣くしかなかった

 国際飢餓対策機構と国際医療チームはロヒンギャの人々の中から20人を保健従事者として選び、自分たちの言語で近隣の人たちに保健衛生のことについて教えることができるように訓練 しています。この保健従事者は水質浄化錠剤や生理食塩水を配布し病気の人が適切な治療を受けられるように医療施設の紹介もしています。  

 21歳のラシュダルさんは、最近ミャンマーから逃れてきた50万人のうちの1人でした。彼はキアリパラング村で生まれ育ち、日雇い労働者として建設現場や運送の仕事などをしていました。ある日、何百と いう兵士が突然村に入ってきて、友人、親戚が老若男女を問わず殺されました。彼は妻と村を逃げ出し、5日 間歩いてバングラデシュとの国境にあるナフ川を何とか渡ってコックスバザールのクツパロン・キャンプにた どり着きました。彼はそこで自分と同じような目にあった多くのロヒンギャの人々を見たのです。キャンプには水もトイレも食べ物もない悲惨な状況にあることを知り、泣くしかなかった、と彼はいいます。バングラデシュ政府と国連の支援によって食べ物が与えられてなんとか家族と生き延びることが出来ました。

ミャンマーのために喜んで奉仕したい

 ある日緊急処置を受けに医療センターに来たラシュダルさんが、ベンガル語を話し、英語とビ ルマ語の読み書きが出来ることに看護師が目にとめました。彼はコミュニティの保健従事者として医療センターの手伝いをして欲しいといわれた時、自分の国の人のために奉仕できる機会と喜んで引き受けまし た。
 クツパロン・キャンプの水は、人口の密集や下痢の蔓延で汚染されていました。国際医療チームの訓練を受けた彼 は、人々に錠剤を使った水の浄化方法を教え、経口補水所で水浄化錠剤や石鹸を配布、また受け持ちの各家庭を回って保健衛生の知識を広め、緊急の場合は医療施設の紹介や治療が正しく行われたかのフォローもしています。自分の仕事がロヒンギャの人々の生活を変えることを知り、情熱を持ってこの仕事をしているラシュダルさんは、「ロヒンギャの人々に知識を広める機会をもらって、ぼくの人生を変えてくれた国際飢餓対策機構と国際医療チームにとても感謝しています」と話していました。

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