2017年12月08日

【支援者の取組み】「飢餓問題に協力したい」生徒たちの熱意で実現


 北海学園札幌高等学校グローバルコースの生徒さんが、授業の一環として「ハンガーゼロ」の 運動に興味を持ち、賛同した生徒さんたちの強い思いと取り組みによって、10月5日に「ハンガーゼロ自販機」の設置が実現しました。以下、その取り組みを中心的にされた学生からのレポートです。

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【写真:自販機設置セレモニーで大西校長を囲んで】

 私たちは高校の研究調査の授業で、国連の「持続可能な17の開 発目標」の中から「飢餓」を選び4月から調べています。私たちの最初の疑問は"飢餓はなぜ起こるのか"ということでした。調べて分かったことはまず、飢餓の原因 は自分たちが想像していたような 「世界に食べ物がない」という理由ではなく、食べ物は十分にあっても貧困のため買うことが出来ず、また食料を作っても輸出してしまう、ということでした。

 日本では年間5,800万トンの食糧を輸入しており、その3分の1の1,940万トンが廃棄されています。これは世界の7,000万人が1年間食べることができる量だそうです。食べ物を買いすぎて棄てることになってしまったり、嫌いだから残したりという経験はないでしょうか?私たちも飢餓の1つの要因となってしまっているのです。

 この事実を知り、飢餓の地域の人々のために私たちが出来ることは何かを探しました。そして、このハンガーゼロ自動販売機を見つけ、これを学校に設置することが出来たなら全校で協力して飢餓の 地域に募金することが出来るし、 自動販売機というよく使うものだからこそ生徒の飢餓に対する意識も高まるのではないかと考えました。 

 しかし、自動販売機を設置するということは、そう簡単ではありませんでした。まず初めに学校への交渉をし、企画書を作成し許可を得なくてはならず、多くの時間がかかりました。ですが、その中で先生方の協力もあり設置をすることが出来ました。正直なところ、 実際に設置することが出来るとは 思っていなかったので、実現出来てとてもうれしく思うと同時に、こうして飢餓の問題に対して協力出 来ることを誇りに思っています。

自ら進んで行動できた喜び

 日本で普通に生活しているだけでは世界の問題に気づくことはなかったと思います。授業という機会で世界に目を向け、問題について調べて自分たちで少しでも行動を起こすことができ、感謝しています。この活動を通して私たちは自ら進んで行動することの大切さを学びました。これにより多くの人に飢餓について少しでも興味を持ってもらい、この活動に協力 してもらえるようにこの自動販売機を通して努力していこうと思います。

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【写真:作成した資料でプレゼンする高校生】


※自販機設置については大阪事務所までお気軽にお問い合わせください

「ハンガーゼロ支援自販機」は、自動販売機の売上の一部(1本当たり10円)が飢餓と貧困に苦しむア フリカの人々を助ける「ハンガーゼ ロ」の活動に寄付されます。寄付金30円はアフリカの子どもの給食1食分に相当します。 ※災害に供えパンの缶詰と水ボトル約100セット分が備蓄できるタイプもあります

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