2017年08月17日
【ケニア】学校給食から生まれる希望
JIFHはケニアのパートナーであるコイノニア教育センターでの学校給食を支援しています。コイノニア教育センター市橋隆雄代表からの報告です。
「コイノニアの学校好き?」
「うん、好きだよ」
「どうして好き?」
「だってランチが食べられるもの!」
正直な答えが返ってきます。物心ついて以来、「きょうは何を食べることができるんだろう」という不安を持ちながら、子どもたちは生きてきました。食べるものが何もない!どうしよう?プラスチックの切れ端を噛んで空腹を我慢するか、もの乞いに出かけるか、盗むか。そんな選択しかない中を過ごしてきた子どもたちにとって、ランチ、スナック付きの学校で勉強できることは、何にも代え難い生活です。
自分で選んだわけでもないのに、生まれてきて気が付いてみれば雨の降り込む泥の上に寝かされていました。遊び場はゴミと汚物が散乱して埃に息が詰まる道。夜になれば酔っ払いの叫ぶ声。隣からは男に殴られる女性の悲鳴。「泥棒が来ませんように」と祈って夜を過ごします。ママは今夜もどこかへ出かけて行って帰ってこない。家の掃除、妹の世話もしなくちゃならない。お湯を沸かす薪もない。本を読みたいけど灯りはない・・・。
食べられることの意義
学校へ通い、勉強を続ける、その先に微かに見える希望の光に向かって子どもたちは歩み続けます。身体も強くなくてはなりません。殆どの子どもが栄養不良で育ってきました。でもコイノニアの学校で食べられる!バランスのとれた料理を毎日一回は確実に食べられる。これはたいへんな恵みです。子どもたちの健康が守られ、学校生活を継続できるようにJIFHは毎年給食支援を行っています。支援者の方々に心から感謝申し上げます。
現在生徒数は80名。「それでも人生にイエスと言おう!」のモットーの下で、ほかの人には代替のできない自分自身の人生の支点を見出し、世界のどこにいても、与えられた賜物、才能を用い神様と他の人々に仕えるワールドクラスのサーバント・リーダーとして成長して欲しいと願っています。
【写真:最上級生の高校生と市橋代表】
先生たちの決して諦めない愛の関わりを通して、神様の愛に気付き、自分は忘れられていない、諦められていない、見捨てられていない、喜ばれている、感謝されている、誇りに思われているということに気付いてきます。愛されているという自信が生れる時、子どもたちは強くされ、変り始めます。一人一人を見つめ、わずかに滲み出る成長を発見し、それを喜び、子どもたち一人一人を掘り出す作業を日々続けています。
(コイノニア教育センター市橋隆雄代表)
- English(29)
- 【イベント情報】(71)
- 【チャイルドサポーター】(35)
- 【ハンガーゼロアフリカ】(62)
- 【フェアトレード】(41)
- 【世界食料デー】(12)
- 【動画】(1)
- 【国内での活動】(313)
- 【支援者の取組み】(32)
- 【海外での活動】(210)
- 【緊急支援活動】(281)
- ウガンダ(15)
- エチオピア(4)
- カンボジア(14)
- ケニア(21)
- コンゴ民主共和国(19)
- ニジェール(14)
- ハンガーゼロ・パートナーズ(1)
- バングラデシュ(9)
- パキスタン(7)
- フィリピン(23)
- ボリビア(19)
- ルワンダ(7)
- 南スーダン(12)