2017年08月08日
【ラテンアメリカの人々とともに(8)】支援地域の家で火災が発生
標高3,300mの高地アサワニセンター・ヤルビコヤ村のロケ・コルケさん一家、2人の里子エンカルナちゃん12歳とエルミニアちゃん9歳の家の一室が5月16日㈫、焼失したことが土曜夜のスタッフの家庭訪問でわかりました。17歳、15歳、7歳の男子もいる7人家族です。
火曜日は週に一度の市場開催の日で、農作業と市場へ行くため両親は火元の確認をしっかりしないまま慌てて家を出たそうで、午後帰宅した時には部屋の内部が全焼していたのです。この部屋は寝室であり、一年分の保存食料や衣類、学用品、聖書等を保管していた部屋でもありました。残ったのは別の一部屋(目測で3m×6m位、わらぶき屋根に泥レンガの壁と土の床)と牛の糞、薪などが保管されている燃料倉庫。電気は無くランプでの生活です。
食料と防寒具を手に家に急行
その日高地にいた私が報告を聞いて、翌日長距離バスで急遽コチャバンバへ降り、急いで当座必要な食料を買い、自宅にあった衣類などを準備しました。そして再度バスで高地へ戻り、同夜地元の人の車をチャーターしてFHスタッフハウスからも支援物資を積み込み、スタッフ二人と村のリーダーと共に家庭訪問を行ないました。宿舎への帰りが夜中になりましたが、雪が降る前日に防寒着や毛布も含めた物資を届けることができたので大変感謝でした!
アイマラ語でのFHスタッフの祈りの間、一家のお母さんはご自身も祈りながら号泣されていましたが「神様が支え、今後のことを導いて下さると信頼していきます」と言われていました。二人の里子ちゃんたちも私たちの訪問と祈り、また届けた物資をとても喜んでくれ、彼女らの笑顔を見ることができとても嬉しかったです。
村の教会からも励まし
また感謝だった事は、村のキリスト教会の人たちが私たちの訪問の直前に訪問され、彼ら自身も貧しい中、食料と服の献品をして祈り励まし、私たちと同行した村のリーダーも後日他の方々と支援物資を持って家族を励まされたことです。この一家はクリスチャン家庭ですが、最近教会から遠ざかっていたそうです。このことをきっかけに、再びご家族一人一人が神様の元に立ちもどることができるようにと私たちは願っています。
また二人の里子のサポーターの方々がこの一家のために祈り、エンカルナちゃんのサポーターである奈良の教会の方々が、現在募金を募って下さっています。
村の人々、地域教会、日本の支援者の方々、どこにいても、どんな状況にあっても変わらない愛の祈りと具体的な支 援を受け、彼らが力強く歩んで行かれることを確信し、神様に感謝せずにはいられません。(ボリビア駐在:小西小百合)
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