2017年05月22日

【ラテンアメリカの人々とともに(7)】とっても美味な石焼料理


 日本での便利な生活に慣れている者にとってはボリビアでの生活は不便だと感じることも多々ありますが、"これはいい!"と思う、ボリビアならではのものや楽しみもあります。今回はその中から"素朴なもの、自然の恵み"の幾つかを紹介したいと思います。

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 まず私が日常的に楽しんでいるのは、何と言っても果物の種類の多さ。日本では価格も高くなかなか食べられない輸入品の果物が、ここボリビアでは地元で熟したおいしい状態でかつ手頃な値段で手に入るので、街ではふんだんに食べることができます。例えばマンゴー、パパイヤ、スターフルーツ、グアバ、パッションフルーツなど。またチリモヤ(日本名カスタードリンゴ)など日本であまり見かけない果物も存在します。

 また私が大好きなボリビア料理の一つ"watiaワティア"は、田舎地域で特別なお祝いの時にしか作らないまさにスペシャル料理、簡単に言えば"土の中で調理する、石焼ジャガイモ料理"です。

 作り方は、まず地中に穴を掘り、大きめの石を沢山入れ火をおこして焼き石を作ります。その間、その上に小さな泥の窯を作り、食材を入れるための入口を開けておきます。そして下の石がアツアツに熱したら、窯の中に"塩のみで味付けした鶏肉を入れた鍋"を蓋をしたまま置き、その周りに皮つきのジャガイモと、さやに入ったままのそら豆を一緒に入れて、すでにアツアツになっている泥の小山をつぶして食材をおおいます。約一時間待ってから掘り返して土を取り除くと、ホッカホカで香ばしい料理の出来上がりです。鶏肉は柔らくジューシーで、塩だけの味付けとはとても思えないほどおいしく、香ばしいです!思い出しただけでもノドがゴックン!となるくらい。あ~、一度皆さんにも食べさせてあげたいです!

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 電気もガスも使わないのですごく手間がかかりますが、だからこそ本当に美味しいものができる。地元ならではの知恵を使って作られる料理の中に、昔から続いている良きものを感じます。これらのものが、彼らの文化としていつまでも変わらず息づいていってほしいと願います。

8月のキャンプにご参加ください!

 さて今年8月にはJIFHの「サマーキャンプinボリビア」が実施されます。私と一緒に田舎の人々や子どもたちとの交流やスポーツ体験、地域開発についての学び、そしてボリビア料理を体験しませんか?恐竜の足跡観光やワイルドな洞窟探検ツアーなど楽しみも盛り沢山です。

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◎皆さんぜひお越し下さい。多くの方々のご参加をお待ちしています!
 キャンプの詳細情報・お申込みはコチラ


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