2017年03月28日
【ルワンダ】貧困に立ち向かうカリンバさん
ルワンダの東部、ガツィボ地方のニャギハンガ地区は支援によって100戸の農家が農業トレーニングを受けることができました。新たな知識や農具を手にしてから1年が過ぎ、その中からトレーニングを実践し、収入向上につながっている農家が出てきています。
トレーニングで学んだ知識を活用してよりよい農法を実施していけるように、100戸の農家は行政の農業専門家から助言を受けることができるようになっています。また、FHの現地スタッフがこれまでに50戸の農家の畑を回っていますが、多くの農家がマルチング(雑草の発生、水分の蒸発や病害虫の発生を防ぐため、わらやビニールで耕地をおおうこと)や無耕農業などトレーニングで学んだ方法を積極的に実践しています。残念ながら日照りによる水不足が起こり、穀物の生産高に影響が出ているようですが、農家の皆さんは頑張っています。
100戸の農家のうちの1人、ニャギハンガ地区ニャギタビレにあるマタバ村のカリンバ・アナスタセさんは、皆さんのご支援で、改良型農業の実践と貯蓄・金銭管理能力のトレーニングを受け、手押し車、噴霧器、ジョウロ、鍬など学んだことを実践するための農具や種を手にすることができました。
「ご支援で手押し車を頂いたので、山羊の糞で堆肥を作り農地に運んでいます。また噴霧器やジョウロを使って作物に水をやることもできます。おかげで家族の生活が大きく改善されました」とカリンバさんは言います。山羊の糞を使った堆肥のおかげで土地の生産性があがり、この前のメイズの収穫では、40万ルワンダフラン(約56,000円)の収入があったとも語っています。そのお金で牛を買い、バイオガスが作れる設備を設置するという大きな投資をしました。
灌漑をして収穫増を実現
トレーニングには灌漑の知識も含まれていました。雨が降らない乾季に土地がカラカラに乾いてしまい、人々が雨を待ち焦がれている中、カリンバさんはモーターポンプを借りてメイズ畑を灌漑しました。そのおかげでカリンバさんの畑ではメイズがすくすくと育っています。このメイズを収穫したら、そのお金でモーターポンプを買うんだとカリンバさんは展望を語るようになりました。
カリンバさんは、トレーニングを受けることができてとても感謝しています。中でもマルチングは大いに役立っていると言います。
カリンバさんはまた 、TURWANYE UBUKENE(貧困と闘おう)という名前の貯蓄グループに所属しており、トレーニングを通して将来のために貯蓄することを学んだと言います。25人のメンバーに選ばれて今では会長の役を務めています。
貧困の連鎖を断ち切ろうと歩み始めたニャギハンガ地区の農家の皆さん。日本国際飢餓対策機構では、2017年も引き続き持続可能な生活の質の向上に向けたその歩みを応援していきます。皆さんの温かいご支援をお願いいたします。
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