2017年03月15日
【ルワンダ】成長を始めたニャギハンガ地区の農家
ルワンダの東部、ガツィボ地方のニャギハンガ地区という地名をご記憶の方はおられるでしょうか。2015年のクリスマスに皆さんがご支援くださった100戸の農家が暮らしているところです。ごく狭い農地で少しでも多くの作物を収穫しようと、頑張れば頑張るほど収穫物の質も量も落ちてしまう・・・そんな悪循環に途方に暮れていた農家の人々が、皆さんの温かいご支援によって農業トレーニングを受けることができました。新たな知識や農具を手にしてから1年が過ぎた今、ニャギハンガ地区の農家の皆さんはどうしておられるでしょう。
選ばれた100戸の農家の皆さんは家畜管理のトレーニングを受けた後、山羊プロジェクトを始めました。山羊の糞から堆肥を作って畑の生産性を上げ収入を向上させる目的で、最も必要のある28人がまず選ばれ、1戸当たり2匹の山羊を提供されました。子山羊が生まれたら次の人にあげるという約束です。
良い種を蒔きそれから採取して生産するという持続可能のトレーニングも行われ、みんなが同じものを生産して値崩れを起こすのを避けるため、メイズ(とうもろこし)、人参、他の野菜など農家ごとに違う種が提供されました。良い収穫、良い採種ができるよう国際飢餓対策機構(以下FH)の現地スタッフが行政の農業専門家と協力して、引き続き様子を見守っています。
また、収穫があがって手にしたお金を有効に使えるように、貯蓄・金銭管理のトレーニングも並行して実施され、100戸の農家は4つの貯蓄グループを形成しました。 まだ始まって間もないため、少額ではありますが、着々と貯蓄の習慣が根付いています。近い将来、メンバー間で資金の貸付を行い、それを元手に自分たちでもっといろいろなことをしていこうというビジョンを抱いています。
貧困の連鎖を断ち切ろうと歩み始めたニャギハンガ地区の農家の皆さん。日本国際飢餓対策機構では、2017年も引き続き持続可能な生活の質の向上に向けたその歩みを応援していきます。皆さんの温かいご支援をお願いいたします。
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