2017年01月30日

【支援者の取組み】フルートコンサートで教育支援を応援


 2017年4月9日、東京の新宿ムラマツホールで「愛のフルートコンサート」が開催されます。この催しは、チャイルドサポーターの輪を広げる機会として紫園香(しおん かおり)さん(SIONの風プレイズミニストリーズ主宰)のご協力で開催されます。紫園さんは、2009年からケニアのコイノニア教育センターの支援をされており、JIFHも給食支援をしていることから初の共催によるコンサートが実現しました。紫園さんにお話を伺いました。

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教育で身についたものは決して無くならない

Q 紫園さんがケニアのコイノニア教育センターやJIFHの応援を始められたきっかけは?

 2008年にコイノニア校長の市橋さらさんが養子のリべカちゃんを連れて帰国された時、リベカちゃんがフルートを習いに来ていました。そしてさらさんから、コイノニアの子どもたちが思春期を迎える中で心の養いのために音楽を必要としているという話を聞きました。一度行ってみようと2009年に中古のフルートを20本持って、初めてケニアに行きました。そこで10日余りの間でしたが、子どもたちにフルートを教えました。そして学校の先生方にも指導の仕方を覚えてもらいました。また一般の方を対象に公開レッスンや演奏会も開いたんです。

 その 時、コイノニア教 育センターは子どもの数が増え、新しい校舎を持ちたいと祈っておられることを知って、日本にいてできることで応援を始めようと思いました。それはチャリティーコンサートを全国展開して、学校用地購入資金を贈ることです。

 一方でJIFHでもコイノニアを応援してくださっていることを聞きました。私は以前からアフリカやアジアの子どものために音楽を通して何かお役に立ちたいと思っていましたので、思い切って理事長とお話しさせて頂いたのがJIFHと関わるきっかけです。

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Q 『愛の風がきこえる』という著作の中で「教育がないと人生は輝かない」と書いておられますが。

 若い頃に父の会社が倒産して、フルートと圧力鍋だけをもって家を出るような経験をしました。準備していたドイツ留学も断念せざるを得ませんでした。その時母が言ってくれた、「パパの会社がダメになって全部なくなってしまったけど、香(かおり)にかけた教育はビクともしなかったわね」という言葉が強く心に残ったんです。私も「確かにそうだなあ、モノがなくなっても教育で身につけたものは無くならない」と実感しました。

 当時は留学ができなくなり正直がっかりしましたが、途上国の子どもたちは専門教育どころか、最初から学校に行けない、行けても続けられない。スラムに生まれたら一生スラム、人生が決まってしまったような状況にある。その中でコイノニアの子どもたちには学校ができたことで新しいチャレンジが生まれている。そしてスラムの中から地域を変えようとする子たちが育っている、そういう姿を見た時に、教育って凄いな、人を内側から動かして次の世代を作っていくって思いました。だから教育はやりがいがあります。

 言葉で「元気出して」って言ってもうまく伝えられないこともありますが、音楽では自然に気持ちをお届けすることができますよね。涙が出て楽になったりする。音楽の持つ力ですね。ケニア、また世界中の子どもたちにも、良い音楽をたくさん聴いて健やかに成長してほしいと心から願っています。

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※4月のコンサートについてはJIFH東京事務所
【電話】 03(3518)0781
【MAIL】 jifhtokyo@gmail.com


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