2016年11月07日
【フィリピン】子どもや家族との交流から学んだこと(西南学院大学)
2016年8月13日~23日、西南学院大学法学部の学生13名と引率ヘルプ1名と共にFHフィリピン(国際飢餓対策機構フィリピン)の活動地、ナボタス市のタンザ地域を訪問しました。
ここはマニラの空港から車で約2時間の所にあり住民の多くが漁師ですが、漁の舟やボートを持たず、安い賃金で雇われています(1日約200円)。また天候が悪いと収入がさらに少なくなります。この地域で、FHフィリピンは600人の子どもを対象にチャイルドサポートプログラムを実施しています。サポーターの支援によって子どもたちが毎日学校に行けるだけでなく、子どもたちを取り巻く環境の改善を地域のリーダーや親たちも取り組んでいます。
今回この地域で私たちは、学校設備の修復や地域のお母さんが子どもたちに怪我をした時の初期治療の方法を教える手伝いをさせていただきました。地域住民が支援を受けるだけでなく主体的に活動に関わって子どもたちをケアしておられる姿が印象的でした。
参加した学生たちが日本と異なる環境に戸惑いながらも、様々なことを学んだ、その感想の一部を以下で、紹介いたします。
少女との出会いに感銘
私はフィリピンの地域社会としての豊かさを強く感じました。近隣の人との関わりが密接で常に相手を思いやり、困った事があれば協力して一緒に解決しようとする姿がとても印象的でした。私はこれまで特に夢や目標もなく呆然と日々を過ごしていましたが、ナボタスでの1人の少女との出会いに深い感銘を受け、「全ての人に生き方の選択肢が与えられる世界だったらな」と思うようになりました。今私はそのために貢献できる大人になるために尽力しようと思っています。(大隈あゆみ)
伝えられないもどかしさ
私はフィリピンに来て早々、40度を超える熱を出してしまいました。病院では手続きもFHスタッフがしてくださり、また現地のお母さんたちに看病して いただいて非常にありがたかったです。感謝の気持ちを一生懸命に伝えようとしましたが、私の英語力では限界がありました。もっと伝えたいこと、知りたいことがたくさんあるのにそれができなかったことをとても悔やんでいます。なんとしてでも英語は最低限話せるように努力していきたいです。(寺町和馬)
思いやりと協力
このキャンプを通して周りの人への思いやり 、協力することを学びました。ホームステイでは、厳しい環境の中、家族も近所の人たちも温かく迎えてくださいました。キャンプ中の活動では、全部やってあげるのではなく、できないことを補い合い協力することが大切だと学びました。日本に帰ってからは、いろいろなことに感謝できるようになりました。(中田優美)
自分の無力さを痛感
私は海外を見てみたいという軽い気持ちで応募しました。しかしマニラからナボタスに行くまでの間に、路上で暮らす人々や交 通マナー、浸水している現地を見て、生活の違いや過酷さに驚き、軽い気持ちは吹き飛びました。ナボタスでは、ある少女の手に傷があったのですが目の前の子に何もしてあげられない自分の無力さ
に失望しました。今回多くの事を学べましたが、一番感じたのは無力さです。私はこの経験を忘れないよう心がけ、自分が困っている人の力になれることを増やそうと思います。(山根大輝)
【Youtube動画:フィリピンワークキャンプ(西南学院大学2016夏)】
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