2016年06月28日

【熊本報告】森親善大使から心の救援物資(慰問コンサート)


九州キリスト災害支援センター(=九キ災)主催による森祐理さん(福音歌手=当機構親善大使)の熊本地震被災者慰問コンサートが、6月27日から29日まで熊本市、合志市、益城町の教会や幼稚園などを会場に開催されています。

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 森祐理さんの熊本訪問は、地震1ヶ月後の5月中旬に続く2回目、今回は九キ災の被災者支援活動の一環「心のケアプログラム」としで行われています。このためJIFHもこの活動を後援、チラシやポスターなどの広報活動やコンサート会場にスタッフ派遣などで応援をしています。
 6月28日(火)午前11時から熊本市中央区の「ゆるっとセンター」(日本キリスト改革派熊本教会)でのコンサートには、早朝から断続的な豪雨に見舞われる中、近隣から約40名の方々が来会。皆さん森さんの童謡や唱歌、賛美歌を一緒に口ずさみながらコンサートを楽しんでおられました。また森さん自身の被災体験談(阪神淡路大震災で弟さんが失くす)を聞いて同じ被災者として共感、涙される方もおられました。
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 会場の「ゆるっとセンター」は、熊本地震後に被災者支援活動を実施するために同教会内に設置され、活動初期には被災者に水や衛生用品や食料などの支援物資の提供場所となりました。ライフインが復旧した現在は、活動の中心を子育て世代向けに子どもたちの「居場所」の提供、高齢者向けには編み物やお茶の会の開催などに移行、それぞれの被災者に寄り添う形で支援が行われています。
「ゆるっと」は熊本弁で、ゆっくりという意味があり、文字通り、被災者が生活再建の中で、ゆっくりと過ごせる時間を提供できるようにとの思いが込められています。
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 この日来会された順子さん(65歳)は、家庭の事情でお一人暮らしですが、80歳を超える姉が重篤な病となり、その看病もされています。今回の地震では、住居の古いアパートの倒壊はまぬかれたものの、余震のためすぐに避難所暮らしになりました。しかし、入院中の姉の病院通いもあることから、やむなく自宅にもどる選択をされました。そうした中で「ゆるっとセンター」で物資配布が行われていることを知り、支援を受けるようになられたとのことです。

「祐理さんの歌全部良かったです。涙が止まりませんでした。・・ここのおかげで本当に助かりました。物資のことだけでなくセンターの西堀先生夫妻にもいろいろな生活相談や心の悩みを聞いていただいて、本当に命の恩人なんです。だからこれからも何とか生きていきたいと思っています」(順子さん)
 懸命だけれども一歩づつ、こうした弱い立場にある被災者にとって同センターの存在は大きな支えとなっています。

 今回、森祐理さんの慰問コンサートが行われた「菊池シオンキリスト教会」(27日夜 合志市畿久富)、希望ヶ丘キリスト教会(28日夜 熊本市北区)でも震災直後は物資提供の場として被災者支援を行われてきました。当日は激しい雨の中でしたが、これまでの支援活動を通じて多くの方々が来会してくださいました。そうした方々に森祐理さんの願いでもある「心の救援物資」をお届けできたことは幸いでした。
皆様の支援を心より感謝いたします。
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