2016年06月13日
【熊本】被災地でこれから求められるケア
熊本震災支援のために、被災地入りし、JIFHと共に長期にわたって活動を続けてくださっている山中弓子さん(九州キリスト災害支援センター)から以下、報告です。
テレビで地震のことを知った時、阪神淡路大震災で被災した経験からこれは大変なことになる、行かなきゃと思いました。避難所では感染症が発生したりトイレに行けないので水を飲まない人が多くなって体調が悪くなったりするなどの危険が大いにあります。クリスチャンの災害に関するフェイスブックで情報を得て、受け入れ先がなくても行かなくちゃと思って来ました。車の中で寝泊りしている人が多く、エコノミークラス症候群になる人が大勢おられました。また避難所の硬い床に長期間寝ていると下半身の血流が悪くなって、同じような症状になってしまいます。2時間ごとのラジオ体操を提案したのですが、実現できなくて亡くなった人があったのが悔しいです。
また私は、子どもたちの不安を軽減して安心感を与える、「タッチケア」を勉強したので、恐怖を経験した子どもたちの役に是非立ちたいと思いました。皮膚は露出した脳といわれていて、皮膚へのタッチングやぬいぐるみなどを抱いて、気持ちいいと感じることで落ち着くことができます。非常時に子どもたちのそばにいつも誰かがいる、ということができないので、その代わりにぬいぐるみや抱き枕を持たせてあげたいと思っていました。熊本ハーベストチャーチでそのことを話した時、企業に連絡してくださって、犬のぬいぐるみ600個の協力を得ることができました。
休めない看護師を助けたい
また被災していても働いている現地の看護師が休めるよう助けたいと思って、知り合いの看護師に手当たり次第連絡しました。SNSを使って、呼びかけたりもしましたら、ボランティアの看護師を派遣しているところからも来てくださいました。駆け付けてくださった看護師たちはみんな、こんなこともあんなこともやったらいい、と熱意を持っておられるので、それらの人たちを必要な所に別れて行って頂いています。
これから被災地で求められるのは、ストレス管理、感染症、熱中症対策に加えて、親がかたづけをしている間の子どもたちのケアだと思っています。(看護チームボランティア:山中弓子)
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