2016年04月08日
【フィリピン】感謝を忘れず分かち合える豊かさ
フィリピン最大の漁港を持つナボタス市は、マニラ空港から約20km北西に位置します。国際飢餓対策機構フィリピン(FHフィリピン)は、度重なる洪水被害に苦しむこの町の方たちと共に歩み、支援を続けてきました。2016年2月26日〜3月7日まで、このナボタス市及びサン・ロケ地域で福岡市の西南学院大学の学生たちがワークキャンプを行いました。
この地域で西南学院大学のワークキャンプチームを受け入れるのは初めてということでしたが、FHフィリピンのスタッフや食事など身の回りのお世話をして下さった地元協力教会の皆さまも、温かく受け入れてくださいました。この教会ではFHの支援が始まる前から独自にスラムの支援をしておられたとのことです。学生17名と教員2名、JIFHスタッフ1名の19名でタンザ小学校、高校の訪問、またタンザ地区、サン・ロケの家庭訪問、台風被害を受けた家屋修理やプロ島の砂浜清掃作業のお手伝いをさせて頂きました。
▲写真:台風被災者の家屋修理のお手伝い
FHフィリピンの里子の家庭を訪問した学生の声
「悪臭のする薄暗い路地の奥にある薄暗い家にまず衝撃を受けた。子ども3人のうち1人を内臓疾患で天国に送り、1人は心臓病で満足に学校にいけないという環境にある家庭だったが、私たちに精一杯の昼食を出してくださり、温かくもてなしをして下さった。おいしいと喜んで食べると、夜には泊まっている所にまでご飯を届けてくださる姿を見て、「持っているのに分けない私たち」と「少ない中でも分かち合う姿」が浮き彫りにされた気がした。また、どんなにつらくても神さまに感謝している、と涙する姿が印象に残っている。それと同時に、内臓疾患や心臓病は他の家庭でも聞かれたため、これは栄養の問題なのではないかと思った」
▲写真:家庭訪問にて
「...生活が苦しいにもかかわらず『私は幸せだ』と言い切るお母さんが印象に残り、自分が持っている不満を恥ずかしいと感じた。『貧しいから苦しくて可哀想』ではなく、そのつらさを味わいつつも私たちに笑いかけ、神さまに感謝している姿にどちらが豊かなのかを考えさせられた。」
▲写真:砂浜の清掃作業
(報告:現地同行/木村カナ)
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