2016年03月04日
【バングラデシュ】進む家計改善
首都ダッカから西へ約200㎞のマチュパラ地区では、国際飢餓対策機構(以下、FH)の里親会のプログラムは2013年に始まりました。家族は非常に貧しく、親は家族を支える収入を得るために必死です。家計の事情から子どもを1人しか学校に通わせられない場合、男児が優先されています。一時的な家計の足しとして民間の少額融資(借入)が利用されていますが、高利のため生活は苦しくなる一方でした。
貯蓄活動から信頼を育む
FHの貯 蓄グル ープ活動を通じて貯蓄を始める機会が与えられ、人々は週に一度、グループ共通の資産である貯蓄額を増やしていくために、15~30円のお金を持ち寄ります。貯蓄と投資の経験を経て、メンバーが一致し資産が増加していくことやグループ内での人間関係が構築され、貸し出す際に互いに信頼し合えるようになっています。
現在37ある貯蓄グル ープ、3,261人の活動によって、2015年9月の資産額は約498万円になりました。これは595人の個人投資と7つのグループの活動に用いられています。またこのグループ単位で健康・法律・価値観についての学びをしています。
現在の取り組み
現在176人の子どもにサポーター(里親)がいます。FH職員は里子たちと頻繁に交流して健康状態、学校の出席率、子どもクラブ・青年集会への参加率などの確認を行っています。毎月行われる子どもクラブと青年集会など6つのグループで聖書的価値観を元に話をしています。また、若年婚と児童労働の防止についてのセミナーも開きました。
マチュパラでは77人のメンバーからなる7つの地域開発委員会が、月に一度のミーティングを重ね、様々な活動を地域と子どもたちのために行ってきました。健康を保つためにトイレの使用や清潔な水を飲むことなども勧めています。その結果トイレが17、井戸が11設置され、45家族の衛生環境が改善されました。
また、FHは地域のもっとも貧しいプログラム参加者にミシンを6台寄贈しました。貯蓄グループに参加している1つの家族は約10万円を彼らのグループから借りて農業のために借地をしました。また別のグループの女性は、3万円を借りて夫の仕事のためにリキシャを購入、夫は家族のために毎日リキシャの運転手として働いています。
人々は、開発委員会の励ましを受けながら、生まれながらに備わっている潜在能力を活かすことができるように取り組んでいます。みんなが現状を改善する努力をしているので、更に変化が起こることを確信しています。
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